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プロローグ

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彼等には刻まれていたという。

おぞましい魔獣の刺青が…。

「その分厚い本に選ばれたものは、必ず不幸になる」

臆病者の青年が、書き上げたのは

「他人の不幸を閉じ込めた本」

それは、己の罪や罰、

人間の醜さを曝した110の不幸。

複雑に絡み合う110の物語は、最期の罪人を不幸にするまで決して終わらない…。
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