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ジャガー・ヤツガシラの刺青
しおりを挟む彼等には刻まれていたという。
おぞましい魔獣の刺青が…。
ジャガーの刺青
ヤツガシラの刺青
猟奇なふたり
―新聞紙の上から―
猟奇なふたり、
ふたりの頭の中を探るのは名探偵や頷くだけの精神科でも不可能、
並べれば繋がるけど、
ふたりにさえ、理解不可能、
―愛好会―
ある人気の舞台役者のやかましい愛好会が開かれた時、「そのふたり」は、苦手な椅子に腰掛けて、丸いテーブルの向こう側にお互いの存在を見つけた。
ひとりは「ハンチング帽をかぶった体格のよい男」で、もうひとりは、「左目に眼帯をした男」だった。
どちらも舞台役者の「愛好者」で、親には言えない願望と、治らない病を抱えて生まれてきた男だった。
ハンチング帽の男が、眼帯の男の顔を見た。
「…」
すると、眼帯の男がハンチング帽の男の顔を見た。
「…」
ふたりは眼が合うと、少しだけふるえているお互いの手を見て、鼻をすすった。
ふたりはお互いの事を見ては、眼をそらすような、気持ちの悪い行動を7回続けた。
だが、舞台役者が舞台の袖から華やかに現れると、眼はそちらへと向き、他の人たちがやかましい拍手をする中、ふたりは拍手をせずに真剣な眼で、ある舞台役者の男を眼で追い続けた。
ふたりの行動はよく似ていた。
―知りたいこと―
愛好会では役者の日常に関する談話が聞けた。
談話の内容は、とてもくだらない。
好きなものが実は蜘蛛だとか。
趣味は身体を鍛えることだとか。
聞き飽きた内容ばかりだった。
だが、愛好者にとっては、酒や薬のようなもので、繰り返し聞きたい談話だった。
だが、肝心な事が分からなかった。
舞台役者男の家や、家への帰り道、友人や恋人。
怖いものはあるのかなど。
個人情報までは分からなかった。
ふたりは愛好会が終わると、愛好者たちの帰りの行列がなくなるまで、退屈な椅子に腰掛けてイライラと待っていた。
―おなじ―
行列がなくなると、ふたりは早足で愛好会の会場から出て、あの舞台役者の男が、会場の裏の出入口から出てくるのをイライラと待った。
ハンチング帽の男も、眼帯の男も、お互いに距離を置いていたが、あまりにも同じような行動をするから気になった。
もしかして、
「同じなのだろうか」
ふたりは、更に苛立った。
しばらくして、迎えの馬車が出入口の前に止まった。
舞台役者の男を乗せた馬車は、直ぐに走り去った。
やはり、追い掛けられない。
ふたりは、「また」あきらめた。
―曇った古本屋―
ふたりは、しばらく会わなかったが、ある曇った日に「古本屋」で出会った。
だが、眼を合わせても、挨拶などはありえない。
色んな所が同じでも、どこかちがうのだ。
ハンチング帽の男は、変わった内容の本がずらりと並ぶ本棚から「~の怪物たち」という猟奇殺人鬼の心理を書いた古本を手に取ると、本を後ろから読んで、興味深い内容のページだけを立ち読みした。
その隣にいた眼帯の男は、その本が再び本棚に戻されるのを鼻をすすりながら待っていたが、その古本が戻される事はなかった。
ハンチング帽の男は、カウンターに本の値段以上の金貨を3枚余分に置いて、古本をカバンに入れて、古本屋から出ていった。
―雨の美術館―
ハンチング帽の男は美術館に向かって歩いていた。
その横を眼帯の男が早足で過ぎて行った。
雨がポツポツと降り始めると、眼帯の男は、他の客に交じって、タダで美術館に入館した。
カバンの中には「他人の財布」があったが、その金は別の事に使いたくて使わなかった。
「…」
眼帯の男は全ての絵画をしっかりと観たが、心を奪われた絵は少なかった。
だが、どの絵画の感想も綺麗などではなく、「この画家は、なぜこのような絵を描こうとしたのか」という疑問だった。
隣にいるハンチング帽の男も同じように首を傾げていた。
しばらくして、眼帯の男が、ある絵画の前で立ち止まった。
同じように、ハンチング帽の男も立ち止まる。
その絵画の題名は、「猟奇なふたり」
絵画に描かれたふたりの黒服の男は、絵画を観る側に背を向けて、横に並んで暗い背景の中を歩いていた。
その先には「点のような光」が描かれるが、彼等には程遠い。
ふたりは、この絵を描いた画家の叫びを自分なりに理解した。
3人とも同じなんだ、と。
ふたりが美術館の外へ出ると、外は大雨だった。
大雨は、ふたりが一番好きな天気で、精神を安定させる大自然からの薬だった。
だから用事を済ませるのに最適な日だったが、ふたりはその日も「それ」をあきらめた。
ハンチング帽の男は、大雨の中で、眼帯の男を見ていた。
そして、ふたりは頬に雨を伝わせて、服やカバンをずぶ濡れにしたまま呟いた。
「同じですか」と。
―大雨の帰り道―
大雨は続いた。
どこかに雷も落ちた。
服もカバンも中身もずぶ濡れ。
だが、ふたりとも気にしなかった。
ハンチング帽の男は、眼帯の男に手招きをして、自分の家の方へ向かって歩いた。
不器用に隣同士に歩くふたりは、ここでも無言だった。
古い家の扉の中に入ったふたりは、ハンチング帽の男の部屋に入ると、壁にもたれて一息ついた。
ハンチング帽の男は、自分のカバンの中から先ほど古本屋で買った古本を取り出した。
だが、大雨で古本は濡れていた。
ハンチング帽の男は、肩を落としたが、眼帯の男はその古本の愛好者がいた事に嬉しくて鼻をすすった。
ふたりは、お互いの趣味がよく似ているかを探った。
―心安らぐ会話―
ハンチング帽の男が、眼帯の男に訊いた。
「好きな人のこと」
「好きな過ごし方」
「今、やりたいこと」について。
眼帯の男は、ハンチング帽の男とは眼を合わさずに言葉を並べた。
「舞台役者の男」
「わからない」
「生物の実験と記録、収集」
眼帯の男は訊いた。
「君は」と。
ハンチング帽の男は、
「舞台役者の男」
「わからない」
「狩り」
「だから協力できる」と返答した。
ふたりとも鼻をすすった。
―好きな過ごし方―
ふたりは、その後も好きな場所へ出掛けた。
古本屋で希望の失せる本を買ったり、公園で毒のある会話をしたり、ひとりで夜道を歩く男の足音に自分たちの足音を合わせて歩く練習をしたりもした。
もちろん喧嘩を売られる事もよくあった。
だが、ふたりとも喧嘩には負けた事がなく、口喧嘩になったら、直ぐに手が出て、強面の男にも平然とした態度で「中身が見たい」と言うから、逆に恐れられた。
だが、最後はいつも決まってハンチング帽の男の家で古本を読んで感想を言い合ったりもした。
若者ふたりが春本を読むように楽しむから、時々興奮して、その真似事をしそうになったが、ふたりはやめた。
色々と我慢した。
―つまっていた願望―
ある日の部屋の中。
ふたりは、壁にもたれて、何もない天井を見上げていた。
ふたりは、この先もきっと何もないし、同情して泣いてくれる人もきっと本の中と牢獄にしかいないからと、ずっと喉につまっていた「願望」について話始めた。
その願望の内容は、「舞台役者の男の殺害」だった。
好きな人で、届かない人だからこそ、ふたりは手に取って、色んなところを見てみたかった。
そして、なぜ彼は輝けるのかも知りたかった。
ふたりは、計画をノートに適当な絵と文字で書いた。
―無謀な計画―
先ずはじめに、舞台役者の男を拉致するには、あの迎えの馬車の存在が邪魔だった。
迎えさえいなければ、舞台役者の男は徒歩で家へと帰り、尾行する事ができる。
だが、ふたりはここで頭を抱えた。
いや、待てよ、もしかすると別の馬車が来て、彼を連れ去るかもしれない、しかも一人でもないかもしれない。
それに徒歩で家に帰る前に、どこかに立ち寄る可能性だってある。
どうすれば…。
ふたりは悩んだが、眼帯の男が、名案があると、ノートに絵と文字を書いて、下手くそに説明した。
あの馬車が彼を迎えに来る前に、別の場所で馬車を乗っ取り、邪魔な御者に成り済まし、そのまま拉致すればいい、家や帰り道を知る必要もない、と。
ふたりの無謀な計画は、明日の昼まで続いた。
―馬車を―
準備は終わった。
愛好会が再び開かれたその日、ふたりは、舞台役者の男を退屈な椅子に腰掛けて観ていた。
ふたりの胸はいつもより高鳴った。
鼻をすすり、ふたりは眼を合わせてコクリと頷いた。
やっと、金集めの愛好会が終わった。
早足で馬車が来る方向の道へと向かい、ハンチング帽の男は、双眼鏡で馬車が来るまで、退屈な道を覗いた。
眼帯の男は何もしない。ただ、隣にいるだけ。
…しばらくして、馬車が遠くに見えた。
ふたりは、近付いてきた馬車の前に、道の横からバッと飛び出して立ちふさがった。
別に轢き殺されても構わないから、怖くもなかった。
馬がけたたましく鳴いてとまると、ハンチング帽の男が御者に道を訊きたいと嘘をついて、御者の注意を自分にひきつけた。
その隙に眼帯の男が馬車の後部に乗り込み、御者の後方から、御者の頭に頭陀袋をかぶせて、ハンチング帽の男に御者の顎と後頭部を両手で掴ませて、一気にひねりあげた。
御者は、もう動かない。ぐたりとしていた。不運な御者の男。
小説のようにうまくいけたのだろうか。
ふたりは馬車の後部で御者の服を脱がせた。
眼帯の男は、急いで御者の服に着替え、御者に変装した。
だが、そこまで。
手綱が握れなかった。
馬を手綱で操るなど無理だ。
ふたりがもめていると、あの男が近付いてきた。
「黒いローブの男」は、ふたりには何の理由も訊かずに右手で手綱を握った。
そして、もう片方の手で「分厚い本」をふたりに差し出した。
【狩るものたちよ、お前たちの力だけでは、あの獲物は狩り取れない、私がこの手綱を操り、狩りの手助けをしてやる代わりに、お前たちの友情を私に捧げるのだ、それが出来ないのであれば狩りの真似事はやめて、くだらない本を読み、殺人鬼の心理に自分を重ねて、他人が悪いと泣くがいい、いつかは治らない病が終わらせてくれる 】
ハンチング帽の男は、分厚い本を受け取った。
そして本の後ろ側のページを開いた。
そこには、「ジャガーの刺青とヤツガシラの刺青」と、黒文字で書かれていた…。
―黒い手助け―
ふたりは、ないはずの友情を黒いローブの男に捧げた。
黒いローブの男は、手綱で馬を操り、馬車を舞台役者の前にとめて、舞台役者の男を殴って気絶させ、馬車に乗せた。
ふたりは、その手際のよさに驚いていた。
馬車がハンチング帽の男の家の前で止まると、ふたりは、黒いローブの男の指示通りに、馬車の中で気絶している舞台役者の男の両手両足を両手で掴んで、馬車から降ろし、担架で運ぶように、部屋の中まで運んだ。
床がギシギシときしむ。
あの黒いローブの男は何者なのか、と変な会話を交わしながら、部屋の床に舞台役者の男を置いた。
ハンチング帽の男が急いで家の外へ出ると、黒いローブの男と、御者、馬車は既に消えていた。
あの人も自分たちと同じなのだろうか…、ハンチング帽の男は、双眼鏡で辺りを見回してから、また家の中へ戻っていった。
―手に入れた―
やっと手に入れた。
舞台役者の男。
ふたりは、舞台役者の男をベッドに寝かせると、その眼が開くまで、色んなところを観察した。
殴られた顔に、乱れた髪、まつ毛、耳の穴、鼻の穴、口の中に並ぶ歯。
鍛え上げられた身体に付いた黒い二つの乳首に、使いなれた下半身と尻の穴。
あらゆるところを観察した。
そして思う。
自分たちとあまり変わらない、「今は輝いていない」と。
ハンチング帽の男は、もういいだろうと、ナタを手にした。
それを見た眼帯の男は、まだ蜘蛛を試していないと、ハンチング帽の男を止めた。
だが、ハンチング帽の男は、邪魔だと、眼帯の男を突き飛ばした。
眼帯の男は床に倒れた。
だが、ハンチング帽の男は、構わずに舞台役者の男の足にナタを振り下ろした。
ぐさり、ひきぬく。
たとえ舞台役者の男が眼を覚まして部屋の中をワニのように逃げ回っても、すぐに捕まえて、首をぐさりとしたまま、部屋の中をぐるりと回った。
眼帯の男は、それを床に座って黙って観ていた。
「…」
終わった。
ハンチング帽の男は、死体の処理を眼帯の男に任せて、血だらけの床に寝転がった。
こんな日が、5回くらい続いた。
おかげで、ハンチング帽の男の狩りの腕前はそのたびに上がり、眼帯の男の死体処理の手際もよくなった。
―猟奇なふたり―
ふたりはその後もたくさんの人を拉致して、観察して、ナタでぐさりとぐるりとし、死体の処理をして、ある指の数が6本ある男を逃がした事で、その手に手枷をかけられ、牢獄の中でお互いの名前を呟き続けて、きっと牢獄に足を踏み入れた時に既に死んでいた。
その光景を遠く新聞紙の上から観ていた臆病者の青年は、そのペンを回しながら言った。
「やはり、理解不能」と。
猟奇的な殺人をくりかえしたふたり、
その歪んだ頭部をハンチング帽で隠し続けた男の左手には、ワニをも殺す「ジャガーの刺青」が刻まれ、
眼帯で左目の斜視を覆い隠した男の右手には、餌を飲み込みやすい形にする「ヤツガシラの刺青」が、遠くを見つめて刻まれているという…。
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