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第十章 人斬り編
第五十五話 終息
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「黎っ!?起きたのね!?黎っ!!もう!すっっっごく心配したんだから!!」
「ええ、ご心配をおかけしてすみません。事の経緯は全てお嬢の記憶から把握しました。そして、今回の通り魔の人斬りですが、皆様が最も疑っている天宮で間違いありません。」
「どうしてそんなことがわかるのよ!?」
「少々気が引けましたが状況が状況ですので天宮の記憶を読み取らせて頂きました。全て天宮の仕業です。ですが、その目的までは天宮自身も理解していない模様です。何者かの指示を受けている可能性があります。そして…」
皆が黎の続きの言葉を待った。
「天宮は切腹し、自害したと思われます。」
「…そんな…嘘…。」
「天宮様が…自ら命を絶たれたのですか…?」
「はい、彼の記憶で自害の意を俺が読み取った後、突然記憶の供給が断たれてしまったので恐らく彼は既に命を絶っています。」
「解せぬな。なぜ無差別に人を斬りつけ、自らの命を断つのか…。」
「そうですね。彼の行動は誰もが疑問を抱くものばかりでしたが、まさかこのような事態にまでなるとは俺も思いませんでした。」
病室ではしばらく沈黙が続いたが、それを打ち破ったのは、お嬢だった。
「あのさ…2人にもう一つ聞いておきたいことがあるんだけどさ…花梨ちゃんの行方がわからなくなっちゃったのよ…。」
お嬢が楓と紅葉に尋ねる。
「花梨お姉様…?ボクは全く知らないね。」
「オレもわからんな。何があったというのだ?」
お嬢は事成り行きを説明した。
「崖から落ちてそのまま姿を消した…だと…?」
「俺も助けに行こうと飛び込んだのですが実は飛び込んだ時点で彼女の姿がどこにも見当たらなかったのです。」
「花梨お姉様は非戦闘員で体も頑丈ではないから高い崖から落ちたら無事じゃないと思う。死ぬ気だったのかな。」
「それにしても、黎はどうして3日間も気を失ってたのかしら?高所恐怖症でも何でもないのに、何の記憶もないの?」
「ええ、全く何も覚えてないんですよ。」
「咲がなんか3日間黎の事を寝取ってたとか言ってたわよ!本当に覚えてないの!?」
「え?全く身に覚えがないですよ。ていうか記憶共有してるんですからお嬢もわかってるんじゃないですか?」
「…全く…一体どうなってるのよ…。」
そんな2人のやり取りを見ていた楓が、
「今回オレ達はお前たちに協力してもらえて助かった。礼を言う。」
と言う。
次いで紅葉が、
「…お前、名前なんて言うの?」
と菱沼に問いかける。
「菱沼晶です。」
「そう、覚えておくよ。」
そう言って2人は病室を後にしていった。
「さて、ここは女子部屋だし、晶ちゃんと黎はそれぞれ個室の部屋に移動するわよ。」
「ええ!?そんなことして大丈夫ですか!?」
「ここは南病院で私は南グループのお嬢よ?私がいいって言ったらいいのよ。」
「しかしお嬢、俺はもう大丈…」
「こら、黎。あなたはまだ安静にする必要があるわよ。」
そして2人はそれぞれの個室の部屋に移動させられた。
そして黎の部屋のもとに看護師がやってきた…のかと黎は最初は思ったが、すぐに気づいた。
「…お嬢…何してるんですか…?」
「…決まってるじゃない…黎の看病をしに来たのよ…。…似合う…?」
お嬢が黎のベッドに座る。
その瞬間、黎はベッドから起き上がり、黎の指がお嬢の肌にかすかに触れる。
「ッあッ!♡」
「いけませんよ、お嬢。この看護服は南病院の制服ではありませんよね。胸元の露出度も高くこんなに短いスカートで…お仕置きを受けに来たのですか?」
黎がお嬢を仰向けに押し倒す。
「キャッ!」
「全く、ここは病院ですよ?俺を個室に誘導したのはこのためだったのですか?まさかこんなところまで一夜をともにしたいなんて、お嬢は本当に我慢のできないお方なんですね。それにまだ消灯前ですよ?」
「はぁ…はぁ…あぁん…♡」
黎がお嬢の全身を撫で回す。
「お嬢、濡れてますか?」
「…そんな、恥ずかしいこと…聞いちゃイヤ…。」
「ちゃんと答えないと続きはお預けですよ?」
「…それはイヤ…濡れて…ない…わよ…。」
「では確かめてみますね。」
「あぁん!♡」
「びしょ濡れじゃないですか。しかもイッてしまったのですか。お嬢、また嘘ついたんですか?いけませんね。」
お嬢の体は絶頂に達っしたばかりで痙攣している。
「あッ!だめッ!今イッたばかりで体が凄く敏感なのッ!」
「知ってますよ。ですが、その敏感になった体のままもう一度イッて頂きます。」
「だめッ!そんなことされたらおかしくなっちゃ…あッ!あんッ!♡」
「先に俺を誘惑してきたのはお嬢なんですよ。しっかりとそれなりの覚悟をもって頂かないといけません。さぁ、まだまだこれからですよ。」
「あ…あ、また…だめッそこだめッ!♡またイッちゃうッ!♡イクッ!!♡」
お嬢は黎の病室で何度もイかされ、お嬢の喘ぎ声はしばらく止むことはなかった。
第十章 人斬り編 ~完~
次回 第五十六話 心
「ええ、ご心配をおかけしてすみません。事の経緯は全てお嬢の記憶から把握しました。そして、今回の通り魔の人斬りですが、皆様が最も疑っている天宮で間違いありません。」
「どうしてそんなことがわかるのよ!?」
「少々気が引けましたが状況が状況ですので天宮の記憶を読み取らせて頂きました。全て天宮の仕業です。ですが、その目的までは天宮自身も理解していない模様です。何者かの指示を受けている可能性があります。そして…」
皆が黎の続きの言葉を待った。
「天宮は切腹し、自害したと思われます。」
「…そんな…嘘…。」
「天宮様が…自ら命を絶たれたのですか…?」
「はい、彼の記憶で自害の意を俺が読み取った後、突然記憶の供給が断たれてしまったので恐らく彼は既に命を絶っています。」
「解せぬな。なぜ無差別に人を斬りつけ、自らの命を断つのか…。」
「そうですね。彼の行動は誰もが疑問を抱くものばかりでしたが、まさかこのような事態にまでなるとは俺も思いませんでした。」
病室ではしばらく沈黙が続いたが、それを打ち破ったのは、お嬢だった。
「あのさ…2人にもう一つ聞いておきたいことがあるんだけどさ…花梨ちゃんの行方がわからなくなっちゃったのよ…。」
お嬢が楓と紅葉に尋ねる。
「花梨お姉様…?ボクは全く知らないね。」
「オレもわからんな。何があったというのだ?」
お嬢は事成り行きを説明した。
「崖から落ちてそのまま姿を消した…だと…?」
「俺も助けに行こうと飛び込んだのですが実は飛び込んだ時点で彼女の姿がどこにも見当たらなかったのです。」
「花梨お姉様は非戦闘員で体も頑丈ではないから高い崖から落ちたら無事じゃないと思う。死ぬ気だったのかな。」
「それにしても、黎はどうして3日間も気を失ってたのかしら?高所恐怖症でも何でもないのに、何の記憶もないの?」
「ええ、全く何も覚えてないんですよ。」
「咲がなんか3日間黎の事を寝取ってたとか言ってたわよ!本当に覚えてないの!?」
「え?全く身に覚えがないですよ。ていうか記憶共有してるんですからお嬢もわかってるんじゃないですか?」
「…全く…一体どうなってるのよ…。」
そんな2人のやり取りを見ていた楓が、
「今回オレ達はお前たちに協力してもらえて助かった。礼を言う。」
と言う。
次いで紅葉が、
「…お前、名前なんて言うの?」
と菱沼に問いかける。
「菱沼晶です。」
「そう、覚えておくよ。」
そう言って2人は病室を後にしていった。
「さて、ここは女子部屋だし、晶ちゃんと黎はそれぞれ個室の部屋に移動するわよ。」
「ええ!?そんなことして大丈夫ですか!?」
「ここは南病院で私は南グループのお嬢よ?私がいいって言ったらいいのよ。」
「しかしお嬢、俺はもう大丈…」
「こら、黎。あなたはまだ安静にする必要があるわよ。」
そして2人はそれぞれの個室の部屋に移動させられた。
そして黎の部屋のもとに看護師がやってきた…のかと黎は最初は思ったが、すぐに気づいた。
「…お嬢…何してるんですか…?」
「…決まってるじゃない…黎の看病をしに来たのよ…。…似合う…?」
お嬢が黎のベッドに座る。
その瞬間、黎はベッドから起き上がり、黎の指がお嬢の肌にかすかに触れる。
「ッあッ!♡」
「いけませんよ、お嬢。この看護服は南病院の制服ではありませんよね。胸元の露出度も高くこんなに短いスカートで…お仕置きを受けに来たのですか?」
黎がお嬢を仰向けに押し倒す。
「キャッ!」
「全く、ここは病院ですよ?俺を個室に誘導したのはこのためだったのですか?まさかこんなところまで一夜をともにしたいなんて、お嬢は本当に我慢のできないお方なんですね。それにまだ消灯前ですよ?」
「はぁ…はぁ…あぁん…♡」
黎がお嬢の全身を撫で回す。
「お嬢、濡れてますか?」
「…そんな、恥ずかしいこと…聞いちゃイヤ…。」
「ちゃんと答えないと続きはお預けですよ?」
「…それはイヤ…濡れて…ない…わよ…。」
「では確かめてみますね。」
「あぁん!♡」
「びしょ濡れじゃないですか。しかもイッてしまったのですか。お嬢、また嘘ついたんですか?いけませんね。」
お嬢の体は絶頂に達っしたばかりで痙攣している。
「あッ!だめッ!今イッたばかりで体が凄く敏感なのッ!」
「知ってますよ。ですが、その敏感になった体のままもう一度イッて頂きます。」
「だめッ!そんなことされたらおかしくなっちゃ…あッ!あんッ!♡」
「先に俺を誘惑してきたのはお嬢なんですよ。しっかりとそれなりの覚悟をもって頂かないといけません。さぁ、まだまだこれからですよ。」
「あ…あ、また…だめッそこだめッ!♡またイッちゃうッ!♡イクッ!!♡」
お嬢は黎の病室で何度もイかされ、お嬢の喘ぎ声はしばらく止むことはなかった。
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