ごめんなさい。俺の運命の恋人が超絶お怒りです。

しーぼっくす。

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 第71話:誤解

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 二人が去った後、ライツはマナとナチェルが抱き合っていたソファへと移動して、腰を下ろした。
 そして、ずっと言葉を発していないモランへと問いかける。 
「それで? 何があった?」
「え・・・・・・何が、というと?」
「何かなければマナがナチェルに抱きしめられるような状況にはならないと思うが違うか?」
 息継ぎなしの早口で言われ、モランがコクリと頷く。
「違わないです。はい」
「で?」
 低音で促され、モランは頭を掻く。
「えっと、俺もですね、何をどう言ったらいいのか・・・・・・」
(救世主様が神様に喧嘩を売るとおっしゃってました・・・・・・なんて、言っていいんだろうか?)
 何をどう話せばいいのか、ナチェルではないがモランも時間が欲しかった。
「あ! そうだ! あれには驚きました。俺、すっかり誤解していたので」
 モランが今思い出したとばかりに両手の指を組んでそう言った。
「誤解?」 
 ライツが片方の眉を上げて問うとモランは大きく頷いた。
「俺、昨日の様子から、ライツ様とマナさまは、てっきり好き合っているんだろうな、と思っていたんですが、違ったんですね!」
「は?」
 ハリアスが何を言っている? という目でモランを見た。
「何でも、そっくりらしいですよ!」
「そっくり?」
「ライツ様のその声が」
「声が?」
「マナさまの大好きな、初恋の人とそっくりなんだそうです!」


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