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閑話 金盞香 咲く
1 ※後輩視点
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今日は文化祭当日だ。
僕にとっては二度目の文化祭、先輩たちがほぼ抜けて受験に必死になっている以上、部を中心になって回していくのは僕しかいない。
天文部は去年と同じく地学室で、プラネタリウムの上映をやることにした。
並べた椅子のほとんどは空っぽで、今のこの部屋には、中心でプラネタリウムのプロジェクターをいじくりまわしている僕と、椅子にだらんと腰かけて眠そうに外を見ている同級生……幼馴染のカイトの二人だけだ。
「ふあ―……、ヒマ」
ふわふわと浮く欠伸をかみ殺さずに、眠そうにカイトがぼやく。
「そう思うんだったら、ぶらっと客引きしてきてよ。先輩たち来た時、誰もお客さんきてなかったら、しょんぼりしちゃうよ」
「わーかったって。……ついでだから、外でメシ買ってくる。焼きそばとお好みとタコ焼き、どれがいい?」
「それならどれでも。カイトと同じのでいいよ、僕、一応プラネタリウム上映できるように準備しとく」
「あいよー、いちお外の札、準備中にしとくな。……お前もあんまり思いつめ過ぎんなよ、ケイゴ」
よっと一気に体を引き起こしたカイトが立ち上がると、僕は視線を上げざるえなくなった。
カイトは小さい頃からやってた水泳のせいか、すらっとした体つきと結構シッカリした肩幅で、背も僕と違ってぐんぐん伸びてったから、立つと僕と結構……ものすごく差がある。
小さい頃は同じくらいか、僕より小さいくらいだったのに、今や凸凹コンビだし、僕の方がチビ扱いされるし。
考えてるうちにちょっとムッとして、僕はカイトのやたら上にある顔をちょっとだけ睨んだ。
「思いつめてはいないけど。……だって、去年の先輩達より苦労してないはずだもん。今年は一年生、二人も入ってくれたしさ」
彼らも今はご飯休憩を取ってもらっている。
ついでにあちこち見て遊んでおいで、と二時間後くらいに戻って来て貰うようにしたから、今頃初めての高校の文化祭を二人で楽しんでいるはずだった。
「……やっぱり、一緒に部活に入ってくれる友達がいるといいよねー。アレもいいね、コレしたいねって一緒にはしゃげるしさ。……僕なんかたった一人で入ったから、ちょっとした相談も誰にもできなかったし……」
「……だから、それはホントに悪かったって……。俺もまさか、水泳部は一年時掛け持ち不可だなんて知らなかったんだよ。二年に進級したと同時にこうやって正式に入ったろ」
「うん、もうそれはいい……いや、よくないけど。僕が悩んでるの、そこじゃないし……」
ハーっと深いため息をついて、ずっと弄っていたプロジェクターから手を離した僕は、手近な椅子に座り込んだ。
「今は先輩たちが所属してくれてるからいいけど……卒業したらまた、人数足りなくなっちゃうよ。クラスのみんなにも声かけたけど、みんな規定いっぱいで部活入ってるみたいだし……」
「……あれ、フユキとカタクラは?」
フユキとカタクラも同級生で、僕たちとつるんでよく遊ぶけど、彼らはそれぞれ陸上とバスケという、けっこう厳しめの運動部に入っている。
一年の時に、一回だけ勧誘してみて、すごい申し訳なさそうに断られて以来、誘ってみたことはなかった。
「だってあの二人、バリバリ運動部じゃん……余裕ある?ないよね……」
「……いや、もう二年なってるし、声だけかけてみようぜ。名前だけ借りればいいじゃん」
ポツンとカイトのハッキリしたデカい声が地学室に響いた瞬間に、ガラッと戸が開いて、人好きする笑顔の航太先輩と、なんか渋そうな顔をしたソノ先輩が、入口からひょっこり顔をのぞかせた。
「……ほらー、やっぱ、ツキオカ達も困ってるんだって。みんな人集め苦労するよなー」
「ごめんな、ツキオカ。……やっぱり無理にでも、もっと一年かき集めとくべきだったな……」
スルッと入ってきた二人は、ごくごく自然にプロジェクターの所まで来ると、チラッと様子を見てから二人一緒に僕の方を見た。
「ほら、俺らがしばらくここの見張り番してるから、ツキオカもアマザキと一緒に休憩してきなよ。そだ、一年の子たちも、もう休み入れてあげてる?」
ニコニコっと笑って航太先輩が言うのに、僕もシッカリ頷く。
「はい、一応二時間ブラッとしてきていいよとは言ってあるんで……えっと、14時くらいには戻ってくると思います。……すみません、お二人とも受験期なのに……」
そう言ったとたんに、航太先輩がニパっと笑って、ソノ先輩が苦笑した。
「何言ってんのさ、それくらいは手伝わせてよ。だって、俺たち先輩だし!」
「ツキオカ達が戻ってきたら、宣伝がてらビラ配りもしてくるよ。……だから、ほら、二人で回ってくるといい。……去年は俺らがほとんど拘束してたみたいなもんだから、ツキオカも文化祭あんまり見て回れてないだろ」
ソノ先輩が静かな声で続けて、僕とカイトにそれぞれ視線を向けてやわらかく笑う。
一瞬目を見合わせた僕らは、先輩に向けて一つ頷いた。
とりあえず、と向かった中庭は今年も各クラスの出店でソースやなんかの美味しそうな匂いがすごい。
生徒に父兄に、今年は外の人達も自由に入れるようにもなったから、こういう食べ物屋系統の回りはすごく混雑する。
出入り口の時点で既に行列が出来てるのを見たカイトが、お手上げというように首を横に振って見せた。
「……あー、こりゃダメだ。校庭見て回るか、学食行くか……それか、購買」
「これ絶対、学食もダメだよね……校庭ぷらっと見て見る?」
「売り切れてなけりゃ、もうなんでもいいけどな……さすがに腹減った」
今にも鳴りそうなそのペタッとしたお腹をチラッと見て、ちょっと考えた僕はカイトの手を引いて購買に行った。
「……やっぱね、こっちなら残ってると思ってた。今日、パンの日のはずだったもん」
「弁当もシッカリ残ってるなー。じゃあ、俺カツにする。ケイゴは?」
真っ先に一番ボリューミーな弁当を選んだカイトの横で、僕はシャケ弁を手に取った。
「ここって、ちゃんとお魚のあるの嬉しいよね。カイトはあっちのパンも買っといた方がいいよ、どうせ足りないでしょ、ソレ」
「うん、まあ……だけど、これだけ屋台っぽい美味そうな匂いしてるのに、一つも食えないのもなんか悲しいじゃん」
そう言いながら、パンコーナーを眺めたカイトは目につくパンをざざっと5個ばかりカゴに放り込んでいる。それでもたぶん抑えめに買ってるから、カイト的には屋台のも買えればガッツリ食べる気だと思う。
「……そんだけ食べてもお肉にならないんだから、カイトの体すごいよね……腹筋バキバキに割れてるし。水泳?水泳のおかげ?」
「まあ、カロリー食うけどな、水泳」
「僕もスイミング通おうかな……」
会計を済ませると、人の流れを避けて、僕たちは人の少なそうな屋上へ向かった。
ここは外部の人は入れないし、今日は生徒も来る人は少ないから、予想した通り誰もいなくて、ただただ秋の高い青空が上に広がっている。
吹き抜ける風も気持ち良くて、僕は思わず一つ深呼吸した。
「はあ、ようやくちゃんと息出来る……。……もう、来年は校舎内、父兄と生徒のみにしてほしいよ……。今年って絶対、去年より来てる人増えてるよね?」
屋上の周りを囲う鉄柵の端、コンクリのでっぱりに腰を下ろしながら見下ろすと、ちょうど真下に校庭が見える。
なんかすごい長い行列が各屋台に出来ていて、しかも外からまだ入って来てるからどんどん伸びてて、本当にあっちに行かなくて良かったと思う。
カイトがさっそく弁当を開けて、カツに食いつきながら頷いてくれた。
「……ん、なんか去年は外部の人は断ってたって聞いたから、そのせいじゃねーの? ……うっわ、すげ……今、俺らのクラス展示の担当、フユキとカタクラじゃなかったっけか……あの右端の、いちばん長い奴、そうだよな?」
「……うん。あとで、なんか甘いの買ってってあげよ……。いくらフユキ君たち体力あるって言ったって、絶対ボロボロになるよね……」
そう僕が鉄柵を掴んだまま言ったら、ふいにこっちを見たカイトがニヤッと笑った。
「よし、じゃあ、それで恩を売って天文部入ってもらおうぜ。名前貸しだけなら大丈夫だって」
「………んー……」
「ほら、よく考えてみ? モモ先輩とハヤシ先輩、フジタニ先輩だって名前貸してもらう経緯で部員になったんだろ。お前もずぶとくいかなきゃダメだ」
「…………わかった、ただし、カイトも付き合って。購入は僕がするから、説得よろしく」
「おっ前……、わかったよ……。まったく、俺にだけは強く出れるんだよな、お前は……」
ため息をつくカイトにハハハっと声を上げて笑うと、ようやく軽くなった気がする肩を鉄柵によせて、秋空の下、僕もお弁当を広げた。
僕にとっては二度目の文化祭、先輩たちがほぼ抜けて受験に必死になっている以上、部を中心になって回していくのは僕しかいない。
天文部は去年と同じく地学室で、プラネタリウムの上映をやることにした。
並べた椅子のほとんどは空っぽで、今のこの部屋には、中心でプラネタリウムのプロジェクターをいじくりまわしている僕と、椅子にだらんと腰かけて眠そうに外を見ている同級生……幼馴染のカイトの二人だけだ。
「ふあ―……、ヒマ」
ふわふわと浮く欠伸をかみ殺さずに、眠そうにカイトがぼやく。
「そう思うんだったら、ぶらっと客引きしてきてよ。先輩たち来た時、誰もお客さんきてなかったら、しょんぼりしちゃうよ」
「わーかったって。……ついでだから、外でメシ買ってくる。焼きそばとお好みとタコ焼き、どれがいい?」
「それならどれでも。カイトと同じのでいいよ、僕、一応プラネタリウム上映できるように準備しとく」
「あいよー、いちお外の札、準備中にしとくな。……お前もあんまり思いつめ過ぎんなよ、ケイゴ」
よっと一気に体を引き起こしたカイトが立ち上がると、僕は視線を上げざるえなくなった。
カイトは小さい頃からやってた水泳のせいか、すらっとした体つきと結構シッカリした肩幅で、背も僕と違ってぐんぐん伸びてったから、立つと僕と結構……ものすごく差がある。
小さい頃は同じくらいか、僕より小さいくらいだったのに、今や凸凹コンビだし、僕の方がチビ扱いされるし。
考えてるうちにちょっとムッとして、僕はカイトのやたら上にある顔をちょっとだけ睨んだ。
「思いつめてはいないけど。……だって、去年の先輩達より苦労してないはずだもん。今年は一年生、二人も入ってくれたしさ」
彼らも今はご飯休憩を取ってもらっている。
ついでにあちこち見て遊んでおいで、と二時間後くらいに戻って来て貰うようにしたから、今頃初めての高校の文化祭を二人で楽しんでいるはずだった。
「……やっぱり、一緒に部活に入ってくれる友達がいるといいよねー。アレもいいね、コレしたいねって一緒にはしゃげるしさ。……僕なんかたった一人で入ったから、ちょっとした相談も誰にもできなかったし……」
「……だから、それはホントに悪かったって……。俺もまさか、水泳部は一年時掛け持ち不可だなんて知らなかったんだよ。二年に進級したと同時にこうやって正式に入ったろ」
「うん、もうそれはいい……いや、よくないけど。僕が悩んでるの、そこじゃないし……」
ハーっと深いため息をついて、ずっと弄っていたプロジェクターから手を離した僕は、手近な椅子に座り込んだ。
「今は先輩たちが所属してくれてるからいいけど……卒業したらまた、人数足りなくなっちゃうよ。クラスのみんなにも声かけたけど、みんな規定いっぱいで部活入ってるみたいだし……」
「……あれ、フユキとカタクラは?」
フユキとカタクラも同級生で、僕たちとつるんでよく遊ぶけど、彼らはそれぞれ陸上とバスケという、けっこう厳しめの運動部に入っている。
一年の時に、一回だけ勧誘してみて、すごい申し訳なさそうに断られて以来、誘ってみたことはなかった。
「だってあの二人、バリバリ運動部じゃん……余裕ある?ないよね……」
「……いや、もう二年なってるし、声だけかけてみようぜ。名前だけ借りればいいじゃん」
ポツンとカイトのハッキリしたデカい声が地学室に響いた瞬間に、ガラッと戸が開いて、人好きする笑顔の航太先輩と、なんか渋そうな顔をしたソノ先輩が、入口からひょっこり顔をのぞかせた。
「……ほらー、やっぱ、ツキオカ達も困ってるんだって。みんな人集め苦労するよなー」
「ごめんな、ツキオカ。……やっぱり無理にでも、もっと一年かき集めとくべきだったな……」
スルッと入ってきた二人は、ごくごく自然にプロジェクターの所まで来ると、チラッと様子を見てから二人一緒に僕の方を見た。
「ほら、俺らがしばらくここの見張り番してるから、ツキオカもアマザキと一緒に休憩してきなよ。そだ、一年の子たちも、もう休み入れてあげてる?」
ニコニコっと笑って航太先輩が言うのに、僕もシッカリ頷く。
「はい、一応二時間ブラッとしてきていいよとは言ってあるんで……えっと、14時くらいには戻ってくると思います。……すみません、お二人とも受験期なのに……」
そう言ったとたんに、航太先輩がニパっと笑って、ソノ先輩が苦笑した。
「何言ってんのさ、それくらいは手伝わせてよ。だって、俺たち先輩だし!」
「ツキオカ達が戻ってきたら、宣伝がてらビラ配りもしてくるよ。……だから、ほら、二人で回ってくるといい。……去年は俺らがほとんど拘束してたみたいなもんだから、ツキオカも文化祭あんまり見て回れてないだろ」
ソノ先輩が静かな声で続けて、僕とカイトにそれぞれ視線を向けてやわらかく笑う。
一瞬目を見合わせた僕らは、先輩に向けて一つ頷いた。
とりあえず、と向かった中庭は今年も各クラスの出店でソースやなんかの美味しそうな匂いがすごい。
生徒に父兄に、今年は外の人達も自由に入れるようにもなったから、こういう食べ物屋系統の回りはすごく混雑する。
出入り口の時点で既に行列が出来てるのを見たカイトが、お手上げというように首を横に振って見せた。
「……あー、こりゃダメだ。校庭見て回るか、学食行くか……それか、購買」
「これ絶対、学食もダメだよね……校庭ぷらっと見て見る?」
「売り切れてなけりゃ、もうなんでもいいけどな……さすがに腹減った」
今にも鳴りそうなそのペタッとしたお腹をチラッと見て、ちょっと考えた僕はカイトの手を引いて購買に行った。
「……やっぱね、こっちなら残ってると思ってた。今日、パンの日のはずだったもん」
「弁当もシッカリ残ってるなー。じゃあ、俺カツにする。ケイゴは?」
真っ先に一番ボリューミーな弁当を選んだカイトの横で、僕はシャケ弁を手に取った。
「ここって、ちゃんとお魚のあるの嬉しいよね。カイトはあっちのパンも買っといた方がいいよ、どうせ足りないでしょ、ソレ」
「うん、まあ……だけど、これだけ屋台っぽい美味そうな匂いしてるのに、一つも食えないのもなんか悲しいじゃん」
そう言いながら、パンコーナーを眺めたカイトは目につくパンをざざっと5個ばかりカゴに放り込んでいる。それでもたぶん抑えめに買ってるから、カイト的には屋台のも買えればガッツリ食べる気だと思う。
「……そんだけ食べてもお肉にならないんだから、カイトの体すごいよね……腹筋バキバキに割れてるし。水泳?水泳のおかげ?」
「まあ、カロリー食うけどな、水泳」
「僕もスイミング通おうかな……」
会計を済ませると、人の流れを避けて、僕たちは人の少なそうな屋上へ向かった。
ここは外部の人は入れないし、今日は生徒も来る人は少ないから、予想した通り誰もいなくて、ただただ秋の高い青空が上に広がっている。
吹き抜ける風も気持ち良くて、僕は思わず一つ深呼吸した。
「はあ、ようやくちゃんと息出来る……。……もう、来年は校舎内、父兄と生徒のみにしてほしいよ……。今年って絶対、去年より来てる人増えてるよね?」
屋上の周りを囲う鉄柵の端、コンクリのでっぱりに腰を下ろしながら見下ろすと、ちょうど真下に校庭が見える。
なんかすごい長い行列が各屋台に出来ていて、しかも外からまだ入って来てるからどんどん伸びてて、本当にあっちに行かなくて良かったと思う。
カイトがさっそく弁当を開けて、カツに食いつきながら頷いてくれた。
「……ん、なんか去年は外部の人は断ってたって聞いたから、そのせいじゃねーの? ……うっわ、すげ……今、俺らのクラス展示の担当、フユキとカタクラじゃなかったっけか……あの右端の、いちばん長い奴、そうだよな?」
「……うん。あとで、なんか甘いの買ってってあげよ……。いくらフユキ君たち体力あるって言ったって、絶対ボロボロになるよね……」
そう僕が鉄柵を掴んだまま言ったら、ふいにこっちを見たカイトがニヤッと笑った。
「よし、じゃあ、それで恩を売って天文部入ってもらおうぜ。名前貸しだけなら大丈夫だって」
「………んー……」
「ほら、よく考えてみ? モモ先輩とハヤシ先輩、フジタニ先輩だって名前貸してもらう経緯で部員になったんだろ。お前もずぶとくいかなきゃダメだ」
「…………わかった、ただし、カイトも付き合って。購入は僕がするから、説得よろしく」
「おっ前……、わかったよ……。まったく、俺にだけは強く出れるんだよな、お前は……」
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