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第二十八章 探偵編
第百四十二話 容疑者
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「もう!記憶を共有してるからさっき言おうとしたけど、あのライカちゃんがあんなことするわけないでしょ!?」
「探偵なのに私情が入りすぎてるじゃないですか…。」
「ライカちゃんがそんなことしてなんのメリットがあるのよ!?」
「それはまだわかりませんが…」
「ほら!ないじゃない!」
「私もライカさんが犯人だったらもうお店に通えなくなっちゃうので困っちゃいますね~♡」
「お前はお嬢とは私情の趣旨が違いますね…。」
「針と糸で言ったら私の大っ嫌いなあの子の方がよっぽど怪しいわよ!」
「大っ嫌いなあの子ですか?お嬢は好き嫌いが多すぎて俺にはわからな…」
「ガンッ!!!」
「バタンッ!」
黎がお嬢に虫眼鏡で頭を殴られて倒れた。
「黎のばかっ!!私の嫌いなものも覚えてくれてないなんてっ!!」
お嬢が泣き始めた。
「黎様!お嬢様を泣かせるのはいけませんよ!お嬢様の殿方としても、舎弟としてもいけません!それに愛する女性の好きなものや嫌いなものや誕生日や記念日やいつ初めて出会ったとかいつ初めて手を繋いだとかいつ初めてキスをしたとかいつ初めてエッチしたとかそれらを何回したのかとかそういうのは全て覚えてなくてはいけません!」
萌美もお嬢の味方につく。
「…す…すみません…お嬢…あれですね…虫ですね…。」
黎が頭をおさえて起き上がりながら言う。
そして泣いてるお嬢の頭を撫でる。
「南グループの元A級舎弟の『蟲使い』の『竈馬リナ』ですよね。屍人使いの二階堂レナの腹違いの姉の。」
「そうよ!!きっと私が虫が嫌いだっていう理由で喧嘩になって南グループを出ていったけど、私に恨みがあってあんなことしたんだわ!!」
「二階堂レナさんって晶ちゃんから話には聞いてましたけど、お姉さんがいらしたんですね~♡」
「確かに竈馬なら毒針のような針を作ることや蜘蛛の糸のような糸を作ることもできるので可能性としては十分ありえますね。高柳グループの土屋とあらかじめ結託してそういう目論見があったという考え方もできます。」
「でしょ!?そうでしょ!?もうあの子で決まりじゃない!!」
「ですがお嬢、決めつけはよくありませんよ。色々と本人達から証言を聞いたり、目撃者の話を聞いたり証拠を集めたりしなければ…」
「私が決まりって言ったら決まりなの!!むーーーっっっ!!!」
お嬢が両頬膨らませて怒っている。
「キャッ!」
黎がお嬢をお姫様抱っこする。
「いつもみたいにご機嫌とろうとしても無駄なんだからっ!!」
「全く、こんなに可愛いらしい探偵さんは他にいないですよ。お嬢が世界一可愛いのは真相としては明らかですが、この事件には明らかではない事がまだまだあるんですよ可愛らしい探偵さん。俺が助手としてお手伝いしますから一緒に事件の真相を明らかにしましょう。」
黎が怒ってるお嬢の顔を真剣に見つめながら言う。
しかしお嬢の口元が次第に緩み始める。
「も……もうっ!!♡なによっ!!♡いつもいつもずるいわよっ!!♡黎のばかばかばかばかばかっっっ♡」
お嬢が黎にキスする。
「きゃ~~~♡♡♡素敵です~~~♡♡♡」
萌美が2人の姿を見て興奮している。
「それでは萌美と菱沼はまだしばらく安静にしていてください。」
そう言って黎はお嬢を抱きかかえたまま病室を後にした。
次回 第百四十三話 調査
「探偵なのに私情が入りすぎてるじゃないですか…。」
「ライカちゃんがそんなことしてなんのメリットがあるのよ!?」
「それはまだわかりませんが…」
「ほら!ないじゃない!」
「私もライカさんが犯人だったらもうお店に通えなくなっちゃうので困っちゃいますね~♡」
「お前はお嬢とは私情の趣旨が違いますね…。」
「針と糸で言ったら私の大っ嫌いなあの子の方がよっぽど怪しいわよ!」
「大っ嫌いなあの子ですか?お嬢は好き嫌いが多すぎて俺にはわからな…」
「ガンッ!!!」
「バタンッ!」
黎がお嬢に虫眼鏡で頭を殴られて倒れた。
「黎のばかっ!!私の嫌いなものも覚えてくれてないなんてっ!!」
お嬢が泣き始めた。
「黎様!お嬢様を泣かせるのはいけませんよ!お嬢様の殿方としても、舎弟としてもいけません!それに愛する女性の好きなものや嫌いなものや誕生日や記念日やいつ初めて出会ったとかいつ初めて手を繋いだとかいつ初めてキスをしたとかいつ初めてエッチしたとかそれらを何回したのかとかそういうのは全て覚えてなくてはいけません!」
萌美もお嬢の味方につく。
「…す…すみません…お嬢…あれですね…虫ですね…。」
黎が頭をおさえて起き上がりながら言う。
そして泣いてるお嬢の頭を撫でる。
「南グループの元A級舎弟の『蟲使い』の『竈馬リナ』ですよね。屍人使いの二階堂レナの腹違いの姉の。」
「そうよ!!きっと私が虫が嫌いだっていう理由で喧嘩になって南グループを出ていったけど、私に恨みがあってあんなことしたんだわ!!」
「二階堂レナさんって晶ちゃんから話には聞いてましたけど、お姉さんがいらしたんですね~♡」
「確かに竈馬なら毒針のような針を作ることや蜘蛛の糸のような糸を作ることもできるので可能性としては十分ありえますね。高柳グループの土屋とあらかじめ結託してそういう目論見があったという考え方もできます。」
「でしょ!?そうでしょ!?もうあの子で決まりじゃない!!」
「ですがお嬢、決めつけはよくありませんよ。色々と本人達から証言を聞いたり、目撃者の話を聞いたり証拠を集めたりしなければ…」
「私が決まりって言ったら決まりなの!!むーーーっっっ!!!」
お嬢が両頬膨らませて怒っている。
「キャッ!」
黎がお嬢をお姫様抱っこする。
「いつもみたいにご機嫌とろうとしても無駄なんだからっ!!」
「全く、こんなに可愛いらしい探偵さんは他にいないですよ。お嬢が世界一可愛いのは真相としては明らかですが、この事件には明らかではない事がまだまだあるんですよ可愛らしい探偵さん。俺が助手としてお手伝いしますから一緒に事件の真相を明らかにしましょう。」
黎が怒ってるお嬢の顔を真剣に見つめながら言う。
しかしお嬢の口元が次第に緩み始める。
「も……もうっ!!♡なによっ!!♡いつもいつもずるいわよっ!!♡黎のばかばかばかばかばかっっっ♡」
お嬢が黎にキスする。
「きゃ~~~♡♡♡素敵です~~~♡♡♡」
萌美が2人の姿を見て興奮している。
「それでは萌美と菱沼はまだしばらく安静にしていてください。」
そう言って黎はお嬢を抱きかかえたまま病室を後にした。
次回 第百四十三話 調査
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