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第二十九章 沈黙編
第百四十九話 洗脳
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「おい、お前何している。」
「………」
「メキッ!」
ダンテの指がライトのすねの骨まで食い込む。
「ぐっ…今までどこに…」
「ブンッ!バーーーーーンッ!!」
ライトがダンテに投げられ地面に叩きつけられた。
……………
「まぁ正直、俺も打撃系の方がメインだから投げ技や寝技が使えるやつの方が今は必要かもな…よっし!また俺の勝ちー!」
「また負けてしまいました…。私めもそう思って今後を考えた末にダンテを選びました。」
「そうだよな。あいつらに太刀打ちする上でもそっちの方がいいと思うな。っていうかルナって彼氏いんの?」
「え!?きゅ…急にどうしてですか…!?」
「いや、ふつーに気になった。」
「…いない…ですけど。」
「じゃあ俺と付き合う?」
「え…!?わ、私めのような者が陸斗様のようなお方となど…」
「いや全然いいけど。」
「ど…どうして私めなのですか…?陸斗様なら他にもたくさん素敵な女性が…」
「まぁそうだろうな。俺、アイツと違ってかっけーし。」
「それでも…『皇帝』の陸斗様が…私めなんかと…」
「アイツさ、自分の上司の海の女王のこと本当は好きなくせして自分のこと釣り合わないとか思ってんのか知らねーけどビビって好きだっつう気持ちすら伝えられねーの。俺はあんなダセェ事しねぇから俺はアイツと違ってかっけーから皇帝なんだよ。お前そうやって自分のこと安売りしてるとアイツみたいにいつか沈むよ?お前が俺に付いてきたのって自分を変えたかったからじゃねーの?」
「陸斗様………その通りです……私めなんかでよろしければ…よろしくお願いします。」
「なんだ、やっぱ俺のこと好きだったんじゃん。」
「そ…それは…その…ずっと…前から…。」
「まあ知ってたけどな。」
「え!?そ、そうだったんですか!?」
「俺が告白してフラれたことなんて一度もねーよ。告白っつうのはする前から結果が決まってんだよ。それを俺は知ってるからお前に自信を持って告れたんだよ。」
「そ…そうだったんですね…。って…ん…?それだとさっきのあの人の例だと振られると分かってて告白してしまうことになってしまいませんか?海の女王は好きな方が既にいる訳ですし…。」
「好きだって気持ちを伝えるのはなにも口頭だけじゃねーの。日頃の努力とか成果とかの積み重ねで相手と同じ立ち位置になったと相手に認めさせるとこからもう勝負は始まってるわけ。『海の女王』が『海の執事』か『大地の王』どちらを選ぶかっつったらそんなの言うまでもねーだろ?アイツは海の執事の現状維持に満足してる姿勢がダセェしそれは日頃の行動に現れんだよ。俺はお前の協力もあったけど『陸の魚雷』だけじゃなくて『皇帝』になるための勝負をし続けてやっと占星術による予知能力を持つ『星読み』のルナと同じ土俵に立てたわけ。オーケー?」
「な、なるほど…!私めには全く自覚がなかったですが…。」
「そういう努力は本人の見えない所でするやつもいるからな。それより俺はエンケラドスとちと用事があるから留守にするわ。」
「わかりました。こちらの大陸は私めにお任せください。お気をつけて!」
陸斗はそう言ってエンケラドスの背中に乗ってある場所に飛び立って行った。
……………
ライトは投げられてからもすぐに立ち上がる。
「おい…お前…洗脳…」
「ドーンッッッ!!!」
ダンテが素早くライトに駆けつけてタックルに入る。
ライトが再び倒される。
ダンテが倒されたライトの左腕をとって腕挫十字固を決める。
「バキッ!」
ライトの左手腕の折れるような音がする。
それでもダンテは寝技を止めなかった。
その時だった。
「ドカッッッ!!!」
ダンテの顔が何者かに蹴られて吹っ飛ばされてそのまま気絶した。
「楽しそうじゃん。俺も混ぜて?」
今度はライトが男に馬乗りにされる。
「グシャッ!グシャッ!グシャッ!グシャッ!グシャッ!グシャッ!グシャッ!グシャッ!グシャッ!」
ライトが男に顔を何発も殴られ気絶する。
「あれ?もう終わり?」
次回 第百五十話 腐蝕
「………」
「メキッ!」
ダンテの指がライトのすねの骨まで食い込む。
「ぐっ…今までどこに…」
「ブンッ!バーーーーーンッ!!」
ライトがダンテに投げられ地面に叩きつけられた。
……………
「まぁ正直、俺も打撃系の方がメインだから投げ技や寝技が使えるやつの方が今は必要かもな…よっし!また俺の勝ちー!」
「また負けてしまいました…。私めもそう思って今後を考えた末にダンテを選びました。」
「そうだよな。あいつらに太刀打ちする上でもそっちの方がいいと思うな。っていうかルナって彼氏いんの?」
「え!?きゅ…急にどうしてですか…!?」
「いや、ふつーに気になった。」
「…いない…ですけど。」
「じゃあ俺と付き合う?」
「え…!?わ、私めのような者が陸斗様のようなお方となど…」
「いや全然いいけど。」
「ど…どうして私めなのですか…?陸斗様なら他にもたくさん素敵な女性が…」
「まぁそうだろうな。俺、アイツと違ってかっけーし。」
「それでも…『皇帝』の陸斗様が…私めなんかと…」
「アイツさ、自分の上司の海の女王のこと本当は好きなくせして自分のこと釣り合わないとか思ってんのか知らねーけどビビって好きだっつう気持ちすら伝えられねーの。俺はあんなダセェ事しねぇから俺はアイツと違ってかっけーから皇帝なんだよ。お前そうやって自分のこと安売りしてるとアイツみたいにいつか沈むよ?お前が俺に付いてきたのって自分を変えたかったからじゃねーの?」
「陸斗様………その通りです……私めなんかでよろしければ…よろしくお願いします。」
「なんだ、やっぱ俺のこと好きだったんじゃん。」
「そ…それは…その…ずっと…前から…。」
「まあ知ってたけどな。」
「え!?そ、そうだったんですか!?」
「俺が告白してフラれたことなんて一度もねーよ。告白っつうのはする前から結果が決まってんだよ。それを俺は知ってるからお前に自信を持って告れたんだよ。」
「そ…そうだったんですね…。って…ん…?それだとさっきのあの人の例だと振られると分かってて告白してしまうことになってしまいませんか?海の女王は好きな方が既にいる訳ですし…。」
「好きだって気持ちを伝えるのはなにも口頭だけじゃねーの。日頃の努力とか成果とかの積み重ねで相手と同じ立ち位置になったと相手に認めさせるとこからもう勝負は始まってるわけ。『海の女王』が『海の執事』か『大地の王』どちらを選ぶかっつったらそんなの言うまでもねーだろ?アイツは海の執事の現状維持に満足してる姿勢がダセェしそれは日頃の行動に現れんだよ。俺はお前の協力もあったけど『陸の魚雷』だけじゃなくて『皇帝』になるための勝負をし続けてやっと占星術による予知能力を持つ『星読み』のルナと同じ土俵に立てたわけ。オーケー?」
「な、なるほど…!私めには全く自覚がなかったですが…。」
「そういう努力は本人の見えない所でするやつもいるからな。それより俺はエンケラドスとちと用事があるから留守にするわ。」
「わかりました。こちらの大陸は私めにお任せください。お気をつけて!」
陸斗はそう言ってエンケラドスの背中に乗ってある場所に飛び立って行った。
……………
ライトは投げられてからもすぐに立ち上がる。
「おい…お前…洗脳…」
「ドーンッッッ!!!」
ダンテが素早くライトに駆けつけてタックルに入る。
ライトが再び倒される。
ダンテが倒されたライトの左腕をとって腕挫十字固を決める。
「バキッ!」
ライトの左手腕の折れるような音がする。
それでもダンテは寝技を止めなかった。
その時だった。
「ドカッッッ!!!」
ダンテの顔が何者かに蹴られて吹っ飛ばされてそのまま気絶した。
「楽しそうじゃん。俺も混ぜて?」
今度はライトが男に馬乗りにされる。
「グシャッ!グシャッ!グシャッ!グシャッ!グシャッ!グシャッ!グシャッ!グシャッ!グシャッ!」
ライトが男に顔を何発も殴られ気絶する。
「あれ?もう終わり?」
次回 第百五十話 腐蝕
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