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23. キャラ弁とか二人目とか
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「へーっ、これがうわさのキャラ弁か! マジすげーわ朱虎サン、高クオリティで映える~!」
昼休みの部室では風間君が言ってた「ランチ会」が開かれていた。
「風間、はしゃぐな。……私たちの分まで作ってきてくれるとは、わざわざすまんな」
環はバシバシ写メを撮っている風間くんを鬱陶しげに見やると、あたしに軽く頭を下げた。
「ううん、お詫びだから。昨日は本当にごめんね」
「小説の糧になる得難い体験だった。迷惑なことなど何一つない」
「そうそう、結構楽しかったぜ」
「でも……やっぱり、ごめんね。特に環、酷い目に遭わせて」
肩をすくめた環があたしの顔を覗き込んできた。
「殴られたところ、目立ってはいないな」
「うん、すぐに冷やしたのが良かったみたい。環のおかげだよ、ありがと」
「その方が良い」
「え?」
「謝罪より感謝の言葉の方が耳に心地いい」
環は片頬で短く笑うと、弁当を引き寄せて箸を伸ばした。
うわ、何か今すごいきゅんとした。恋に落ちる時ってこんな感じ?
「風間、いい加減写真を止めて食べろ。うまいぞ」
「へーい。おー、ホントだウマい!」
「そうでしょ~、頑張ったんだよ!」
「いや頑張ったの朱虎サンじゃん。志麻センパイは何やったの」
「卵の殻割ったりとか、お皿とったりとか」
「仲良くクッキングのお手伝いかよ」
「そういうんじゃないって……朱虎めちゃくちゃうるさいんだよ。包丁使う時は左手グーにしろとか、適当に調味料入れるなとか、最初から強火で炒めるなとかさあ、せっかく手伝ってるのに」
「それ全部基本じゃね? つかそれ手伝ってねえから、足引っ張ってるだけだから」
風間君は完璧にあきれ果てたって顔を向けてきた。
「もうさ~、志麻センパイは見合いとか無理っしょ。女子力激ヨワじゃん」
「そ、そんなことないって! あたしだってその気になれば料理くらい一人で」
「大惨事のフラグたててないでさ、いーから朱虎サンに責任とってもらうのが一番だって」
「責任とるって何よ」
「だから、志麻センパイを甘やかした責任とって嫁に貰ってもらえば~」
「そっ……そんなんじゃないってば」
何故だか、一瞬言葉に詰まってしまった。
「朱虎は……小さいころからずっと傍にいるしさ。お兄ちゃんみたいなもんだから、ていうか小さい頃は朱虎のことホントのお兄ちゃんだと思ってたし」
「いや、普通の兄ちゃんはあんなに面倒見てくれねえって! なあ、環センパイんとこの兄貴はどう?」
突然風間君にふられた環は、軽く眉を上げた。
「何故、私に兄がいる前提で話すんだ?」
「俺、そいつに兄弟いるかどうか当てるのチョー得意なんだよ。環センパイはいかにも兄貴がいるって感じするからさ~。いるっしょ?」
「合コンで使えそうな特技だな。確かに兄は一人いる」
「おっしゃ、当たった! どーよコレ」
頷いた環に、風間君は口笛を吹いた。
さらりと明らかになった事実にあたしはびっくりした。
「環、お兄ちゃんいるんだ!」
「ああ。だが、朱虎さんのように色々と世話を焼かれりはしなかったな……個人差もあるだろうが、うちは基本的にお互いあまり干渉はしない」
「へーっ、そうなんだ!」
あたしは興味津々で体を乗り出した。
「ねえねえ、環のお兄さんってどんな人? 環と似てる?」
「顔は似ているとよく言われる」
環と似ているなら、お兄さんも超イケメンのクールビューティなんだろう。
すごく見てみたい。
「どんな人というと……そうだな、朱虎さんとは正反対のタイプだ」
「正反対って、優しそうな感じ?」
「警官をやっている」
「けい……」
それは確かに、いろんな意味で正反対だ。
「そういえば、昨日言ってたアレもホントなの? お父さんが検事で、お母さんが……」
「裁判官。本当だ」
「マジ? 志麻センパイんとこと正反対じゃん」
風間くんが目を丸くする。
「それ、志麻センパイのこと親からなんか言われたりしねえの? ヤクザんちの子とは付き合うな! とかさ」
「うっ……」
あたしの不安を風間くんが的確過ぎるほど的確に言ってのけた。
「うちは放任主義でな。親は私の交友関係に興味はない」
「そ、そっか」
何となくほっとするような、後ろめたいような複雑な気分だ。
あたしが息をついた時、昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴った。
「あ、もう戻らなきゃ。次って確か、環のクラスと合同の選択授業だよね」
「いや、私は今日、学校に来ていないことになっている」
「えっ……どういうこと!?」
「サボりだ」
環は弁当箱を片付けると、さっさとノートPCを立ち上げた。
「実は、狙っている小説コンテストの締め切りが差し迫っていてな。計算した結果、十日ほどかかりきりにならねば間に合わない」
「えっ、コンテスト!? すごい、応募するの?」
「そのつもりだ。家では集中できないからな、部室にこもる」
「なるほど……でも、中間テストが迫ってるけど大丈夫?」
「問題ない」
さらりと言う環に、悔しいけど納得せざるを得ない。
何しろ環は、一年の時から不動の学年一位なのだ。
「ゆえに今後、十日間は部活を休みとする。悪いな、二人とも」
「分かった。頑張ってね」
「了解~。ま、俺も志麻センパイも特に活動してねーけど」
頷いた風間くんが、ふと意味ありげな顔であたしを見た。
「つか、志麻センパイも忙しいんじゃねーの? 次の見合いで」
風間くんの言葉にあたしはぎくりとした。
「えっ!? 何でそれ……」
「お、やっぱりもう来てんだ次の見合い話」
しまった、カマかけられた!
「で、いつやんの?」
「次の土曜……だけど今回は来ちゃダメ!」
「ええーっ、何でよ。俺、前回結構役に立ったっしょ」
「あのね、次の相手はうちの同業者なの。ヤクザ、しかも東雲会の大物」
目をキラキラさせて迫ってくる風間くんに、あたしは両手を振った。
「うちとは微妙な関係の組だし……ホント、今回はダメ」
どんなトラブルになっちゃうかも分からないから、二人を巻き込むわけにはいかない。
「すげーじゃん、極妻の世界。マジ気になるわ」
「風間、志麻の気持ちも汲んでやれ。私たちを気遣っているんだ」
意外にも環が味方してくれた。風間くんが口を尖らせる。
「んなこと言って、環センパイは気にならねえの?」
「非常に興味深くはあるが、締め切りがあるからな」
環はノートPCからちらりと視線をあたしによこした。
「その代わりに後ほど詳細なレポを期待しているぞ、志麻」
「えっ、レポ……う、うん、分かった」
かなり恥ずかしいけど、見合いの様子を話すって条件で二人が諦めてくれるのだ。
あたしは頷いた。
「ちぇっ、仕方ないかー。志麻センパイ頑張ってな」
「ありがと、風間くん。じゃ、あたし授業あるから行くね」
「ああ、志麻」
部室を出て行こうとした時、ふと思いついたように環が言った。
「今回の見合い相手は何と言うんだ? 名前くらい聞いても良いだろう」
「うーん、まあ名前くらいなら……獅子神蓮司って人だよ」
「……やっぱもう次の見合い相手決まってんだ。早えの」
「今黒氏は色々とアレだったからな。三か月以内に結婚、という話なら出来る限り早く話をまとめねばなるまい」
「つーか、環センパイ諦め早くね? もっと粘るかと思ったけど」
「締め切りさえなければな。正直、今は他に割く脳のリソースがない」
「ちぇ、仕方ねえな。じゃあ」
「ゆえに風間。君は私が締め切りを無事クリアするまでに『東雲会の獅子神蓮司』という人物について調べてこい」
「あ、そう来る? つか俺、めちゃ使いッパじゃね」
「部内において部長とはヒエラルキーの頂点に君臨するのだぞ。翻って君は一年、私の言葉を伏し拝んで聞く立場なのだ」
「えっ、部活って思ったよりコエーな!? まあいいや、言われなくても調べるつもりだったし了解~」
「くれぐれも危ないところまでは踏み込むなよ、相手は本職だからな。……ところで話は変わるが、部室の隅にさりげなく置かれたあの黒い機器は何だ」
「あ、バレた? これ、アキバで買ってきたポータブルジャマー」
「ジャマー?」
「要するに盗聴防止の電波出す装置。ま~、朱虎サンに全部筒抜けなのも怖えじゃん?」
「なるほど、それであれだけ露骨に志麻を煽ったのか。怖いもの知らずだと思っていたが、手回しのいいことだ」
「結構高かったんだぜ~」
「ふむ……お前なりに志麻を思いやった行為と解釈してやろう。領収書を出せ、部費で落としてやる」
「マジ!? あざっす!」
昼休みの部室では風間君が言ってた「ランチ会」が開かれていた。
「風間、はしゃぐな。……私たちの分まで作ってきてくれるとは、わざわざすまんな」
環はバシバシ写メを撮っている風間くんを鬱陶しげに見やると、あたしに軽く頭を下げた。
「ううん、お詫びだから。昨日は本当にごめんね」
「小説の糧になる得難い体験だった。迷惑なことなど何一つない」
「そうそう、結構楽しかったぜ」
「でも……やっぱり、ごめんね。特に環、酷い目に遭わせて」
肩をすくめた環があたしの顔を覗き込んできた。
「殴られたところ、目立ってはいないな」
「うん、すぐに冷やしたのが良かったみたい。環のおかげだよ、ありがと」
「その方が良い」
「え?」
「謝罪より感謝の言葉の方が耳に心地いい」
環は片頬で短く笑うと、弁当を引き寄せて箸を伸ばした。
うわ、何か今すごいきゅんとした。恋に落ちる時ってこんな感じ?
「風間、いい加減写真を止めて食べろ。うまいぞ」
「へーい。おー、ホントだウマい!」
「そうでしょ~、頑張ったんだよ!」
「いや頑張ったの朱虎サンじゃん。志麻センパイは何やったの」
「卵の殻割ったりとか、お皿とったりとか」
「仲良くクッキングのお手伝いかよ」
「そういうんじゃないって……朱虎めちゃくちゃうるさいんだよ。包丁使う時は左手グーにしろとか、適当に調味料入れるなとか、最初から強火で炒めるなとかさあ、せっかく手伝ってるのに」
「それ全部基本じゃね? つかそれ手伝ってねえから、足引っ張ってるだけだから」
風間君は完璧にあきれ果てたって顔を向けてきた。
「もうさ~、志麻センパイは見合いとか無理っしょ。女子力激ヨワじゃん」
「そ、そんなことないって! あたしだってその気になれば料理くらい一人で」
「大惨事のフラグたててないでさ、いーから朱虎サンに責任とってもらうのが一番だって」
「責任とるって何よ」
「だから、志麻センパイを甘やかした責任とって嫁に貰ってもらえば~」
「そっ……そんなんじゃないってば」
何故だか、一瞬言葉に詰まってしまった。
「朱虎は……小さいころからずっと傍にいるしさ。お兄ちゃんみたいなもんだから、ていうか小さい頃は朱虎のことホントのお兄ちゃんだと思ってたし」
「いや、普通の兄ちゃんはあんなに面倒見てくれねえって! なあ、環センパイんとこの兄貴はどう?」
突然風間君にふられた環は、軽く眉を上げた。
「何故、私に兄がいる前提で話すんだ?」
「俺、そいつに兄弟いるかどうか当てるのチョー得意なんだよ。環センパイはいかにも兄貴がいるって感じするからさ~。いるっしょ?」
「合コンで使えそうな特技だな。確かに兄は一人いる」
「おっしゃ、当たった! どーよコレ」
頷いた環に、風間君は口笛を吹いた。
さらりと明らかになった事実にあたしはびっくりした。
「環、お兄ちゃんいるんだ!」
「ああ。だが、朱虎さんのように色々と世話を焼かれりはしなかったな……個人差もあるだろうが、うちは基本的にお互いあまり干渉はしない」
「へーっ、そうなんだ!」
あたしは興味津々で体を乗り出した。
「ねえねえ、環のお兄さんってどんな人? 環と似てる?」
「顔は似ているとよく言われる」
環と似ているなら、お兄さんも超イケメンのクールビューティなんだろう。
すごく見てみたい。
「どんな人というと……そうだな、朱虎さんとは正反対のタイプだ」
「正反対って、優しそうな感じ?」
「警官をやっている」
「けい……」
それは確かに、いろんな意味で正反対だ。
「そういえば、昨日言ってたアレもホントなの? お父さんが検事で、お母さんが……」
「裁判官。本当だ」
「マジ? 志麻センパイんとこと正反対じゃん」
風間くんが目を丸くする。
「それ、志麻センパイのこと親からなんか言われたりしねえの? ヤクザんちの子とは付き合うな! とかさ」
「うっ……」
あたしの不安を風間くんが的確過ぎるほど的確に言ってのけた。
「うちは放任主義でな。親は私の交友関係に興味はない」
「そ、そっか」
何となくほっとするような、後ろめたいような複雑な気分だ。
あたしが息をついた時、昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴った。
「あ、もう戻らなきゃ。次って確か、環のクラスと合同の選択授業だよね」
「いや、私は今日、学校に来ていないことになっている」
「えっ……どういうこと!?」
「サボりだ」
環は弁当箱を片付けると、さっさとノートPCを立ち上げた。
「実は、狙っている小説コンテストの締め切りが差し迫っていてな。計算した結果、十日ほどかかりきりにならねば間に合わない」
「えっ、コンテスト!? すごい、応募するの?」
「そのつもりだ。家では集中できないからな、部室にこもる」
「なるほど……でも、中間テストが迫ってるけど大丈夫?」
「問題ない」
さらりと言う環に、悔しいけど納得せざるを得ない。
何しろ環は、一年の時から不動の学年一位なのだ。
「ゆえに今後、十日間は部活を休みとする。悪いな、二人とも」
「分かった。頑張ってね」
「了解~。ま、俺も志麻センパイも特に活動してねーけど」
頷いた風間くんが、ふと意味ありげな顔であたしを見た。
「つか、志麻センパイも忙しいんじゃねーの? 次の見合いで」
風間くんの言葉にあたしはぎくりとした。
「えっ!? 何でそれ……」
「お、やっぱりもう来てんだ次の見合い話」
しまった、カマかけられた!
「で、いつやんの?」
「次の土曜……だけど今回は来ちゃダメ!」
「ええーっ、何でよ。俺、前回結構役に立ったっしょ」
「あのね、次の相手はうちの同業者なの。ヤクザ、しかも東雲会の大物」
目をキラキラさせて迫ってくる風間くんに、あたしは両手を振った。
「うちとは微妙な関係の組だし……ホント、今回はダメ」
どんなトラブルになっちゃうかも分からないから、二人を巻き込むわけにはいかない。
「すげーじゃん、極妻の世界。マジ気になるわ」
「風間、志麻の気持ちも汲んでやれ。私たちを気遣っているんだ」
意外にも環が味方してくれた。風間くんが口を尖らせる。
「んなこと言って、環センパイは気にならねえの?」
「非常に興味深くはあるが、締め切りがあるからな」
環はノートPCからちらりと視線をあたしによこした。
「その代わりに後ほど詳細なレポを期待しているぞ、志麻」
「えっ、レポ……う、うん、分かった」
かなり恥ずかしいけど、見合いの様子を話すって条件で二人が諦めてくれるのだ。
あたしは頷いた。
「ちぇっ、仕方ないかー。志麻センパイ頑張ってな」
「ありがと、風間くん。じゃ、あたし授業あるから行くね」
「ああ、志麻」
部室を出て行こうとした時、ふと思いついたように環が言った。
「今回の見合い相手は何と言うんだ? 名前くらい聞いても良いだろう」
「うーん、まあ名前くらいなら……獅子神蓮司って人だよ」
「……やっぱもう次の見合い相手決まってんだ。早えの」
「今黒氏は色々とアレだったからな。三か月以内に結婚、という話なら出来る限り早く話をまとめねばなるまい」
「つーか、環センパイ諦め早くね? もっと粘るかと思ったけど」
「締め切りさえなければな。正直、今は他に割く脳のリソースがない」
「ちぇ、仕方ねえな。じゃあ」
「ゆえに風間。君は私が締め切りを無事クリアするまでに『東雲会の獅子神蓮司』という人物について調べてこい」
「あ、そう来る? つか俺、めちゃ使いッパじゃね」
「部内において部長とはヒエラルキーの頂点に君臨するのだぞ。翻って君は一年、私の言葉を伏し拝んで聞く立場なのだ」
「えっ、部活って思ったよりコエーな!? まあいいや、言われなくても調べるつもりだったし了解~」
「くれぐれも危ないところまでは踏み込むなよ、相手は本職だからな。……ところで話は変わるが、部室の隅にさりげなく置かれたあの黒い機器は何だ」
「あ、バレた? これ、アキバで買ってきたポータブルジャマー」
「ジャマー?」
「要するに盗聴防止の電波出す装置。ま~、朱虎サンに全部筒抜けなのも怖えじゃん?」
「なるほど、それであれだけ露骨に志麻を煽ったのか。怖いもの知らずだと思っていたが、手回しのいいことだ」
「結構高かったんだぜ~」
「ふむ……お前なりに志麻を思いやった行為と解釈してやろう。領収書を出せ、部費で落としてやる」
「マジ!? あざっす!」
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