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57. 銃声とか不意打ちとか
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二人の間に駆け込んだのと銃声が鳴り響いたのはほとんど同時だった。こもった音が倉庫内に反響する。
「志麻さん!?」
はっと振り返ると、蓮司さんが唖然とした顔でこちらを見ている。見た感じ、血は流していないようだ。
「蓮司さん、大丈夫!? 怪我は!?」
「えっ、いや、僕は大丈夫です。当たってませんから」
蓮司さんが足元を指さした。靴先から少し離れたところに黒い穴が開いていて、うっすらと煙が上がっていた。
どうやら、弾は蓮司さんじゃなくて地面を抉ったらしかった。
「よ、良かったあ……」
ほっとして思わずへたり込みそうになるけど、何とか踏ん張る。
「ちょっと、朱虎っ! 何でこんな……」
振り向いたあたしはドキリとした。
朱虎は銃を構えたままあたしを凝視していた。顔色は青を通り越して紙みたいに白く、額にはびっしり汗が浮いている。
震える手から銃が転がり落ちた。
「朱虎? どう……」
「……何を考えてるんですか、あんたは!!」
「ひゃっ!?」
爆発したように怒鳴られて、あたしは思わず首をすくめた。
「銃の前に飛び出すなんて正気ですか!? こんな……っ」
朱虎は言葉に詰まってぐしゃぐしゃと髪をかきまぜた。
あたしはぽかんとした。
朱虎がこんな風に取り乱すところなんて、初めてだ。
「あの……ごめ」
「こんなバカだとは思わなかった。無鉄砲通り越して死にたがりですか、あんた」
「なっ……何怒ってんのよ自分が撃ったくせに! 蓮司さんに何するつもりだったのよ!」
「当てるつもりなんざハナからありゃしませんよ! これは気をそらして」
「そらしてどうするつもりだったんですか?」
歩み寄ってきた蓮司さんがあたしの頭越しに尋ねた。朱虎がゆっくりと視線を動かす。
「知りたいですか」
「ぜひ」
「こう――すんだよっ!」
ぐいっ、と突き飛ばされて、あたしは脇に転がった。
「ちょ、何……」
振り向くと、ちょうど朱虎の拳が蓮司さんに叩き込まれるところだった。鈍い音とともに、蓮司さんの上体が跳ね上がる。銀縁の眼鏡が宙を舞った。
「きゃあっ!? なっ、ななな」
「大丈夫です、志麻さん。ご心配なく」
のけぞっていた蓮司さんがぐっと体を引き戻す。予想に反して顔は綺麗だった。どうやら、咄嗟に腕を上げてガードしたらしい。
朱虎が大きく舌打ちして、転がってきた眼鏡を踏みつぶした。
「てめェのそのツラにぶち込むなァ、鉛玉の代わりに拳で勘弁してやろうってんじゃねェか。避けてんじゃねえぞ、くそったれ」
「あいにくだが、黙って殴られる義理はない。言ったろう、君が僕と志麻さんのことに口を差し挟む筋合いはない、引っ込んでいてもらおうか」
朱虎の目に殺意が混じった。全身燃えさかる炎みたいに殺気立っている。
反対に冷静さを崩さない蓮司さんが拳を構え、じり、と間合いをはかった。
「いや……ええええ!? な、な、何この展開!? 何故にストリートファイト!?」
臨戦態勢の二人に、あたしはひたすらおろおろした。
「ち、ちょっと二人とも! お、落ち着いて……きゃあっ!」
朱虎が動いた。大きく踏み込んで拳を奮う。瞬間移動したみたいに素早い動きだったのに、蓮司さんは即座に反応した。体を回転させて朱虎の拳をさばき、そのまま長い脚をしならせて蹴りを放つ。
鈍い音が続けさまに弾けた。
「どうしたらいいのコレ!? と、とめなきゃ……? って、どうやって?」
二人の動きが早すぎて、まず目で追えない。
あたしが呆然と立ち尽くしていると、くいくいと服の裾を引っ張られた。
「……おい、なんだこの状況。なんでタイマンが始まってんだよ、つか片方獅子神さんじゃねえか」
ミガが顔をしかめていた。いつのまにか入ってきていたらしい。
「なかなか出てこねーと思ったら怒鳴り声とか聞こえだすし……様子見に来たんだけど、何だこれ。抗争?」
「ミカ! 良いとこに来た、これ止めて!」
あたしが腕を引っ張ると、ミカはあからさまにぎょっとした顔になった。
「おっ、おい無茶言うな。俺がこんなバチバチの殴り合い止められそうなタイプに見えるか?」
「あんたヤンキーじゃん、喧嘩慣れてるでしょ!?」
「俺はだいたいボコられる専門なの! クソ、情けねーこと言わせんな」
「ご、ごめん。でも死ぬ気で行けば何とかなるよ!」
「普通に死ぬわ! あんたの世話係ってこの前蹴り一発でドア吹っ飛ばしてたじゃねーか、そんな化けもん止められるか!」
ボグッ、とこもった音がしてあたしとミカは同時に跳ねた。
朱虎が片膝をついてうつむいていた。髪や服装が多少乱れた蓮司さんが油断なく構えたまま見下ろしている。
「あ、朱虎ッ!」
「平気です」
朱虎はペッ、と何かを吐き出して体を起こした。
足元に転がってきたのは赤く汚れた歯だ。
「歯―っ!? 全然平気じゃないじゃん!」
「俺もさっき野郎の奥歯叩き折ったんで」
蓮司さんが口元を拭った。確かに、頬が赤く腫れていた。
唇に滲んだ血が妙に色っぽく見える。
「うわっ、獅子神さんって顔面ぶん殴られてもイケメンなんだ、すげえな」
ミカの意見にあたしもつい頷いてしまった。本物のイケメンってこういうことか。
「つか、獅子神さんケンカも強かったんだな。てっきり頭脳派だと思ってたけど、あんたんとこのターミネーターと互角にやり合ってんじゃん」
「う、うん、あたしもちょっと意外……」
朱虎は体も大きくてそれだけで喧嘩には断然有利だけど、おじいちゃんから武術も仕込まれていて動きだってすごく速い。大抵の相手は眉一つ動かさずに片付けてしまうし、多数相手でも負けたことはないらしい。
それなのに、今、押しているのはどちらかというと蓮司さんの方に見える。
あたしたちの目の前で二人の身体が激しくぶつかり合った。短く激しい拳の応酬に競り勝ったのは、またしても蓮司さんだった。鋭い一撃を食らった朱虎の身体がコンテナに叩きつけられ、派手な音が響く。
「クソッ……」
「……お互い様ですよ」
蓮司さんがぼそりと呟いた。コンテナに手をついた朱虎が眉を跳ね上げる。
「ああ?」
「僕だって常々、あなたが目障りで仕方なかったんです」
「志麻さん!?」
はっと振り返ると、蓮司さんが唖然とした顔でこちらを見ている。見た感じ、血は流していないようだ。
「蓮司さん、大丈夫!? 怪我は!?」
「えっ、いや、僕は大丈夫です。当たってませんから」
蓮司さんが足元を指さした。靴先から少し離れたところに黒い穴が開いていて、うっすらと煙が上がっていた。
どうやら、弾は蓮司さんじゃなくて地面を抉ったらしかった。
「よ、良かったあ……」
ほっとして思わずへたり込みそうになるけど、何とか踏ん張る。
「ちょっと、朱虎っ! 何でこんな……」
振り向いたあたしはドキリとした。
朱虎は銃を構えたままあたしを凝視していた。顔色は青を通り越して紙みたいに白く、額にはびっしり汗が浮いている。
震える手から銃が転がり落ちた。
「朱虎? どう……」
「……何を考えてるんですか、あんたは!!」
「ひゃっ!?」
爆発したように怒鳴られて、あたしは思わず首をすくめた。
「銃の前に飛び出すなんて正気ですか!? こんな……っ」
朱虎は言葉に詰まってぐしゃぐしゃと髪をかきまぜた。
あたしはぽかんとした。
朱虎がこんな風に取り乱すところなんて、初めてだ。
「あの……ごめ」
「こんなバカだとは思わなかった。無鉄砲通り越して死にたがりですか、あんた」
「なっ……何怒ってんのよ自分が撃ったくせに! 蓮司さんに何するつもりだったのよ!」
「当てるつもりなんざハナからありゃしませんよ! これは気をそらして」
「そらしてどうするつもりだったんですか?」
歩み寄ってきた蓮司さんがあたしの頭越しに尋ねた。朱虎がゆっくりと視線を動かす。
「知りたいですか」
「ぜひ」
「こう――すんだよっ!」
ぐいっ、と突き飛ばされて、あたしは脇に転がった。
「ちょ、何……」
振り向くと、ちょうど朱虎の拳が蓮司さんに叩き込まれるところだった。鈍い音とともに、蓮司さんの上体が跳ね上がる。銀縁の眼鏡が宙を舞った。
「きゃあっ!? なっ、ななな」
「大丈夫です、志麻さん。ご心配なく」
のけぞっていた蓮司さんがぐっと体を引き戻す。予想に反して顔は綺麗だった。どうやら、咄嗟に腕を上げてガードしたらしい。
朱虎が大きく舌打ちして、転がってきた眼鏡を踏みつぶした。
「てめェのそのツラにぶち込むなァ、鉛玉の代わりに拳で勘弁してやろうってんじゃねェか。避けてんじゃねえぞ、くそったれ」
「あいにくだが、黙って殴られる義理はない。言ったろう、君が僕と志麻さんのことに口を差し挟む筋合いはない、引っ込んでいてもらおうか」
朱虎の目に殺意が混じった。全身燃えさかる炎みたいに殺気立っている。
反対に冷静さを崩さない蓮司さんが拳を構え、じり、と間合いをはかった。
「いや……ええええ!? な、な、何この展開!? 何故にストリートファイト!?」
臨戦態勢の二人に、あたしはひたすらおろおろした。
「ち、ちょっと二人とも! お、落ち着いて……きゃあっ!」
朱虎が動いた。大きく踏み込んで拳を奮う。瞬間移動したみたいに素早い動きだったのに、蓮司さんは即座に反応した。体を回転させて朱虎の拳をさばき、そのまま長い脚をしならせて蹴りを放つ。
鈍い音が続けさまに弾けた。
「どうしたらいいのコレ!? と、とめなきゃ……? って、どうやって?」
二人の動きが早すぎて、まず目で追えない。
あたしが呆然と立ち尽くしていると、くいくいと服の裾を引っ張られた。
「……おい、なんだこの状況。なんでタイマンが始まってんだよ、つか片方獅子神さんじゃねえか」
ミガが顔をしかめていた。いつのまにか入ってきていたらしい。
「なかなか出てこねーと思ったら怒鳴り声とか聞こえだすし……様子見に来たんだけど、何だこれ。抗争?」
「ミカ! 良いとこに来た、これ止めて!」
あたしが腕を引っ張ると、ミカはあからさまにぎょっとした顔になった。
「おっ、おい無茶言うな。俺がこんなバチバチの殴り合い止められそうなタイプに見えるか?」
「あんたヤンキーじゃん、喧嘩慣れてるでしょ!?」
「俺はだいたいボコられる専門なの! クソ、情けねーこと言わせんな」
「ご、ごめん。でも死ぬ気で行けば何とかなるよ!」
「普通に死ぬわ! あんたの世話係ってこの前蹴り一発でドア吹っ飛ばしてたじゃねーか、そんな化けもん止められるか!」
ボグッ、とこもった音がしてあたしとミカは同時に跳ねた。
朱虎が片膝をついてうつむいていた。髪や服装が多少乱れた蓮司さんが油断なく構えたまま見下ろしている。
「あ、朱虎ッ!」
「平気です」
朱虎はペッ、と何かを吐き出して体を起こした。
足元に転がってきたのは赤く汚れた歯だ。
「歯―っ!? 全然平気じゃないじゃん!」
「俺もさっき野郎の奥歯叩き折ったんで」
蓮司さんが口元を拭った。確かに、頬が赤く腫れていた。
唇に滲んだ血が妙に色っぽく見える。
「うわっ、獅子神さんって顔面ぶん殴られてもイケメンなんだ、すげえな」
ミカの意見にあたしもつい頷いてしまった。本物のイケメンってこういうことか。
「つか、獅子神さんケンカも強かったんだな。てっきり頭脳派だと思ってたけど、あんたんとこのターミネーターと互角にやり合ってんじゃん」
「う、うん、あたしもちょっと意外……」
朱虎は体も大きくてそれだけで喧嘩には断然有利だけど、おじいちゃんから武術も仕込まれていて動きだってすごく速い。大抵の相手は眉一つ動かさずに片付けてしまうし、多数相手でも負けたことはないらしい。
それなのに、今、押しているのはどちらかというと蓮司さんの方に見える。
あたしたちの目の前で二人の身体が激しくぶつかり合った。短く激しい拳の応酬に競り勝ったのは、またしても蓮司さんだった。鋭い一撃を食らった朱虎の身体がコンテナに叩きつけられ、派手な音が響く。
「クソッ……」
「……お互い様ですよ」
蓮司さんがぼそりと呟いた。コンテナに手をついた朱虎が眉を跳ね上げる。
「ああ?」
「僕だって常々、あなたが目障りで仕方なかったんです」
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