上 下
19 / 27

19、ずっと前から

しおりを挟む

甘え上手なかわいい伊織くんを真似すると、そこに気分がのってますます感度が上がった。心も身体も素直に、快楽を受け入れる。

「んっ♡ぁあっああ」

膨張された性器からは先走りがトロトロと流れ、ピクピクと身体を痙攣させた。


「フェラ好き? ケント先生絶対しなかっただろ」
涼くんは陰茎をクチュクチュと鳴らしながらこする。

「んっ」

「チンコ大っきくて、乱暴に挿れるだけだろ」

「んぁっあっち、がっ」

「もー、先生ってド下手なんじゃない?」

「ぃやっりょうく、んっ」

「あまねのこと、相変わらず全然わかってないんだあ」

再び性器を口に含んだ涼くんは、ジュポッジュポと上下にピストンする。
それと同時に、後孔をもほぐし始めた。

「んっあ♡ああっきもちぃ……ああっんぁあっあっんあ゛っそこっゆびっ♡りりょうく、んっゆゆゆび、はいってるぅう゛」

ジュポンと口から性器を抜き、後孔に刺していた指をグリグリと回して中を掻いた。

「あ゛♡ぁあっ♡♡」

自然と腰が浮き、つま先でプルプルと全身を震わせる。

「あまね、だいぶ伊織に開発されちゃった? なんか前よりエロい」

そんなこと言われて、俺はカァーッと耳が熱くなる。

「い、言わないでっ」

「3Pすごかったって聞いたけど、こんなにエロかったら納得するわー」

「えっななななに?! うっあああ♡んあっ♡んっんぁあ♡♡」

さ3P?!


誰と、誰と、だれ?



わからない。




気持ちよすぎて、今はなにも考えたくない。

そんなことより快楽に身を任せて、俺は涼くんの立派な肉棒をねだりたい。


「ね、涼くんの早くほしぃ……」

伊織くんを思い浮かべて、俺は愛されキャラの彼を演じ続ける。それだけで、俺の幸福度はますます上がった。


「ダーメ、ゆっくりほぐそ? 拡げないと切れちゃうよな?」

男とのセックスが初めての涼くんは、色々と調べてくれたみたい。


指で少しずつ丁寧にこねてくれた。



「あんっ♡♡」

もう十分に柔らかいと思うのに。
昨日も一昨日もやりまくって、むしろ緩くなってるんじゃない?!

早く、グッチョグチョにチンコで掻き回されたい~っ!

「ナカさあ、すげーうねってる? ケツマンコ、ってこういうこと?」

女の人と、さんざんヤッてきた涼くんは、初めてのアナルセックスどう思うかな。

「さあ? どっちが気持ちぃーか試してよ」

俺は早く欲しくて、少し煽ってみる。

「うわーっ♡」

そう言うと彼は喜んだ。もー、涼くんってば下僕なんだから。

「俺、がまんできなぃよお……」

甘く息を吐きながら、涼くんの髪を撫でる。


「ね、俺準備できてるよ? 涼くんのチンコの形、覚えさせてよ」

「もぉ、エロあまね」

「はやくぅ」

上体を起こし、涼くんはズボンと下着を一度に脱いだ。ポロンと勢いよく跳ねた涼くんの性器は想像より大きくそり立っていた。

「えっ涼くんのおっきいね?」

「あーあの時はフル勃起じゃなかったかも? あまね、酒飲んでベロンベロンだったのに、オレのチンコ覚えてんの?」

えっとぉ、そりゃ一応カメラアイですから。
しかも大好きな涼くんのチンコ使ってアナニーしちゃう大失態をおかしたんだから、覚えているに決まってる。

「でもまあ平均よりかちょーっと大きいくらいじゃないかな? オレそれよりも『当ててくれる』って方で評価されてるみたい」

俺はその様子を想像してクスクスと笑った。クラスの女子たちがそんな噂話してると思ったら、なんだかおかしくなって。
ああ、でも『当てる』って気持ちいいとこってこと?

「そ。あまねの気持ちいいとこも先っぽ当ててやるよ」

「うん」

ああ。

欲しくて、欲しくてたまらない。



俺は自ら足を抱えて、彼が挿れやすいように姿勢をとった。

あ。

脚に不自然についた痕は、こういうわけか。

折り曲げた状態で縛られてたんだ。

それで、俺はケントさんにめちゃくちゃに犯され、よだれを垂らして悦びながら気を失った。
3Pした記憶ないけど、まさか伊織くんの前では縛られてないよね?
そんなの見られたら恥ずかしくて俺死んじゃいそう。

「も……あまね、なんでエロいポーズするんだよ。アナルまで丸見え」

丹念にほぐそうとしてくれた後孔は、待ちわびてひくついている。

涼くんとなら、自分から卑猥なポーズとれるんだ、って改めて自覚して。

「オレとしたかったぁ?」

そんな涼くんのセリフにも、俺は素直に答えちゃうんだ。

「したかったよ?」



たぶん、ずーっとね。

ああ、1年の時告白すれば良かったなぁ、なんて。自信がなくって、涼くんが俺のこと気になってるなんて夢にも思わなかった。2年前に素直になっとけば良かったなぁ。

「この前は身体が反応しなくてごめんね。おわびに今日は、エロい俺見せてあげる♡」

あの頃からの想いを乗せて、涼くんを昇天させよう。俺に溺れさせて、もう女の人に戻れないようにしてやるんだ。



しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?

名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。 そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________ ※ ・非王道気味 ・固定カプ予定は無い ・悲しい過去🐜 ・不定期

ある少年の体調不良について

雨水林檎
BL
皆に好かれるいつもにこやかな少年新島陽(にいじまはる)と幼馴染で親友の薬師寺優巳(やくしじまさみ)。高校に入学してしばらく陽は風邪をひいたことをきっかけにひどく体調を崩して行く……。 BLもしくはブロマンス小説。 体調不良描写があります。

【BL】男なのになぜかNo.1ホストに懐かれて困ってます

猫足
BL
「俺としとく? えれちゅー」 「いや、するわけないだろ!」 相川優也(25) 主人公。平凡なサラリーマンだったはずが、女友達に連れていかれた【デビルジャム】というホストクラブでスバルと出会ったのが運の尽き。 碧スバル(21) 指名ナンバーワンの美形ホスト。博愛主義者。優也に懐いてつきまとう。その真意は今のところ……不明。 「僕の方がぜってー綺麗なのに、僕以下の女に金払ってどーすんだよ」 「スバル、お前なにいってんの……?」 冗談? 本気? 二人の結末は? 美形病みホスと平凡サラリーマンの、友情か愛情かよくわからない日常。

学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語

紅林
BL
『桜田門学院高等学校』 日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である

悪役令息シャルル様はドSな家から脱出したい

椿
BL
ドSな両親から生まれ、使用人がほぼ全員ドMなせいで、本人に特殊な嗜好はないにも関わらずSの振る舞いが発作のように出てしまう(不本意)シャルル。 その悪癖を正しく自覚し、学園でも息を潜めるように過ごしていた彼だが、ひょんなことからみんなのアイドルことミシェル(ドM)に懐かれてしまい、ついつい出てしまう暴言に周囲からの勘違いは加速。婚約者である王子の二コラにも「甘えるな」と冷たく突き放され、「このままなら婚約を破棄する」と言われてしまって……。 婚約破棄は…それだけは困る!!王子との、ニコラとの結婚だけが、俺があのドSな実家から安全に抜け出すことができる唯一の希望なのに!! 婚約破棄、もとい安全な家出計画の破綻を回避するために、SとかMとかに囲まれてる悪役令息(勘違い)受けが頑張る話。 攻めズ ノーマルなクール王子 ドMぶりっ子 ドS従者 × Sムーブに悩むツッコミぼっち受け 作者はSMについて無知です。温かい目で見てください。

病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない

月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。 人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。 2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事) 。 誰も俺に気付いてはくれない。そう。 2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。 もう、全部どうでもよく感じた。

熱のせい

yoyo
BL
体調不良で漏らしてしまう、サラリーマンカップルの話です。

処理中です...