ごめんなさい。俺の運命の恋人が超絶お怒りです。

しーぼっくす。

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 第103話:嬉しい知らせ

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 リオルートに案内されて移動した先は子供部屋だった。
 おもちゃで遊んでいた母と子供たちが来訪者たちへと顔を向けた。
「まあライツ様! お久しぶりね」
 立ち上がってニコニコとした笑顔でそう声をかけてきたのはリオルートの妻、サリエリだ。
 彼女の足下に小さな男の子と女の子が寄り添っている。
 リオルートとサリエリの子供、3歳の男の子トルツと、2歳の女の子ティファである。
「お久しぶりです。お義姉さん。お元気そうでなによりです。会わない間にトルツとティファは大きくなりましたね」
 ライツがそう答えるとサリエリが「子供の成長はあっという間よ」と笑顔で返す。
「まあ、ところであなた」
 サリエリが視線を夫へと移し声をかける。
 その表情は好奇心を隠しきれないわくわくとしたものに見える。
「ライツ様と一緒にいらっしゃるそちらの可愛らしいお嬢さんを早く紹介して下さいな」
 その言葉に愛那がビクッとなる。
(え? 何でそんなに興味津々な感じなんですか?)
「ああ勿論だ。きっと君の想像通りに嬉しい知らせだよ」
「まあ!」
 夫婦でニコニコと笑顔でわかり合っている様子に愛那は戸惑う。
(そんなに喜ばれる嬉しい知らせって、まさか・・・・・・)
「マナ、紹介しよう。私の妻サリエリと、長男のトルツ、長女のティファだ。サリエリ、マナはドーバー伯爵夫人の遠縁のお嬢さんなのだが、結婚まで慎重に話を進めるために、ライツの希望でしばらくの間マナの家名は伏せることになっているので、訊かないでやってくれ。
「まあ! 結婚!? そこまで話が進んでいるの!? あのライツ様が!?」
「そう。あのライツがだ!」
(えっ? あのライツ様?)
 首を傾げる愛那。
 そして盛り上がっている兄夫婦に、ライツが冷静に「どのライツですか」と突っ込んだ。


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