ごめんなさい。俺の運命の恋人が超絶お怒りです。

しーぼっくす。

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 第84話:ヘルプ!!

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 ライツと愛那が邸内へと戻ると、そこに執事のアルファンが待っていた。
「ライツ様。リオルート様からのお手紙を預かっております」
「兄さんから?」
 手紙を受け取ったライツはその場で封を切る。
 愛那は隣で手紙を読むライツを見守っている。
(ライツ様のお兄様。どんな方だろう?)
 好きな人のお兄さんに嫌われたくないな・・・・・・。
 そう思ったのをきっかけに愛那はだんだん心配になってきた。
(こっちの世界の礼儀とかマナーとか私わからないから!)
 ルザハーツ領へ行くということは、ライツの両親にも会うということだ。
(あ、明日行くんだよね? 心の準備が! うわ~ん! これって魔物の討伐よりも緊張する~!! そりゃあ今はまだ恋人でも何でもない関係だけど! いつかはそうなれるかもしれないでしょう!? はっ! そうだ! ナチェルさんに相談しよう!)
 ライツへの恋を応援してくれると言ってくれたナチェルは愛那にとってすごく心強い存在だ。
 とりあえず最低限の礼儀作法やマナーなどを教えてもらわなくては。
(ナチェルさん、今どこにいるのかな?)
 今すぐ探しに行きたくてソワソワし始める愛那。
 そこで手紙を読み終わったライツが愛那へと声をかけた。
「マナ、明日は兄の所へ直接向かうことになった」
「えっ!?」
(ナチェルさん! ヘルプ!!)


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