不幸でしあわせな子どもたち スピンオフ

ヌエとタイラント

相部屋のタイラントとヌエ。

深夜2時に、やっと眠れたヌエは、夢の中でも羊を見かけた。

すると、羊が突然立ち上がって叫んだ。

「すっ、すっ、好きだー！僕とアルタイルベガしてくれ！」　

ヌエは、布団から飛び起きた。

ゾンビの目玉を見開いて、ヌエは叫ぶ。　

「告白の練習なら、よそでしてくれ！この睡眠妨害ヤロウ！」　

タイラントは、ヌエに謝る。　

「ごめん、ヌエ、どうしたら好きな子に好きって伝わるかな」　

ヌエは、またその話かと、怒りながらもアドバイスをする。

「隣で眠たくなるくらい、安心させてあげたらいい」

タイラントは、ヌエの両手を握る。　

「ありがとう、今から子守り唄の練習をするから聴いてくれる？」　

ヌエの目元はパンダだ。

今夜も眠れない。