2 / 9
第一章
入学初日からクエスト&バトル。
しおりを挟む
入学式。
華やかな式典を終えて、教室でのオリエンテーションも終了。
教室を出ておれはそそくさと別棟に向かった。
これから三年間過ごす場所。想像以上にたくさんの出来事が起こるに違いない場所。
そんな予感を充分に裏付けてくれる気配を、別棟から感じる。
入学初日からこの歓迎。喜んでいいのか嘆いていいのかすら分からない。
職員室の脇を通って、渡りの通路を歩いていく。
通路の先には夢と希望と不思議と幻想が渦巻く、渡りと廊下のぶつかるところ。
◇◆◇◆◇
あたしは早々に教室を出た。
友だちになりそうな子たちもいたけど、今日はこっち。
これからの三年間を決定づけるような気配を、別棟に感じるから。
廊下を歩いていく。いくつかの部が部活動にいそしんでいる。
どこかの部に入ることになるのかな。
だけど早くも、波乱はそこにある。
そんな夢と希望と不思議と幻想が渦巻く、廊下と階段のぶつかるところ。
◇◆◇◆◇
ざわつく気配をたどって、別棟へ。階段を降りる。不安もあるけど、楽しみだなあ。
だってここには、仲間がいる。人はそれを予感と言うけど、ぼくらにとっては確信だ。高次元体がそう教えてくれるから。
でも必ずしも仲間ばかりじゃないとも教えてくれる。
そんな夢と希望と不思議と幻想が渦巻くのは、踊り場のすぐ向こう。
◇◆◇◆◇
不思議な感覚です。
今までこれを理解し合える人はいませんでした。
でも今は、感じます。わたしを含めて四人の生徒。
高次元体を内に住まわせる、特殊な生い立ちのひと。
彼らを求めて、わたしは階段を昇ります。
彼らとは、今後どう関わっていくのでしょう。とても楽しみな、夢と希望と不思議と幻想が渦巻く、階段と渡りのぶつかるところはすぐそこに。
◇◆◇◆◇
その合流地点で。
おれは出会った。やつらと。
あたしは出会った。彼らと。
ぼくは出会った。みんなと。
わたしは出会った。仲間と。
そして。
「じゃーんけん」
ぽん。
おれの勝ち。
「ということで、おれがリーダーだ」
「ちょっと! なによいきなり? まずは自己紹介くらいするもんでしょ」
「あはは。面白い。ぼくはいいよ、それで」
「わたしもいいですよ。でも自己紹介はした方がいいですね」
「じゃ、リーダーのおれからだ。一年B組、見城拓斗。能力は記憶と解析。それと次元の干渉。だからちゃんとリーダーは敬うように。なにか質問は?」
「言ってることは上から目線なのに、そこそこイケメンなのが余計にむかつくわ。ま、いいか、あたしはC組、御子神香凜。能力は流体制御。それと次元転移。リーダー云々は後で問い質すとして、みんなよろしくねっ!」
「ぼくはG組、鳴海修成。能力は肉体強化。それと固体錬成。同じ仲間に会えて嬉しいよ。よろしく」
「わたしは水月彩奈、E組です。能力は精神干渉。それと治癒能力です。わたしもみんなに会えて、わくわくしてます」
◇◆◇◆◇
薄暗い校舎の片すみ。運命の邂逅は、いきなり始まったじゃんけんのせいでドラマ性のかけらもなく、そして彼らは自己紹介からお互いの会話を始めたのだった。
「さすが成長期の高校生だけあって、外見も性格も多彩だな」
拓斗が感想を述べると、後を継いだ香凜が修成と彩奈に話しかける。
「そうね。鳴海くんと水月さんは、ちっちゃくて可愛いー。二人とも眼鏡が可愛くて、いいわあ」
「御子神さん、水月さんはともかく、ぼくに『可愛い』はないんじゃない?いちおう男子なんだしさ」
「この中ではわたしが一番チビかしら?」
「ぼく、151センチ」
「う、負けた。149センチです」
「いやーん、ますます可愛い二人とも」
「……そんなこと言ってると、ぼく体重も言うよ」
「きっと鳴海くんの方が軽いですね」
「う、さりげなく二人とも嫌味だわ」
「二人とも、香凜をいじるのはその辺にしておけ」
じゃれ合いを続ける三人に声をかけて、拓斗は自分に注意を向けさせる。
「ま、いきなり呼び捨て」
「まあまあ。これからが今日一番のイベントだし」
「やっぱりみんな、感じるんですね」
一同が目を向けた先には。
女子トイレ。
「入学初日のクエストがトイレの花子さん退治とはな」
「でも『高次元体』なんでしょ? なめてるとひどい目に遭うんじゃないの?」
「そうだね。どんなのがいるのかな?」
「では、僭越ながら、わたしが視てみますね」
彩奈が静かに引き戸を開けてトイレの戸口に立つ。
他の三人はその隙間から中をうかがう。
男子二人にはなじみがないが、女子二人には当たり前の、何の変哲もない場所だ。
奥には窓があって、室内を薄く照らしている。
彩奈は左手を軽く上げて、目を閉じる。
拓斗は、彼女の指先から蜘蛛の糸のような知覚センサーが無数に伸びて室内に広がっていくのを感じた。
糸は時々弾かれて、やがて弾ける箇所が部屋の隅の一角に集まり出し、そこに糸が集まっていく。
「あそこか」
香凜と修成に見えているかはわからないが、糸が集まって「それ」に絡みつき、薄く光る繭のようになっている。
「そうですね。この空間にフィールドを作って、いわば巣になっているのかしら?」
「みたいだな。時々物体に干渉して、ポルターガイスト現象を起こしたりもしているようだ」
と、ごうっと音がして突風が吹きつけた。
「わっ!」
「きゃっ!」
四人の制服のブレザーやスカートが、ばたばたとはためいた。
「どうやら敵認定されたみたいだな」
「何かいるのね」
香凜が確認する。香凜と修成にはまだ明確に見えていない。
「ああ、いる」
高次元体。
どこから来たか分からない謎の物体。
おそらく、精神体と言っていいであろう、実体を持たない、目にも見えない存在。
ゆえに、何かに憑りつかなければ、現実世界に物理的に干渉できない存在。
今いる四人だけが、その存在を見ることができる。感じることができる。
そして彼らだけが、それに干渉することができる。
ゆえに彼らだけが、それを退治することができる。
「それじゃあ、あの高次元体を退治する、ということでいいね?」
一歩下がった四人の輪の中で、みなの意志を確認するように修成が問う。
「ああ」
拓斗が短く、だがきっぱりと答える。
「そのためにこそ、おれたちはここに集ったんだ。あれをねじ伏せて、おれたちの目的を果たす」
三人を見回して、さらに拓斗は言を続ける。
「それによっておれたちは、おれたちの能力の意味を知ることになるだろう。長い長い疑問に、今日ひとつの答えが与えられる」
誰も答えなかった。
拓斗の言う通り、それぞれがずっと一人で思い悩んできた事。その疑問にひとつの答えが提示される。
新しい結果を求めて、胸が高鳴る。その結果がどんな形をしているのか、まだわからない。だが結果が出ることは間違いない。そのことは誰も疑っていなかった。
「……燃えるわあ。わくわくしてきた」
香凜が目を輝かせてつぶやく。
「オーケー。目指せミッションコンプリート」
笑顔で親指を立てる修成に、
「はい」
と彩奈が、同じく笑顔で応じる。
「よし、それじゃあ」
拓斗が手順の説明に入る。
「まず水月さんの力で、奴をこのフィールドから引っぺがす。それから、おれが次元の壁に穴を開けるから、香凜、おまえが奴を次元の向こうに放り出せ」
「わかったわ」
「じゃ、ぼくが水月さんのバックアップに入るよ」
「よろしくお願いします」
ぺこり。
「よし」
「どきどき」
「じゃあ」
「行きます!」
華やかな式典を終えて、教室でのオリエンテーションも終了。
教室を出ておれはそそくさと別棟に向かった。
これから三年間過ごす場所。想像以上にたくさんの出来事が起こるに違いない場所。
そんな予感を充分に裏付けてくれる気配を、別棟から感じる。
入学初日からこの歓迎。喜んでいいのか嘆いていいのかすら分からない。
職員室の脇を通って、渡りの通路を歩いていく。
通路の先には夢と希望と不思議と幻想が渦巻く、渡りと廊下のぶつかるところ。
◇◆◇◆◇
あたしは早々に教室を出た。
友だちになりそうな子たちもいたけど、今日はこっち。
これからの三年間を決定づけるような気配を、別棟に感じるから。
廊下を歩いていく。いくつかの部が部活動にいそしんでいる。
どこかの部に入ることになるのかな。
だけど早くも、波乱はそこにある。
そんな夢と希望と不思議と幻想が渦巻く、廊下と階段のぶつかるところ。
◇◆◇◆◇
ざわつく気配をたどって、別棟へ。階段を降りる。不安もあるけど、楽しみだなあ。
だってここには、仲間がいる。人はそれを予感と言うけど、ぼくらにとっては確信だ。高次元体がそう教えてくれるから。
でも必ずしも仲間ばかりじゃないとも教えてくれる。
そんな夢と希望と不思議と幻想が渦巻くのは、踊り場のすぐ向こう。
◇◆◇◆◇
不思議な感覚です。
今までこれを理解し合える人はいませんでした。
でも今は、感じます。わたしを含めて四人の生徒。
高次元体を内に住まわせる、特殊な生い立ちのひと。
彼らを求めて、わたしは階段を昇ります。
彼らとは、今後どう関わっていくのでしょう。とても楽しみな、夢と希望と不思議と幻想が渦巻く、階段と渡りのぶつかるところはすぐそこに。
◇◆◇◆◇
その合流地点で。
おれは出会った。やつらと。
あたしは出会った。彼らと。
ぼくは出会った。みんなと。
わたしは出会った。仲間と。
そして。
「じゃーんけん」
ぽん。
おれの勝ち。
「ということで、おれがリーダーだ」
「ちょっと! なによいきなり? まずは自己紹介くらいするもんでしょ」
「あはは。面白い。ぼくはいいよ、それで」
「わたしもいいですよ。でも自己紹介はした方がいいですね」
「じゃ、リーダーのおれからだ。一年B組、見城拓斗。能力は記憶と解析。それと次元の干渉。だからちゃんとリーダーは敬うように。なにか質問は?」
「言ってることは上から目線なのに、そこそこイケメンなのが余計にむかつくわ。ま、いいか、あたしはC組、御子神香凜。能力は流体制御。それと次元転移。リーダー云々は後で問い質すとして、みんなよろしくねっ!」
「ぼくはG組、鳴海修成。能力は肉体強化。それと固体錬成。同じ仲間に会えて嬉しいよ。よろしく」
「わたしは水月彩奈、E組です。能力は精神干渉。それと治癒能力です。わたしもみんなに会えて、わくわくしてます」
◇◆◇◆◇
薄暗い校舎の片すみ。運命の邂逅は、いきなり始まったじゃんけんのせいでドラマ性のかけらもなく、そして彼らは自己紹介からお互いの会話を始めたのだった。
「さすが成長期の高校生だけあって、外見も性格も多彩だな」
拓斗が感想を述べると、後を継いだ香凜が修成と彩奈に話しかける。
「そうね。鳴海くんと水月さんは、ちっちゃくて可愛いー。二人とも眼鏡が可愛くて、いいわあ」
「御子神さん、水月さんはともかく、ぼくに『可愛い』はないんじゃない?いちおう男子なんだしさ」
「この中ではわたしが一番チビかしら?」
「ぼく、151センチ」
「う、負けた。149センチです」
「いやーん、ますます可愛い二人とも」
「……そんなこと言ってると、ぼく体重も言うよ」
「きっと鳴海くんの方が軽いですね」
「う、さりげなく二人とも嫌味だわ」
「二人とも、香凜をいじるのはその辺にしておけ」
じゃれ合いを続ける三人に声をかけて、拓斗は自分に注意を向けさせる。
「ま、いきなり呼び捨て」
「まあまあ。これからが今日一番のイベントだし」
「やっぱりみんな、感じるんですね」
一同が目を向けた先には。
女子トイレ。
「入学初日のクエストがトイレの花子さん退治とはな」
「でも『高次元体』なんでしょ? なめてるとひどい目に遭うんじゃないの?」
「そうだね。どんなのがいるのかな?」
「では、僭越ながら、わたしが視てみますね」
彩奈が静かに引き戸を開けてトイレの戸口に立つ。
他の三人はその隙間から中をうかがう。
男子二人にはなじみがないが、女子二人には当たり前の、何の変哲もない場所だ。
奥には窓があって、室内を薄く照らしている。
彩奈は左手を軽く上げて、目を閉じる。
拓斗は、彼女の指先から蜘蛛の糸のような知覚センサーが無数に伸びて室内に広がっていくのを感じた。
糸は時々弾かれて、やがて弾ける箇所が部屋の隅の一角に集まり出し、そこに糸が集まっていく。
「あそこか」
香凜と修成に見えているかはわからないが、糸が集まって「それ」に絡みつき、薄く光る繭のようになっている。
「そうですね。この空間にフィールドを作って、いわば巣になっているのかしら?」
「みたいだな。時々物体に干渉して、ポルターガイスト現象を起こしたりもしているようだ」
と、ごうっと音がして突風が吹きつけた。
「わっ!」
「きゃっ!」
四人の制服のブレザーやスカートが、ばたばたとはためいた。
「どうやら敵認定されたみたいだな」
「何かいるのね」
香凜が確認する。香凜と修成にはまだ明確に見えていない。
「ああ、いる」
高次元体。
どこから来たか分からない謎の物体。
おそらく、精神体と言っていいであろう、実体を持たない、目にも見えない存在。
ゆえに、何かに憑りつかなければ、現実世界に物理的に干渉できない存在。
今いる四人だけが、その存在を見ることができる。感じることができる。
そして彼らだけが、それに干渉することができる。
ゆえに彼らだけが、それを退治することができる。
「それじゃあ、あの高次元体を退治する、ということでいいね?」
一歩下がった四人の輪の中で、みなの意志を確認するように修成が問う。
「ああ」
拓斗が短く、だがきっぱりと答える。
「そのためにこそ、おれたちはここに集ったんだ。あれをねじ伏せて、おれたちの目的を果たす」
三人を見回して、さらに拓斗は言を続ける。
「それによっておれたちは、おれたちの能力の意味を知ることになるだろう。長い長い疑問に、今日ひとつの答えが与えられる」
誰も答えなかった。
拓斗の言う通り、それぞれがずっと一人で思い悩んできた事。その疑問にひとつの答えが提示される。
新しい結果を求めて、胸が高鳴る。その結果がどんな形をしているのか、まだわからない。だが結果が出ることは間違いない。そのことは誰も疑っていなかった。
「……燃えるわあ。わくわくしてきた」
香凜が目を輝かせてつぶやく。
「オーケー。目指せミッションコンプリート」
笑顔で親指を立てる修成に、
「はい」
と彩奈が、同じく笑顔で応じる。
「よし、それじゃあ」
拓斗が手順の説明に入る。
「まず水月さんの力で、奴をこのフィールドから引っぺがす。それから、おれが次元の壁に穴を開けるから、香凜、おまえが奴を次元の向こうに放り出せ」
「わかったわ」
「じゃ、ぼくが水月さんのバックアップに入るよ」
「よろしくお願いします」
ぺこり。
「よし」
「どきどき」
「じゃあ」
「行きます!」
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ワイルド・ソルジャー
アサシン工房
SF
時は199X年。世界各地で戦争が行われ、終戦を迎えようとしていた。
世界は荒廃し、辺りは無法者で溢れかえっていた。
主人公のマティアス・マッカーサーは、かつては裕福な家庭で育ったが、戦争に巻き込まれて両親と弟を失い、その後傭兵となって生きてきた。
旅の途中、人間離れした強さを持つ大柄な軍人ハンニバル・クルーガーにスカウトされ、マティアスは軍人として活動することになる。
ハンニバルと共に任務をこなしていくうちに、冷徹で利己主義だったマティアスは利害を超えた友情を覚えていく。
世紀末の荒廃したアメリカを舞台にしたバトルファンタジー。
他の小説サイトにも投稿しています。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
【おんJ】 彡(゚)(゚)ファッ!?ワイが天下分け目の関ヶ原の戦いに!?
俊也
SF
これまた、かつて私がおーぷん2ちゃんねるに載せ、ご好評頂きました戦国架空戦記SSです。
この他、
「新訳 零戦戦記」
「総統戦記」もよろしくお願いします。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
桃華の戦機~トウカノセンキ~
武無由乃
SF
西暦2090年。日本は深海エネルギー結晶『エネラス』の発見によって資源大国となっていた。
しかしそれは、多くの争いを日本にもたらし。それに対抗する手段を日本に求めたのである。
そして、一人の少女の戦いが始まる。
作品解説:
巨大人型兵器×サイバーパンク×超能力な世界観(+美少女成分)を舞台にしたミリタリーファンタジー。
作者独自の作品群『rev.シリーズ』のWeb公開作品の第一弾。
一応SFジャンルにしていますが、正確には近未来ファンタジー作品です。SF科学考証とかあったもんじゃありません。
作者は、それほど世界情勢とかにも詳しくないので、いろいろ歪んだ世界観になっているかもしれませんのでご注意ください。
我らの輝かしきとき ~拝啓、坂の上から~
城闕崇華研究所(呼称は「えねこ」でヨロ
歴史・時代
講和内容の骨子は、以下の通りである。
一、日本の朝鮮半島に於ける優越権を認める。
二、日露両国の軍隊は、鉄道警備隊を除いて満州から撤退する。
三、ロシアは樺太を永久に日本へ譲渡する。
四、ロシアは東清鉄道の内、旅順-長春間の南満洲支線と、付属地の炭鉱の租借権を日本へ譲渡する。
五、ロシアは関東州(旅順・大連を含む遼東半島南端部)の租借権を日本へ譲渡する。
六、ロシアは沿海州沿岸の漁業権を日本人に与える。
そして、1907年7月30日のことである。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる