開拓島〜最強の不老不死になって、誰の指図も受けずに自由に生きます!〜

SaLi

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一章 自由に生きるためには

11話 この島

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ユキと共に訓練を初めて10日ほどが経過した。
それぞれのスキルレベルも少しは上がり、順調に成長していると言える。
今の私たちのステータスはこうだ。


《アスカ サメジマ》※変更可
◇人間 性別:女 年齢:10歳
◇Lv:1 HP:110/110 MP:54/54
◇保有スキル
 鑑定Lv2
 転移Lv3
 創造Lv3
 召喚Lv2(1/3)
◇魔法適正:全属性 特殊:ウキペディア
⭐︎創造神フォルティナの加護(状態異常無効、精神異常無効)



≪ユキ≫
◇ホワイトコング 性別:なし 年齢:1歳
◇Lv:1 HP:80/80 MP:70/70
◇保有スキル
 気配察知Lv2
 隠密Lv4
◇魔法適正:土、火属性 特殊:アスカ サメジマの召喚魔



レベルは魔物を倒さないと上がらないので現状維持だが、毎日スキルを出来る限り使用したおかげでそれぞれLvが1~3は上がっている。


特にユキの隠密は寝るとき以外は常時発動させているので、短期間でかなり上がった。
私はユキとの繋がりがあるので、隠密発動中もその存在を見失うことはないのだが、この島の動物達には背後ギリギリまで近寄っても全く気付かれなくなった。
まぁ、相手が魔物に変わればそう上手くはいかない場面も出てくるだろうけど。


そしてMP!つまり魔力だが、昨日ようやく魔力循環のトレーニングが身を結びMPが4増えていた。
一番苦労したかもしれない。
でも、ちゃんと増やすことが出来るというのが分かったので、これからも毎日欠かさずやろうと思う。筋トレと島の探索のおかげでHPも微増している。


ちなみに、魔物であるユキのHPとMPはレベルアップと共に増えていくので、そこは変化なしだ。
魔物だけMPがレベルで上がるのずるいと思ったのは内緒にしておく。


この10日間でいくつか生活に変化があった。
まずは、あの届かなくて採取を諦めたリンゴだが、ユキがあっさりと木に登って取ってきてくれた。
さすがお猿さんだ。
うちの子、可愛いだけじゃないんです。


島の探索でリンゴ以外にもバナナを見つけた。
ユキが大喜びするんじゃないかと思っていたのだが、どうやらリンゴの方がお気に召したようで、基本的に私がバナナ、ユキがリンゴを食べることが多い。


なんだろう、いや、全然いいんだけど何かが腑に落ちない。
日本での猿=バナナのイメージが強すぎるのだろうか。



そして、実は5日ほど前から我が家の食卓に魚が並ぶようになった。
島の探索を進めていると、ユキが川を見つけてくれたのだ!
誰も住んでいない自然豊かなこの島には、当然のように川魚も豊富にいるわけで。


最初は私は土魔法で罠をつくって、そこにかかった魚を楽々ゲットしていたのだが、それを見たユキも同じように土魔法を上手く使えるようになり、今ではユキが魚を取ってくれる。
魔法はフォルティナ様が用意してくれていた本で基礎を理解し、あとは聞いていた通りイメージが大事なようで、何度か練習すると使えるようになった。
まだまだ基礎に忠実な初級の威力だけども。


フォルティナ様の計らいで全属性に適正があるので、練習を重ねればもっと色んな魔法が使えるようになると思う。
地球の知識も応用して、この世界にはまだない魔法も使えるようになるだろう。
科学知識×魔法って割と最強だと思うんだよね。


それにしても、なんとなく気付いてはいたが、この島、広すぎではないだろうか。
未発見の無人島だというし、この島を含めて付近にも大小6つほどの島があると言っていた。
せいぜい1周が徒歩2.3時間くらいの島を想像していたのだが、どう考えてもそんなレベルではない。


以前あのレッドクラブと遭遇した海岸までがだいたい真っすぐ歩いて2時間ちょっとだった。
そして、この10日ほど島を探索して分かったのだが、おそらく先日のあの海岸が我が家から一番近い海岸線だと思われる。
地図がないので、それが南か北かは分からないが、太陽の方角を地球と同じと仮定して、我が家は島の南寄りの場所にあると思われる。


発見した川は家から東寄りの北の方に徒歩1時間ほどだった。
その川の付近に森の木々が途切れて少しひらけた場所があったのだが、そこから辺りを見回すとちょうど川の上流にあたる方向にそんなに高くはないが山を見つけた。
見えてはいるが、結構距離がありそうだ。
ぱっと見たところあまり緑のない山なのだろうか、割と岩肌が見えているところが多い。


あの山に登れば、ある程度この島を見渡せるかもしれない。
そう考えた私は転移を使って帰宅を繰り返しながら、毎日山の方向へと探索範囲を広げていった。
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