140 / 167
第二十七章 三凶編
第百三十九話 逆説
しおりを挟む
「…さっき人工衛星をハッキングして地軸を調べたらこの星がちょうど90度ぐらい元の軸から傾いていることがわかった。それと南グループを壊滅させることに何か関係あるの…?」
「さすがは紅葉様です。さぁ?どうでしょうねぇ?クックックッ…」
「ドカンッッッ!!!」
「ならお前らの好きなやり方で直接聞き出してやる!」
……………
「逆説睡眠はレム睡眠とも呼ばれ、その由来は脳が覚醒しているのにも関わらず寝ている状態を指すというものになります。パラドックスを日本語に訳すと逆説とも言いますが、パラドックスとは相反することが互いに成立し矛盾が生じてしまっていることですよね。S級舎弟のリソス様と江戸村様はこれからどうなってしまうのでしょうか。」
……………
「ハァ…ハァ…間違いねぇ…!この斬れ方は咲の斬撃だ…。あの時以来だが…今も忘れねぇ…。だが…どうなってやがる…?」
……………
「あなたがS級舎弟の大地の王リソス様ですのね?私もS級舎弟で江戸村咲ですの。この世に私に斬れないものはないんですのよ。あなたは相当ご自分の頑丈さに相当自信があるようですので、当然同じS級舎弟として私の斬撃を受ける覚悟もありますのよね?」
「あん!?何だテメェは!?南グループなのか!?俺様は南グループの女とガキに手をあげる趣味はねぇんだ!やりたきゃテメェで勝手にやりやがれ!!」
「チャキインッ!!」
「グハアアッッ!!」
「フンッ。所詮はこんなものでございますのね。」
「フ…フハハハハハ…!なんだ…!?虫にでも刺されたか!かいーな!!」
「な!?私の居合が虫刺されと同等ですの!?」
「あーあ!世界ってのはせめぇな!!」
「な…納得いきませんの!」
「あん?なんだ、まだいたのか?さっきも言ったが俺様は女とガキには…」
「チャキインッ!!」
「ギャアアアアアア!!」
「フ、フン!やっぱりただのやせ我慢でございましたのね。所詮は…」
「オオオオオオオオン!!!!」
「な!?これがあの竜化ですの!?ていうかさっき人間の身で受けてあの余裕の姿勢…」
「全ッ然痛くねーな!?やっぱ虫が飛んでただけみてぇだな!?」
「せ…正々堂々勝負ですのよ!」
「チャキインッ!!チャキインッ!!チャキインッ!!チャキインッ!!チャキインッ!!」
「フハ…フハハハハハ!!効かねー!効かねー!!」
「5発受けてその余裕ですの…!?って…ち…血だらけじゃないですの!?どうしてそこまで無理をするんですの!?反撃しないとやられますのよ!?」
「無理してねーよ!テメェが勝手にやってることだろーが!それとテメェS級舎弟のくせに南グループの十の掟覚えてねーのか!?」
「もちろん覚えてますのよ!一、人と交わした約束は絶対に守ること。二…ってちょっと待ってほしいんですの!あなたの交わした約束って…さっきの!?」
「俺様は十の掟に従って行動してるだけだ。わかったらとっとと失せろ。」
「す…」
「あ?」
「素敵ですのーーー♡♡♡♡♡!!!!!」
「な…なんだテメェ!?」
「私リソス様に一生ついて行きますの♡♡♡!!!それが私が十の掟其の一に誓って交わす約束ですのよーーー♡♡♡!!!」
「勝手に変な約束すんじゃねー!!ストーカーじゃねーか!!」
「リソス様ぁぁぁ♡♡♡!!!」
……………
「…ったく…あのバカ。…上等じゃねーか!何発でもかかってきやがれ!!」
……………
「…ああ…そうですの…。私の愛したリソス様は南グループの女子供には絶対に手を出さないと約束しているんですの…。ですからこのリソス様は…私のリソス様ではないんですの…。それに本当のリソス様は…私の知ってるリソス様は…」
江戸村は立ち上がる。
「チャキッ…」
江戸村は刀を構える。
「私の斬撃なんて…虫けら同然なんですのよっ!」
「チャキインッ!!」
「11、10、9、8、7、6、5、4、3、2…」
「チャキインッ!!チャキインッ!!チャキインッ!!チャキインッ!!チャキインッ!!チャキインッ!!チャキインッ!!チャキインッ!!チャキインッ!!チャキインッ!!」
「ズザアアアアアアッッッッッッ!!!!」
「…やっぱり…本物ではなかったんですのね。」
………………
「いってぇーーー!!!!さすがにいてぇ!!!!あいつ10発も連続でうってきやがって!!!!死ぬかと思ったじゃねーか!!!」
………………
そして江戸村の目の前からリソスが姿を消す。
「眠りの女王ともあるこの私の眠りを利用し、私に夢の中で幻を見せている方は恐らくさぞかし度胸のある方なんですのね。」
「キッキッキッキッキ…そんなおっかねぇ言い方するなよなぁ?」
黒髪のマッシュヘアの鎌を持った男が暗闇の中であぐらをかいた姿勢で宙に浮いている。
「あなたがこの眠りの世界の主ですのね。どちらが眠りに詳しいか決着を着けさせていただきますのよ。」
「お前の相手は俺じゃねぇ…このお方さぁ。」
「…!?あなたは…あの時の!?」
「俺にやられて以来目を覚ましてないんだね。S級舎弟の江戸村咲。」
次回 第百四十話 西極
「さすがは紅葉様です。さぁ?どうでしょうねぇ?クックックッ…」
「ドカンッッッ!!!」
「ならお前らの好きなやり方で直接聞き出してやる!」
……………
「逆説睡眠はレム睡眠とも呼ばれ、その由来は脳が覚醒しているのにも関わらず寝ている状態を指すというものになります。パラドックスを日本語に訳すと逆説とも言いますが、パラドックスとは相反することが互いに成立し矛盾が生じてしまっていることですよね。S級舎弟のリソス様と江戸村様はこれからどうなってしまうのでしょうか。」
……………
「ハァ…ハァ…間違いねぇ…!この斬れ方は咲の斬撃だ…。あの時以来だが…今も忘れねぇ…。だが…どうなってやがる…?」
……………
「あなたがS級舎弟の大地の王リソス様ですのね?私もS級舎弟で江戸村咲ですの。この世に私に斬れないものはないんですのよ。あなたは相当ご自分の頑丈さに相当自信があるようですので、当然同じS級舎弟として私の斬撃を受ける覚悟もありますのよね?」
「あん!?何だテメェは!?南グループなのか!?俺様は南グループの女とガキに手をあげる趣味はねぇんだ!やりたきゃテメェで勝手にやりやがれ!!」
「チャキインッ!!」
「グハアアッッ!!」
「フンッ。所詮はこんなものでございますのね。」
「フ…フハハハハハ…!なんだ…!?虫にでも刺されたか!かいーな!!」
「な!?私の居合が虫刺されと同等ですの!?」
「あーあ!世界ってのはせめぇな!!」
「な…納得いきませんの!」
「あん?なんだ、まだいたのか?さっきも言ったが俺様は女とガキには…」
「チャキインッ!!」
「ギャアアアアアア!!」
「フ、フン!やっぱりただのやせ我慢でございましたのね。所詮は…」
「オオオオオオオオン!!!!」
「な!?これがあの竜化ですの!?ていうかさっき人間の身で受けてあの余裕の姿勢…」
「全ッ然痛くねーな!?やっぱ虫が飛んでただけみてぇだな!?」
「せ…正々堂々勝負ですのよ!」
「チャキインッ!!チャキインッ!!チャキインッ!!チャキインッ!!チャキインッ!!」
「フハ…フハハハハハ!!効かねー!効かねー!!」
「5発受けてその余裕ですの…!?って…ち…血だらけじゃないですの!?どうしてそこまで無理をするんですの!?反撃しないとやられますのよ!?」
「無理してねーよ!テメェが勝手にやってることだろーが!それとテメェS級舎弟のくせに南グループの十の掟覚えてねーのか!?」
「もちろん覚えてますのよ!一、人と交わした約束は絶対に守ること。二…ってちょっと待ってほしいんですの!あなたの交わした約束って…さっきの!?」
「俺様は十の掟に従って行動してるだけだ。わかったらとっとと失せろ。」
「す…」
「あ?」
「素敵ですのーーー♡♡♡♡♡!!!!!」
「な…なんだテメェ!?」
「私リソス様に一生ついて行きますの♡♡♡!!!それが私が十の掟其の一に誓って交わす約束ですのよーーー♡♡♡!!!」
「勝手に変な約束すんじゃねー!!ストーカーじゃねーか!!」
「リソス様ぁぁぁ♡♡♡!!!」
……………
「…ったく…あのバカ。…上等じゃねーか!何発でもかかってきやがれ!!」
……………
「…ああ…そうですの…。私の愛したリソス様は南グループの女子供には絶対に手を出さないと約束しているんですの…。ですからこのリソス様は…私のリソス様ではないんですの…。それに本当のリソス様は…私の知ってるリソス様は…」
江戸村は立ち上がる。
「チャキッ…」
江戸村は刀を構える。
「私の斬撃なんて…虫けら同然なんですのよっ!」
「チャキインッ!!」
「11、10、9、8、7、6、5、4、3、2…」
「チャキインッ!!チャキインッ!!チャキインッ!!チャキインッ!!チャキインッ!!チャキインッ!!チャキインッ!!チャキインッ!!チャキインッ!!チャキインッ!!」
「ズザアアアアアアッッッッッッ!!!!」
「…やっぱり…本物ではなかったんですのね。」
………………
「いってぇーーー!!!!さすがにいてぇ!!!!あいつ10発も連続でうってきやがって!!!!死ぬかと思ったじゃねーか!!!」
………………
そして江戸村の目の前からリソスが姿を消す。
「眠りの女王ともあるこの私の眠りを利用し、私に夢の中で幻を見せている方は恐らくさぞかし度胸のある方なんですのね。」
「キッキッキッキッキ…そんなおっかねぇ言い方するなよなぁ?」
黒髪のマッシュヘアの鎌を持った男が暗闇の中であぐらをかいた姿勢で宙に浮いている。
「あなたがこの眠りの世界の主ですのね。どちらが眠りに詳しいか決着を着けさせていただきますのよ。」
「お前の相手は俺じゃねぇ…このお方さぁ。」
「…!?あなたは…あの時の!?」
「俺にやられて以来目を覚ましてないんだね。S級舎弟の江戸村咲。」
次回 第百四十話 西極
10
お気に入りに追加
18
あなたにおすすめの小説
保健室の秘密...
とんすけ
大衆娯楽
僕のクラスには、保健室に登校している「吉田さん」という女の子がいた。
吉田さんは目が大きくてとても可愛らしく、いつも艶々な髪をなびかせていた。
吉田さんはクラスにあまりなじめておらず、朝のHRが終わると帰りの時間まで保健室で過ごしていた。
僕は吉田さんと話したことはなかったけれど、大人っぽさと綺麗な容姿を持つ吉田さんに密かに惹かれていた。
そんな吉田さんには、ある噂があった。
「授業中に保健室に行けば、性処理をしてくれる子がいる」
それが吉田さんだと、男子の間で噂になっていた。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
獣人の里の仕置き小屋
真木
恋愛
ある狼獣人の里には、仕置き小屋というところがある。
獣人は愛情深く、その執着ゆえに伴侶が逃げ出すとき、獣人の夫が伴侶に仕置きをするところだ。
今夜もまた一人、里から出ようとして仕置き小屋に連れられてきた少女がいた。
仕置き小屋にあるものを見て、彼女は……。
王女、騎士と結婚させられイかされまくる
ぺこ
恋愛
髪の色と出自から差別されてきた騎士さまにベタ惚れされて愛されまくる王女のお話。
性描写激しめですが、甘々の溺愛です。
※原文(♡乱舞淫語まみれバージョン)はpixivの方で見られます。
明智さんちの旦那さんたちR
明智 颯茄
恋愛
あの小高い丘の上に建つ大きなお屋敷には、一風変わった夫婦が住んでいる。それは、妻一人に夫十人のいわゆる逆ハーレム婚だ。
奥さんは何かと大変かと思いきやそうではないらしい。旦那さんたちは全員神がかりな美しさを持つイケメンで、奥さんはニヤケ放題らしい。
ほのぼのとしながらも、複数婚が巻き起こすおかしな日常が満載。
*BL描写あり
毎週月曜日と隔週の日曜日お休みします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる