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第二十章 乙女編

第百三話 奴隷

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「バコッッッ!」

「ぐッ!」

「ドカッッッ!」

「ぐあっ!?」

「楓…お姉様…。」

「グシャッ!!グシャッ!!グシャッ!!」

「やめて!」

「ん?これは俺と楓の試合だけど、君も参加したいの?」

「ダメ…だ…紅葉…。」

「俺は高柳グループの舎弟を自由にさせてるんだよ。もちろん楓も紅葉も何をしてもいい。そして楓は俺と試合をしてもし楓が勝ったら楓と紅葉と機械兵士達を高柳グループから抜けることを条件に試合を始めた。でももし楓が負けたら俺は楓を今日1日好きにしていい、だったよね?」

「まだ…勝負は…ついていない…!」

「そう言うことだけど、どうする?紅葉?」

「ボクは…」

「ダメだ…!」

「グシャッ!!グシャッ!!グシャッ!!」

「楓…お姉様…嫌だ…。」

「楓、起きてる?」

 楓からの返事がない。

「勝負はついてしまったみたいだね。それじゃあ約束通り、今日も1日楓は俺の奴隷ね。」

 遥輝が楓の髪を掴んで地下部屋に連れて行く。

「だめ…やめて…。」

「賭け事っていうのは互いが対等と判断したものじゃないと平等じゃないんだよ紅葉。楓は今日も負けたんだから仕方ないよ。」

 ……………

「…う…。」

「やっと目を覚ましたね、楓。」

 楓は大の字に磔にされたベッドで眠っていた。

「…オレは…また…負けて…。」

「うん、そういうこと。それじゃあ始めよっか?」

「バシンッ!」

「ぐっ!」

 楓は遥輝に鞭で叩かれる。

「相変わらずいい声出すね。」

「…次は…絶対に負け…」

「バシンッッ!」

「ダメだよ?ご主人様にそんな口の聞き方したら。今の君は奴隷なんだから。」

「…オレは絶対にお前を…」

「バシンッッッ!」

「ぐあっっ!」

「ちょっとお仕置きが必要だね。」

 遥輝が楓の足の拘束を外し足を持ち上げる。

「…!?お…おい…待て…」

「バシンッッッ!!」

「ぐあっっっ!」

「ちょっと大人しくして?もしかして初めて?」

「…頼む…それだけは…やめて…ください…。」

「段々雌らしくなってきたね。」

「…ッ!」

「高柳グループに入るっていうのはそういう事。実力主義なんだから弱者が強者に従うんだよ。」

「まっ…て…そん…な…うご…い…たら…」

「バシンッッッ!!!」

「あっ…!」

「痛みが快楽に変わる感覚分かる?俺は元々痛みを与えて快楽を得られる。それでお互い得するよね。俺が君を女にしてあげるよ。」

「バシンッッッ!!!」

「…んッ。」

「今なら言えるかな?」

「…は…はい…ご主人…様…。」

「いい子になったね。」

「バシンッッッ!!!」

「あッ…。」

 ……………

「お姉様…どうしよう…ボクのせいで…。」


 次回 第百四話 再集結
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