書きなぐり草子

砕田みつを

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誰かを助けることは、その行為自体は、偽善かもしれない。

結局、誰かを助けることで自分も助かろうとしている。人を利用している。

そういう意味では人助けは欺瞞で、偽善だ。

彼女の言っていた言葉が現実で、俺が語ったのはあくまで理想だ。

でも、それでも、俺は誰かに手を差し伸べたい。荷物が重たくて困ったいる老人には手を貸したい。道で飲んだくれてるおっさんがいれば解放してやりたい。

何をしたって、最終的には自己満足で有能感に浸りたい陶酔主義者だと言われるかもしれない。でも構わない。

俺が人を助けたいと思う心そのものは、偽善なんかじゃないから。

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