ごめんなさい。俺の運命の恋人が超絶お怒りです。

しーぼっくす。

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 第42話:私の保護者様の笑顔が甘いです。

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(えっと・・・・・・。確かに、お腹は空いてるし、空いていたんだけど! この状況で?)
 愛那はライツの無茶振りに固まる。
 室内の男三名の視線が愛那へと集まっている。
 戸惑いつつもナチェルは黙ったまま、ライツが話しかけた誰もいないはずの空間に目を向けている。
(うん。これはナチェルさんに、私がここにいることを知らせるため、必要なことなんだよね。では!)
「い、いただきます」
 その声にナチェルの目が丸くなる。
(わあ、美人騎士様のびっくり顔いただきましたぁ)
 愛那がサンドイッチを取り胸元へと持ってくる。
(あれ? これ皆さんの目にどう見えてるんだろう?)
「これ、どう見えてます?」
 手にしたサンドイッチを揺らしながら質問してみた。
「うん。宙に浮いて見えるよ」
 ライツが答える。
「なるほど・・・・・・じゃあ」
 パクッ
 一口食べてみた。
(こ、これは・・・・・・! 柔らかなパンと、マヨネーズをベースとしたソースの中にベーコンの旨味。ふわっとした卵とシャキッとしたレタス。異世界の食べ物なのに馴染みのある味で問題なく食べられる!)
「マナ、口に合わないなら遠慮無く言ってくれ。違う物を用意させるから」
 愛那は口の中の物を味わってから、ごっくんと飲み込んで笑顔で答える。
「とてもおいしいです!」
「そうか。それは俺好みのものだから、マナとは食の好みが合うということだろうか? だとしたら嬉しいな」
 ライツがその言葉通り嬉しそうに笑う。
(・・・・・・なんだか私の保護者様の笑顔が甘いです)
 頬が熱くなり、フルフルと震える愛那。
 それを見ていた他の三人は驚愕の表情を浮かべていた。


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