9 / 9
9:隣国の刺客と二人への制裁
しおりを挟む
壁が崩れたことによる風塵が、部屋を覆いつくす。
「ゲホッ、ゴホッ」
みんなが風塵を吸ってむせてしまうが、涙目になりながら私の目は捉えていた。国王に向かっていく、黒い服の人の姿を。
だが、この体のスピードでは間に合わない――はずだった。
反射で動いた私の体は、風のように瞬時に動いてくれたのだ。
相手は右手に持った何かを振るってきたので、袖に隠しておいた短剣で防御する。
向こうは長剣だった。
短剣に妖術をかけて、剣と剣が触れた瞬間に妖力で相手を押し返す。
キーンッ!
黒い服の男は後ろにのけぞって倒れた。それを見た王太子が剣を抜き、倒れた男に向けて警戒する。
「誰だ、貴様!」
「名乗るわけないだろ!」
シル王子も剣を抜き、私を守るように黒服の男との間に入った。
黒い服だが、背中側の襟口に刺繍があるのを見つけた。刺繍があるということは、貴族か、貴族と繋がりのある平民だろう。
そしてどこかで見たことがある。この特徴的な模様の刺繍。高度に抽象化されているが、この元となった花はあの国にしか咲いていない。
「メンブラード王国の方ですね」
「くっ、どうしてわかった!」
「その服の刺繍です。前に本で見たことがあったので」
「なんだこのアマ!」
起き上がろうとした男は、王太子の剣によって止められる。
「話の続きを」
「はい、私はこうなることを予測していました。きっかけは廊下に落ちていた王太子殿下から妹への手紙です。
『君からのお手紙、受け取ったよ。素晴らしい夢だと思う。私としても、メンブラード王国と良い関係でいられたら、大いに助かるからね。君がその手助けとなってくれるのなら、できる限りのサポートをするよ。何でも聞いてね』という内容です」
一言一句、手紙の内容を公開処刑され、気まずい表情になる王太子。
「メンブラード王国と友好関係になることで果たされる夢というのが引っかかり、妹を注意深く見ていましたら、メンブラード王国の貴族と食事会をすると聞いたのです」
アグスティナが「筒抜けですわね……」と苦虫を噛み潰したような顔をする。
「そこで、やり方が卑怯ですが、妖術を使って妹の部屋の盗み聞きをしました」
「なんですって!?」
「食事会の内容は、メンブラード王家に関連することで、さらに王家負担で移り住み、潤沢な資金も用意され、統治領は今の倍になること、そして王太子殿下にとって一番損となる時に婚約破棄をすることだったそうです」
みるみるうちに王太子の目が吊り上がる。
「アグスティナ!!」
怒号を上げた瞬間、男がニヤリと笑った。
「増援が来たな」
男の視線の先には、今まさに壁の穴から入りこんできた、鎧の兵士の大群がいるではないか。
「あの鎧はメンブラード王国!」
フェンダルタ王国のデザインとは異なる、典型的なメンブラード王国製の鎧である。
「兄上様は人質の監視を、私とビュー様で父上様とアグスティナ様をお守りいたします」
「私に指図だと?」
「カルロスよ、今は緊急事態だ」
こんなときにまで、王太子は上下関係に囚われているようだ。
「はぁ……最っ低だ」
私はこの体たらくにため息をつくと、妖術を発動した。王城になるべく被害が出ないように工夫しなければ。
「妖炎の舞・赤」
金属だけ燃える妖しい炎をいくつも発生させると、次々に兵士の大群に投げつけていく。
人間、服が燃えたら大やけど間違いなしなので、混乱させるにはもってこいの妖術である。
案の定、鎮火させようと鎧をはたく兵士たち。
それを潜り抜けた数人は、シル王子の流れるような剣捌きで斬られている。ただ、シル王子が斬っているのは急所以外で、殺しはしないようだ。
妖炎を被った兵士たちは続々と鎧を脱ぎ捨てる。
よし、今だ。殺さないなら、眠らすのが一番。
「脱力の惑い」
妖力を多めに乗せて、広範囲に速く届くようにする。こちらに向かってくる兵士もまとめて。
バタッ、バタバタバタッ……
手前から次々に倒れていき、敵兵で立っている者は一人もいなかった。
「でかした。一人残らず捕らえろ」
戦いが終わった瞬間だった。
一週間後、すっかり修復された応接間で、国王からアグスティナと王太子に判決内容を告げられていた。
「アグスティナ・デ・ルスファを死刑に処し、カルロス・デ・フェンダルタを流刑に処す」
アグスティナは、今回の戦犯である国家反逆罪と、メンブラード王国第三王子との二股が暴かれたのだから、当然の結果といえる。
王太子は、メンブラード王国に協力的なアグスティナに手助けしようとした、共謀罪となっている。あの手紙が重要な証拠となったらしい。
国王は自らの息子にさえ、法に従って然るべき判決を下すので、少し感心した。
そんな父親から、どうしてカルロスという性格最低の人間が生まれてきてしまったのか。
どうしてああなった。
いや、父親の人の良さは、全部この人が持っていってしまったのかもしれない。
「本日をもって、シルビオを王太子とし、ビュートリナを王太子妃とする」
婚約破棄されたのも、妹から差別されたのも、全てシルビオと結ばれるための過程にすぎなかったんだ。
「ビュー様、おめでとうございます」
転生したあの日から、私の味方はバルタサルとシルビオだけだった。
「どうして私をお選びになったのでしょうか」
どこからともなく現れて、私の味方になってくれた理由を聞いていなかったのである。
「最初はただ謝罪だけのつもりでございました。追い出される覚悟で参りましたが、ビュー様は私を無下にしませんでした。どうしてそんな方が悲しまなければならないのかと思い、放っておけずに妃を勧めました」
なるほど、本当に謝罪だけのつもりだったんだ。でも。
「あのときも申し上げました。シル殿下は悪くないと。無下にするつもりは端からございません」
「そうか」
シルビオは憂いのある笑みをし、私の頬に初めてのキスをした。
「愛しています、ビュー様」
私の胸には国を救った証として、聖女の勲章が輝いている。
ふと目に入ったのか、勲章をまじまじと見るシルビオ。その横顔は無邪気な子どものようで、私は二重の愛おしさを感じるのだった。
【完】
「ゲホッ、ゴホッ」
みんなが風塵を吸ってむせてしまうが、涙目になりながら私の目は捉えていた。国王に向かっていく、黒い服の人の姿を。
だが、この体のスピードでは間に合わない――はずだった。
反射で動いた私の体は、風のように瞬時に動いてくれたのだ。
相手は右手に持った何かを振るってきたので、袖に隠しておいた短剣で防御する。
向こうは長剣だった。
短剣に妖術をかけて、剣と剣が触れた瞬間に妖力で相手を押し返す。
キーンッ!
黒い服の男は後ろにのけぞって倒れた。それを見た王太子が剣を抜き、倒れた男に向けて警戒する。
「誰だ、貴様!」
「名乗るわけないだろ!」
シル王子も剣を抜き、私を守るように黒服の男との間に入った。
黒い服だが、背中側の襟口に刺繍があるのを見つけた。刺繍があるということは、貴族か、貴族と繋がりのある平民だろう。
そしてどこかで見たことがある。この特徴的な模様の刺繍。高度に抽象化されているが、この元となった花はあの国にしか咲いていない。
「メンブラード王国の方ですね」
「くっ、どうしてわかった!」
「その服の刺繍です。前に本で見たことがあったので」
「なんだこのアマ!」
起き上がろうとした男は、王太子の剣によって止められる。
「話の続きを」
「はい、私はこうなることを予測していました。きっかけは廊下に落ちていた王太子殿下から妹への手紙です。
『君からのお手紙、受け取ったよ。素晴らしい夢だと思う。私としても、メンブラード王国と良い関係でいられたら、大いに助かるからね。君がその手助けとなってくれるのなら、できる限りのサポートをするよ。何でも聞いてね』という内容です」
一言一句、手紙の内容を公開処刑され、気まずい表情になる王太子。
「メンブラード王国と友好関係になることで果たされる夢というのが引っかかり、妹を注意深く見ていましたら、メンブラード王国の貴族と食事会をすると聞いたのです」
アグスティナが「筒抜けですわね……」と苦虫を噛み潰したような顔をする。
「そこで、やり方が卑怯ですが、妖術を使って妹の部屋の盗み聞きをしました」
「なんですって!?」
「食事会の内容は、メンブラード王家に関連することで、さらに王家負担で移り住み、潤沢な資金も用意され、統治領は今の倍になること、そして王太子殿下にとって一番損となる時に婚約破棄をすることだったそうです」
みるみるうちに王太子の目が吊り上がる。
「アグスティナ!!」
怒号を上げた瞬間、男がニヤリと笑った。
「増援が来たな」
男の視線の先には、今まさに壁の穴から入りこんできた、鎧の兵士の大群がいるではないか。
「あの鎧はメンブラード王国!」
フェンダルタ王国のデザインとは異なる、典型的なメンブラード王国製の鎧である。
「兄上様は人質の監視を、私とビュー様で父上様とアグスティナ様をお守りいたします」
「私に指図だと?」
「カルロスよ、今は緊急事態だ」
こんなときにまで、王太子は上下関係に囚われているようだ。
「はぁ……最っ低だ」
私はこの体たらくにため息をつくと、妖術を発動した。王城になるべく被害が出ないように工夫しなければ。
「妖炎の舞・赤」
金属だけ燃える妖しい炎をいくつも発生させると、次々に兵士の大群に投げつけていく。
人間、服が燃えたら大やけど間違いなしなので、混乱させるにはもってこいの妖術である。
案の定、鎮火させようと鎧をはたく兵士たち。
それを潜り抜けた数人は、シル王子の流れるような剣捌きで斬られている。ただ、シル王子が斬っているのは急所以外で、殺しはしないようだ。
妖炎を被った兵士たちは続々と鎧を脱ぎ捨てる。
よし、今だ。殺さないなら、眠らすのが一番。
「脱力の惑い」
妖力を多めに乗せて、広範囲に速く届くようにする。こちらに向かってくる兵士もまとめて。
バタッ、バタバタバタッ……
手前から次々に倒れていき、敵兵で立っている者は一人もいなかった。
「でかした。一人残らず捕らえろ」
戦いが終わった瞬間だった。
一週間後、すっかり修復された応接間で、国王からアグスティナと王太子に判決内容を告げられていた。
「アグスティナ・デ・ルスファを死刑に処し、カルロス・デ・フェンダルタを流刑に処す」
アグスティナは、今回の戦犯である国家反逆罪と、メンブラード王国第三王子との二股が暴かれたのだから、当然の結果といえる。
王太子は、メンブラード王国に協力的なアグスティナに手助けしようとした、共謀罪となっている。あの手紙が重要な証拠となったらしい。
国王は自らの息子にさえ、法に従って然るべき判決を下すので、少し感心した。
そんな父親から、どうしてカルロスという性格最低の人間が生まれてきてしまったのか。
どうしてああなった。
いや、父親の人の良さは、全部この人が持っていってしまったのかもしれない。
「本日をもって、シルビオを王太子とし、ビュートリナを王太子妃とする」
婚約破棄されたのも、妹から差別されたのも、全てシルビオと結ばれるための過程にすぎなかったんだ。
「ビュー様、おめでとうございます」
転生したあの日から、私の味方はバルタサルとシルビオだけだった。
「どうして私をお選びになったのでしょうか」
どこからともなく現れて、私の味方になってくれた理由を聞いていなかったのである。
「最初はただ謝罪だけのつもりでございました。追い出される覚悟で参りましたが、ビュー様は私を無下にしませんでした。どうしてそんな方が悲しまなければならないのかと思い、放っておけずに妃を勧めました」
なるほど、本当に謝罪だけのつもりだったんだ。でも。
「あのときも申し上げました。シル殿下は悪くないと。無下にするつもりは端からございません」
「そうか」
シルビオは憂いのある笑みをし、私の頬に初めてのキスをした。
「愛しています、ビュー様」
私の胸には国を救った証として、聖女の勲章が輝いている。
ふと目に入ったのか、勲章をまじまじと見るシルビオ。その横顔は無邪気な子どものようで、私は二重の愛おしさを感じるのだった。
【完】
0
お気に入りに追加
12
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
アレキサンドライトの憂鬱。
雪月海桜
ファンタジー
桜木愛、二十五歳。王道のトラック事故により転生した先は、剣と魔法のこれまた王道の異世界だった。
アレキサンドライト帝国の公爵令嬢ミア・モルガナイトとして生まれたわたしは、五歳にして自身の属性が限りなく悪役令嬢に近いことを悟ってしまう。
どうせ生まれ変わったなら、悪役令嬢にありがちな処刑や追放バッドエンドは回避したい!
更正生活を送る中、ただひとつ、王道から異なるのが……『悪役令嬢』のライバルポジション『光の聖女』は、わたしの前世のお母さんだった……!?
これは双子の皇子や聖女と共に、皇帝陛下の憂鬱を晴らすべく、各地の異変を解決しに向かうことになったわたしたちの、いろんな形の家族や愛の物語。
★表紙イラスト……rin.rin様より。
婚約破棄寸前の悪役令嬢に転生したはずなのに!?
もふきゅな
恋愛
現代日本の普通一般人だった主人公は、突然異世界の豪華なベッドで目を覚ます。鏡に映るのは見たこともない美しい少女、アリシア・フォン・ルーベンス。悪役令嬢として知られるアリシアは、王子レオンハルトとの婚約破棄寸前にあるという。彼女は、王子の恋人に嫌がらせをしたとされていた。
王子との初対面で冷たく婚約破棄を告げられるが、美咲はアリシアとして無実を訴える。彼女の誠実な態度に次第に心を開くレオンハルト
悪役令嬢としてのレッテルを払拭し、彼と共に幸せな日々を歩もうと試みるアリシア。
目覚めた世界は異世界化? ~目が覚めたら十年後でした~
白い彗星
ファンタジー
十年という年月が、彼の中から奪われた。
目覚めた少年、達志が目にしたのは、自分が今までに見たことのない世界。見知らぬ景色、人ならざる者……まるで、ファンタジーの中の異世界のような世界が、あった。
今流行りの『異世界召喚』!? そう予想するが、衝撃の真実が明かされる!
なんと達志は十年もの間眠り続け、その間に世界は魔法ありきのファンタジー世界になっていた!?
非日常が日常となった世界で、現実を生きていくことに。
大人になった幼なじみ、新しい仲間、そして……
十年もの時間が流れた世界で、世界に取り残された達志。しかし彼は、それでも動き出した時間を手に、己の足を進めていく。
エブリスタで投稿していたものを、中身を手直しして投稿しなおしていきます!
エブリスタ、小説家になろう、ノベルピア、カクヨムでも、投稿してます!
【完結】人々に魔女と呼ばれていた私が実は聖女でした。聖女様治療して下さい?誰がんな事すっかバーカ!
隣のカキ
ファンタジー
私は魔法が使える。そのせいで故郷の村では魔女と迫害され、悲しい思いをたくさんした。でも、村を出てからは聖女となり活躍しています。私の唯一の味方であったお母さん。またすぐに会いに行きますからね。あと村人、テメぇらはブッ叩く。
※三章からバトル多めです。
30代社畜の私が1ヶ月後に異世界転生するらしい。
ひさまま
ファンタジー
前世で搾取されまくりだった私。
魂の休養のため、地球に転生したが、地球でも今世も搾取されまくりのため魂の消滅の危機らしい。
とある理由から元の世界に戻るように言われ、マジックバックを自称神様から頂いたよ。
これで地球で買ったものを持ち込めるとのこと。やっぱり夢ではないらしい。
取り敢えず、明日は退職届けを出そう。
目指せ、快適異世界生活。
ぽちぽち更新します。
作者、うっかりなのでこれも買わないと!というのがあれば教えて下さい。
脳内の空想を、つらつら書いているのでお目汚しな際はごめんなさい。
お兄様、冷血貴公子じゃなかったんですか?~7歳から始める第二の聖女人生~
みつまめ つぼみ
ファンタジー
17歳で偽りの聖女として処刑された記憶を持つ7歳の女の子が、今度こそ世界を救うためにエルメーテ公爵家に引き取られて人生をやり直します。
記憶では冷血貴公子と呼ばれていた公爵令息は、義妹である主人公一筋。
そんな義兄に戸惑いながらも甘える日々。
「お兄様? シスコンもほどほどにしてくださいね?」
恋愛ポンコツと冷血貴公子の、コミカルでシリアスな救世物語開幕!
慟哭の先に
レクフル
ファンタジー
この世界には五人の英雄がいる。
一人は魔法に長け、この世にある全ての魔法を使いこなすのだという。
一人は武力に長け、一薙ぎで幾千にものぼる魔物をも倒すのだという。
一人は治癒魔法に長け、病気や怪我がどんなに酷い状態の者であっても、元の状態に戻す事ができるのだという。
一人は魔物を従わせる力を持ち、どんなに狂暴な魔物でも懐柔する事ができるのだという。
一人は死した者でさえ甦らせる事ができるのだという。
平和となった時代に『禍の子』は生まれた。
『禍の子』は前世の記憶を持って生まれ、その役目を遂行する為に存在する。それは五人の英雄を滅する事だ。
必ず助けに行くと約束をした。
それを守る為に、『禍の子』は想い人を探す旅をする。
★この物語は『慟哭の時』『黒龍の娘』に続く物語です。この物語のみでもお分かり頂けるように書いていきます。
踊れば楽し。
紫月花おり
ファンタジー
【前世は妖!シリアス、ギャグ、バトル、なんとなくブロマンスで、たまにお食事やもふもふも!?なんでもありな和風ファンタジー!!?】
俺は常識人かつ現実主義(自称)な高校生なのに、前世が妖怪の「鬼」らしい!?
だがもちろん前世の記憶はないし、命を狙われるハメになった俺の元に現れたのは──かつての仲間…キャラの濃い妖怪たち!!?
ーーー*ーーー*ーーー
ある日の放課後──帰宅中に謎の化け物に命を狙われた高校2年生・高瀬宗一郎は、天狗・彼方に助けられた。
そして宗一郎は、自分が鬼・紅牙の生まれ変わりであり、その紅牙は妖の世界『幻妖界』や鬼の宝である『鬼哭』を盗んだ大罪人として命を狙われていると知る。
前世の記憶も心当たりもない、妖怪の存在すら信じていなかった宗一郎だが、平凡な日常が一変し命を狙われ続けながらも、かつての仲間であるキャラの濃い妖たちと共に紅牙の記憶を取り戻すことを決意せざるをえなくなってしまった……!?
迫り来る現実に混乱する宗一郎に、彼方は笑顔で言った。
「事実は変わらない。……せっかくなら楽しんだほうが良くない?」
そして宗一郎は紅牙の転生理由とその思いを、仲間たちの思いを、真実を知ることになっていく──
※カクヨム、小説家になろう にも同名義同タイトル小説を先行掲載
※以前エブリスタで作者が書いていた同名小説(未完)を元に加筆改変をしています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる