【完結】コドクニアラズ ~淫らな『なんでも屋』~

ナツキ

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6・依頼人②一ノ瀬涼

涼くんの懺悔

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カメラアイ。

すべての映像が、鮮明に思い出される。

ベッドで抱きつく涼くんの横で、俺は過去を思い出していた。

「あまね、ごめんな」

涼くんは先程のことをひどく後悔しているようで、涙声で謝ってきた。


涼くんは、優しい。


もしあの時の俺が、今の俺の身体を見たらどう思うだろう。
やはり、虐待されたと思うだろうか。

「無理にしようとしたのはあれだけど、でも俺、……気持ち良かったよ」
とフォローしてみたものの、涼くんは落ち込んだままだった。

「あ、涼くん、もう一回してよ」

「え……」

「ほら、もっとライトなやつ?  殴るとかじゃなくて」
俺は、涼くんの記憶を上書きさせようと提案してみた。

「前に瑛二のことで、手首押さえたじゃん。あれ、やって」

「……」

涼くんは無言のまま上体を起こし、俺を見つめた。

「ねえ、お願い」

「あまね……」

涼くんは俺に股がり、両手それぞれ俺の手首を掴んでベッドに押しつけた。

「━━━っりょう、くん……」
ささやくと、涼くんはくぅっと顔をしかめた。

「俺、涼くんにこんなことされたら、ゾクゾクする」

はぁ、はぁ、と今日のキスを思い出し、息が荒くなる。押さえられただけなのに、下半身はじんじんとしびれた。
「ヤバい、涼くん。俺……これだけでイッちゃえるかも」

「あまね、バカだな……」
涼くんは柔らかい唇を近づけ、軽くキスをした。

「大好きだよ」

それは、友達以上の感情。

「……オレも」

再び涼くんは寝転び、俺の胸元に抱きついた。




「……オレ、お前に1コ告白する」

「え、なに」

「瑛二とあまね見た時、立ったじゃん?」

「言ってたね」

「アリスちゃんと付き合うことになったのは、それを見たからなんだ」

「んん?」

「抜きたくなって、アリスちゃんとえっちした。あまねのこと想像してイッた」

「あ、そうなんだ?」

「ごめん」

「うん?」

「そのあとも、1人でする時あまねのこと考えてた」

「そ、そう?」

よくわからないが、俺を想像してオナニーしてるってことを謝ってるんだよな?

「はぁあああー、言っちゃった」

涼くんは頭をグリグリとこすりつける。

「な、なに」

「羞恥の極み~ごめん、あまね。ほんとごめん」

「いや、別にいいよ?  気にしないよ?」

涼くんがあまりに恥ずかしがるものだから、なんだか申し訳なくなった。

「俺の顔がそんなにエロかったんだね?」

「そうだよお~」

まだグリグリするか。痛いわ。

「じゃあ、さっきの俺の顔見て、今度また抜いちゃうつもり?」

俺はだんだん楽しくなって、涼くんをからかっていった。

「そうだよ~オレ、女の子大好きだったのに~あまねをオナペットにしちゃうなんて」

涼くんはギュッと抱きしめた。

「親友を、オナペットにしちゃうなんて」

2回も言うな。

「これからもエロい顔見せてやるよ」
と、一ノ瀬の頭を撫でながら、冗談半分に言った。

「どんな宣言だよ……」

「ヨダレをダラダラ垂らして、火照った顔とか」

自分で言って恥ずかしくなりそうだが、最近ケントさんに言葉責めされてたせいで抵抗がなくなっていた。悶える涼くんがすっごくかわいい。

「ヤバい、オレもうアリスちゃんじゃなくて、まじであまねとしたくなりそう……」

「涼くんならウエルカムだよ?  俺、涼くんのチンコ入れられるために、穴ほぐして待ってる」

「まじで、やめろ~」

悪ノリした俺は、涼くんの耳元でささやく。

「涼くんに犯されてる時の俺の顔、見たくない?」

「あ゛わわわわッ!!」




俺、意外とSの気質もあるんじゃないか?  と思った。
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