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15. お嬢様とかド庶民とか
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「なぁにやってんだよォお前は、ああ!?」
いらだった様子で怒鳴ったのは、スキンヘッドの頭にグラサンを乗せた男だった。朱虎ほどではないけど大きくて、黒いTシャツから覗く腕にはがっつりタトゥーが彫ってある。この人がミカのボス「あっくん」のようだ。
「あっくん」はテーブルの上の丸められたガムテープとあたしたちの腕にさっと視線を走らせると、ミカをにらみつけた。
「おい。お前なんでガムテ剥がしてんだよ、ミカ」
「あっ……それは」
ミカはさっきまでとは別人のようにおどおどと「あっくん」を窺った。
「な、なんか痛そうだったんで……結束バンドもあるしいいかなって」
「イイわけねえだろ!? 逃げたらどうすんだこのバァァァッカ!」
「あっくん」は目をむいて怒鳴ると、ミカを乱暴に押しのけて向かいのソファにどっかりと座った。
「ふーん」
こっちをじろじろ見てくる目は妙にぎらついていた。その横でミカが申し訳なさそうな顔でうつむいている。短髪つなぎはドアの傍で壁にもたれてニヤニヤしていた。
「最悪……あとちょっとで逃げられたのに」
「むしろ悪化したな。……志麻、気を付けろよ」
環が小さく囁いた。
「あっくんとやらには雲竜組の名は絶対に出さない方が良い。無関係を装え」
「わ、分かった」
あたしが頷いたとき、「あっくん」が唐突に口を開いた。
「で、どっちがお嬢様なんだ? ええ、おい」
「……へ?」
思わず間抜けな声が出た。「あっくん」はあたしを睨むとイライラと足をゆすった。
「なにとぼけた声出してんだ、お前らのどっちかがいいとこの娘だってのは分かってんだぜ。お嬢様って呼ばれてよ、毎日ちやほやされてんだろ、ええ?」
「はあ? 何それ……」
言いかけたところで、あたしはハッとした。
『いいとこのお嬢様』って、もしかしてあたしのこと!?
こいつまさか、あたしが雲竜組だって知ってる!?
「親は何だ? 政治家か社長か、それとも土地持ちか? しっかり金持ってんだろうな、ああ?」
あ、良かった、バレてない。
あたしは思わずほっと息を吐いた。
「片割れはダチか? たまたまつるんでたせいで一緒くたにさらわれちまって、迷惑な話だよなあ、おい」
いったん落ち着きかけた心がまた跳ねた。
「め、迷惑!?」
あたしは目と口を大きく開けたまま、おもわず環を振り返った。目が合うと環は眉をひそめ、小さく首を横に振る。
えっ、それどういう意味? どういう表情!?
「た、環……」
「やっぱりな」
「あっくん」がにやりと笑うと、いきなり――環に指を突き付けた。
「分かりやすい反応しやがって。お前の方だな、名家のお嬢様ってのは」
「え……えええっ!?」
あたしの反応をどう勘違いしたのか、「あっくん」は自信たっぷりに言い切った。
「まあ、カマかけるまでもなくわかってたけどよ。こっちの小娘に比べて、どう見ても金持ちのお嬢ってツラしてやがる。一目見りゃバカでもわかるぜ」
どういう意味だ!?
「ちょっと、間違えてるってば! あたし! お嬢様はあたしの方だって!」
「は?」
あたしが必死に訴えると、「あっくん」は思いっきり眉を寄せて馬鹿にした顔でこっちを見た。
「んなわけねぇだろ。どう見てもお前はそこら辺のド庶民の小娘じゃねえか、誰が騙されるかよ」
「はあああ!?」
「おい、やめとけって」
ミカが遠慮がちにあたしの肩を引っ張った。
「ダチかばいたいのは分かるけどよ、お前がお嬢様ってのはさすがに無理があるよ。あっくん怒らせない方が身のためだぜ、な?」
こいつら、子分も親分もそろってめちゃくちゃムカつくな!?
というか、あたしってそんなに地味なド庶民に見えるのか。確かにそう見えるよう努力してるつもりだけど、複雑な気分だ。
「志麻、いいから」
環が素早く囁いた。
「でも……」
「この場はひとまず私に任せろ」
冷静で落ち着き払った口調はいつも通りの環だ。
「で、お前の親はどこの金持ちだ? 友達の分までたっぷり小遣い弾んでくれるだろうな」
「金持ちかどうかは分からんが、私の父は検事だ」
環はさらりと言った。「あっくん」が怪訝そうな顔になる。
「ケンジだあ? テメーのオヤジの名前なんぞ聞いてねえよ!」
「名前ではなく職業だ。検察官」
「あ、検事ってアレだろ。キムタクがやってたドラマの」
ドアの傍の短髪つなぎが声をあげた。
「懐かし~、俺あれ見てたんだよな」
「何の話してんだよ」
「あっくん」が不機嫌そうな声を出す。
「いやだから検事の話っすよ。なんか警察の上の奴ら、みたいな?」
「サツだと!?」
ぎょっとした顔の「あっくん」に環は頷いた。
「厳密には違うが、まあ似たようなものだな。ちなみに、母は裁判官だ。うちは司法一家でな」
「なっ……」
「あっくん」は唖然としていたが、あたしも驚いていた。
環んち、そんなだったの!?
確かに、なんかきっちりしている雰囲気がある。
でも、そんなおうちであたしなんかと付き合ってていいんだろうか。
「早急に私たちを解放した方が良い。金をとるどころか、あらゆる罪状を加算されることになるぞ」
環は淡々と話をつづけた。
「今なら、私も大ごとにはしない。解放されたら君たちのことはすべて忘れると約束する」
「……マジかよ。あいつ、そんなこと一言も……クソ」
「あっくん」は環の言葉が耳に入っていない様子でブツブツ呟いている。ミカが恐る恐る声をかけた。
「あの、あっくん……こいつら逃がしましょうよ、やべーっすよ、絶対捕まりますよ」
「うるせえ」
「あっくん」の声が不穏に尖る。ミカは青ざめたけど引き下がらなかった。
「いやマジヤバいですって。今なら忘れるって言ってんだから……だいたい、誘拐なんて絶対成功しないっすよ」
「今さらビビってんじゃねえよ、黙れ」
「でも、女拉致ったなんて獅子神さんにバレたら……」
「うるせえってんだよ!!」
「あっくん」がいきなり立ち上がってミカを蹴りつけた。不意打ちで吹っ飛ばされた体が床に転がる。
「んなこと言ってる暇ねえんだよこっちは! あと三日で金作らねえとやべえだろうが! だからここまでやってんだ、グダグダうっせーんだよ!」
言葉を切るごとに、「あっくん」はうずくまったミカに蹴りを叩き込んだ。その様子を、短髪つなぎがニヤニヤしながら見ている。
なんか、すごくムカつく。
ミカは犯人のひとりだけど、あたし達に優しかったし、何とか逃がしてくれようとした。
あんなに怖がってた「あっくん」に反抗したのも、あたし達のためだ。
「何がバレたら、だ。バレなきゃいいんだろうが、ビビリ野郎が」
小さく呻いて動かなくなったミカを最後にダメ押しで蹴飛ばして、「あっくん」は舌打ちした。
『獅子神』というのが「あっくん」より上の東雲会のひとなんだろう。
あとで東雲会の獅子神さんに絶対チクってやろう、とあたしは心に決めた。
「おい!」
ムカムカしていると、こっちに向き直った「あっくん」が手を伸ばした。環の襟首をつかんで引きずり上げる。
「ちょっ……!」
思わず声をあげたけど、「あっくん」はこちらには目もくれず環を睨みつけた。
「調子こいてんじゃねえぞ、このクソ女。親が警察だから何だってんだよ」
つま先立ちになった環の背はすらりと伸びていて、凛としていた。
「忘れるだあ? そんなん信じられるわけねえだろうが、ボケが」
「ではどうする」
襟首をつかみあげられた環の表情は見えなかったけど、声は落ち着いていた。
「このままでは早晩、君は司法の裁きを受けることになる。必ずだ。司法関係者は身内に被害が出ると容赦せんぞ。何十年も刑務所で暮らす羽目になる」
「あっくん」の顔が不快そうにゆがみ、目が泳いだ。
「……クソが」
言葉は勢いを失って、迷っているようだった。環に押されている。
すごい、さすが環……!
そのとき、後ろ手に縛られている環の手があたしの目に飛び込んできた。
関節が白くなるくらいぎゅっと固く握られた手は、小さく震えていた。
いらだった様子で怒鳴ったのは、スキンヘッドの頭にグラサンを乗せた男だった。朱虎ほどではないけど大きくて、黒いTシャツから覗く腕にはがっつりタトゥーが彫ってある。この人がミカのボス「あっくん」のようだ。
「あっくん」はテーブルの上の丸められたガムテープとあたしたちの腕にさっと視線を走らせると、ミカをにらみつけた。
「おい。お前なんでガムテ剥がしてんだよ、ミカ」
「あっ……それは」
ミカはさっきまでとは別人のようにおどおどと「あっくん」を窺った。
「な、なんか痛そうだったんで……結束バンドもあるしいいかなって」
「イイわけねえだろ!? 逃げたらどうすんだこのバァァァッカ!」
「あっくん」は目をむいて怒鳴ると、ミカを乱暴に押しのけて向かいのソファにどっかりと座った。
「ふーん」
こっちをじろじろ見てくる目は妙にぎらついていた。その横でミカが申し訳なさそうな顔でうつむいている。短髪つなぎはドアの傍で壁にもたれてニヤニヤしていた。
「最悪……あとちょっとで逃げられたのに」
「むしろ悪化したな。……志麻、気を付けろよ」
環が小さく囁いた。
「あっくんとやらには雲竜組の名は絶対に出さない方が良い。無関係を装え」
「わ、分かった」
あたしが頷いたとき、「あっくん」が唐突に口を開いた。
「で、どっちがお嬢様なんだ? ええ、おい」
「……へ?」
思わず間抜けな声が出た。「あっくん」はあたしを睨むとイライラと足をゆすった。
「なにとぼけた声出してんだ、お前らのどっちかがいいとこの娘だってのは分かってんだぜ。お嬢様って呼ばれてよ、毎日ちやほやされてんだろ、ええ?」
「はあ? 何それ……」
言いかけたところで、あたしはハッとした。
『いいとこのお嬢様』って、もしかしてあたしのこと!?
こいつまさか、あたしが雲竜組だって知ってる!?
「親は何だ? 政治家か社長か、それとも土地持ちか? しっかり金持ってんだろうな、ああ?」
あ、良かった、バレてない。
あたしは思わずほっと息を吐いた。
「片割れはダチか? たまたまつるんでたせいで一緒くたにさらわれちまって、迷惑な話だよなあ、おい」
いったん落ち着きかけた心がまた跳ねた。
「め、迷惑!?」
あたしは目と口を大きく開けたまま、おもわず環を振り返った。目が合うと環は眉をひそめ、小さく首を横に振る。
えっ、それどういう意味? どういう表情!?
「た、環……」
「やっぱりな」
「あっくん」がにやりと笑うと、いきなり――環に指を突き付けた。
「分かりやすい反応しやがって。お前の方だな、名家のお嬢様ってのは」
「え……えええっ!?」
あたしの反応をどう勘違いしたのか、「あっくん」は自信たっぷりに言い切った。
「まあ、カマかけるまでもなくわかってたけどよ。こっちの小娘に比べて、どう見ても金持ちのお嬢ってツラしてやがる。一目見りゃバカでもわかるぜ」
どういう意味だ!?
「ちょっと、間違えてるってば! あたし! お嬢様はあたしの方だって!」
「は?」
あたしが必死に訴えると、「あっくん」は思いっきり眉を寄せて馬鹿にした顔でこっちを見た。
「んなわけねぇだろ。どう見てもお前はそこら辺のド庶民の小娘じゃねえか、誰が騙されるかよ」
「はあああ!?」
「おい、やめとけって」
ミカが遠慮がちにあたしの肩を引っ張った。
「ダチかばいたいのは分かるけどよ、お前がお嬢様ってのはさすがに無理があるよ。あっくん怒らせない方が身のためだぜ、な?」
こいつら、子分も親分もそろってめちゃくちゃムカつくな!?
というか、あたしってそんなに地味なド庶民に見えるのか。確かにそう見えるよう努力してるつもりだけど、複雑な気分だ。
「志麻、いいから」
環が素早く囁いた。
「でも……」
「この場はひとまず私に任せろ」
冷静で落ち着き払った口調はいつも通りの環だ。
「で、お前の親はどこの金持ちだ? 友達の分までたっぷり小遣い弾んでくれるだろうな」
「金持ちかどうかは分からんが、私の父は検事だ」
環はさらりと言った。「あっくん」が怪訝そうな顔になる。
「ケンジだあ? テメーのオヤジの名前なんぞ聞いてねえよ!」
「名前ではなく職業だ。検察官」
「あ、検事ってアレだろ。キムタクがやってたドラマの」
ドアの傍の短髪つなぎが声をあげた。
「懐かし~、俺あれ見てたんだよな」
「何の話してんだよ」
「あっくん」が不機嫌そうな声を出す。
「いやだから検事の話っすよ。なんか警察の上の奴ら、みたいな?」
「サツだと!?」
ぎょっとした顔の「あっくん」に環は頷いた。
「厳密には違うが、まあ似たようなものだな。ちなみに、母は裁判官だ。うちは司法一家でな」
「なっ……」
「あっくん」は唖然としていたが、あたしも驚いていた。
環んち、そんなだったの!?
確かに、なんかきっちりしている雰囲気がある。
でも、そんなおうちであたしなんかと付き合ってていいんだろうか。
「早急に私たちを解放した方が良い。金をとるどころか、あらゆる罪状を加算されることになるぞ」
環は淡々と話をつづけた。
「今なら、私も大ごとにはしない。解放されたら君たちのことはすべて忘れると約束する」
「……マジかよ。あいつ、そんなこと一言も……クソ」
「あっくん」は環の言葉が耳に入っていない様子でブツブツ呟いている。ミカが恐る恐る声をかけた。
「あの、あっくん……こいつら逃がしましょうよ、やべーっすよ、絶対捕まりますよ」
「うるせえ」
「あっくん」の声が不穏に尖る。ミカは青ざめたけど引き下がらなかった。
「いやマジヤバいですって。今なら忘れるって言ってんだから……だいたい、誘拐なんて絶対成功しないっすよ」
「今さらビビってんじゃねえよ、黙れ」
「でも、女拉致ったなんて獅子神さんにバレたら……」
「うるせえってんだよ!!」
「あっくん」がいきなり立ち上がってミカを蹴りつけた。不意打ちで吹っ飛ばされた体が床に転がる。
「んなこと言ってる暇ねえんだよこっちは! あと三日で金作らねえとやべえだろうが! だからここまでやってんだ、グダグダうっせーんだよ!」
言葉を切るごとに、「あっくん」はうずくまったミカに蹴りを叩き込んだ。その様子を、短髪つなぎがニヤニヤしながら見ている。
なんか、すごくムカつく。
ミカは犯人のひとりだけど、あたし達に優しかったし、何とか逃がしてくれようとした。
あんなに怖がってた「あっくん」に反抗したのも、あたし達のためだ。
「何がバレたら、だ。バレなきゃいいんだろうが、ビビリ野郎が」
小さく呻いて動かなくなったミカを最後にダメ押しで蹴飛ばして、「あっくん」は舌打ちした。
『獅子神』というのが「あっくん」より上の東雲会のひとなんだろう。
あとで東雲会の獅子神さんに絶対チクってやろう、とあたしは心に決めた。
「おい!」
ムカムカしていると、こっちに向き直った「あっくん」が手を伸ばした。環の襟首をつかんで引きずり上げる。
「ちょっ……!」
思わず声をあげたけど、「あっくん」はこちらには目もくれず環を睨みつけた。
「調子こいてんじゃねえぞ、このクソ女。親が警察だから何だってんだよ」
つま先立ちになった環の背はすらりと伸びていて、凛としていた。
「忘れるだあ? そんなん信じられるわけねえだろうが、ボケが」
「ではどうする」
襟首をつかみあげられた環の表情は見えなかったけど、声は落ち着いていた。
「このままでは早晩、君は司法の裁きを受けることになる。必ずだ。司法関係者は身内に被害が出ると容赦せんぞ。何十年も刑務所で暮らす羽目になる」
「あっくん」の顔が不快そうにゆがみ、目が泳いだ。
「……クソが」
言葉は勢いを失って、迷っているようだった。環に押されている。
すごい、さすが環……!
そのとき、後ろ手に縛られている環の手があたしの目に飛び込んできた。
関節が白くなるくらいぎゅっと固く握られた手は、小さく震えていた。
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