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第三章 と…泊まって…も…いい…んだ…よ…。

第十六話 アキってやっぱりいっぱい食べるのかな…。

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「断るに決まってるだろ!」

「こんなに暗い時間にあたし1人で外歩いてたら危ないじゃな~い?」

「ぐっ!」

「そんな事より、どこに行こうとしてたの~?」

 由美加がアキにどんどん近づいて来る。

「来るな!お前に教える必要はねーだろ!」

 由美加がついにアキの腕を握る。

「あたしも一緒に連れてって?」

「ふざけるな!俺から離れろ!」

「アキ君なら力尽くで離せるでしょ?どうして離さないの?」

「わかりきったことを聞きやがって!」

 そう言ってるとアキと由美加の周りを男の集団が囲う。

「ねぇ、アキ君、あたし達また囲まれちゃった…またあたしのこと…助けてくれるよね…?」

 アキはその男達に見覚えのある顔が何人かいた。

「…ああ…いいぜ…。」

「ありがとうアキ君…」

「…悪いな…直巳…。」

「バコッッッ!!!」

 アキは見覚えのある男の顔を殴った。

 男は一撃で倒れた。

 他の男がアキに殴りかかる。

「バコンッッ!ドカッ!!」

 しかしアキは他の男は無視して一発殴って気絶して倒れた男のもとに向かう。

 そしてアキはその男に馬乗りになる。

「バコッッッ!!!バコッッッ!!!バコッッッ!!!バコッッッ!!!バコッッッ!!!バコッッッ!!!バコッッッ!!!」

 アキは馬乗りになった男の顔を何度も殴り続ける。

「アキ君!?何してるのよ!」

「バコンッッ!ドカッ!!」

 アキは他の男達に顔や頭を殴られ蹴られる。

 しかし…

「バコッッッ!!!バコッッッ!!!バコッッッ!!!バコッッッ!!!バコッッッ!!!バコッッッ!!!バコッッッ!!!」

 アキは由美加の言葉を無視して同じ男の顔を何度も殴り続ける。

 そしてしばらく殴り続けたあと、今度はもう一人見覚えのある顔の男に向かう。

「次、お前。」

「バコッッッ!!!」

 アキはその男の顔を一発殴って気絶させる。

「バコッッッ!!!バコッッッ!!!バコッッッ!!!バコッッッ!!!バコッッッ!!!バコッッッ!!!バコッッッ!!!」

 アキはさっきの男と同じように顔を何発も殴る。

「今度はお前。」

「バコッッッ!!!」

 そうやって見覚えのある男を次々と何発も殴ることを繰り返すと次第に男の集団はその姿を見て逃げていった。

 そして辺りにアキと由美加と倒れた男以外誰もいなくなった後、アキは目的地へと静に向かっていく。

「アキ君!ありが…」

 由美加がアキの元へ向かおうとした時だった。

「ついてくんな。とっとと帰れ。」

「…アキ君…なんで…あたしに振り向いてくれないの…。」

 一方でその頃直巳は風呂から上がって髪にオイルを塗ってドライヤーで乾かし終え、パジャマを着ていた。

 そして夕飯の支度をする。

「アキってやっぱりいっぱい食べるのかな…。私はあんまり食べないけど…少し多めに作ろうかな…。」

 直巳は髪を後ろで結んでエプロンを着ながらそう呟く。

 そして野菜を冷蔵庫から一通り取り出してまな板に乗せる。

「トントントントントントントントン」

 長ネギをみじん切りにする。

「ジューッ!」

 とかした卵を卵焼き器で焼く。

「アキ…遅いなぁ…。」


 次回 第十七話 ご飯は冷めてもレンジでまた温められるから。
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