ごめんなさい。俺の運命の恋人が超絶お怒りです。

しーぼっくす。

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 第24話:こんなことがありまして。

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「ライツ様? ドーバー伯爵とモラン殿も?」
 ダルサスが二階から階段にいるライツ達へと声をかける。
 ライツが顔を上げて微笑する。
「ダルサスか、久しぶりだな」
「お久しぶりです」
 一礼するダルサス。
 三人は階段を上りダルサスと向かい合う。
「この時期に冒険者ギルドにどんな御用が? 何かありましたか?」
「あぁ。そうだな・・・・・・」
 言葉を濁すライツ。
「それよりダルサス。先程までここで何をしていた?」
「何・・・・・・をと、おっしゃいますと?」
 ぎこちない応えになってしまったのは、幽霊に魔法を教えていたと正直に話して信じてもらえるとは思えなかったからだ。
(俺だって当事者じゃなければ絶対に信じない!) 
 心の中でそう叫んだダルサスは、こちらをジッと見続けるライツへ戸惑いながら答える。
「攻撃魔法を使う少年三人の、登録のための実技試験をしていました。全員無事合格して・・・・・・」
「その後は? 何か変わったことはなかったか?」
「変わったこと?」
「先程、階段を上っていた俺達の横を、目に見えない何者かが通り過ぎていった」
 そこでライツは側近二人に視線を投げ「そうだな?」と問う。
「はい」
「すごい勢いで通り過ぎていきました」
 ハリアスとモランが答える。
 ダルサスは目と口を見開き驚いてみせる。
「・・・・・・階段を下りていった? どこで成仏するつもりだ?」
 疑問が思わず声に漏れた。
「は?」
「え、あ! いえっ!」
 慌てて取り繕おうとするダルサスにライツが問う。
「誰かがいた。おまえはそれに気づいた。それで? 何があった。詳しく話せ」
 真剣なライツの瞳にダルサスは気持ちを改める。
「信じてもらえないかもしれませんが、実は・・・・・・先程こんなことがありまして」


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