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40. 対人運とか秘密の関係とか
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「ふ、不思議? ですか、あたし」
不思議ちゃん属性はないつもりだったけど、何かおかしな言動してしまったんだろうか。
「ええ。周りを気にせず感情のままに振舞っているかと思えば、不意に鋭い洞察力を見せる」
「鋭い……って! そ、そんなことないです」
あたしは慌てて両手を振った。
獅子神さんの視線がビシバシ感じられて、何だかむずむずする。
「獅子神さんの方こそ、何だか不思議です」
「私が?」
獅子神さんは意外そうな声を上げた。
「だって、事故の処理とか手慣れてたし……応急処置、満点だってお医者さんが褒めてたし」
「……多少、心得があるだけです」
「そうなんですか? すごく頼りになりました。カッコよかったです」
「っ!」
声にならない呻きみたいなものが聞こえた。
獅子神さんの方を見ると、口元を押さえてうつむいている。
「あれ? どうしました?」
「……いえ、何でも」
獅子神さんは手を離すとふうっ、と息を吐いた。
「色々と……想定外と言うか、こんなはずじゃなかったんですが……そろそろ認識を改める必要がありそうです」
「はい?」
あたしが首をかしげていると、獅子神さんはこちらを見てふっと微笑んだ。
「次の日曜が楽しみだ、と言ったんですよ」
「えっ……」
うわ、なんか今日は笑顔の破壊力が更に倍増しだ。通りすがりのOLっぽいおねえさんが余波を食らって見とれている。
あたしはどぎまぎしながらぎこちなく頷いた。
「そ、そうですね……晴れると良いです」
「どこへ行きましょうか。 もし良ければ私がお勧めのクラシックピアノ……」
「あっ、私すごく行きたいところがあるので! あとでメールします!」
危ない! クラシックのコンサートなんて確実に寝てしまう!
「そうですか。待ってます」
軽く体を傾けた獅子神さんが耳元で囁いた。柑橘系っぽいコロンが微かに香る。
この人、仕草がいちいち色っぽすぎて心臓が持たない……。
「そういえば電車を乗り間違えたとおっしゃってましたが、帰りの電車は分かりますか?」
「だっ、大丈夫です! 朱虎が迎えに来るので……三十分くらい待つようにって言われてて」
「そうですか。せっかくなので私がお送りしたいところですが、残念ながらこの後すぐ所用がありまして」
「そんな、気にしないでください!」
「せめて不破さんがいらっしゃるまで一緒に居られたら良かったんですが……一人でも大丈夫ですか?」
心配そうな顔の獅子神さんに、あたしは手を振ってみせた。
「全然平気です! じゃあ、また……」
「志麻」
不意に、後ろから聞き覚えのある声で名前を呼ばれた。
振り向いたあたしは目を丸くした。
「えっ、環!?」
「やはり君か。……一体何をしている?」
腕組みして立っていたのは環だった。
シンプルなシャツに黒いスカートというラフな格好で、手にはスマホしかもっていない。
「な、何でいるの!?」
「ここはわたしの地元の駅だ」
「ウソ! 全然知らなかった~、すごい偶然!」
何なんだろう、今日は。獅子神さんに続いて環に偶然会うなんて。
今日の対人運、すごいことになってたんじゃないだろうか。
「部活休みだし、環と会うのって十日ぶりくらい? なんかすごい久しぶり……って、環?」
何だか、いつもと環の様子が違う。
いつもと同じ無表情のようだけど、妙にピリピリした雰囲気を醸し出している。
「環……なんか怒ってる?」
「いや。……そちらは学校帰りのようだが、一体ここで何をしているんだ?」
「あ、えーと……実は帰りに電車を乗り間違えちゃって。お金が無くなっちゃったから、朱虎を待ってるんだけど」
本日三度目の説明だ。
「環は? どこかに出かけるところ?」
「いや。所用で、ここで兄と待ち合わせしていてな」
「えっ、環のお兄さんって警官の!? わー、見たい! ここに来るの?」
「もう来ている」
「えっ、どこどこ?」
「君の後ろだ」
環は腕を組んだまま、あたしの後ろを目線で示した。
「後ろ? って……」
振り返ったあたしはぎょっとした。
立ち尽くした獅子神さんが呆然といった表情で環を凝視している。顔色は青ざめていた。
「獅子神さん、どうしたんですか? 顔色がすごいことになってますけど……」
「そのすごい顔色の男が私の兄だ」
さらりと飛び出した言葉が一瞬理解できず、あたしは瞬いた。
「……え?」
「だから、そこで固まっている色男が私の兄だ」
環はスマホをちらと見た。片手で素早くタップする。
「兄さんって……獅子神さんが!? 環の!? え、ちょっと……ええ!?」
いきなりの展開に頭がついて行かない。
環のお兄さんが、獅子神さん?
「ま、待ってよ。環のお兄さんって……確か警官だよね? 他人の空似なんじゃないの!? だって獅子神さんは東雲会の幹部で……」
環がスマホを耳に当てるのとほぼ同時に、獅子神さんのポケットで着信音が流れ出した。
「これでよく似た他人という可能性は消えたな。――いつの間にヤクザへ転職したんだ? 兄さん」
環はスマホを耳に当てたまま、獅子神さんを睨みつけた。
しばらく固まっていた獅子神さんは、やがて深々とため息をついた。
「そうか、見覚えがあると思ったけどその制服……環の学校のものだったのか」
「えっ……? あの、それって」
獅子神さんは、混乱の極みにあるあたしとじっと睨み続ける環とを交互に見ると、苦く笑った。
「まさか、環と志麻さんが知り合いだとは予想外だな。確かに僕は詰めが甘い」
「じ、じゃあ、ほんとに獅子神さんが、環のお兄さん……ってこと!?」
あたしが恐る恐る尋ねると、獅子神さんは小さく、でもはっきりと頷いた。
「これには深い理由があるんだ。……場所を変えてちゃんと説明させてくれないか」
「……もしもし。どうしましたお嬢、もう着きますが……え? 迎えはいらないから帰れ? 何言ってるんですか、いきなり。……『獅子神さんに偶然会ってお茶することになった』って……そこにいるんですか、獅子神さんが? ……なるほど。しかし、送ってもらうのはご迷惑でしょう。とにかく、自分からもご挨拶を……もしもし? ちょっと、お嬢!」
不思議ちゃん属性はないつもりだったけど、何かおかしな言動してしまったんだろうか。
「ええ。周りを気にせず感情のままに振舞っているかと思えば、不意に鋭い洞察力を見せる」
「鋭い……って! そ、そんなことないです」
あたしは慌てて両手を振った。
獅子神さんの視線がビシバシ感じられて、何だかむずむずする。
「獅子神さんの方こそ、何だか不思議です」
「私が?」
獅子神さんは意外そうな声を上げた。
「だって、事故の処理とか手慣れてたし……応急処置、満点だってお医者さんが褒めてたし」
「……多少、心得があるだけです」
「そうなんですか? すごく頼りになりました。カッコよかったです」
「っ!」
声にならない呻きみたいなものが聞こえた。
獅子神さんの方を見ると、口元を押さえてうつむいている。
「あれ? どうしました?」
「……いえ、何でも」
獅子神さんは手を離すとふうっ、と息を吐いた。
「色々と……想定外と言うか、こんなはずじゃなかったんですが……そろそろ認識を改める必要がありそうです」
「はい?」
あたしが首をかしげていると、獅子神さんはこちらを見てふっと微笑んだ。
「次の日曜が楽しみだ、と言ったんですよ」
「えっ……」
うわ、なんか今日は笑顔の破壊力が更に倍増しだ。通りすがりのOLっぽいおねえさんが余波を食らって見とれている。
あたしはどぎまぎしながらぎこちなく頷いた。
「そ、そうですね……晴れると良いです」
「どこへ行きましょうか。 もし良ければ私がお勧めのクラシックピアノ……」
「あっ、私すごく行きたいところがあるので! あとでメールします!」
危ない! クラシックのコンサートなんて確実に寝てしまう!
「そうですか。待ってます」
軽く体を傾けた獅子神さんが耳元で囁いた。柑橘系っぽいコロンが微かに香る。
この人、仕草がいちいち色っぽすぎて心臓が持たない……。
「そういえば電車を乗り間違えたとおっしゃってましたが、帰りの電車は分かりますか?」
「だっ、大丈夫です! 朱虎が迎えに来るので……三十分くらい待つようにって言われてて」
「そうですか。せっかくなので私がお送りしたいところですが、残念ながらこの後すぐ所用がありまして」
「そんな、気にしないでください!」
「せめて不破さんがいらっしゃるまで一緒に居られたら良かったんですが……一人でも大丈夫ですか?」
心配そうな顔の獅子神さんに、あたしは手を振ってみせた。
「全然平気です! じゃあ、また……」
「志麻」
不意に、後ろから聞き覚えのある声で名前を呼ばれた。
振り向いたあたしは目を丸くした。
「えっ、環!?」
「やはり君か。……一体何をしている?」
腕組みして立っていたのは環だった。
シンプルなシャツに黒いスカートというラフな格好で、手にはスマホしかもっていない。
「な、何でいるの!?」
「ここはわたしの地元の駅だ」
「ウソ! 全然知らなかった~、すごい偶然!」
何なんだろう、今日は。獅子神さんに続いて環に偶然会うなんて。
今日の対人運、すごいことになってたんじゃないだろうか。
「部活休みだし、環と会うのって十日ぶりくらい? なんかすごい久しぶり……って、環?」
何だか、いつもと環の様子が違う。
いつもと同じ無表情のようだけど、妙にピリピリした雰囲気を醸し出している。
「環……なんか怒ってる?」
「いや。……そちらは学校帰りのようだが、一体ここで何をしているんだ?」
「あ、えーと……実は帰りに電車を乗り間違えちゃって。お金が無くなっちゃったから、朱虎を待ってるんだけど」
本日三度目の説明だ。
「環は? どこかに出かけるところ?」
「いや。所用で、ここで兄と待ち合わせしていてな」
「えっ、環のお兄さんって警官の!? わー、見たい! ここに来るの?」
「もう来ている」
「えっ、どこどこ?」
「君の後ろだ」
環は腕を組んだまま、あたしの後ろを目線で示した。
「後ろ? って……」
振り返ったあたしはぎょっとした。
立ち尽くした獅子神さんが呆然といった表情で環を凝視している。顔色は青ざめていた。
「獅子神さん、どうしたんですか? 顔色がすごいことになってますけど……」
「そのすごい顔色の男が私の兄だ」
さらりと飛び出した言葉が一瞬理解できず、あたしは瞬いた。
「……え?」
「だから、そこで固まっている色男が私の兄だ」
環はスマホをちらと見た。片手で素早くタップする。
「兄さんって……獅子神さんが!? 環の!? え、ちょっと……ええ!?」
いきなりの展開に頭がついて行かない。
環のお兄さんが、獅子神さん?
「ま、待ってよ。環のお兄さんって……確か警官だよね? 他人の空似なんじゃないの!? だって獅子神さんは東雲会の幹部で……」
環がスマホを耳に当てるのとほぼ同時に、獅子神さんのポケットで着信音が流れ出した。
「これでよく似た他人という可能性は消えたな。――いつの間にヤクザへ転職したんだ? 兄さん」
環はスマホを耳に当てたまま、獅子神さんを睨みつけた。
しばらく固まっていた獅子神さんは、やがて深々とため息をついた。
「そうか、見覚えがあると思ったけどその制服……環の学校のものだったのか」
「えっ……? あの、それって」
獅子神さんは、混乱の極みにあるあたしとじっと睨み続ける環とを交互に見ると、苦く笑った。
「まさか、環と志麻さんが知り合いだとは予想外だな。確かに僕は詰めが甘い」
「じ、じゃあ、ほんとに獅子神さんが、環のお兄さん……ってこと!?」
あたしが恐る恐る尋ねると、獅子神さんは小さく、でもはっきりと頷いた。
「これには深い理由があるんだ。……場所を変えてちゃんと説明させてくれないか」
「……もしもし。どうしましたお嬢、もう着きますが……え? 迎えはいらないから帰れ? 何言ってるんですか、いきなり。……『獅子神さんに偶然会ってお茶することになった』って……そこにいるんですか、獅子神さんが? ……なるほど。しかし、送ってもらうのはご迷惑でしょう。とにかく、自分からもご挨拶を……もしもし? ちょっと、お嬢!」
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