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第二十七章 三凶編
第百三十六話 針山
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お嬢と黎が見た屋敷は、複数の巨大な針が刺さっており、屋敷がまるで針山になっているようだった。
全ての針にはそれぞれ針頭に穴が空いており、糸のようなものが通っている。
「怪我人は幸いにもいなかった。」
「ボク達はすぐに玄関に駆けつけると黒いフードを被った不審なやつが後ろ姿で姿を消していくのが見えた気がした。」
「黒のフードですか…それにしてもこの糸のようなものはなぜ通したのでしょうか…」
「ねぇ、黎。」
「どうしましたか?お嬢。」
「一緒にお風呂入ろ♡」
「…この状況でですか…?」
「この状況だからよ!私達こんなに汚れてるのよ!?ほら!洗いっこするわよ!!」
「…わかりました…。」
お嬢にとっては屋敷のことより黎とお風呂に入ることの方が重要なようだった。
そしてお風呂にて…
「…あんっ♡」
「相変わらず少し触っただけでいけない声出しますね。お仕置きです。」
「…いやっ♡」
一方その頃南病院では…
「おい!咲!目を覚ましやがれ!!俺様がわからねぇのか!?」
「チャキインッ!」
「あれからずっと側にいたが全然目を覚まさねぇから見張っていたがまさかこんなことになるとはな…。一体何がどうなってやがる…。最近この世界の自然の状態もおかしい…。」
「チャキインッ!」
「クソッ!俺様がお前に手ぇ出せるわけがねぇだろうが!!」
……………
「………ここは…どこ…ですの?」
「ギャアアアアアアアアアオオオオオオオオン!!!!」
「…!?リソス様ぁぁぁ♡…って…何か様子がおかしいですの…」
「ドカーーーーーンッッッ!!!!」
リソスが地面を叩きつけ地響きがなる。
「キャーーーーッッッ!!!リソス様!!落ち着いてほしいですの!!」
「ブルアアアアアアアアアアアア!!!!」
「バーーーーーンッッッ!!!」
リソスが蹴りかかるのを咲がかわすが地面にリソスの前脚が地面に当たり再び地響きが鳴る。
「私が…リソス様を斬ることができるわけなんてないですの…。」
……………
「…犯人はボク達が見た黒のフードで間違いないけど、どのカメラで確認しても顔を認識できないよ。」
「私達…どうなってしまうのでしょうか…。」
「心配するな。オレ達が必ず守る。」
「楓さん…。」
「この前お屋敷に来た高柳グループの方々の可能性はないですか?萌美はあまり詳しくないですけど…。」
「高柳グループにこんな針を扱うフードを被ったやつがいたか…?」
「自前の針と糸を巨大化させて建物の壁や天井に突き刺してるね。ボクも見たことない。」
「…っていうかお嬢様と黎様はこの状況でよくお風呂に入れますね…。」
「だからあの2人は最強のカップルなんだってば~♡」
……………
「クソっこうなったら…!!…ギャオオオオオオオン!!」
「ドカーーーーーンッッッ!!!」
……………
「こうなったら…仕方ありませんわね…。12。」
次回 第百三十七話 傾き
全ての針にはそれぞれ針頭に穴が空いており、糸のようなものが通っている。
「怪我人は幸いにもいなかった。」
「ボク達はすぐに玄関に駆けつけると黒いフードを被った不審なやつが後ろ姿で姿を消していくのが見えた気がした。」
「黒のフードですか…それにしてもこの糸のようなものはなぜ通したのでしょうか…」
「ねぇ、黎。」
「どうしましたか?お嬢。」
「一緒にお風呂入ろ♡」
「…この状況でですか…?」
「この状況だからよ!私達こんなに汚れてるのよ!?ほら!洗いっこするわよ!!」
「…わかりました…。」
お嬢にとっては屋敷のことより黎とお風呂に入ることの方が重要なようだった。
そしてお風呂にて…
「…あんっ♡」
「相変わらず少し触っただけでいけない声出しますね。お仕置きです。」
「…いやっ♡」
一方その頃南病院では…
「おい!咲!目を覚ましやがれ!!俺様がわからねぇのか!?」
「チャキインッ!」
「あれからずっと側にいたが全然目を覚まさねぇから見張っていたがまさかこんなことになるとはな…。一体何がどうなってやがる…。最近この世界の自然の状態もおかしい…。」
「チャキインッ!」
「クソッ!俺様がお前に手ぇ出せるわけがねぇだろうが!!」
……………
「………ここは…どこ…ですの?」
「ギャアアアアアアアアアオオオオオオオオン!!!!」
「…!?リソス様ぁぁぁ♡…って…何か様子がおかしいですの…」
「ドカーーーーーンッッッ!!!!」
リソスが地面を叩きつけ地響きがなる。
「キャーーーーッッッ!!!リソス様!!落ち着いてほしいですの!!」
「ブルアアアアアアアアアアアア!!!!」
「バーーーーーンッッッ!!!」
リソスが蹴りかかるのを咲がかわすが地面にリソスの前脚が地面に当たり再び地響きが鳴る。
「私が…リソス様を斬ることができるわけなんてないですの…。」
……………
「…犯人はボク達が見た黒のフードで間違いないけど、どのカメラで確認しても顔を認識できないよ。」
「私達…どうなってしまうのでしょうか…。」
「心配するな。オレ達が必ず守る。」
「楓さん…。」
「この前お屋敷に来た高柳グループの方々の可能性はないですか?萌美はあまり詳しくないですけど…。」
「高柳グループにこんな針を扱うフードを被ったやつがいたか…?」
「自前の針と糸を巨大化させて建物の壁や天井に突き刺してるね。ボクも見たことない。」
「…っていうかお嬢様と黎様はこの状況でよくお風呂に入れますね…。」
「だからあの2人は最強のカップルなんだってば~♡」
……………
「クソっこうなったら…!!…ギャオオオオオオオン!!」
「ドカーーーーーンッッッ!!!」
……………
「こうなったら…仕方ありませんわね…。12。」
次回 第百三十七話 傾き
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