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第三章 元女子高生、異世界で反旗を翻す
42:戦の状況は一転・二転、様変わり!?
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まずは馬に乗らない志願兵が、どんどん王城の敷地内になだれこむ。
王城の建物の下に広がる大きな庭を、あっという間に私たちの軍で覆ってしまった。
それでもまだ後衛は数歩しか前に進んでいないという状況だ。やっぱり多すぎる。
「窓めがけて矢を放て!」
騎士団長の指示で、音楽隊は三種類目のファンファーレを奏でる。直接騎士団長の声は届かなくとも、私たちの音で「オォォォォッ!!」と返事をして、一斉に矢の雨が注がれ始めた。
すごい……! 自分で提案しておいてなんだけど、まさか拡声器の役割ができるとは思わなかった!
「ここまでの大群ならば、誰かが怖がって逃げ帰っていてもおかしくはないが、誰一人としていないぞ! 音楽がここまで凄まじいものだとは!」
余裕そうに軽く拍手をする騎士団長。
演奏しつつ遠くから視力二・〇の目で見ていても、サボりなど誰もいる様子はなく、一様に真剣な振る舞いに見える。
私が提案したことについても、しっかり効いているようだ。
大太鼓が打ち鳴らされ、心臓に響く。気持ちが高揚するような管楽器のメロディで、いっそう兵士は活気づけられている。
「外には数えきれないほどの兵がおります!」
「トリスタン陛下、い、いかがなさいましょう!」
王城の中にいる護衛や警備は、トリスタンの指示を待っていた。グローリアたちが吹いたファンファーレで飛び起きたトリスタンは、防具を着ながら警備たちに言った。
「そんなにいるということは、兵士でなかろうと根こそぎ集めてきたに違いない。君たちなら一人で何十人も倒せるだろう! いけ!」
「はっ!」
『最強の男たち』と呼ばれるカルラ―王国の兵士に、トリスタンは完全に信用しきっている。
真っ先に警備が飛び出していくものの、ほぼすれ違いに外にいた警備が体中から血を流して帰ってきた。
「いくらなんでも数が多すぎます! 一人で百人の敵をさばくような状況でございます!」
「そ、そんなに多いのか!?」
「真っ先に飛び出していった仲間が、あっという間に……!」
「『あっという間に』か」
トリスタンは歯を噛みしめ、地団駄を踏む。
「そもそも、なぜ君たちのような強い者相手に、敵はひるまぬ!?」
「おそらくあの音楽隊のせいでしょう。あれで恐怖を打ち消し、闘争心を奮い立たせていると見えます」
警備が窓を指さす。遠くの方に金色のようなものがちらちらと見えている。
「なんだ、音楽ごときでそんなことが? えぇい、そんなものにひるむな!」
またファンファーレのようなものが聞こえた。トリスタンの顔の横スレスレを猛スピードで矢がかすめ、壁に刺さる。
窓から嵐のごとく矢が入ってきたのだ。
「陛下、早く奥の部屋へ!」
警備が背中に矢を受けながら、押しこむようにトリスタンを部屋の中にかくまう。
王城の中は変わらず混乱状態が続いていた。
「王城の中に入りこめ!」
また新しい指示が飛ぶ。七種類目の『侵入』のファンファーレを演奏する。これはリリーがメロディを考えてくれたものだ。
前衛の軍が王城の入り口に吸いこまれるように入っていく。順調かと思われたその時。
ボンッ!
王城の入り口がするどい光に包まれ、爆発音とともに付近にいた兵士がまるごと吹っ飛んだのだ。
「何事だ!?」
緊迫した声で叫ぶ騎士団長。
ちなみにこの世界で魔法を使えることはかなり珍しい。私以外にももしや、魔法を使える人がいたりして?
私はあることを思い出した。
トリスタンの背後につくカルラ―王国では、戦争に爆弾を用いるらしい。アールテム王国も火薬を大砲に使うが、爆弾にできるほどの技術は持っていない。火薬の原料が豊富に採れるのもあって、カルラ―王国は爆弾を使うという。
「あれは爆弾だ!」
すぐに冷静になった騎士団長が、私が言うより先にその名前を言った。
「……やばい! 陛下軍に伝えるの忘れた!」
「心配ない。しっかり対策してから行ってたぞ」
よかった! さすが騎士団! って、爆弾に耐える方法って聞いたことないけど。
また爆弾を投げてくるかもしれないと、騎士団長も私も警戒していたが、幸いにも投げてこなかった。一つしかなかったようだ。
「よし、王城に入れたな」
普通なら爆弾で散っていった仲間を見て恐れるはずが、私たち音楽隊の演奏で前に前にと進んでいる。
出てくる警備はものの数秒でその場に倒れていく。
効果は抜群と思われた、が。
「動きがおかしいぞ」
真っ先に騎士団長が気づいて眉をひそめた。私はその険しい顔に気づいているが、楽器を吹いているので尋ねることはできない。
代わりに団長の近くにいた騎士が尋ねる。
「いかがなさいましたか」
「いくら広い王城でも、この約十万の兵では狭くて入り切らないはずだが……まるで溶けていくかのような動きだ」
今まで数メートルしか動いていなかった後衛が、歩くくらいのスピードで動き始めたのだ。
その異変は私も分かっていた。
何かものすごい勢いで数減ってない!?
数秒後、その理由となるものがはっきり姿を現した。
警備とは格好が違う。ただでさえ強い警備をも凌駕する身のこなしで、私は勘づいた。
とうとう、トリスタンの護衛が出てきたんだ!
私の顔は強ばった。演奏する口に力が入ってしまい、音が上ずってしまう。
前に進むごとに見えてくる。気づけば王城の庭を埋めつくしていたものが、『動かぬ人間』に変わっていたのだ。
さすがに騎士団長も焦る様子を見せている。演奏を止めるように言われてしまった。
「グローリア! 癒しの音を奏でてくれないか?」
「えっ、ここからじゃいくらなんでも届きませんって」
「どうにかして届けてくれ!」
無茶振りすぎるけど……確かにやばいし! どうしたら!
私は右手で音符のペンダントを握り、速攻で『想い』をためていく。
まぁ、痛いことへの同情の『想い』なら何秒かあれば十分! 何だって、みんなが経験したことない『死ぬほどの痛さ』を経験してるんだから!
私は頭の上に大きな風の渦を作るイメージで、サックスのマウスピースをくわえた。
音が出たとたん、思い描いたとおりに頭の上に暖かい風が生まれ、前に向かって吹き下ろされる。その風に乗せて私は強弱をつけながら、甘めの音やかすれたような音を混ぜて奏でた。
後天的に無くなってしまった体の部位なら治したことあるけど、もう死んでるかもしれない人まで治せるかは分からない。
それでも「私がいるから大丈夫」という思いで吹いていく。
暖かい風を浴びた仲間が光を帯び、たちまち起き上がり、王城の庭はまた元の状態に戻ったのだ。かすれた音も混ぜることで、カルラー王国の者は倒れたままにしておく。
「いいぞグローリア! 今度は音楽隊と曲をやりながら魔法を放つことはできるか?」
またも騎士団長が無茶振りをしかけてきた。
「攻撃なら曲と合っているのでいけそうです」
「よし、加勢してくれ、グローリア!」
私は右手の拳を胸に当ててうなずく。目線を遠くから近くに移し、音楽隊の方を向いて手を上げる。
「マーチいきます!」
「「「はい!」」」
私の合図でマーチの演奏が始まったとたん、私の怒りの『想い』から生まれた火の玉が、護衛目がけて大量に飛んで行ったのだった。
王城の建物の下に広がる大きな庭を、あっという間に私たちの軍で覆ってしまった。
それでもまだ後衛は数歩しか前に進んでいないという状況だ。やっぱり多すぎる。
「窓めがけて矢を放て!」
騎士団長の指示で、音楽隊は三種類目のファンファーレを奏でる。直接騎士団長の声は届かなくとも、私たちの音で「オォォォォッ!!」と返事をして、一斉に矢の雨が注がれ始めた。
すごい……! 自分で提案しておいてなんだけど、まさか拡声器の役割ができるとは思わなかった!
「ここまでの大群ならば、誰かが怖がって逃げ帰っていてもおかしくはないが、誰一人としていないぞ! 音楽がここまで凄まじいものだとは!」
余裕そうに軽く拍手をする騎士団長。
演奏しつつ遠くから視力二・〇の目で見ていても、サボりなど誰もいる様子はなく、一様に真剣な振る舞いに見える。
私が提案したことについても、しっかり効いているようだ。
大太鼓が打ち鳴らされ、心臓に響く。気持ちが高揚するような管楽器のメロディで、いっそう兵士は活気づけられている。
「外には数えきれないほどの兵がおります!」
「トリスタン陛下、い、いかがなさいましょう!」
王城の中にいる護衛や警備は、トリスタンの指示を待っていた。グローリアたちが吹いたファンファーレで飛び起きたトリスタンは、防具を着ながら警備たちに言った。
「そんなにいるということは、兵士でなかろうと根こそぎ集めてきたに違いない。君たちなら一人で何十人も倒せるだろう! いけ!」
「はっ!」
『最強の男たち』と呼ばれるカルラ―王国の兵士に、トリスタンは完全に信用しきっている。
真っ先に警備が飛び出していくものの、ほぼすれ違いに外にいた警備が体中から血を流して帰ってきた。
「いくらなんでも数が多すぎます! 一人で百人の敵をさばくような状況でございます!」
「そ、そんなに多いのか!?」
「真っ先に飛び出していった仲間が、あっという間に……!」
「『あっという間に』か」
トリスタンは歯を噛みしめ、地団駄を踏む。
「そもそも、なぜ君たちのような強い者相手に、敵はひるまぬ!?」
「おそらくあの音楽隊のせいでしょう。あれで恐怖を打ち消し、闘争心を奮い立たせていると見えます」
警備が窓を指さす。遠くの方に金色のようなものがちらちらと見えている。
「なんだ、音楽ごときでそんなことが? えぇい、そんなものにひるむな!」
またファンファーレのようなものが聞こえた。トリスタンの顔の横スレスレを猛スピードで矢がかすめ、壁に刺さる。
窓から嵐のごとく矢が入ってきたのだ。
「陛下、早く奥の部屋へ!」
警備が背中に矢を受けながら、押しこむようにトリスタンを部屋の中にかくまう。
王城の中は変わらず混乱状態が続いていた。
「王城の中に入りこめ!」
また新しい指示が飛ぶ。七種類目の『侵入』のファンファーレを演奏する。これはリリーがメロディを考えてくれたものだ。
前衛の軍が王城の入り口に吸いこまれるように入っていく。順調かと思われたその時。
ボンッ!
王城の入り口がするどい光に包まれ、爆発音とともに付近にいた兵士がまるごと吹っ飛んだのだ。
「何事だ!?」
緊迫した声で叫ぶ騎士団長。
ちなみにこの世界で魔法を使えることはかなり珍しい。私以外にももしや、魔法を使える人がいたりして?
私はあることを思い出した。
トリスタンの背後につくカルラ―王国では、戦争に爆弾を用いるらしい。アールテム王国も火薬を大砲に使うが、爆弾にできるほどの技術は持っていない。火薬の原料が豊富に採れるのもあって、カルラ―王国は爆弾を使うという。
「あれは爆弾だ!」
すぐに冷静になった騎士団長が、私が言うより先にその名前を言った。
「……やばい! 陛下軍に伝えるの忘れた!」
「心配ない。しっかり対策してから行ってたぞ」
よかった! さすが騎士団! って、爆弾に耐える方法って聞いたことないけど。
また爆弾を投げてくるかもしれないと、騎士団長も私も警戒していたが、幸いにも投げてこなかった。一つしかなかったようだ。
「よし、王城に入れたな」
普通なら爆弾で散っていった仲間を見て恐れるはずが、私たち音楽隊の演奏で前に前にと進んでいる。
出てくる警備はものの数秒でその場に倒れていく。
効果は抜群と思われた、が。
「動きがおかしいぞ」
真っ先に騎士団長が気づいて眉をひそめた。私はその険しい顔に気づいているが、楽器を吹いているので尋ねることはできない。
代わりに団長の近くにいた騎士が尋ねる。
「いかがなさいましたか」
「いくら広い王城でも、この約十万の兵では狭くて入り切らないはずだが……まるで溶けていくかのような動きだ」
今まで数メートルしか動いていなかった後衛が、歩くくらいのスピードで動き始めたのだ。
その異変は私も分かっていた。
何かものすごい勢いで数減ってない!?
数秒後、その理由となるものがはっきり姿を現した。
警備とは格好が違う。ただでさえ強い警備をも凌駕する身のこなしで、私は勘づいた。
とうとう、トリスタンの護衛が出てきたんだ!
私の顔は強ばった。演奏する口に力が入ってしまい、音が上ずってしまう。
前に進むごとに見えてくる。気づけば王城の庭を埋めつくしていたものが、『動かぬ人間』に変わっていたのだ。
さすがに騎士団長も焦る様子を見せている。演奏を止めるように言われてしまった。
「グローリア! 癒しの音を奏でてくれないか?」
「えっ、ここからじゃいくらなんでも届きませんって」
「どうにかして届けてくれ!」
無茶振りすぎるけど……確かにやばいし! どうしたら!
私は右手で音符のペンダントを握り、速攻で『想い』をためていく。
まぁ、痛いことへの同情の『想い』なら何秒かあれば十分! 何だって、みんなが経験したことない『死ぬほどの痛さ』を経験してるんだから!
私は頭の上に大きな風の渦を作るイメージで、サックスのマウスピースをくわえた。
音が出たとたん、思い描いたとおりに頭の上に暖かい風が生まれ、前に向かって吹き下ろされる。その風に乗せて私は強弱をつけながら、甘めの音やかすれたような音を混ぜて奏でた。
後天的に無くなってしまった体の部位なら治したことあるけど、もう死んでるかもしれない人まで治せるかは分からない。
それでも「私がいるから大丈夫」という思いで吹いていく。
暖かい風を浴びた仲間が光を帯び、たちまち起き上がり、王城の庭はまた元の状態に戻ったのだ。かすれた音も混ぜることで、カルラー王国の者は倒れたままにしておく。
「いいぞグローリア! 今度は音楽隊と曲をやりながら魔法を放つことはできるか?」
またも騎士団長が無茶振りをしかけてきた。
「攻撃なら曲と合っているのでいけそうです」
「よし、加勢してくれ、グローリア!」
私は右手の拳を胸に当ててうなずく。目線を遠くから近くに移し、音楽隊の方を向いて手を上げる。
「マーチいきます!」
「「「はい!」」」
私の合図でマーチの演奏が始まったとたん、私の怒りの『想い』から生まれた火の玉が、護衛目がけて大量に飛んで行ったのだった。
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