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※24、2番目に好きな人【最終話】

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「ぁあ、まね、触っていい?」

「だ、めー」

はぁっはぁっと荒く息を吐きながら、涼くんのお願いを断る。
俺は勝手に腰を振り、硬い肉棒で自分のナカをグニョグニョとかき混ぜた。

「はぁ゛っ♡はぁ゛っ♡」

ケントさんよりかは大きくないけど、すごく硬くて存在感のある涼くんのチンコは俺に快楽を与え続ける。

「りょ、おくん、ヤバい、おれ先にイッちゃいそ……」

苦しく息を吐くと、涼くんは愛おしそうに俺を見上げて口を開いた。

「あまね、キスしよ」

「ん……」

俺は一度腰を動かすのをやめて、涼くんの顔を両手で包みながらキスをした。

それは愛おしさと、慈しみをこめた行為だった。

どうしてあの時はもの足りないだなんて思ったんだろう。涼くんとなら、ただキスをするだけでこんなにも満たされるというのに。

唇と唇がわずかに触れ、それから俺は涼くんの上唇を軽く挟むように愛を落とした。




ゆっくりと、ゆっくりと、唇を離して涼くんを見つめる。

「涼くん、大好き……」

「オレも……」

それからもう一度唇を合わせ、お互いの舌を絡ませながらセックスを続けた。

深く挿入したまま、腰を前後に動かすと、とろけそうなぐらいに恍惚として違う意味でイキそうになる。

やがて涼くんは枷となっていたシャツを脱ぎ、俺の腰に手を回した。


温かくて、大きな手。

いつも俺を助けてくれた、大好きな王子様の手。

「はぁはぁ、りょ、うくん……」

「こすってやるよ」

涼くんはおなかの上で反ったやや小ぶりの俺のチンコを、大きな手で包むようにクチュクチュとこすり始めた。

「んっ♡あっあっ♡♡」

「━━━あま、ね、キツい……締めるなよ」

涼くんに扱かれて、俺のアナルはキュンキュンと締めつけていた。

「あ、あ、だって♡きも、ちいっ」

「……オレと付き合ってくれる?」

「え、え、」

「あまねは、オレの恋人になってくれる?」

「んあっ♡あっ♡」

「なあ、答えてよ。オレはあまねのこと1番大好きなんだよ?」

いち、ばん。

不意に、涼くんは下から腰を打ちつけてきた。

「あ゛っ♡♡♡も、もぉ、言わせないでよっ」

俺はたまらずに叫ぶ。

「ダメ、今言って。どうする?」

ギュウ、と根元を絞められ、イカせないようにと攻撃してきた。

「な、んでっもお♡いいイカせてっおねが、い♡♡」

「なんだかんだ言っても、あまねはケント先生のこと好きだろ。オレのことは2番目のままだろ? 付き合ってくれるのかなって。それとも、オレはセフレのまま?」

「ちちちがう、セフレじゃない」

じゃあなに?

親友?

親友なはずだったのに、俺はいつの間にかセックスまで求めていた。


愛情に飢えて、飢えて。



ケントさんだけではどうしても足りなくて。



欲望の渦に巻き込んでしまった。



『ゲイ』である俺が。






『ノンケ』である彼を。






溺れればいい、なんて軽々しく思ってたりしたけど。

でも、いざ涼くんの恋人になれるなんて考えたら。





昇天しそうなのに、涼くんから難問突きつけられて目が回る。



「……涼くんとずっといっしょにいたいけど、俺、男なんだよ? ゲイなんだよ?」



女の子大好きな涼くんに、申し訳ない。


そして、世間の女の子が許すはずない。


ケントさんのときもそう思ってたけど。


ゲイじゃない人と付き合うって、やっぱりそう簡単なことじゃない。




女の子みたいな華奢な身体つきだけど、それでも俺は男なんだ。

ケントさんは、職場に俺のことを恋人だと公表したけど。それはケントさんは立派な社会人で、すでに地位があったからで。俺と涼くんが付き合ったら、隠していてもいずれバレて、それはそれは学校中の生徒に好奇の眼差しで見つめられるに違いない。
そこに、好意的な態度があるのかは未知だ。
涼くんが、ひどい目にあうかもしれない。

そんな不安がよぎった。

「オレは平気だけど、あまねは隠したいんだよな? それでもいい。でも、今までとそう変わらないだろ? ただ立場をはっきりさせたくて」


俺なんかが。


男の俺なんかが。


涼くんの恋人になるなんて。




散々いちゃいちゃしておきながら、いざこういう場面になると、俺は途端に萎縮してしまう。
自己肯定感が低いせいで、いつも一歩踏み出せない。

一年のときも、ケントさんのときも。





「あまねが男でも、女でも、オレはあまねが好き。もし誰かになにかを言われても、オレは気にしないよ。知ってるだろ? だから、2番目でいいから、ちゃんと付き合おう?」

「涼くん……」




全てを受け入れてくれるんだね、涼くん。





コクリ、と俺は頷いた。

そうしたら涼くんは満面の笑みを浮かべて。



頬にすっとキスをしてくれた。

「良かった。じゃあオレ性欲お化けだけど許してな」

「なにそれ」

ふふっと笑い、今度は俺が涼くんの頬にキスをした。













下からガンガンと打ちつけられ、脳が揺さぶられながら快楽の波の中を漂った。

「あっ♡あっ♡りょ、うくん♡♡♡」

精液を出すかと思ったのに、俺は再びビチャビチャと水のような液体を吐き出し、涼くんのおなかを濡らした。
体位を変え、俺が上に座った状態になっても涼くんは打ちつけてきた。グチュグチュとナカを犯し、潮吹きは止まらずに出し続けた。

「ぁあ♡あ♡きもちいっりょ♡りょうく、ん♡はげしっ♡な、んで♡♡あっあっ♡また♡♡いいい♡イキっそ♡♡」

「オレももうイキそ……ナカ、出していい?」

「うん……♡♡いっぱい、ほし、い♡♡」

「いいよ、全部あげる」

「あっ♡あっ♡うれ、し♡♡あ、ぁああ━━━ッッ!!」



奥底にドクドクと精液が吐き出されるのを感じながら、この汗ばんだ身体が幸せで充満していることに気付いた。

涼くんを見下ろすと、彼は荒い呼吸をしながら微笑み返してくれた。そうしてそっと俺の左手を掴んで甲にキスをした。

「……こんな王子様が俺の恋人になってくれるなんて、信じられない」

いつもの調子で言ったつもりなのに、涼くんは「こらこらっ」と怒った。
そうして涼くんはぐいっと腕を引っ張り、チュッと唇にキスをしてくれた。

「相変わらず自信ないんだから、あまねは。『オレ』が、あまねにゾッコンなの」

ついクセで、自嘲気味に言っちゃったことを反省する。

ほら、と言って涼くんは舌を出した。

そうやってキスの続きを待つ涼くんに、俺は言ってやったんだ。

「……そうだったね、俺の王子様。じゃあ俺が安心するくらい、愛されてるって自覚できるくらいに、これからももっともっと、











…………その舌先で俺を愛して?」
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