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第十四章 偶像編
第七十四話 言霊
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「4対1~?♡萌美負けちゃうかも~♡」
「パリーンッ!!」
萌美は病院の窓ガラスを割って外へ脱出する。
「イルックス、チェイス。」
「イルックス、深追いは危険だよ。相手はどれ程の実力かまだ分からない。」
「マイマスター、イルックス、マイマスターとそのお嬢様、黎様の善意を踏みにじったもの許さない。恩を仇で返すなんて許せません。」
「イルックス…。」
「テレポーテーション。」
そう言ってイルックスは姿を消した。
萌美は病院から抜け出して遠くへと逃げ出した。
「キュイイイイイイン!」
「イストル、主殿達への裏切りの情報をお姉様より受信。お姉様同様、対象を許しません。」
「これが南グループ…なかなか手強そうね…でも…♡」
「シュバババババババババババババ!!」
萌美の放つ弾丸がイストルを追跡する。
「何だか楽しそうね♡あなた達は今回の萌美ライブの特別ゲスト♡」
萌美が電子端末を突然取り出してそれを左手に持ち、ライブ配信を始める。
「皆さんの天使としてお仕えする萌美で~す♡今日は特別ゲストと2人で戦闘配信したいと思いま~す♡」
萌美が跳びながら配信者に向けて言う。
『萌美ちゃん久々の戦闘配信か!?』
『可愛くて強い萌美ちゃんやっぱり最高!!』
『萌美ちゃん負けるなー!!』
「イストル、対象戦闘力計算、現在上昇中、上昇原因不明。」
「イルックス、ターゲット、ファンのコールによりパワーをアップさせていると予想する。」
「戦う~♪事は~♪自分を~さらけ出すこ~とな~の~♪」
萌美が突然歌い出す。
「シューン…ジュバババババババババババ!!!」
萌美が宙を舞いながらイルックスに向けて弾丸を乱射する。
先の病院で放った弾より速く重く追従性能もある。
「バキューン!」
イルックスも弾丸をかわしていきながら空中にいる萌美に一発放つが避けられてしまう。
「だ~から~♪わた~しは~♪君~のため~♪にいつも全力っ♪」
「ジュババババババババババババ!!!!」
弾がどんどん速くなり威力が増していく。
「キュイイイイイイイン!!!」
イストルがイルックスが弾を引きつける間に萌美に接近し空中へ飛びドリルを放つが、
「勝負は~♪始まった頃に全て決まって~るの~♪」
とイストルの背後から萌美の歌声が聞こえてくる。
「バコンッッッ!!!ドカーーーン!!!」
萌美が背後からイストルの頭を踵落としで地面に叩きつけた。
「ドドドドドドドドドドドドン!!!」
イルックスが遠くで萌美の追従弾を被弾して倒れた。
「シュタッ!」
萌美は破壊されたイルックスとイストルを背後に地面に着地した。
『萌美ちゃんやっぱり強~い!』
『歌も最高~!』
『俺もう萌美ちゃんずっと推すわ!』
『私は最初から萌美ちゃん推し!』
『理想のアイドルって感じ!』
『よかったわマジ今日ライブ配信見れて!』
「皆さ~ん♡今日のゲストは戦闘不能になってしまったのでこれで配信は終了したいと思いま~す♡皆さんの天使として仕える萌実でし…」
「待ちなさい。」
「あれ?新たなゲストさんでしょうか!?♡この方はなんと!萌実の歌と踊りを披露してくださった方で~す♡」
萌美は電子端末にお嬢の姿を映す。
「残念だけどその配信、あなたのファンの皆はもう誰も見てないわよ。」
「え?」
「最後のコメントからもうずっとコメント来てないでしょう?紅葉ちゃんがハッキングしたのよ。彼女の友達をあなたが傷つけたから、あなたは彼女を本気で怒ってしまったようね。」
「あなたの強さの秘密!それは言霊です!私も自分で言うのもなんですが友達が多いので人の言葉によって力が湧いてくる気持ちはよくわかります!ファンの皆さんの言葉によってあなたは力を増幅させて戦闘力を得ているんです!」
お嬢の陰から菱沼が現れた。
「さ、さっきから何を言っているのでしょうか~…♡みなさ~ん?萌美の配信見てますよね~?♡だって視聴者の数が…」
「それは紅葉ちゃんがあなたを欺くために嘘の数字を表記させてるのよ。それに最後のコメント、縦読みしてみなさい。」
「萌、歌、俺、私、理、よ…」
萌美が画面を見て呟いている間にお嬢が萌美に近寄る。
「も、う、お、わ、り、よ、?」
「パシンッ!!」
お嬢が左手で萌美の右頬を平手打ちした。
次回 第七十五話 生産
「パリーンッ!!」
萌美は病院の窓ガラスを割って外へ脱出する。
「イルックス、チェイス。」
「イルックス、深追いは危険だよ。相手はどれ程の実力かまだ分からない。」
「マイマスター、イルックス、マイマスターとそのお嬢様、黎様の善意を踏みにじったもの許さない。恩を仇で返すなんて許せません。」
「イルックス…。」
「テレポーテーション。」
そう言ってイルックスは姿を消した。
萌美は病院から抜け出して遠くへと逃げ出した。
「キュイイイイイイン!」
「イストル、主殿達への裏切りの情報をお姉様より受信。お姉様同様、対象を許しません。」
「これが南グループ…なかなか手強そうね…でも…♡」
「シュバババババババババババババ!!」
萌美の放つ弾丸がイストルを追跡する。
「何だか楽しそうね♡あなた達は今回の萌美ライブの特別ゲスト♡」
萌美が電子端末を突然取り出してそれを左手に持ち、ライブ配信を始める。
「皆さんの天使としてお仕えする萌美で~す♡今日は特別ゲストと2人で戦闘配信したいと思いま~す♡」
萌美が跳びながら配信者に向けて言う。
『萌美ちゃん久々の戦闘配信か!?』
『可愛くて強い萌美ちゃんやっぱり最高!!』
『萌美ちゃん負けるなー!!』
「イストル、対象戦闘力計算、現在上昇中、上昇原因不明。」
「イルックス、ターゲット、ファンのコールによりパワーをアップさせていると予想する。」
「戦う~♪事は~♪自分を~さらけ出すこ~とな~の~♪」
萌美が突然歌い出す。
「シューン…ジュバババババババババババ!!!」
萌美が宙を舞いながらイルックスに向けて弾丸を乱射する。
先の病院で放った弾より速く重く追従性能もある。
「バキューン!」
イルックスも弾丸をかわしていきながら空中にいる萌美に一発放つが避けられてしまう。
「だ~から~♪わた~しは~♪君~のため~♪にいつも全力っ♪」
「ジュババババババババババババ!!!!」
弾がどんどん速くなり威力が増していく。
「キュイイイイイイイン!!!」
イストルがイルックスが弾を引きつける間に萌美に接近し空中へ飛びドリルを放つが、
「勝負は~♪始まった頃に全て決まって~るの~♪」
とイストルの背後から萌美の歌声が聞こえてくる。
「バコンッッッ!!!ドカーーーン!!!」
萌美が背後からイストルの頭を踵落としで地面に叩きつけた。
「ドドドドドドドドドドドドン!!!」
イルックスが遠くで萌美の追従弾を被弾して倒れた。
「シュタッ!」
萌美は破壊されたイルックスとイストルを背後に地面に着地した。
『萌美ちゃんやっぱり強~い!』
『歌も最高~!』
『俺もう萌美ちゃんずっと推すわ!』
『私は最初から萌美ちゃん推し!』
『理想のアイドルって感じ!』
『よかったわマジ今日ライブ配信見れて!』
「皆さ~ん♡今日のゲストは戦闘不能になってしまったのでこれで配信は終了したいと思いま~す♡皆さんの天使として仕える萌実でし…」
「待ちなさい。」
「あれ?新たなゲストさんでしょうか!?♡この方はなんと!萌実の歌と踊りを披露してくださった方で~す♡」
萌美は電子端末にお嬢の姿を映す。
「残念だけどその配信、あなたのファンの皆はもう誰も見てないわよ。」
「え?」
「最後のコメントからもうずっとコメント来てないでしょう?紅葉ちゃんがハッキングしたのよ。彼女の友達をあなたが傷つけたから、あなたは彼女を本気で怒ってしまったようね。」
「あなたの強さの秘密!それは言霊です!私も自分で言うのもなんですが友達が多いので人の言葉によって力が湧いてくる気持ちはよくわかります!ファンの皆さんの言葉によってあなたは力を増幅させて戦闘力を得ているんです!」
お嬢の陰から菱沼が現れた。
「さ、さっきから何を言っているのでしょうか~…♡みなさ~ん?萌美の配信見てますよね~?♡だって視聴者の数が…」
「それは紅葉ちゃんがあなたを欺くために嘘の数字を表記させてるのよ。それに最後のコメント、縦読みしてみなさい。」
「萌、歌、俺、私、理、よ…」
萌美が画面を見て呟いている間にお嬢が萌美に近寄る。
「も、う、お、わ、り、よ、?」
「パシンッ!!」
お嬢が左手で萌美の右頬を平手打ちした。
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