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相澤と速水の出逢い〈1〉事の発端
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高2になって数日しか経っていない頃、それは予想外の出来事だった。
「相澤、ちょっと話がある。」
突然、背後から肩を掴まれて振り返る。やや青ざめて強張った面持ちの男が俺を見据えて立っている。
《コイツ見た事あるよな…?確か…、こう…高坂?河本?幸田?こ…小坂…小池…小杉…》
俺の記憶などその程度だ。見覚えのある顔は復讐のターゲットになった1人だ。もう名前など忘れてしまった。
《あ~、もう名前なんかどうでもいい!Kだ、Kで充分だろ!》
1年の時に同じクラスで委員長をしていた男だ。頭が良くて真面目そうな印象の優等生気取りが気に入らなかった。そして、まんまと俺の色じかけに引っ掛かったバカな野郎だ。童貞だった事もあり、直ぐに俺の身体の虜になった。数回相手をしてから切り棄てた。復讐は簡単だった。
《いきなり何なんだ?!》
いつもなら、それで呆気なく終わるはずだった。今まではそうだった。
《フン、もう関係無い》
関係を絶ったのは真冬の寒い時期だった。一番最後のターゲットで同じクラスだっただけに、その程度の記憶なら残っている。だが、既に俺とは無関係でしかない。復讐を終えた後の事など気にもしていない。
「何の用?」
俺は視線を合わせず小声でぶっきらぼうに答える。
「いいから来いよ。」
Kが強引に俺の腕を掴んで引っ張る。見た目より力があるらしい。いや、それだけ必死なのだろう。放課後で人気は少ないが目立つ事はしたくない。俺は黙って付いて行く事にした。
《俺に気安く触るな!》
普通に安穏と生きているノンケ野郎だ。自分は「真面目で優秀」だと思っていやがる。「他の奴等より賢くて特別」だと勘違いした自惚れ野郎だ。触られるだけで虫唾が走る。
連れて行かれたのは校舎の端にある階段前の死角スペースだ。教室からは離れており、資料室や面談室等の鍵が掛かった扉が並ぶ人気の無いエリアだ。しかも、非常用階段と書かれた防火用扉が行く手を阻む。こんな場所までわざわざ足を運ぶ人間などは居ない。人目を避けるには適した場所だろう。
《チッ!面倒な事になったな。今頃になって何んなんだよ?!面倒臭いな!》
腹の中で舌打ちをする。
この男とは何のトラブルも無く終わったはずだ。身体の関係が無くなれば他人も同然だ。自然と俺を避けるようになる。元々、俺には関心が無いのでどうでも良い事だ。同じクラスであろうとも無視をすれば済む話だ。何の問題も無い。
復讐と言っても、ターゲットには何のリスクも無い。俺が与えるのは好奇心からの快楽だけだ。突っ込ませるのだから痛みもダメージも無いはずだ。一度覚えた快感と興奮は嫌でも身体が記憶する。俺の身体とその快楽に執着するだけの事だ。ノンケ野郎が本気で俺を好きになるはずもない。数回だけなら火遊びで終わる。深入りする事も無ければ後腐れも無い。大きく拗れる事など無い。一時的な熱は冷めて心の傷だけが残る。そして、奴等は自ら望んで手を出したのだから俺を責める事など出来ないはずだ。
それに比べると、俺が味わったのは苦痛ばかりだ。先輩に犯された時の俺の恐怖を知らないだろう。惨めさと悔しさ、情けなさと憤り。屈辱を味わいながら泣いて許しを乞う。まるで虫ケラのようだった…。
……俺は虫ケラじゃない!
……お前等にも俺の苦痛を味合わせてやる!
……自分の汚さを思い知れ!
……欲望にまみれた愚かさを恥じるがいい!
……後悔して苦しめ!
……後ろ暗さに顔を上げられないようにしてやる!
……お前等の心にも他人に言えない傷をつけてやる!
これが俺の復讐だ。俺の深い傷に比べれば「蜂に刺された程度」の事だ。そして、復讐を終えたターゲットとは一切の関わりを絶つ。次に狙うのは、奴等とは全く繋がりの無い人物である事が鉄則だ。そういう探りは念入りにやっている。中学の時のように無謀ではない。高校に入ってからは慎重さを増した。それだけに余計な時間を費やす。全くもって無駄な労力の消費だ。思ったように行動出来ない分、復讐の数も減っている。この男で3人目ぐらいだろう。
《2年になって早々にこれかよ!ホント、嫌になる…!》
新しい学年に変わって神経がピリピリと張り詰めている時期だけに妙に苛立ってしまう。既に終わった事で引っ掻き回されるのは御免だ。
《こんな事は疲れるだけだろ!何の意味も無い。全て無駄な事だ。サッサと終わらせよう》
だが、小さな綻びが大きな災いを生む事もある。俺もバカではない。それぐらいの事は計算しながら行動している。人前で腹の内を見せる事は無い。そのまま黙って俯向いてKの出方を待つ。
他人と対峙するのは苦手だが、一度セックスをした相手なら平気だ。更に、復讐を終えた後のターゲットなどはその辺の草木同様に何とも思わなくなる。
《フン…。今更、俺に何の用があるって言うんだ…?》
2年になってクラスは別々になった。Kにとっては顔を合わせる事も無くなり清々していたはずだろうに…。
「相澤、お前のせいだ!お前のせいで…、俺は選抜クラスに入れなかった。」
「!?」
《はあ~?!いきなり何言い出すんだよ?!ビックリするだろ!?》
唐突に口火を切ったKのセリフに唖然となる。
《大体、何でそれが俺のせいなんだよ?!知るかよ!バカじゃねえのか!?》
思いがけない展開に怒りが込み上げる。俺はこういう事が一番嫌いだ。
我が校では2年になると成績順にクラス編成される。選抜クラスというのは成績上位者共の集まりだ。それ以外は適当に振り分けられる。選抜クラスに入れなかったからといって落ちこぼれている訳ではない。県立高校の普通科なのだから知能指数は標準だろう。
《選抜クラスが何だって言うんだよ!お前のその後なんか知るかよ!もう、俺とは関係無いだろ!》
頭が良いというのは知っていたが学年で20位以内に入るほどではなかったはずだ。そもそも、そんな事はどうでも良い。俺にとっては「とんだ言いがかり」でしかない。
「俺には関係無い。」
「大有りだ!お前のせいだ!他に理由など無い!」
Kが興奮して声を荒げる。その身体が怒りに震えている。今にも掴み掛かって来そうな勢いに、反射的に身体がビクンと強張った。
「うっ…!?」
俺の頭と腹の中は煮えくり返っていても、それが表に出る事はない。復讐に燃えて男を手玉に取るようにはなったが、ケンカが強くなった訳でもなければ、自己主張するようになった訳でもない。根本的な部分は大して変わっていない。
そして、予定にない出来事は苦手だ。誰しも突発的事態には驚くものだ。ましてや、俺は力が弱いので掴み合いで勝つ自信など有りはしない。ただ、Kは暴力的な部類では無い。それは、俺がターゲットを選ぶ上での条件でもある。復讐においても自分の身に危険が及ぶようなバカな真似はしない。
《な、何だよ?!怒鳴るなよ!うるさいな!》
俺の頭は直ぐに冷静さを取り戻す。こういう事態は初めてではない。感情的になるバカは何処にでも居るものだ。ただ、関係を絶ってから時間が経ち過ぎている。所謂「天災は忘れた頃にやって来る」というやつだ。
《クソッ!ムカつく!面倒臭いな!》
「………。」
苛立ちを抑えるようにグッと下口唇を噛みしめる。それから、上目使いに少しだけKの様子を窺う。ここは黙っておくのが一番だ。言いたい放題に言わせてやり過ごす。弱々しい姿を見せれば相手は怯む。言い過ぎたと勝手に反省し始める。俺を女のように見下しているだけに手を上げるような事もしない。そういう点で、俺の外見や仕草は男を欺く事に特化している。
「あ…、ごめん。いきなり怒鳴って悪かった。」
Kが慌てたように辺りを見回す。こんな見苦しい所を他人に見られたくはないのだろう。どこまでも自分勝手で横暴なバカ野郎だ。
《フン!バカ野郎!俺の思うツボだ!お前の成績なんか知った事かよ!》
《あ~!イライラする!腹が立つ!ムカムカする!》
腹の中で激しく罵る。それでもイライラが大きくなる。表向きは大人しく見える俺の本性を知る奴など居ない。
「お前と離れてから勉強が手につかない。随分と成績も落ちた。こんなはずじゃなかった。」
「………。」
《そんなのは自分が悪いんだろ!お前とは円満に終わらせたはずだ!お前だって納得してただろ!俺のせいにするなよ!そういうのが一番ムカつくんだよ!!》
ターゲットとの関係を絶つのは俺の方からだ。相手が盛り上がってきた所で一気に切り棄てる。そこに「復讐」の意味がある。覚えたての快楽が失われるのと同時に、自分がしでかした事に気付いて悲愴な顔になる。ノンケ野郎共の反応は皆同じだった。
ただ、別れ方にもコツがある。そこは俺の演技力の見せ所だ。必要以上に責め立てず、尚かつ「被害者」を装う。ターゲットに罪悪感を植えつけるのだ。ノンケ野郎なら簡単に堕ちる。自分が「まともな人間」だと思っているからだ。何とも単純すぎて下らない。
更に言うならば、目の前の男は下らないにも程がある。
《こんなクズ野郎は相手にするだけ時間の無駄だ!鬱陶しい!》
俺のイライラがメラメラに変わる。
「相澤、ちょっと話がある。」
突然、背後から肩を掴まれて振り返る。やや青ざめて強張った面持ちの男が俺を見据えて立っている。
《コイツ見た事あるよな…?確か…、こう…高坂?河本?幸田?こ…小坂…小池…小杉…》
俺の記憶などその程度だ。見覚えのある顔は復讐のターゲットになった1人だ。もう名前など忘れてしまった。
《あ~、もう名前なんかどうでもいい!Kだ、Kで充分だろ!》
1年の時に同じクラスで委員長をしていた男だ。頭が良くて真面目そうな印象の優等生気取りが気に入らなかった。そして、まんまと俺の色じかけに引っ掛かったバカな野郎だ。童貞だった事もあり、直ぐに俺の身体の虜になった。数回相手をしてから切り棄てた。復讐は簡単だった。
《いきなり何なんだ?!》
いつもなら、それで呆気なく終わるはずだった。今まではそうだった。
《フン、もう関係無い》
関係を絶ったのは真冬の寒い時期だった。一番最後のターゲットで同じクラスだっただけに、その程度の記憶なら残っている。だが、既に俺とは無関係でしかない。復讐を終えた後の事など気にもしていない。
「何の用?」
俺は視線を合わせず小声でぶっきらぼうに答える。
「いいから来いよ。」
Kが強引に俺の腕を掴んで引っ張る。見た目より力があるらしい。いや、それだけ必死なのだろう。放課後で人気は少ないが目立つ事はしたくない。俺は黙って付いて行く事にした。
《俺に気安く触るな!》
普通に安穏と生きているノンケ野郎だ。自分は「真面目で優秀」だと思っていやがる。「他の奴等より賢くて特別」だと勘違いした自惚れ野郎だ。触られるだけで虫唾が走る。
連れて行かれたのは校舎の端にある階段前の死角スペースだ。教室からは離れており、資料室や面談室等の鍵が掛かった扉が並ぶ人気の無いエリアだ。しかも、非常用階段と書かれた防火用扉が行く手を阻む。こんな場所までわざわざ足を運ぶ人間などは居ない。人目を避けるには適した場所だろう。
《チッ!面倒な事になったな。今頃になって何んなんだよ?!面倒臭いな!》
腹の中で舌打ちをする。
この男とは何のトラブルも無く終わったはずだ。身体の関係が無くなれば他人も同然だ。自然と俺を避けるようになる。元々、俺には関心が無いのでどうでも良い事だ。同じクラスであろうとも無視をすれば済む話だ。何の問題も無い。
復讐と言っても、ターゲットには何のリスクも無い。俺が与えるのは好奇心からの快楽だけだ。突っ込ませるのだから痛みもダメージも無いはずだ。一度覚えた快感と興奮は嫌でも身体が記憶する。俺の身体とその快楽に執着するだけの事だ。ノンケ野郎が本気で俺を好きになるはずもない。数回だけなら火遊びで終わる。深入りする事も無ければ後腐れも無い。大きく拗れる事など無い。一時的な熱は冷めて心の傷だけが残る。そして、奴等は自ら望んで手を出したのだから俺を責める事など出来ないはずだ。
それに比べると、俺が味わったのは苦痛ばかりだ。先輩に犯された時の俺の恐怖を知らないだろう。惨めさと悔しさ、情けなさと憤り。屈辱を味わいながら泣いて許しを乞う。まるで虫ケラのようだった…。
……俺は虫ケラじゃない!
……お前等にも俺の苦痛を味合わせてやる!
……自分の汚さを思い知れ!
……欲望にまみれた愚かさを恥じるがいい!
……後悔して苦しめ!
……後ろ暗さに顔を上げられないようにしてやる!
……お前等の心にも他人に言えない傷をつけてやる!
これが俺の復讐だ。俺の深い傷に比べれば「蜂に刺された程度」の事だ。そして、復讐を終えたターゲットとは一切の関わりを絶つ。次に狙うのは、奴等とは全く繋がりの無い人物である事が鉄則だ。そういう探りは念入りにやっている。中学の時のように無謀ではない。高校に入ってからは慎重さを増した。それだけに余計な時間を費やす。全くもって無駄な労力の消費だ。思ったように行動出来ない分、復讐の数も減っている。この男で3人目ぐらいだろう。
《2年になって早々にこれかよ!ホント、嫌になる…!》
新しい学年に変わって神経がピリピリと張り詰めている時期だけに妙に苛立ってしまう。既に終わった事で引っ掻き回されるのは御免だ。
《こんな事は疲れるだけだろ!何の意味も無い。全て無駄な事だ。サッサと終わらせよう》
だが、小さな綻びが大きな災いを生む事もある。俺もバカではない。それぐらいの事は計算しながら行動している。人前で腹の内を見せる事は無い。そのまま黙って俯向いてKの出方を待つ。
他人と対峙するのは苦手だが、一度セックスをした相手なら平気だ。更に、復讐を終えた後のターゲットなどはその辺の草木同様に何とも思わなくなる。
《フン…。今更、俺に何の用があるって言うんだ…?》
2年になってクラスは別々になった。Kにとっては顔を合わせる事も無くなり清々していたはずだろうに…。
「相澤、お前のせいだ!お前のせいで…、俺は選抜クラスに入れなかった。」
「!?」
《はあ~?!いきなり何言い出すんだよ?!ビックリするだろ!?》
唐突に口火を切ったKのセリフに唖然となる。
《大体、何でそれが俺のせいなんだよ?!知るかよ!バカじゃねえのか!?》
思いがけない展開に怒りが込み上げる。俺はこういう事が一番嫌いだ。
我が校では2年になると成績順にクラス編成される。選抜クラスというのは成績上位者共の集まりだ。それ以外は適当に振り分けられる。選抜クラスに入れなかったからといって落ちこぼれている訳ではない。県立高校の普通科なのだから知能指数は標準だろう。
《選抜クラスが何だって言うんだよ!お前のその後なんか知るかよ!もう、俺とは関係無いだろ!》
頭が良いというのは知っていたが学年で20位以内に入るほどではなかったはずだ。そもそも、そんな事はどうでも良い。俺にとっては「とんだ言いがかり」でしかない。
「俺には関係無い。」
「大有りだ!お前のせいだ!他に理由など無い!」
Kが興奮して声を荒げる。その身体が怒りに震えている。今にも掴み掛かって来そうな勢いに、反射的に身体がビクンと強張った。
「うっ…!?」
俺の頭と腹の中は煮えくり返っていても、それが表に出る事はない。復讐に燃えて男を手玉に取るようにはなったが、ケンカが強くなった訳でもなければ、自己主張するようになった訳でもない。根本的な部分は大して変わっていない。
そして、予定にない出来事は苦手だ。誰しも突発的事態には驚くものだ。ましてや、俺は力が弱いので掴み合いで勝つ自信など有りはしない。ただ、Kは暴力的な部類では無い。それは、俺がターゲットを選ぶ上での条件でもある。復讐においても自分の身に危険が及ぶようなバカな真似はしない。
《な、何だよ?!怒鳴るなよ!うるさいな!》
俺の頭は直ぐに冷静さを取り戻す。こういう事態は初めてではない。感情的になるバカは何処にでも居るものだ。ただ、関係を絶ってから時間が経ち過ぎている。所謂「天災は忘れた頃にやって来る」というやつだ。
《クソッ!ムカつく!面倒臭いな!》
「………。」
苛立ちを抑えるようにグッと下口唇を噛みしめる。それから、上目使いに少しだけKの様子を窺う。ここは黙っておくのが一番だ。言いたい放題に言わせてやり過ごす。弱々しい姿を見せれば相手は怯む。言い過ぎたと勝手に反省し始める。俺を女のように見下しているだけに手を上げるような事もしない。そういう点で、俺の外見や仕草は男を欺く事に特化している。
「あ…、ごめん。いきなり怒鳴って悪かった。」
Kが慌てたように辺りを見回す。こんな見苦しい所を他人に見られたくはないのだろう。どこまでも自分勝手で横暴なバカ野郎だ。
《フン!バカ野郎!俺の思うツボだ!お前の成績なんか知った事かよ!》
《あ~!イライラする!腹が立つ!ムカムカする!》
腹の中で激しく罵る。それでもイライラが大きくなる。表向きは大人しく見える俺の本性を知る奴など居ない。
「お前と離れてから勉強が手につかない。随分と成績も落ちた。こんなはずじゃなかった。」
「………。」
《そんなのは自分が悪いんだろ!お前とは円満に終わらせたはずだ!お前だって納得してただろ!俺のせいにするなよ!そういうのが一番ムカつくんだよ!!》
ターゲットとの関係を絶つのは俺の方からだ。相手が盛り上がってきた所で一気に切り棄てる。そこに「復讐」の意味がある。覚えたての快楽が失われるのと同時に、自分がしでかした事に気付いて悲愴な顔になる。ノンケ野郎共の反応は皆同じだった。
ただ、別れ方にもコツがある。そこは俺の演技力の見せ所だ。必要以上に責め立てず、尚かつ「被害者」を装う。ターゲットに罪悪感を植えつけるのだ。ノンケ野郎なら簡単に堕ちる。自分が「まともな人間」だと思っているからだ。何とも単純すぎて下らない。
更に言うならば、目の前の男は下らないにも程がある。
《こんなクズ野郎は相手にするだけ時間の無駄だ!鬱陶しい!》
俺のイライラがメラメラに変わる。
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