他人の不幸を閉じ込めた本

山口かずなり

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サイの刺青

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彼等には刻まれていたという。おぞましい魔獣の刺青が…。

「サイの刺青」

あなたは今、何かを集めているだろうか。

これは真の収集家、コレクターの物語である。

-甲冑令嬢-

とある屋敷に「甲冑令嬢」と呼ばれる美人の令嬢が住んでいた。

その令嬢は、その名の通り「甲冑」と呼ばれる勇ましい装備品に恋い焦がれる変わり者で、口を開けば太古の戦話に花を咲かせたりと、周囲から一歩離れて見られる存在だった。

そのせいで恋人はもちろん、友人もいなかった。

そんなある日。

令嬢は、いつものように数十人の召し使いを引き連れて港町に出掛けた。

令嬢のお目当てがそこに運ばれてくるからである。

暫くすると、他国から派遣された騎士団が大船に乗って運ばれてきた。

その騎士団が装備していたのは、やはり、令嬢のお目当て、甲冑だった。

令嬢は、更に騎士団に近付くと、可愛らしい小鼻で、汗まみれの甲冑の臭いを嗅いでみせた。

その香りは令嬢にとっての極上の香りで、周囲にとっての異臭だった 。

そんな変わり者の令嬢を見て、召し使いたちは気味悪がっていたが、令嬢は全く気にしていなかった。

令嬢は、その光景や香りを全身で感じたまま次の楽しみへと向かった。

向かった先に見えたのは、普通の令嬢には縁の無い武具屋だった。

店内に足を踏み入れると、顔の厳つい店主が令嬢を迎えてくれた。

令嬢はこの店の得意先で、最も重宝される存在だった。

だから、普段は傲慢な態度を見せている店主も、この令嬢にだけは頭が上がらなかった。

令嬢は、ぐるりと店内を見回ると、いつものように、召し使いの一人に購入する武具の名前を書いたメモを手渡した。

そこには、収集家にしか理解不能な品々の名が書き込まれていた。

令嬢は、親の遺産で買い物を済ませると、召し使いたちに重量のある甲冑を抱えさせ、購入した中で最も美しい甲冑を選ばせた。

そして、その選ばせた甲冑で自身を綺麗に着飾った。

召し使いたちが選んだのは「白バラ」を題材にした美しい甲冑だった。

令嬢は、その甲冑と一緒に購入にした月の大鎌を両手に握り締め、街中を散歩した。

その姿は太古の騎士のようにも見えた。

令嬢は、至福の笑みを浮かべ、至福の時を全身で感じていた。

だが、その代償は大きかった。

身体の節々は悲鳴をあげていた。

男性用の甲冑に武器の重量が加算されるのである。

身体への負担は相当なものだった。

このままでは、いつか身体が壊れてしまう。

古びた甲冑のように捨てられ死んでしまう。

だが、それを止める事は、もはや自分でも不可能だった。

それは彼女が真のコレクターだからである。

令嬢の趣味は、月日を重ねる毎に酷く、そして深くなっていった。

―収集家の内心―

令嬢は自室に閉じ籠り、そこで甲冑たちに今日の出来事を語り始めた。

人ではない、甲冑たちにである。

令嬢の行動は異常だった。

だが、召し使いたちが何か言って、なおせるものでもなかった。

召し使いたちは、微かにだが令嬢に同情していたのである。

理由は、この令嬢が孤独だから。

両親に他界され、

友人にも見捨てられ、

恋人にも己の存在を理解されなかった、

そんな中で令嬢が出逢えたモノ、それが「甲冑」たちだった。

甲冑たちは言葉も話さないし、感情もない。

けれど、令嬢の心のよりどころ。

令嬢は、甲冑たちにだけは、自身の事を素直に話せた。

令嬢は密かに言う。

「世間に必要とされたい」

騎士団のように他国に派遣され、

誰かの為に戦いたい、

私もあなたたちみたいになりたい、と。

翌日。

令嬢はあり得ない行動に出ていた。

それは趣味の枠を越えた行動だった。

騎士団長に騎士団への入団を志願していたのだ。

私も戦いたい、

あなたたちみたいにその勇ましく美しい甲冑で誰かの役に立ちたい、

令嬢の熱意は相当なものだった。

だが、騎士団長は、その熱意を鼻で笑った。

ここはお嬢様の遊び場じゃねぇんだ、

それともお嬢様が別の仕事で俺ら騎士団を癒してくれるのか、

前に志願してきた娘は捨てゴマとしては使えたけどな、

それなら大歓迎だぞ、

女は身体を囮に出来るからな、

ガァーハッハッハ、

令嬢は愕然としていた。

これがあの甲冑を纏った、憧れの騎士団の本当の姿。

令嬢は幻滅した。

騎士団長が暴言を吐き散らし、周囲の騎士団が笑う度に、令嬢の中で糸が切れていった。

一本、

二本、

三本と…。

四本目の糸が切れた時、騎士団長の手が令嬢の肩に触れた。

令嬢は、無言でその手を払い、騎士団長に向かって、言った。

「私、幻滅しましたわ、あなた方の愚かな言動、そして、甲冑たちに対する無礼な態度、あなたたちに甲冑をまとう資格はございませんわ」

騎士団長は、それを聞いて、また鼻で笑った。

騎士たちもそれに続いて、笑い声を上げ始めた。

令嬢はそんな騎士団の顔を一人一人確認して回ると、最後に何かをメモに書き込み、それを騎士団長に手渡した。

そのメモには、ここにいる騎士団の特徴と数字が書かれていた。

大柄の坊主頭=10000…

鼻の長い長身男=30000…

その最後には騎士団長の特徴まで書かれていた。

能無し騎士団長=0…と。

まるで、買い物のメモである。

騎士団は顔を顰めた。

騎士団長は怒り、令嬢に殴りかかろうとした。

だが、何かに気付いた騎士がそれを抑えた。

令嬢は不敵な笑みを浮かべ、言った。

「ここにいる全員の甲冑、買い取らせていただきますわ」

騎士団長には、令嬢の言っている意味が分からなかった。

だから、令嬢に訊いた。

人身売買するつもりか、と。

令嬢は首を左右に振ってから答えた。

「いいえ、違いますわ、あなた方が何らかの事故で亡くなったら、私が、その甲冑を買い取るという意味ですわ、あいにく、あなた方のような死体を並べる部屋はうちにはございませんの、私が集めているのは甲冑、他には何もいりませんわ」

令嬢は騎士団たちが怯えて開いた道を優雅に帰っていった。

―命令―

令嬢は召し使いたちに港を閉鎖するように伝えた。

理由はもちろん、あの騎士団たちを海に逃がさない為である。

令嬢は、白バラの甲冑で自分の身を固め、月の大鎌を背負い、完全武装で、ある場所へ向かった。

普段なら数十人の召し使いを引き連れて行動するのだが、この時は令嬢一人だった。

理由はその店が特殊だからである。

死体売買店、

その店はそう呼ばれていた。

店は「黒バラ」と呼ばれる、令嬢の祖母が経営していた。

祖母が孫に甘いのは、どこの世界も一緒である。

「お婆様、お願いがありますの、美女の罠師を数名用意してください、どんな男でも罠にはめられる、残忍な方を」

黒バラは虚ろな目で孫を見つめ、暫くしてから頷いた。

―花蛇の狩り場―

令嬢が雇った罠師は選りすぐりの美女たちだった。

美しいのはもちろん、最高の罠を巧みに操れた。

彼女たちが目指すのは、屈辱の処刑方だった。

仕事は早かった。

罠師たちは令嬢から依頼内容を訊くと、妖艶な衣装で全身を着飾り、騎士たちを一人一人狩り場へと誘った。

そこは廃墟となった屋敷だった。

そこでは燃え上がるような行為が体感できるという。

罠師たちは騎士団たちに言った。

「ようこそ、花蛇の狩り場へ」

そこは、ある意味での大人たちの楽園だった。

金は取られない、ただ、命の保証はなかった。

騎士団たちはそこで快楽に浸った。

大酒を飲まされ、甲冑を脱がされ、両手を縛られ、回転木馬に股がらされ、軽快な音楽を聴かされ、そして、壁に吹き飛ばされ、昇天させられた。

騎士団たちが最期に見たのは、白バラの甲冑に身を固めた令嬢だった。

令嬢は悪魔の笑みを浮かべていたという。

―収集―

真っ赤に染まった廃墟に立っていたのは、罠師たちと主犯の令嬢だった。

令嬢は赤黒い水溜まりに足を浸けると、最期の生き残りに話し掛けた。

「私、言いましたわよね、人身売買はしない、買い取るのは甲冑だって」

令嬢は月の大鎌を騎士団長の裸体に振り下ろし、息の根を止めた。

令嬢は罠師たちに後始末を任せ、夜の散歩に出掛けた。

ガシャン、ガシャンと甲冑の音を響かせて。

だが、それも間もなく終わりを迎えようとしていた。

甲冑の音にまじり聞こえてくる足音。

その足音に令嬢は振り返った。

令嬢は顔を顰めた。

そこには「分厚い本」を抱えた黒いローブの男が立っていた。

黒いローブの男は、令嬢に分厚い本を差し出しながら近付いてきた。

「自分の事は棚に上げて、甲冑纏って人殺し、真の収集家が聞いて呆れる、お前は死体のコレクターか」

「なんですのあなた…」

黒いローブの男は、令嬢の言葉を無視して、物語を読み聞かせると、最後に分厚い本を令嬢の足元に投げ捨て、去っていった。

令嬢は分厚い本を見下げた。

そして見てしまった。

罠師たちの物語に続いて書かれた「サイの刺青」と書かれた黒文字を。

令嬢はその黒文字に不安を感じた。

だから、急いで屋敷に帰宅した。

―白バラの甲冑―

令嬢は、召し使いたちの話も聞かず部屋に鍵をかけて閉じ籠った。

部屋には既に騎士団の甲冑が並べられていた。

令嬢は、恐る恐る甲冑に近付くと、震える手で甲冑に触れようとした。

だが、無理だった。

令嬢の全身は、罪からの恐怖で震えていた。

明日になれば、行方不明になった騎士団を心配して、捜索願いが出されるだろう。

もしも、主犯が自分だとバレてしまったら、両親のように処刑されてしまう。

両親も誰かを殺害した罪で処刑された。

両親は死体のコレクターだった。

気が付けば、自分も同じ道を辿ってしまっている、どうすれば…。

その時、どこからか声が聞こえてきた。

 【世間知らずの収集家の娘よ、両親と同じ道を辿って処刑されるがよい、だが、命が惜しいならば、行動せよ、屋敷を戦場に変えて、敵を返り討ちにするのだ、罠師の罠を操り、有利に戦闘を進めよ、そうすれば、勝利に近付けるだろう、だが、忘れるな、白バラの甲冑には優しい悪魔が宿されている、優しい悪魔は主を守り続けるだろう、主が死ねないように】

つまり、この白バラの甲冑があれば殺されることはない。

令嬢は脂汗を浮かべながらも死への恐怖からは解放されたと、安堵の表情を浮かべていた。

だが、それは令嬢の勝手な思い込みだった。

悪魔は密かに笑っていた。

―罠屋敷―

二日後。

令嬢の予想通り、行方不明になった騎士団を捜索して別の騎士団が動き始めていた。

いずれ、令嬢の屋敷も捜索されるだろう。

令嬢はその時に備え、召し使いたちを戦闘に巻き込まないよう、全員を首にした。

突然のことに召し使いたちは混乱したが、所詮は召し使い、何人かは金だけを受け取って去っていった。

それでも数名の召し使いたちだけは、令嬢を守りたいと屋敷に残り、屋敷周辺の警備と令嬢の護衛に分かれた。

令嬢は召し使いたちと共に屋敷内に罠を仕組んだ。

それは、罠師たちの罠を更に強力にした極上の罠だった。

騎士団の足音が近付いてきた。

ガシャン、ガシャン。

戦いの時がついに来たのである。

令嬢は白バラの甲冑で身を固め、月の大鎌を右手に握り締め、配置についた。

―罠地獄―

屋敷の外で召し使いたちの悲鳴が聞こえた。

扉を破壊して屋敷内に侵入してくる騎士たちに罠人形たちの襲撃。

壁から飛び出る毒針、

天井から追撃する殺戮シャンデリア、

全てが順番に作動し、騎士団を瞬く間に壊滅させた。

令嬢の部屋に辿り着けたのは、弓を構えたボロボロの騎士、ただ一人だけだった。

騎士は弓矢で令嬢の右肩を狙うが、白バラの甲冑に弾かれ、全く効いていなかった。

令嬢は最期の騎士を月の大鎌で葬ると、侵入してきた全員の甲冑を脱がし、甲冑を槍で突き刺し、壁に固定した。

数日後。

その港町から甲冑と呼ばれるものが全て消えた。

そして、その令嬢も屋敷から消えてしまった。

だが最近、このような奇妙な噂が流れ始めていた。

ある王国の騎士団が謎の怪物に襲われ壊滅したという。

その怪物は異臭を放ち、月の大鎌を振り回し、甲冑を身体ごと剥がそうとしてくる。

その怪物の全身には、好物で身を固め、我を失う刺青、

「サイの刺青」が刻まれていたという…。
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