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恋愛編
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日が沈み、辺りが闇に飲まれる頃
アンバー王国第三王子であるレオナルドは一人自室でワインを嗜んでいた
窓の外に輝く月を眺めながらワインを口に含み、思考にふける
アルベルト、今日もめちゃくちゃわかりやすかったなー・・・
僕の言葉を聞いてものすごく分かりやすく眉間に皺を寄せていた
わざと不機嫌そうに振る舞っているのならばまだしも、あれが素の表情なのは皇族としていかがなものか
しかも、本人はあれでも取り繕っているつもりのようだからさらに大変だ
何度も思うけど、本当にあんな状態のままで次期皇帝なんて勤まるのかな?
なんかここ最近特にわかりやすくなってきてる様な気がするんだけど・・・
考えながら出会った当時を思い出す
当時のアルベルトは真面目を絵に描いたような少年で、学年課題をすごいスピードでクリアしていっていた
一心不乱に勉学に打ち込み、暇さえあれば練習場に入り浸っていたせいか、周囲とは少し距離があったように思う
それでも皇国の皇太子という立場は魅力的なようで、それなりの人数が下心をもって群がってきていることも多かった
そんな時、彼は・・・
…そういえば、結構うまくあしらってたような?
思いだして首を捻る
そうだ
アルベルトはもともとそこまで分かりやすい人間じゃなかった
好意を匂わせてくるご令嬢たちの相手も、多少のぎこちなさはあれど、上手くあしらっていたし、僕のからかいに対しても今ほど分かりやすく感情を示したりはしていなかった
それなら最近は何故…
そこまで考えてある結論にたどり着く
「・・・
あぁ、なるほどね…」
アルベルトがおかしくなったのは婚約発表後
つまり、セシリア譲と親しく接するようになってからだ
そして感情を表に出してしまっているのも、すべて彼女がらみの時ばかり
「不仲だとばっかり思ってたけど、それも間違いか…」
自分がセシリア嬢にちょっかいをかけたときのあの不機嫌さも、そうだとすれば全て説明がつくし納得もいく
「アイツもわりと本気だったんだ」
その事実に気がつき口角が上がった
そうならば、自分のとる行動は少し変わってくる
「楽しくなりそう」
呟いて一気にグラスの中身を飲み干した
アンバー王国第三王子であるレオナルドは一人自室でワインを嗜んでいた
窓の外に輝く月を眺めながらワインを口に含み、思考にふける
アルベルト、今日もめちゃくちゃわかりやすかったなー・・・
僕の言葉を聞いてものすごく分かりやすく眉間に皺を寄せていた
わざと不機嫌そうに振る舞っているのならばまだしも、あれが素の表情なのは皇族としていかがなものか
しかも、本人はあれでも取り繕っているつもりのようだからさらに大変だ
何度も思うけど、本当にあんな状態のままで次期皇帝なんて勤まるのかな?
なんかここ最近特にわかりやすくなってきてる様な気がするんだけど・・・
考えながら出会った当時を思い出す
当時のアルベルトは真面目を絵に描いたような少年で、学年課題をすごいスピードでクリアしていっていた
一心不乱に勉学に打ち込み、暇さえあれば練習場に入り浸っていたせいか、周囲とは少し距離があったように思う
それでも皇国の皇太子という立場は魅力的なようで、それなりの人数が下心をもって群がってきていることも多かった
そんな時、彼は・・・
…そういえば、結構うまくあしらってたような?
思いだして首を捻る
そうだ
アルベルトはもともとそこまで分かりやすい人間じゃなかった
好意を匂わせてくるご令嬢たちの相手も、多少のぎこちなさはあれど、上手くあしらっていたし、僕のからかいに対しても今ほど分かりやすく感情を示したりはしていなかった
それなら最近は何故…
そこまで考えてある結論にたどり着く
「・・・
あぁ、なるほどね…」
アルベルトがおかしくなったのは婚約発表後
つまり、セシリア譲と親しく接するようになってからだ
そして感情を表に出してしまっているのも、すべて彼女がらみの時ばかり
「不仲だとばっかり思ってたけど、それも間違いか…」
自分がセシリア嬢にちょっかいをかけたときのあの不機嫌さも、そうだとすれば全て説明がつくし納得もいく
「アイツもわりと本気だったんだ」
その事実に気がつき口角が上がった
そうならば、自分のとる行動は少し変わってくる
「楽しくなりそう」
呟いて一気にグラスの中身を飲み干した
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