猫に聞けばわかる〜とある野良猫の話〜

シロクマ

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野良猫ミシェル

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 私は野良猫🐱他の野良猫からはミシェルと呼ばれている。好きな食べ物は魚屋さんがくれる鯖の切り身。あれは格別に美味しい♡
 家族は妹のルナ、父猫のルーク、母猫のナナ。いつも家族でピンチを乗り越えてきた。雨の日と雪の日は隠れ家に隠れる。暖かくて屋根もある最高の隠れ家だ。だが最近その隠れ家の近くに他の縄張りの猫が来て、毎日のようにルークパパが追い払っている。たまに怪我をすることもある。野良猫の人生は生きるための戦いだ。毎日魚屋さんに行って魚を貰い、縄張り争いをしている。そしてたまに公園で寝たり伸びたりしている。
 私は野良猫の中で珍しく三毛猫の野良で、ルークパパが三毛で、ナナママは白猫だ。むしろナナママのが珍しい。ナナママは優しくて、ルークパパは頼もしい。ルナはお転婆な妹猫。隠れ家の中を縦横無尽に走り回ってパパもママも手を焼いている。そんな時に出会ったのが人間のルイスだった。ルイスに出会ったのはいつもの魚屋さんの近く、明らかに他の人間とは違うオーラを放っていた。その時私は野良猫を抜け出すチャンスだと思った。勿論家族は大切だ。でも毎日戦う人生に限界を感じていた。体は傷だらけだし、隠れ家はルナが暴れ回るから手狭だ。そろそろ行かないと。そう思ってルイスに猛アピールした。するとルイスは餌が欲しいと勘違いして、魚をくれた。(違う違うそれじゃなくて、一緒に住みたいんだ!)必死に訴えるが、人間にはニャーとしか聞こえない(´;ω;`)
なんてこった😞取り敢えずその日は餌を加えて隠れ家に帰った。
 次の日、私はまた魚屋さんに行った。そしてルイスの膝に飛び乗った。これで一緒に帰れるはずだ。しかしルイスは私を下ろして、何処かへ行ってしまった。
何かダメだったのだろうか?
色々考えたが、ルイスの匂いを追ってみる事にした。最初は強かった匂いは少しずつ弱くなり、ある建物の前で消えた。気づいたら隣町に来ていた。完全に縄張りの外だ。気をつけないと⚠️
 ゆっくり建物に入る。するとルイスが誰かとはなしていた。(本当に可愛い子なの、お願い飼わせて)私にはそれが自分のを事だとすぐに分かった。ドアが閉まる音でルイスが私に気づいた。(あなた、なんでここに?)私は匂いを辿った事を必死にアピールした。するとルイスは私を抱き上げ、(ねっ?可愛いでしょ。)と相手を説得した。実物を見た相手は観念した。こうして私はルイスの飼い猫になった。
       ~完~
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