甘イキしながら生きてます

ナツキ

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よん。

なななんで?!

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「それでね、あまね先パイ唐揚げ食べれたんだよ~♡♡」

部活終了後、おれはさっそくゆうと先パイに報告した。

「すごいな、伊織。もしかして、あの塩唐揚げ?」

「うん♡♡ゆうと先パイが作るより小さかったけど、4個食べれてた!」

「数えてたのかよ」

はは、とゆうと先パイは声を出して笑った。
とーってもうれしそうに。

そうだよね、『推し』の状況が少しでも改善されたんだもん。



おれ、もっとがんばるね。




「でも、あまりのめり込まないようにな。 部活はきちんと来ること。お前エースなんだから」

「はぁ~い~」

おれはあまね先パイともっといっしょにいたくて、2時間くらい遅刻した。しかも、ケント先生がグラウンドに来てくれて話しこんじゃったし。
事情はわかってるけど、キャプテンらしくおれを叱ってくれるゆうと先パイ。

おれ、好きだなあ。

「まさか母さんに交渉するなんてなあ」

そんでもって、ちょっと感心された。

おれの図々しさをね。

「えへへ~♡でもお迎えの時間遅くしてもらっただけでしょ♡」

普通は頼めないだろ……、といいたそうな顔をしてたけど、先パイはそれ以上いわずに、ぽむぽむっと頭をやさしく撫でてくれた。


あまね先パイにも、頭を撫でてもらったなあ。

先パイのうちは居心地がよくて、ついついくつろいじゃった。昼ごはんを食べたあと、いちゃいちゃしながら映画観たの楽しかったなあ。

ソファーに座るあまね先パイの足元に座ってたんだけどね、先パイの膝に頭を乗せながらときどき脚にキスしたの。
そしたら、あまね先パイは画面から目を移して、おれのことふんわりとながめてから髪を撫でてくれたんだあ。




おれ、愛されてるなあって、満たされて、満たされて。


すっごく幸せな気持ちになった。



あまね先パイも、そう思ってくれたらいいのにな。






それから、ゆうと先パイと動画を見てちょっとだいぶムラムラしたり、夏休みの宿題をイヤイヤがんばってからの、翌日。









あまね先パイが、D Vを受けてぼろぼろになってた。





なななんで?!




「ぁー……大丈夫……」

あまね先パイはひどく枯れた声で答えたけど。



いやいやっ、殴られてるよね??

めちゃくちゃフラフラしてるじゃん。


しかも、おれが来たこと無視して、一人で部屋にこもろうとしてる。

「ほら、抱えてあげますからソファーまでがんばって!」

おれは寝室に行こうとしたあまね先パイを無理やり抱える。
そしたら、あまね先パイはぎゅうっとしがみついてきて、リビングのソファーに降ろしても離してくれなかった。

「ん?」

なんだか、愛がにじみ出てる感じするぞ。あまね先パイてば、おれのこと愛しく思っちゃったかな?

うれしい~♡

「いっしょに寝よ」

え、え?




もしかして誘ってる?


おれとのえっちで癒されたい?




あ。


もしかして。




ただの、添い寝ってことかな。



おれは、確認してみる。



「そうだよ?」

ああ~やっぱりぃ~!

おれのこと、ぬいぐるみだと思ってるう~。



そりゃ、おれはぷくぷくしてますけどもっ。一応、アスリートなんだよね。
自慢じゃないけど、サッカー部のエースだよ?
それなのに、ぷよぷよもっちもちした抱き枕と同じと思われてるなんてっ。



ううっ。



今、自分でいって傷ついちゃった……。



なんて思ったけども。


安心しきって眠るあまね先パイを見たら、まあそれもおれの良さだよね~、と納得した。






おれの身体で、どうか癒されますように。
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