ごめんなさい。俺の運命の恋人が超絶お怒りです。

しーぼっくす。

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 第7話:【運命の恋人】探してます

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 ライツが神殿を出ると、待機していた側近が姿を見せた。
「あれから状況は?」
「いえ。まだ何も」
「そうか。着替えの準備は?」
「出来ております」
 行方不明の少女を探している神官達とすれ違いながら、二人は渡り廊下を足早に歩く。そして城の一室に入ると、魔物討伐に出たままの恰好から平民が着るような目立たない服装へと着替える。
 全身を映す鏡の前で、着替え終わったライツが側近へと声をかけた。
「ハリアス。少し一人にしてくれ。俺が出るまで、この部屋に誰も入れるな」
「了解しました」

「さて、と」
 ライツは鏡に映る自分を見ながら無詠唱で魔法を使う。
(鑑定!)
 ライツの目の前に文字が現れる。
 スキル【鑑定】は、魔物や人物などの能力を文字や数値化する能力である。
 初代国王が持っていたということで有名なこの能力は、以後、他の誰も持つことのなかったスキルであり、もしライツがこの能力を持つことを知られていたら、王太子の座はレディルではなく、ライツとなっていただろう。

(鑑定は魔力をかなり使うが、ありがたいことにご神託付きだからな)

 名前:ライツ・ルザハーツ
 性別:男
 年齢:19
 体力:3200/6000
 魔力:28600/35000
 称号:【強き者】
 スキル:【鑑定/1000】【索敵/50】【火魔法】【水魔法】【風魔法】【地魔法】【光魔法】

 神託:【本日、あなたの運命の恋人が召喚されました】

(・・・・・・うん)
 ライツはなんともいえない表情で頷く。
(・・・・・・神様。どうぞ俺の運命の恋人の行方をお教え下さい)
 続けてそう願うと、神託の所に新たな文字が追加される。

 神託:【本日、あなたの運命の恋人が召喚されました。運命の恋人の行方は【索敵】を使うといいでしょう】

【索敵】は通常魔物の居場所を探る時に使っているスキルだ。

「・・・・・・なるほど」


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