137 / 157
第二十七章 三凶編
第百三十六話 針山
しおりを挟む
お嬢と黎が見た屋敷は、複数の巨大な針が刺さっており、屋敷がまるで針山になっているようだった。
全ての針にはそれぞれ針頭に穴が空いており、糸のようなものが通っている。
「怪我人は幸いにもいなかった。」
「ボク達はすぐに玄関に駆けつけると黒いフードを被った不審なやつが後ろ姿で姿を消していくのが見えた気がした。」
「黒のフードですか…それにしてもこの糸のようなものはなぜ通したのでしょうか…」
「ねぇ、黎。」
「どうしましたか?お嬢。」
「一緒にお風呂入ろ♡」
「…この状況でですか…?」
「この状況だからよ!私達こんなに汚れてるのよ!?ほら!洗いっこするわよ!!」
「…わかりました…。」
お嬢にとっては屋敷のことより黎とお風呂に入ることの方が重要なようだった。
そしてお風呂にて…
「…あんっ♡」
「相変わらず少し触っただけでいけない声出しますね。お仕置きです。」
「…いやっ♡」
一方その頃南病院では…
「おい!咲!目を覚ましやがれ!!俺様がわからねぇのか!?」
「チャキインッ!」
「あれからずっと側にいたが全然目を覚まさねぇから見張っていたがまさかこんなことになるとはな…。一体何がどうなってやがる…。最近この世界の自然の状態もおかしい…。」
「チャキインッ!」
「クソッ!俺様がお前に手ぇ出せるわけがねぇだろうが!!」
……………
「………ここは…どこ…ですの?」
「ギャアアアアアアアアアオオオオオオオオン!!!!」
「…!?リソス様ぁぁぁ♡…って…何か様子がおかしいですの…」
「ドカーーーーーンッッッ!!!!」
リソスが地面を叩きつけ地響きがなる。
「キャーーーーッッッ!!!リソス様!!落ち着いてほしいですの!!」
「ブルアアアアアアアアアアアア!!!!」
「バーーーーーンッッッ!!!」
リソスが蹴りかかるのを咲がかわすが地面にリソスの前脚が地面に当たり再び地響きが鳴る。
「私が…リソス様を斬ることができるわけなんてないですの…。」
……………
「…犯人はボク達が見た黒のフードで間違いないけど、どのカメラで確認しても顔を認識できないよ。」
「私達…どうなってしまうのでしょうか…。」
「心配するな。オレ達が必ず守る。」
「楓さん…。」
「この前お屋敷に来た高柳グループの方々の可能性はないですか?萌美はあまり詳しくないですけど…。」
「高柳グループにこんな針を扱うフードを被ったやつがいたか…?」
「自前の針と糸を巨大化させて建物の壁や天井に突き刺してるね。ボクも見たことない。」
「…っていうかお嬢様と黎様はこの状況でよくお風呂に入れますね…。」
「だからあの2人は最強のカップルなんだってば~♡」
……………
「クソっこうなったら…!!…ギャオオオオオオオン!!」
「ドカーーーーーンッッッ!!!」
……………
「こうなったら…仕方ありませんわね…。12。」
次回 第百三十七話 傾き
全ての針にはそれぞれ針頭に穴が空いており、糸のようなものが通っている。
「怪我人は幸いにもいなかった。」
「ボク達はすぐに玄関に駆けつけると黒いフードを被った不審なやつが後ろ姿で姿を消していくのが見えた気がした。」
「黒のフードですか…それにしてもこの糸のようなものはなぜ通したのでしょうか…」
「ねぇ、黎。」
「どうしましたか?お嬢。」
「一緒にお風呂入ろ♡」
「…この状況でですか…?」
「この状況だからよ!私達こんなに汚れてるのよ!?ほら!洗いっこするわよ!!」
「…わかりました…。」
お嬢にとっては屋敷のことより黎とお風呂に入ることの方が重要なようだった。
そしてお風呂にて…
「…あんっ♡」
「相変わらず少し触っただけでいけない声出しますね。お仕置きです。」
「…いやっ♡」
一方その頃南病院では…
「おい!咲!目を覚ましやがれ!!俺様がわからねぇのか!?」
「チャキインッ!」
「あれからずっと側にいたが全然目を覚まさねぇから見張っていたがまさかこんなことになるとはな…。一体何がどうなってやがる…。最近この世界の自然の状態もおかしい…。」
「チャキインッ!」
「クソッ!俺様がお前に手ぇ出せるわけがねぇだろうが!!」
……………
「………ここは…どこ…ですの?」
「ギャアアアアアアアアアオオオオオオオオン!!!!」
「…!?リソス様ぁぁぁ♡…って…何か様子がおかしいですの…」
「ドカーーーーーンッッッ!!!!」
リソスが地面を叩きつけ地響きがなる。
「キャーーーーッッッ!!!リソス様!!落ち着いてほしいですの!!」
「ブルアアアアアアアアアアアア!!!!」
「バーーーーーンッッッ!!!」
リソスが蹴りかかるのを咲がかわすが地面にリソスの前脚が地面に当たり再び地響きが鳴る。
「私が…リソス様を斬ることができるわけなんてないですの…。」
……………
「…犯人はボク達が見た黒のフードで間違いないけど、どのカメラで確認しても顔を認識できないよ。」
「私達…どうなってしまうのでしょうか…。」
「心配するな。オレ達が必ず守る。」
「楓さん…。」
「この前お屋敷に来た高柳グループの方々の可能性はないですか?萌美はあまり詳しくないですけど…。」
「高柳グループにこんな針を扱うフードを被ったやつがいたか…?」
「自前の針と糸を巨大化させて建物の壁や天井に突き刺してるね。ボクも見たことない。」
「…っていうかお嬢様と黎様はこの状況でよくお風呂に入れますね…。」
「だからあの2人は最強のカップルなんだってば~♡」
……………
「クソっこうなったら…!!…ギャオオオオオオオン!!」
「ドカーーーーーンッッッ!!!」
……………
「こうなったら…仕方ありませんわね…。12。」
次回 第百三十七話 傾き
10
お気に入りに追加
18
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
【R-18】クリしつけ
蛙鳴蝉噪
恋愛
男尊女卑な社会で女の子がクリトリスを使って淫らに教育されていく日常の一コマ。クリ責め。クリリード。なんでもありでアブノーマルな内容なので、精神ともに18歳以上でなんでも許せる方のみどうぞ。
[R18] 18禁ゲームの世界に御招待! 王子とヤらなきゃゲームが進まない。そんなのお断りします。
ピエール
恋愛
R18 がっつりエロです。ご注意下さい
えーー!!
転生したら、いきなり推しと リアルセッ○スの真っ最中!!!
ここって、もしかしたら???
18禁PCゲーム ラブキャッスル[愛と欲望の宮廷]の世界
私って悪役令嬢のカトリーヌに転生しちゃってるの???
カトリーヌって•••、あの、淫乱の•••
マズイ、非常にマズイ、貞操の危機だ!!!
私、確か、彼氏とドライブ中に事故に遭い••••
異世界転生って事は、絶対彼氏も転生しているはず!
だって[ラノベ]ではそれがお約束!
彼を探して、一緒に こんな世界から逃げ出してやる!
カトリーヌの身体に、男達のイヤラシイ魔の手が伸びる。
果たして、主人公は、数々のエロイベントを乗り切る事が出来るのか?
ゲームはエンディングを迎える事が出来るのか?
そして、彼氏の行方は•••
攻略対象別 オムニバスエロです。
完結しておりますので最後までお楽しみいただけます。
(攻略対象に変態もいます。ご注意下さい)
社長の奴隷
星野しずく
恋愛
セクシー系の商品を販売するネットショップを経営する若手イケメン社長、茂手木寛成のもとで、大のイケメン好き藤巻美緒は仕事と称して、毎日エッチな人体実験をされていた。そんな二人だけの空間にある日、こちらもイケメン大学生である信楽誠之助がアルバイトとして入社する。ただでさえ異常な空間だった社内は、信楽が入ったことでさらに混乱を極めていくことに・・・。(途中、ごくごく軽いBL要素が入ります。念のため)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる