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19、ずっと前から
しおりを挟む甘え上手なかわいい伊織くんを真似すると、そこに気分がのってますます感度が上がった。心も身体も素直に、快楽を受け入れる。
「んっ♡ぁあっああ」
膨張された性器からは先走りがトロトロと流れ、ピクピクと身体を痙攣させた。
「フェラ好き? ケント先生絶対しなかっただろ」
涼くんは陰茎をクチュクチュと鳴らしながらこする。
「んっ」
「チンコ大っきくて、乱暴に挿れるだけだろ」
「んぁっあっち、がっ」
「もー、先生ってド下手なんじゃない?」
「ぃやっりょうく、んっ」
「あまねのこと、相変わらず全然わかってないんだあ」
再び性器を口に含んだ涼くんは、ジュポッジュポと上下にピストンする。
それと同時に、後孔をもほぐし始めた。
「んっあ♡ああっきもちぃ……ああっんぁあっあっんあ゛っそこっゆびっ♡りりょうく、んっゆゆゆび、はいってるぅう゛」
ジュポンと口から性器を抜き、後孔に刺していた指をグリグリと回して中を掻いた。
「あ゛♡ぁあっ♡♡」
自然と腰が浮き、つま先でプルプルと全身を震わせる。
「あまね、だいぶ伊織に開発されちゃった? なんか前よりエロい」
そんなこと言われて、俺はカァーッと耳が熱くなる。
「い、言わないでっ」
「3Pすごかったって聞いたけど、こんなにエロかったら納得するわー」
「えっななななに?! うっあああ♡んあっ♡んっんぁあ♡♡」
さ3P?!
誰と、誰と、だれ?
わからない。
気持ちよすぎて、今はなにも考えたくない。
そんなことより快楽に身を任せて、俺は涼くんの立派な肉棒をねだりたい。
「ね、涼くんの早くほしぃ……」
伊織くんを思い浮かべて、俺は愛されキャラの彼を演じ続ける。それだけで、俺の幸福度はますます上がった。
「ダーメ、ゆっくりほぐそ? 拡げないと切れちゃうよな?」
男とのセックスが初めての涼くんは、色々と調べてくれたみたい。
指で少しずつ丁寧にこねてくれた。
「あんっ♡♡」
もう十分に柔らかいと思うのに。
昨日も一昨日もやりまくって、むしろ緩くなってるんじゃない?!
早く、グッチョグチョにチンコで掻き回されたい~っ!
「ナカさあ、すげーうねってる? ケツマンコ、ってこういうこと?」
女の人と、さんざんヤッてきた涼くんは、初めてのアナルセックスどう思うかな。
「さあ? どっちが気持ちぃーか試してよ」
俺は早く欲しくて、少し煽ってみる。
「うわーっ♡」
そう言うと彼は喜んだ。もー、涼くんってば下僕なんだから。
「俺、がまんできなぃよお……」
甘く息を吐きながら、涼くんの髪を撫でる。
「ね、俺準備できてるよ? 涼くんのチンコの形、覚えさせてよ」
「もぉ、エロあまね」
「はやくぅ」
上体を起こし、涼くんはズボンと下着を一度に脱いだ。ポロンと勢いよく跳ねた涼くんの性器は想像より大きくそり立っていた。
「えっ涼くんのおっきいね?」
「あーあの時はフル勃起じゃなかったかも? あまね、酒飲んでベロンベロンだったのに、オレのチンコ覚えてんの?」
えっとぉ、そりゃ一応カメラアイですから。
しかも大好きな涼くんのチンコ使ってアナニーしちゃう大失態をおかしたんだから、覚えているに決まってる。
「でもまあ平均よりかちょーっと大きいくらいじゃないかな? オレそれよりも『当ててくれる』って方で評価されてるみたい」
俺はその様子を想像してクスクスと笑った。クラスの女子たちがそんな噂話してると思ったら、なんだかおかしくなって。
ああ、でも『当てる』って気持ちいいとこってこと?
「そ。あまねの気持ちいいとこも先っぽ当ててやるよ」
「うん」
ああ。
欲しくて、欲しくてたまらない。
俺は自ら足を抱えて、彼が挿れやすいように姿勢をとった。
あ。
脚に不自然についた痕は、こういうわけか。
折り曲げた状態で縛られてたんだ。
それで、俺はケントさんにめちゃくちゃに犯され、よだれを垂らして悦びながら気を失った。
3Pした記憶ないけど、まさか伊織くんの前では縛られてないよね?
そんなの見られたら恥ずかしくて俺死んじゃいそう。
「も……あまね、なんでエロいポーズするんだよ。アナルまで丸見え」
丹念にほぐそうとしてくれた後孔は、待ちわびてひくついている。
涼くんとなら、自分から卑猥なポーズとれるんだ、って改めて自覚して。
「オレとしたかったぁ?」
そんな涼くんのセリフにも、俺は素直に答えちゃうんだ。
「したかったよ?」
たぶん、ずーっとね。
ああ、1年の時告白すれば良かったなぁ、なんて。自信がなくって、涼くんが俺のこと気になってるなんて夢にも思わなかった。2年前に素直になっとけば良かったなぁ。
「この前は身体が反応しなくてごめんね。おわびに今日は、エロい俺見せてあげる♡」
あの頃からの想いを乗せて、涼くんを昇天させよう。俺に溺れさせて、もう女の人に戻れないようにしてやるんだ。
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