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22. 美人とか恋愛映画とか
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「ああ、そうそう。忘れるところでした」
床から立ち上がった獅子神さんが、思い出したように付け加えた。
「ああそうだ。そちらに世話になっておりますうちの者、返していただいてもよろしいでしょうか」
「ああ?」
「うちの不始末はうちでカタをつけさせてください」
おじいちゃんは一瞬難しい顔をしたけど、すぐに手を払った。
「分かった、連れて帰れ。それで今回の件は仕舞いだ」
「ありがとうございます」
深々と頭を下げた獅子神さんは、ふとあたしを見た。
「お嬢様を酷い目に遭わせたケジメはきっちり取らせます。ご安心を」
「あ、あの!」
思わず声を上げると、獅子神さんが小首をかしげた。
「あいつ、あたしの友達も一緒に捕まえたんです。あたしより、その子の方が酷い目に遭って」
知らなかったのだろう、獅子神さんの目が僅かに見開かれた。
「あたしはいいんです。慣れて……はないけど、それなりに耐性もあるし。でも環は怒鳴られたりして絶対怖かっただろうし、それでもあたしを庇ってくれてた」
環の震える白い手を思い出す。
「あたしは怒ってるけど、それは自分のことじゃなくて、えっと、友達を危ない目に遭わせやがってコンニャロって感じなんです。そこは間違えないで欲しいんです」
「……分かりました」
獅子神さんは頷いた。
「ご友人の分まで、ヤツにはきっちりケジメを取らせます。その方にも、お詫び申し上げていたとお伝えください」
「はい! よろしくお願いします」
あたしはほっとして息を吐いた。
環を裸にして泣かしてやるって言ったこと、今思い出してもムカムカする。
「お嬢様はご友人想いですね」
「へっ!?」
思わず変な声が出た。
獅子神さんはこっちを見てふっと微笑んだ
「そ、そんなことナイデス……」
うわ、心臓がバクバクする。美人の笑顔って精神的なパンチ力がすさまじい。
ほてった顔をパタパタ仰いでいると、後ろから視線を感じた。
「おう獅子神」
「はい、雲竜組長」
「お前ェいくつだ」
おじいちゃんの唐突な質問に獅子神さんが瞬く。
「25になりますが……」
「若ェな」
「恐れ入ります」
「女はいるか」
いきなりぶっこんだ!?
「いえ、残念ながら決まった女性は……こちらの稼業が忙しいもので」
「そうか。その気はねぇのか」
「良い女性がいたら、とは思いますが」
なんか嫌な流れだ。
悪い予感がする。
まさか。
「ちょっと、おじいちゃん何を――」
「獅子神、お前ェ志麻と見合いしろや」
い、言った―!
「ちょちょちょ、おじいちゃん!? 何考えてんのいきなり!?」
「うるっせェな、お前ェは黙ってろ。どうだ獅子神よ」
「……私が、志麻さんとですか」
うわっ、思いっきり「はあ?」って顔してる!
「若ェのに若頭補佐なんて務めてやがるたァ、なかなかの切れ者じゃねェか。東雲会がここ最近伸びてきたのは獅子神蓮司の力だってもっぱらの噂だぜ」
「とんでもない。私などまだまだ未熟者です」
「謙遜すんな、邪魔くせェ。そのお綺麗なツラに似合わねえ肝っ玉だってな、この目でよく見たぜ。俺の可愛い孫を託すのに悪かねェ」
「……恐縮です」
獅子神さんからの視線が突き刺さる。
あたしはさっきの今黒さんそっくりに縮こまった。
何この地獄、ホント辛い。
「しかし、志麻さんはまだ高校生でしょう。結婚など早いのでは」
「俺を見てみな。この通りのありさまよ」
おじいちゃんは胸を叩いた。まだ身に着けたままの甲冑がガシャンと鳴る。
何度も思うけど超元気そうなんだよな……結局何の病気なんだろう、ホントに。
「好き放題やって生きてきたんだ、今さら死ぬのが怖ぇたあ思わねえが孫のことだけが心残りでよ。何とか俺の目の黒いうちに、志麻を安心できる男に託してやりてぇんだ」
「……なるほど」
「俺ァよ、こいつの花嫁姿を見届けるって、死んだ息子に約束してんだよ。このままあの世に行ったら、俺ァ息子との約束を破ることになっちまう」
おじいちゃんがしんみりと話すのを、獅子神さんは無表情で聞いていた。温度差がいたたまれない。
「それはお辛いですね」
「分かってくれるか獅子神よ。見た目はなよっちいがなかなか漢気もあるじゃねェか、ますます気に入ったぜ」
「ちょっとおじいちゃん! 獅子神さん困ってるから!」
「何言ってんだ志麻、お前ェもまんざらじゃねェんだろ。さっきから顔真っ赤にしてよ」
「ギャ――っ、何言ってんのホント!? いい加減に……」
「分かりました」
あたしとおじいちゃんの言い合いを遮って獅子神さんが頷いた。
「へっ!? 分かりましたって」
「お嬢様との見合い、お受けいたします。日取りはいつがよろしいでしょうか」
あたしがとっさに固まっていると、おじいちゃんが膝を打った。
「おう、受けてくれるか! そうと決まりゃ早ェ方がいいな」
「え、いや、ちょっと」
「次の土曜はいかがでしょうか」
「朱虎! 志麻の予定はどうなってンだ」
「暇です」
「よし決まりだな」
恐ろしい速度で見合いが決まっていく!
「朱虎、即答しないでよ! その日は映画を見に行くつもりで……」
「ちょうどいいじゃねェか。映画行ってこい、獅子神とよ」
「ええ!? 恋愛映画なんだけど!?」
「ますますいいじゃねェか、なあ獅子神」
「お供しますよ」
「うえ!? あ、あの、でもあたし」
たじろぎながら視線を彷徨わせると、朱虎と目が合った。
「良かったじゃないですか、お嬢」
朱虎はいつもの調子でしれっと言った。
「一人で映画見るのはイヤだといつも仰ってるでしょう。映画の後に感想を話したりして、きっと楽しめますよ」
うっわ、せいせいしたって言い方が腹立つ!
確かにいつも映画に朱虎を付き合わせてるし、映画の感想も聞いてもらってるけどさ!
何だかすごくムカっとして、あたしは勢いよく獅子神さんに頭を下げた。
「分かりました、よろしくお願いします!」
「こちらこそ」
会釈した獅子神さんが時計を確認する。
「私はこれで失礼いたします。本日はお時間いただきましてありがとうございました。
「いいってことよ。獅子神、志麻を頼んだぞ」
おじいちゃんは甲冑を外しながら、すっかり上機嫌だ。
「このでけェのがうちの舎弟頭で、志麻の世話係をやってる。朱虎、あとはうまくやっとけ」
「不破朱虎と申します。後ほど、自分からご連絡差し上げます」
朱虎が獅子神さんに頭を下げる。
「不破さん、お嬢様はお任せください」
「……よろしくお願いします」
顔を上げた朱虎は、妙に長々と獅子神さんを見つめていた。
朱虎も、獅子神さんを綺麗だとか思ってるんだろうか。
「あの!」
何だか声が大きくなってしまった。
獅子神さんが驚いたように振り返る。
「えっと、ひとつだけ……『お嬢様』はやめてください」
「では、志麻さんで。楽しみにしています」
「は、はい、お願いします」
うっ……この艶っぽい声で名前呼ばれると、なんかゾワッとする。
まだ『お嬢様』呼びの方がましだったかな。
ていうか、勢いで「お願いします」って言っちゃったけど、あたしこの人と二人っきりで映画を見に行くんだよね?
「では、今日のところはこれで。失礼いたします」
獅子神さんは来た時と同じく、滑るように部屋を出て行った。
閉まったドアを眺め、あたしは押し寄せる「やっちまった」感をひしひしと感じていた。
あんな美形と二人きりで恋愛映画鑑賞……。
あたし……耐えきれるだろうか?
床から立ち上がった獅子神さんが、思い出したように付け加えた。
「ああそうだ。そちらに世話になっておりますうちの者、返していただいてもよろしいでしょうか」
「ああ?」
「うちの不始末はうちでカタをつけさせてください」
おじいちゃんは一瞬難しい顔をしたけど、すぐに手を払った。
「分かった、連れて帰れ。それで今回の件は仕舞いだ」
「ありがとうございます」
深々と頭を下げた獅子神さんは、ふとあたしを見た。
「お嬢様を酷い目に遭わせたケジメはきっちり取らせます。ご安心を」
「あ、あの!」
思わず声を上げると、獅子神さんが小首をかしげた。
「あいつ、あたしの友達も一緒に捕まえたんです。あたしより、その子の方が酷い目に遭って」
知らなかったのだろう、獅子神さんの目が僅かに見開かれた。
「あたしはいいんです。慣れて……はないけど、それなりに耐性もあるし。でも環は怒鳴られたりして絶対怖かっただろうし、それでもあたしを庇ってくれてた」
環の震える白い手を思い出す。
「あたしは怒ってるけど、それは自分のことじゃなくて、えっと、友達を危ない目に遭わせやがってコンニャロって感じなんです。そこは間違えないで欲しいんです」
「……分かりました」
獅子神さんは頷いた。
「ご友人の分まで、ヤツにはきっちりケジメを取らせます。その方にも、お詫び申し上げていたとお伝えください」
「はい! よろしくお願いします」
あたしはほっとして息を吐いた。
環を裸にして泣かしてやるって言ったこと、今思い出してもムカムカする。
「お嬢様はご友人想いですね」
「へっ!?」
思わず変な声が出た。
獅子神さんはこっちを見てふっと微笑んだ
「そ、そんなことナイデス……」
うわ、心臓がバクバクする。美人の笑顔って精神的なパンチ力がすさまじい。
ほてった顔をパタパタ仰いでいると、後ろから視線を感じた。
「おう獅子神」
「はい、雲竜組長」
「お前ェいくつだ」
おじいちゃんの唐突な質問に獅子神さんが瞬く。
「25になりますが……」
「若ェな」
「恐れ入ります」
「女はいるか」
いきなりぶっこんだ!?
「いえ、残念ながら決まった女性は……こちらの稼業が忙しいもので」
「そうか。その気はねぇのか」
「良い女性がいたら、とは思いますが」
なんか嫌な流れだ。
悪い予感がする。
まさか。
「ちょっと、おじいちゃん何を――」
「獅子神、お前ェ志麻と見合いしろや」
い、言った―!
「ちょちょちょ、おじいちゃん!? 何考えてんのいきなり!?」
「うるっせェな、お前ェは黙ってろ。どうだ獅子神よ」
「……私が、志麻さんとですか」
うわっ、思いっきり「はあ?」って顔してる!
「若ェのに若頭補佐なんて務めてやがるたァ、なかなかの切れ者じゃねェか。東雲会がここ最近伸びてきたのは獅子神蓮司の力だってもっぱらの噂だぜ」
「とんでもない。私などまだまだ未熟者です」
「謙遜すんな、邪魔くせェ。そのお綺麗なツラに似合わねえ肝っ玉だってな、この目でよく見たぜ。俺の可愛い孫を託すのに悪かねェ」
「……恐縮です」
獅子神さんからの視線が突き刺さる。
あたしはさっきの今黒さんそっくりに縮こまった。
何この地獄、ホント辛い。
「しかし、志麻さんはまだ高校生でしょう。結婚など早いのでは」
「俺を見てみな。この通りのありさまよ」
おじいちゃんは胸を叩いた。まだ身に着けたままの甲冑がガシャンと鳴る。
何度も思うけど超元気そうなんだよな……結局何の病気なんだろう、ホントに。
「好き放題やって生きてきたんだ、今さら死ぬのが怖ぇたあ思わねえが孫のことだけが心残りでよ。何とか俺の目の黒いうちに、志麻を安心できる男に託してやりてぇんだ」
「……なるほど」
「俺ァよ、こいつの花嫁姿を見届けるって、死んだ息子に約束してんだよ。このままあの世に行ったら、俺ァ息子との約束を破ることになっちまう」
おじいちゃんがしんみりと話すのを、獅子神さんは無表情で聞いていた。温度差がいたたまれない。
「それはお辛いですね」
「分かってくれるか獅子神よ。見た目はなよっちいがなかなか漢気もあるじゃねェか、ますます気に入ったぜ」
「ちょっとおじいちゃん! 獅子神さん困ってるから!」
「何言ってんだ志麻、お前ェもまんざらじゃねェんだろ。さっきから顔真っ赤にしてよ」
「ギャ――っ、何言ってんのホント!? いい加減に……」
「分かりました」
あたしとおじいちゃんの言い合いを遮って獅子神さんが頷いた。
「へっ!? 分かりましたって」
「お嬢様との見合い、お受けいたします。日取りはいつがよろしいでしょうか」
あたしがとっさに固まっていると、おじいちゃんが膝を打った。
「おう、受けてくれるか! そうと決まりゃ早ェ方がいいな」
「え、いや、ちょっと」
「次の土曜はいかがでしょうか」
「朱虎! 志麻の予定はどうなってンだ」
「暇です」
「よし決まりだな」
恐ろしい速度で見合いが決まっていく!
「朱虎、即答しないでよ! その日は映画を見に行くつもりで……」
「ちょうどいいじゃねェか。映画行ってこい、獅子神とよ」
「ええ!? 恋愛映画なんだけど!?」
「ますますいいじゃねェか、なあ獅子神」
「お供しますよ」
「うえ!? あ、あの、でもあたし」
たじろぎながら視線を彷徨わせると、朱虎と目が合った。
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何だかすごくムカっとして、あたしは勢いよく獅子神さんに頭を下げた。
「分かりました、よろしくお願いします!」
「こちらこそ」
会釈した獅子神さんが時計を確認する。
「私はこれで失礼いたします。本日はお時間いただきましてありがとうございました。
「いいってことよ。獅子神、志麻を頼んだぞ」
おじいちゃんは甲冑を外しながら、すっかり上機嫌だ。
「このでけェのがうちの舎弟頭で、志麻の世話係をやってる。朱虎、あとはうまくやっとけ」
「不破朱虎と申します。後ほど、自分からご連絡差し上げます」
朱虎が獅子神さんに頭を下げる。
「不破さん、お嬢様はお任せください」
「……よろしくお願いします」
顔を上げた朱虎は、妙に長々と獅子神さんを見つめていた。
朱虎も、獅子神さんを綺麗だとか思ってるんだろうか。
「あの!」
何だか声が大きくなってしまった。
獅子神さんが驚いたように振り返る。
「えっと、ひとつだけ……『お嬢様』はやめてください」
「では、志麻さんで。楽しみにしています」
「は、はい、お願いします」
うっ……この艶っぽい声で名前呼ばれると、なんかゾワッとする。
まだ『お嬢様』呼びの方がましだったかな。
ていうか、勢いで「お願いします」って言っちゃったけど、あたしこの人と二人っきりで映画を見に行くんだよね?
「では、今日のところはこれで。失礼いたします」
獅子神さんは来た時と同じく、滑るように部屋を出て行った。
閉まったドアを眺め、あたしは押し寄せる「やっちまった」感をひしひしと感じていた。
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