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あらあら……やはりそうでしたのねぇ
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そろそろご自分の恋心に気付く頃ですかしら…?
わたくしを見る目が苦しそうな感じになってきてますものねぇ。
俺様ですけど根が純粋ですし、わたくしに対して好意は無くても一応婚約者としての自覚は有るみたいですし?
今の所、ヒロインさんとの関係は上手く行ってらっしゃるようね。
でしたらこちらも動き始めましょうか……
「……ケルナー様」
「…っ!? は、はいっ」
………今、肩が凄く飛び上がったわね。
「わたくしのこと、ご存じかしら?」
「はい…フォスティナ・ヴァリス様」
「サイラス様と随分親しくしてらっしゃるそうね?」
少し圧をかけて微笑んでみますと、みるみる顔色が悪くなっていきますわ。
「あ…あの……お、お友達として良くして頂いてますっ」
「そう……お友達、ね」
「はいっ! 同年代に下級貴族が少ないのでお友達が出来なくて、サイラス様が気にかけて下さって…」
「そうでしたの……まぁ、生徒会役員としても放って置けなかったのでしょうね」
「だと思います、ルシウス様やライアン様にも仲良くして頂いてますし…」
「下手に上位貴族と親しくすれば嫉妬されますしねぇ、生徒会としての措置なら問題も少なくて済みますものね」
「………はい」
「けれど、いくら生徒会絡みのお友達でも、相手は上位貴族や王族…ましてや異性です。節度ある距離感を持って接して頂かないと、…ね?」
「っ!! はいっ!」
取り敢えず、この位でいいかしら?
まぁ、最初ですしねぇ。
「では、お気をつけなさいましね?」
「ご忠告ありがとうございます」
あら………振り返り際で笑ってましたわね。
―――彼女……転生者かもしれませんわねぇ…
さて、ヒロインとの接触は済みましたし、あとはサイラス様ですけど……
今は罪悪感でいっぱいの時期でしょうし、暫くはそっとしておいて差し上げましょう。
けれど、ヒロインが転生者だとしたら、ん~……サイラス様、彼女に愛されるでしょうか…
流石にわたくし、虐めは致しませんわよ?
長年婚約者だった情は有りますけど、好意は持っておりませんので嫉妬は致しませんし?
サイラス様は順調に恋をしてらっしゃるみたいですので問題はないのですけど…
あの乙女ゲームは攻略対象がヒロインを口説いて愛されないといけないのよねぇ。
さっきのヒロインさんは相手がゲームのキャラではなく、この世界に存在する命ある現実の人間で、この先長い人生があると理解してますかしら?
彼女がお花畑ヒロインでなければいいのですけど……
わたくしを見る目が苦しそうな感じになってきてますものねぇ。
俺様ですけど根が純粋ですし、わたくしに対して好意は無くても一応婚約者としての自覚は有るみたいですし?
今の所、ヒロインさんとの関係は上手く行ってらっしゃるようね。
でしたらこちらも動き始めましょうか……
「……ケルナー様」
「…っ!? は、はいっ」
………今、肩が凄く飛び上がったわね。
「わたくしのこと、ご存じかしら?」
「はい…フォスティナ・ヴァリス様」
「サイラス様と随分親しくしてらっしゃるそうね?」
少し圧をかけて微笑んでみますと、みるみる顔色が悪くなっていきますわ。
「あ…あの……お、お友達として良くして頂いてますっ」
「そう……お友達、ね」
「はいっ! 同年代に下級貴族が少ないのでお友達が出来なくて、サイラス様が気にかけて下さって…」
「そうでしたの……まぁ、生徒会役員としても放って置けなかったのでしょうね」
「だと思います、ルシウス様やライアン様にも仲良くして頂いてますし…」
「下手に上位貴族と親しくすれば嫉妬されますしねぇ、生徒会としての措置なら問題も少なくて済みますものね」
「………はい」
「けれど、いくら生徒会絡みのお友達でも、相手は上位貴族や王族…ましてや異性です。節度ある距離感を持って接して頂かないと、…ね?」
「っ!! はいっ!」
取り敢えず、この位でいいかしら?
まぁ、最初ですしねぇ。
「では、お気をつけなさいましね?」
「ご忠告ありがとうございます」
あら………振り返り際で笑ってましたわね。
―――彼女……転生者かもしれませんわねぇ…
さて、ヒロインとの接触は済みましたし、あとはサイラス様ですけど……
今は罪悪感でいっぱいの時期でしょうし、暫くはそっとしておいて差し上げましょう。
けれど、ヒロインが転生者だとしたら、ん~……サイラス様、彼女に愛されるでしょうか…
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さっきのヒロインさんは相手がゲームのキャラではなく、この世界に存在する命ある現実の人間で、この先長い人生があると理解してますかしら?
彼女がお花畑ヒロインでなければいいのですけど……
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第一話に家族の名前を付け足しておきました。
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