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39. 見知らぬ駅とか不思議な人とか
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かっかしすぎて乗る電車を間違えた。
しかもイライラを鎮めるため目を閉じてたらそのまま寝てしまい、気づいたのはだいぶ経ってからだった。
「……どこ、ここ?」
見知らぬ街の駅前に突っ立って、あたしは呆然と呟いた。
電車を間違えたことに気付いて慌てて降りて、人の流れに乗ってとりあえず改札を出ちゃったのは失敗の失敗だった。ICカードの残高は二桁で、もはや駅に再入場することすら不可能だ。
切符を買おうにも財布のなかは小銭だけ。
「お、お小遣い日明日だった……くっ、お昼にパン三個も食べるんじゃなかった!」
完全に詰んでいる。
「あのヘンタイ医者~! ほんと全部あいつのせいだ! 一瞬でもカッコいいって思ったあたしのバカ!」
病院の方角(多分)に向かって怒りの念を飛ばしているとスマホが震えた。気が付かなかったけど、朱虎から何度も着信が来ている。
時計を見ると、帰宅予定時間は完全にぶっちぎっていた。
「うっ、ヤバ……でもこのままじゃどうしようもないし……」
しばらく迷ってから、あたしは恐る恐る通話ボタンを押した。
「も、もしもし」
『やっと出た。一体どこで何してるんですか』
散々電話を無視したせいで、朱虎の声は若干尖っていた。
「えーと……色々あって」
『はい?』
状況を説明すると、朱虎は電話の向こうであきれ果てたような溜息をついた。
『すぐに行きますが、三十分はかかります。喫茶店にでも入って待っていてください』
「お金ないんだってば」
『着いたら自分が払います。とにかくお嬢はそれ以上動かないでもらえますか、迷子なんだから』
夕食前だから余計なものは食べないように、とつけくわえて電話は切れた。
「迷子って……もう! 他に言い方あるでしょ!」
怒鳴りつつも、あたしは何となくほっとしていた。
「喫茶店かあ。タピオカミルクティーのお店とかないかな、飲んでみたいし……検索してみよ」
スマホに目を落としながら振り向いた途端、どん! と誰かにぶつかった。
「きゃっ!?」
「おっと!」
軽くのけぞったのは黒いブルゾンのおじさんだった。顔をしかめてあたしをじろりと睨んでくる。
「おいおい、危ねえな」
「あ、ごめんなさい!」
あたしは慌てて頭を下げた。
人にぶつかるのは今日二度目だ。あたしって注意力散漫なんだろうか?
「歩きスマホかあ? ったくポチポチポチポチよお」
「すみません」
「シャレにならねえ事故だって起きてるってのに、全然分かってやしねえな。最近の若い奴らは世の中の事件、全部他人事だと思ってやがるだろ」
どうしよう、何だかめんどくさい人につかまってしまった……。
「せめて立ち止まって端に避けるくらいしろよ、親の仇でも追っかけてんのか? だいたい……」
周りの人は見て見ぬふりで通り過ぎていく。
隙を見て走って逃げようかと思った時、不意に別の声が割り込んできた。
「ちょっと! 何絡んでるんですか、高校生相手に」
「お?」
誰だか分からないけど、助かった……!
「何だお前か。いや、この子が歩きスマホで俺にぶち当たってきてよ。危ねえだろ」
「だからと言ってこんなところで説教はやめてください。完全に不審者ですよ」
どうやらこのおじさんの知り合いらしい。
でも、なんか聞き覚えがある声のような……。
あたしはそろっと顔を上げて、そのまま固まった。
「誰が不審者だ。俺はただ教育的指導をだな」
「はいはい、分かりましたから。君、もう行っていいよ……って」
おじさんを押しとどめた人があたしを振り向いて、同じく固まる。
ばっちり視線を合わせて、あたしは大きく口を開けた。
「し、獅子神さん!」
そこに立っていたのは紛れもなく獅子神さんだった。いつものスーツじゃなくて、ラフなシャツ姿なのでずいぶん雰囲気が違う。
「志麻さん、何故ここに……!?」
思わず、と言った感じに口走った獅子神さんはハッと口を押えた。あたしがいたのがよっぽど意外だったらしい。
「志麻? 雲竜志麻か?」
おじさんがずいっとあたしの顔を覗き込んできた。角刈り頭は白髪交じりで、額には大きな傷跡がある。改めてよく見ると完全にカタギじゃない雰囲気プンプンだった。
「ど、どうも……雲竜志麻です」
「ははあ、あんたがねえ」
おじさんはあたしを遠慮なくじろじろと眺めると、ニヤッと笑って獅子神さんを小突いた。
「何だ蓮司、待ち合わせ相手ってのは嫁だったか」
「よ、嫁!?」
思わず反応してしまう。
獅子神さんは嫌そうな顔で小突かれたところをはらった。
「違いますよ。それと、嫁ではありません。志麻さんに失礼です」
「フン」
おじさんは鼻を鳴らすと、あたしをもう一度じろりと見た。
「まあいい、俺はもう行く。お嬢さん、邪魔したな」
「あ、いえ……」
おじさんは踵を返すと、あっという間に人ごみに紛れてしまった。
「な、なんか圧がすごい人ですね……東雲会の方ですか?」
振り返ると、獅子神さんはあたしをまじまじと見ていた。何だか妙な顔をしている。
「獅子神さん?」
「志麻さんは学校帰りですか」
「え?」
獅子神さんの視線はあたしの制服に注がれていた。そういえば、下校途中だから着替えてないんだった。
それにしてもなぜだか、視線が妙に突き刺さる。
「はい、まあ一応……あの、何か変ですか?」
「え? ……あ、いや! すみません」
居心地悪くなって尋ねると、獅子神さんはハッとして慌てて手を振った。
「決して変な意味で見つめていたわけでは……その制服に何となく見覚えがありまして、学校はこの近くなのかな、と」
「えっと、わりと離れてるかな。帰りに病院へ寄ったら電車乗り間違えちゃって」
「病院……雲竜組長のお見舞いですか」
「いえ、ミカの様子を見に行ったんですけど……あ、そういえば獅子神さんも来てくれてたんでしたっけ」
確か、あのヘンタイ医者が(変な妄想付きで)そんなことを言っていた。
「ああ、早瀬巳影君」
獅子神さんは頷くと、あたしをちらりと見た。
「早瀬君……彼は雲竜組に入ったんですね」
「いえ、あたしのせいで病院にはそう誤解されちゃったんですけど……」
「本人がそう言ったそうです」
「へ?」
獅子神さんは髪をかきあげた。何気ない仕草なのにフェロモンがやばい。
「我々が居合わせたせいで暴力団関係者に思われては彼が気の毒だと思いましてね。時間を取って、説明しに行ったんですよ」
「えっ、そうだったんですか! すごい、しっかりしてる……ありがとうございます」
「――ですが、昨晩遅くに目を覚ました早瀬君は『自分は雲竜組の舎弟だ』と名乗ったそうです。『お嬢さんに頼んで、ちゃんと入れてもらった』と」
「ええ!? あたしに……って、あ」
公園でのミカとのやり取りを思い出して、あたしは大きく口を開けた。
「そう言えば事故に遭う直前、ミカが『雲竜組に入りたい』って頼んできて……」
その後のごたごたですっかり忘れてたけど、アレ本気だったのか。
「なるほど」
獅子神さんの目がすっと細くなった。
「だから彼の身元引受人で組の名前を出したんですね。新しい構成員というわけだ。……彼もうまく取り入りましたね」
「違います!」
あたしは慌てて手を振った。
「ミカを組に入れるつもりはないです! あ、それはおじいちゃんが決めることですけど……あたしは断ろうと思ってて」
「何故ですか。こう申し上げては何ですが、彼のように実家との縁が切れている若者は使いやすいでしょう」
獅子神さんの言い方は明らかにミカを便利なコマ扱いしているようで、あたしはちょっとムッとした。
「うちは組の人をそういう風に思ってませんから。みんな家族なんです」
『東雲会ではそうかもしれませんけど』という言葉は何とか飲み込む。
「ミカ、最初にあたしを助けてくれようとした時、『田舎のおじいちゃんに叱られるから』って言ったんです。勘当されたって言ってたけど……完全に縁が切れてるって感じじゃないと思う」
家族の話をするミカは、少し寂しそうな顔をしていた。
「ミカにはちゃんと家族がいるから、雲竜組に入らなくていいと思うんです。もし入っちゃったら、ミカ、後悔すると思う」
なるべく言葉を選びながら話したつもりだけど、うまく伝わっただろうか。
何もリアクションが返ってこないので顔を上げると、獅子神さんは何だか眩しそうな顔であたしを見ていた。
「獅子神さん?」
「……ここは邪魔ですから、少し寄りましょうか」
「え? あ、はい」
あたしたちは壁際に並んで立った。獅子神さんが一つ咳払いする。
「……あなたは、不思議な人ですね」
しかもイライラを鎮めるため目を閉じてたらそのまま寝てしまい、気づいたのはだいぶ経ってからだった。
「……どこ、ここ?」
見知らぬ街の駅前に突っ立って、あたしは呆然と呟いた。
電車を間違えたことに気付いて慌てて降りて、人の流れに乗ってとりあえず改札を出ちゃったのは失敗の失敗だった。ICカードの残高は二桁で、もはや駅に再入場することすら不可能だ。
切符を買おうにも財布のなかは小銭だけ。
「お、お小遣い日明日だった……くっ、お昼にパン三個も食べるんじゃなかった!」
完全に詰んでいる。
「あのヘンタイ医者~! ほんと全部あいつのせいだ! 一瞬でもカッコいいって思ったあたしのバカ!」
病院の方角(多分)に向かって怒りの念を飛ばしているとスマホが震えた。気が付かなかったけど、朱虎から何度も着信が来ている。
時計を見ると、帰宅予定時間は完全にぶっちぎっていた。
「うっ、ヤバ……でもこのままじゃどうしようもないし……」
しばらく迷ってから、あたしは恐る恐る通話ボタンを押した。
「も、もしもし」
『やっと出た。一体どこで何してるんですか』
散々電話を無視したせいで、朱虎の声は若干尖っていた。
「えーと……色々あって」
『はい?』
状況を説明すると、朱虎は電話の向こうであきれ果てたような溜息をついた。
『すぐに行きますが、三十分はかかります。喫茶店にでも入って待っていてください』
「お金ないんだってば」
『着いたら自分が払います。とにかくお嬢はそれ以上動かないでもらえますか、迷子なんだから』
夕食前だから余計なものは食べないように、とつけくわえて電話は切れた。
「迷子って……もう! 他に言い方あるでしょ!」
怒鳴りつつも、あたしは何となくほっとしていた。
「喫茶店かあ。タピオカミルクティーのお店とかないかな、飲んでみたいし……検索してみよ」
スマホに目を落としながら振り向いた途端、どん! と誰かにぶつかった。
「きゃっ!?」
「おっと!」
軽くのけぞったのは黒いブルゾンのおじさんだった。顔をしかめてあたしをじろりと睨んでくる。
「おいおい、危ねえな」
「あ、ごめんなさい!」
あたしは慌てて頭を下げた。
人にぶつかるのは今日二度目だ。あたしって注意力散漫なんだろうか?
「歩きスマホかあ? ったくポチポチポチポチよお」
「すみません」
「シャレにならねえ事故だって起きてるってのに、全然分かってやしねえな。最近の若い奴らは世の中の事件、全部他人事だと思ってやがるだろ」
どうしよう、何だかめんどくさい人につかまってしまった……。
「せめて立ち止まって端に避けるくらいしろよ、親の仇でも追っかけてんのか? だいたい……」
周りの人は見て見ぬふりで通り過ぎていく。
隙を見て走って逃げようかと思った時、不意に別の声が割り込んできた。
「ちょっと! 何絡んでるんですか、高校生相手に」
「お?」
誰だか分からないけど、助かった……!
「何だお前か。いや、この子が歩きスマホで俺にぶち当たってきてよ。危ねえだろ」
「だからと言ってこんなところで説教はやめてください。完全に不審者ですよ」
どうやらこのおじさんの知り合いらしい。
でも、なんか聞き覚えがある声のような……。
あたしはそろっと顔を上げて、そのまま固まった。
「誰が不審者だ。俺はただ教育的指導をだな」
「はいはい、分かりましたから。君、もう行っていいよ……って」
おじさんを押しとどめた人があたしを振り向いて、同じく固まる。
ばっちり視線を合わせて、あたしは大きく口を開けた。
「し、獅子神さん!」
そこに立っていたのは紛れもなく獅子神さんだった。いつものスーツじゃなくて、ラフなシャツ姿なのでずいぶん雰囲気が違う。
「志麻さん、何故ここに……!?」
思わず、と言った感じに口走った獅子神さんはハッと口を押えた。あたしがいたのがよっぽど意外だったらしい。
「志麻? 雲竜志麻か?」
おじさんがずいっとあたしの顔を覗き込んできた。角刈り頭は白髪交じりで、額には大きな傷跡がある。改めてよく見ると完全にカタギじゃない雰囲気プンプンだった。
「ど、どうも……雲竜志麻です」
「ははあ、あんたがねえ」
おじさんはあたしを遠慮なくじろじろと眺めると、ニヤッと笑って獅子神さんを小突いた。
「何だ蓮司、待ち合わせ相手ってのは嫁だったか」
「よ、嫁!?」
思わず反応してしまう。
獅子神さんは嫌そうな顔で小突かれたところをはらった。
「違いますよ。それと、嫁ではありません。志麻さんに失礼です」
「フン」
おじさんは鼻を鳴らすと、あたしをもう一度じろりと見た。
「まあいい、俺はもう行く。お嬢さん、邪魔したな」
「あ、いえ……」
おじさんは踵を返すと、あっという間に人ごみに紛れてしまった。
「な、なんか圧がすごい人ですね……東雲会の方ですか?」
振り返ると、獅子神さんはあたしをまじまじと見ていた。何だか妙な顔をしている。
「獅子神さん?」
「志麻さんは学校帰りですか」
「え?」
獅子神さんの視線はあたしの制服に注がれていた。そういえば、下校途中だから着替えてないんだった。
それにしてもなぜだか、視線が妙に突き刺さる。
「はい、まあ一応……あの、何か変ですか?」
「え? ……あ、いや! すみません」
居心地悪くなって尋ねると、獅子神さんはハッとして慌てて手を振った。
「決して変な意味で見つめていたわけでは……その制服に何となく見覚えがありまして、学校はこの近くなのかな、と」
「えっと、わりと離れてるかな。帰りに病院へ寄ったら電車乗り間違えちゃって」
「病院……雲竜組長のお見舞いですか」
「いえ、ミカの様子を見に行ったんですけど……あ、そういえば獅子神さんも来てくれてたんでしたっけ」
確か、あのヘンタイ医者が(変な妄想付きで)そんなことを言っていた。
「ああ、早瀬巳影君」
獅子神さんは頷くと、あたしをちらりと見た。
「早瀬君……彼は雲竜組に入ったんですね」
「いえ、あたしのせいで病院にはそう誤解されちゃったんですけど……」
「本人がそう言ったそうです」
「へ?」
獅子神さんは髪をかきあげた。何気ない仕草なのにフェロモンがやばい。
「我々が居合わせたせいで暴力団関係者に思われては彼が気の毒だと思いましてね。時間を取って、説明しに行ったんですよ」
「えっ、そうだったんですか! すごい、しっかりしてる……ありがとうございます」
「――ですが、昨晩遅くに目を覚ました早瀬君は『自分は雲竜組の舎弟だ』と名乗ったそうです。『お嬢さんに頼んで、ちゃんと入れてもらった』と」
「ええ!? あたしに……って、あ」
公園でのミカとのやり取りを思い出して、あたしは大きく口を開けた。
「そう言えば事故に遭う直前、ミカが『雲竜組に入りたい』って頼んできて……」
その後のごたごたですっかり忘れてたけど、アレ本気だったのか。
「なるほど」
獅子神さんの目がすっと細くなった。
「だから彼の身元引受人で組の名前を出したんですね。新しい構成員というわけだ。……彼もうまく取り入りましたね」
「違います!」
あたしは慌てて手を振った。
「ミカを組に入れるつもりはないです! あ、それはおじいちゃんが決めることですけど……あたしは断ろうと思ってて」
「何故ですか。こう申し上げては何ですが、彼のように実家との縁が切れている若者は使いやすいでしょう」
獅子神さんの言い方は明らかにミカを便利なコマ扱いしているようで、あたしはちょっとムッとした。
「うちは組の人をそういう風に思ってませんから。みんな家族なんです」
『東雲会ではそうかもしれませんけど』という言葉は何とか飲み込む。
「ミカ、最初にあたしを助けてくれようとした時、『田舎のおじいちゃんに叱られるから』って言ったんです。勘当されたって言ってたけど……完全に縁が切れてるって感じじゃないと思う」
家族の話をするミカは、少し寂しそうな顔をしていた。
「ミカにはちゃんと家族がいるから、雲竜組に入らなくていいと思うんです。もし入っちゃったら、ミカ、後悔すると思う」
なるべく言葉を選びながら話したつもりだけど、うまく伝わっただろうか。
何もリアクションが返ってこないので顔を上げると、獅子神さんは何だか眩しそうな顔であたしを見ていた。
「獅子神さん?」
「……ここは邪魔ですから、少し寄りましょうか」
「え? あ、はい」
あたしたちは壁際に並んで立った。獅子神さんが一つ咳払いする。
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