ごめんなさい。俺の運命の恋人が超絶お怒りです。

しーぼっくす。

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 第37話:普通です。

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「露出が多いって、この服、学校の制服なんですけど」
「学校の制服!? それが!?」
 ライツが顔を赤らめながら信じられないと言いたげに顔を手で覆う。
(そういえば、この世界で見た女の人って、みんなスカートの丈が長かったような・・・・・・)
「はい。制服です。このスカート丈は、私の世界では普通です」
(ん? これは異世界だからって問題じゃないかも? 地球の国々の常識はそれぞれ違うもんね。女の人は顔を見せたらいけないって国もあるみたいだし、それに同じ日本でも、時代が違えばスカートも・・・・・・って、まあ、説明が面倒だから普通でいっか!)
「これだって膝上だけど、そんなに短いってほどじゃないし。これより短いスカートで踊ったりしますよ?」
「踊る?」
「私、学校の部活は創作ダンス部なんです!」
(放課後、週三で部の仲間と集まってワイワイ楽しむお気楽ダンス部だけど)
「創作ダンス? いや、そんな短いスカートで踊るのか? 学校ってことは、男だって見るんだろう? 平気なのか?」
「平気って・・・・・・。うち女子校だし、そんなイヤらしい目で見る人なんて・・・・・・」
(そういえば、学園祭のステージでダンス披露した時、他校から来た男子達がやらしい顔で写真撮ってて、後で部のみんなで集まった時サイテーって話してたんだよね・・・・・・)
「とにかくマナ」
 ライツが真剣な顔で訴える。
「この世界では女性がそんな足を露出した服を着るなんてありえないことを知って欲しい。男と二人きりでそんな足を出していたら、性的な意味で誘っているのと同じだと」
「誘っ?」
 愛那は驚いて固まる。 
(男と二人きりでってことは今のこの状況のことでしょうか?)
 なんだかとても恥ずかしくなってきた愛那。
「マナの着替えはたくさん用意させる。だからその服はもう着たら駄目だ。いいね?」
「はい・・・・・・」
 愛那の返事にライツが安心したように息を吐く。
「ああ、さっき足に目がいって、マナの顔を見損ねた・・・・・・」
 ガッカリした様子のライツに対し、いろいろやらかした気がして愛那は乾いた笑いを漏らした。


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