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玄鳥 至る
52 ※先生視点
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「……あ、そういえば、今週には関さんくるって」
常連さん用の調薬をと、薬を刻んでる最中に昨日来たメールを思い出し、診察台の所で保険関係の書類を確認してくれていたリンちゃんに言う。
「ああ、そろそろ研究会あるものね。また講師で呼ばれてるの?」
片手で書類をパラパラと確認しながら、バリバリPCに入力していくリンちゃんは、こういう作業をして貰うとほんとに手早い。
もしリンちゃんになんかあったり、嫌になってやめちゃったとき、俺だと多分処理できないんじゃないかな……。
不安になりながらも、手元をおろそかにできないので今刻んでいる薬に目を戻す。
「講師もあるみたいだけど、自分の研究発表もあるみたい。ここから近い大学に暫く通うから、ちょっとだけ家に泊めてほしいって言ってた」
「………………、ちょっと待ってください、誰です?クァンさんって」
「あ、お帰りキヨくん、お疲れ様。……在庫大丈夫そうだった?」
キヨくんの声がするのに、ふっと顔を上げたら、倉庫から出てきたばっかりらしい彼が、調剤室の入口に立っていた。
キヨくんには倉庫で不足がないか在庫の確認を頼んでいたので、別に不思議はないんだけど、相変わらず手際が良すぎて魔法みたいに早い。
在庫表をサッと渡してくれたので、パラパラめくってみたけど、ちゃんと不足数や、そろそろ頼んだ方がよいものなんかも印をつけてくれてあったりして、すごく解りやすかった。
「リンちゃんもだけど、キヨくんもすごく優秀だよね……。一人きりだと、俺経営無理かも……」
「……まあ、リンさんいるんで何とかなりますよ。……それより誰なんです?」
「……あ、ええと……中国にいる友達?研究仲間みたいな、人かな……?」
俺のしどろもどろの説明に、なぜかキヨくんの謎の圧力が高まっていく。
しばらく画面に集中していたリンちゃんが、一瞬こちらを見て呆れたようにため息をついた。
「キヨくん、大丈夫よ。ほら、ハジメくんが冬に中国行ったじゃない。あの時お世話になった人だから。……あっちではハジメくんも関さんの家に泊めてもらってるし、前にも泊めたことあるから平気よ」
「あー、なるほど、あの時の……」
理解はしたけど納得はしてない、みたいな顔でじっとこちらを見てから、キヨくんもふっと息をついた。
「……お客さんがくるなら、センセ、いつもみたいにだらしないカッコでうろうろしちゃダメですよ。風呂上がりもちゃんと着替えてから洗面出てきてくださいね。絶対に、裸で外出てきたり、人の布団に潜り込んだり、人が見てる前で着替えたりしないでくださいね」
「……うん、さすがに関さんの前ではしないよ。お客さんだし……というか、キヨくんの中の俺、露出狂みたいになってない?」
「あと、そのヒトと二人きりで晩酌もダメです。というか、二人きりがダメです」
「でも泊まるっていうし、時間によってはなっちゃうけど……」
「週末は俺も泊まりますんで」
「え、いいけど、うん……」
なんだろう、今日はキヨくんの圧がすごく強い。
そして、リンちゃんがなぜか診察台の所で背中をフルフルさせて笑っている。
何だか納得いかないながら、キヨくんも家で一人になっちゃうから寂しいんだろうって事に思い当って、ハッとして頷いた。
うん、そうだね、人が多い方がきっと楽しい。
「……さて、と。もう夕方をだいぶ回ったし、お客さんもこなそうだから、そろそろ閉めようかな」
「あ、じゃあ、俺夕飯作りに行きます。1時間くらいで終わります?」
「うん、長引いてもそれくらい。いつもありがとね、キヨくん」
「私も手伝ってるんだからちゃんと私にもお礼言ってよね、ハジメくん」
「……うん、リンちゃんもいつもありがと」
二人にお礼を言いながら、すっかり日暮れた店の外へ出た。
ほんのり春先の、新緑の匂いのぬるい風が吹く。
春先のどこかのんびりした夕暮れを目を細めて見上げながら、いつも通りに店の表の鍵を閉めた。
「おー、ハル、こっちだこっち!」
この前は迎えに来て貰ったから今回は空港まで迎えに行く、とは言ったもののターミナルが3つもあることを失念していて、電話を切った後で思い出し、リンちゃんにブツブツ文句を言われながら到着ターミナルを調べてもらっての今日だ。
すごく大目に時間を見たつもりだったのに、想定してなかった渋滞とすっかり忘れていた駐車場問題で手間取って、迎えに来れたのは到着時刻のけっこうギリギリだった。
「良かった、関さん、ちゃんと会えて……!ターミナル間違えてたらどうしようかと思っちゃった! 長旅、お疲れ様、車こっちだから……あ、荷物もつ?」
「……ハルだとほんとにやりかねないな……ああ、いい、そんな大して重くもないから。 しかし、ここの駐車場混むんじゃなかったか?俺もまた聞きだからよくわからんが」
一瞬呆れたような感心したような目線で俺を一瞥した後、道順を思い返しながら進む俺の後をのんびり関さんが付いてくる。
「うん、予約するとスムーズって、さっき駐車してから知ったよ……。今日はね、時間帯が良かったみたい。上手くいいところ開いてて……あ、そうだ、ご飯は食べた?」
「そりゃあもう、機内食をしっかりな。ソラメシっていうんだっけか、空港内の食堂もあるとは聞いてたが、ただで食えるもんは食っとかないと」
なぜかちょっとドヤ顔する関さんに、そういえばこのヒト中国の人だったなあ、と改めて思い返しながら、空港との直通経路をゆっくり歩く。
「じゃあ、成田山は寄らなくて大丈夫かな?ウナギが有名だから、関さん好きだしお土産に……」
「寄ろう」
「はぁい。あ、じゃあ、リンちゃんに電話で伝えとかないと。絶対お土産に買って来てっていうだろうし。というか、買っていかないと怒るだろうし」
いつになく断固とした口調で頷く関さんに苦笑して、ついた駐車場でお金を払ったり、ちょっと迷子になって呆れられたあと、どうにか自分の車までたどり着いた。
運転席でカーナビを成田方面に合わせながら、スマホでリンちゃんに通話する。
「……あ、リンちゃん? うん、無事に関さんと合流できたよー。関さんウナギ食べたいっていうからお土産……うん、うん、大丈夫、買ってくから。何ならキヨくんとエミさんの分も買っていくから。うん、分かったリンちゃんだけ二人前ね。で、そのなんとか?ってお店って……うん、うん。……うん、入力した、じゃあまた後でね」
リンちゃんが繰り返し強くいう、ウナギ屋さんの名前をカーナビに登録してようやくリンちゃんが満足して電話が切れた。
後部座席に乗った関さんが、俺達の通話を聞きながらさっきから笑っている。
「あー、着いて早々腹筋が痛い。リンの女王様っぷりも変わらないな……まあでも、女はあれくらい気が強くないとな。……で、辿り着けそうか?」
「うん、カーナビ付いてるから大丈夫。ごめんね、関さん、うちの車ちょっと狭いから居心地悪いかも知れないけど」
「……うん?いや、俺にはそうでもないけどな。ハルはまた、体格がデカいからな……縦横デカい車がホントはいいんだろうが、東京はな……」
「うん、すごく道が狭いから……。この車買う時もジープだと楽かなって思ってそっちにしようとしたら、リンちゃんにすごく怒られた……。でも、確かにこの車も慣れると走る分にはスイスイ行けていいよ。 ……あ、ひどい、笑ってる!」
俺が一生懸命ちっちゃい車の利点を説明していたら、関さんが改めて俺が運転席にミチミチに詰まっていることに気づいて、吹き出す。
ちょっとふてくされながらも、リンちゃんの圧と関さんの熱意に押されて、俺たちはのんびりした速度で成田山目指して走りだした。
常連さん用の調薬をと、薬を刻んでる最中に昨日来たメールを思い出し、診察台の所で保険関係の書類を確認してくれていたリンちゃんに言う。
「ああ、そろそろ研究会あるものね。また講師で呼ばれてるの?」
片手で書類をパラパラと確認しながら、バリバリPCに入力していくリンちゃんは、こういう作業をして貰うとほんとに手早い。
もしリンちゃんになんかあったり、嫌になってやめちゃったとき、俺だと多分処理できないんじゃないかな……。
不安になりながらも、手元をおろそかにできないので今刻んでいる薬に目を戻す。
「講師もあるみたいだけど、自分の研究発表もあるみたい。ここから近い大学に暫く通うから、ちょっとだけ家に泊めてほしいって言ってた」
「………………、ちょっと待ってください、誰です?クァンさんって」
「あ、お帰りキヨくん、お疲れ様。……在庫大丈夫そうだった?」
キヨくんの声がするのに、ふっと顔を上げたら、倉庫から出てきたばっかりらしい彼が、調剤室の入口に立っていた。
キヨくんには倉庫で不足がないか在庫の確認を頼んでいたので、別に不思議はないんだけど、相変わらず手際が良すぎて魔法みたいに早い。
在庫表をサッと渡してくれたので、パラパラめくってみたけど、ちゃんと不足数や、そろそろ頼んだ方がよいものなんかも印をつけてくれてあったりして、すごく解りやすかった。
「リンちゃんもだけど、キヨくんもすごく優秀だよね……。一人きりだと、俺経営無理かも……」
「……まあ、リンさんいるんで何とかなりますよ。……それより誰なんです?」
「……あ、ええと……中国にいる友達?研究仲間みたいな、人かな……?」
俺のしどろもどろの説明に、なぜかキヨくんの謎の圧力が高まっていく。
しばらく画面に集中していたリンちゃんが、一瞬こちらを見て呆れたようにため息をついた。
「キヨくん、大丈夫よ。ほら、ハジメくんが冬に中国行ったじゃない。あの時お世話になった人だから。……あっちではハジメくんも関さんの家に泊めてもらってるし、前にも泊めたことあるから平気よ」
「あー、なるほど、あの時の……」
理解はしたけど納得はしてない、みたいな顔でじっとこちらを見てから、キヨくんもふっと息をついた。
「……お客さんがくるなら、センセ、いつもみたいにだらしないカッコでうろうろしちゃダメですよ。風呂上がりもちゃんと着替えてから洗面出てきてくださいね。絶対に、裸で外出てきたり、人の布団に潜り込んだり、人が見てる前で着替えたりしないでくださいね」
「……うん、さすがに関さんの前ではしないよ。お客さんだし……というか、キヨくんの中の俺、露出狂みたいになってない?」
「あと、そのヒトと二人きりで晩酌もダメです。というか、二人きりがダメです」
「でも泊まるっていうし、時間によってはなっちゃうけど……」
「週末は俺も泊まりますんで」
「え、いいけど、うん……」
なんだろう、今日はキヨくんの圧がすごく強い。
そして、リンちゃんがなぜか診察台の所で背中をフルフルさせて笑っている。
何だか納得いかないながら、キヨくんも家で一人になっちゃうから寂しいんだろうって事に思い当って、ハッとして頷いた。
うん、そうだね、人が多い方がきっと楽しい。
「……さて、と。もう夕方をだいぶ回ったし、お客さんもこなそうだから、そろそろ閉めようかな」
「あ、じゃあ、俺夕飯作りに行きます。1時間くらいで終わります?」
「うん、長引いてもそれくらい。いつもありがとね、キヨくん」
「私も手伝ってるんだからちゃんと私にもお礼言ってよね、ハジメくん」
「……うん、リンちゃんもいつもありがと」
二人にお礼を言いながら、すっかり日暮れた店の外へ出た。
ほんのり春先の、新緑の匂いのぬるい風が吹く。
春先のどこかのんびりした夕暮れを目を細めて見上げながら、いつも通りに店の表の鍵を閉めた。
「おー、ハル、こっちだこっち!」
この前は迎えに来て貰ったから今回は空港まで迎えに行く、とは言ったもののターミナルが3つもあることを失念していて、電話を切った後で思い出し、リンちゃんにブツブツ文句を言われながら到着ターミナルを調べてもらっての今日だ。
すごく大目に時間を見たつもりだったのに、想定してなかった渋滞とすっかり忘れていた駐車場問題で手間取って、迎えに来れたのは到着時刻のけっこうギリギリだった。
「良かった、関さん、ちゃんと会えて……!ターミナル間違えてたらどうしようかと思っちゃった! 長旅、お疲れ様、車こっちだから……あ、荷物もつ?」
「……ハルだとほんとにやりかねないな……ああ、いい、そんな大して重くもないから。 しかし、ここの駐車場混むんじゃなかったか?俺もまた聞きだからよくわからんが」
一瞬呆れたような感心したような目線で俺を一瞥した後、道順を思い返しながら進む俺の後をのんびり関さんが付いてくる。
「うん、予約するとスムーズって、さっき駐車してから知ったよ……。今日はね、時間帯が良かったみたい。上手くいいところ開いてて……あ、そうだ、ご飯は食べた?」
「そりゃあもう、機内食をしっかりな。ソラメシっていうんだっけか、空港内の食堂もあるとは聞いてたが、ただで食えるもんは食っとかないと」
なぜかちょっとドヤ顔する関さんに、そういえばこのヒト中国の人だったなあ、と改めて思い返しながら、空港との直通経路をゆっくり歩く。
「じゃあ、成田山は寄らなくて大丈夫かな?ウナギが有名だから、関さん好きだしお土産に……」
「寄ろう」
「はぁい。あ、じゃあ、リンちゃんに電話で伝えとかないと。絶対お土産に買って来てっていうだろうし。というか、買っていかないと怒るだろうし」
いつになく断固とした口調で頷く関さんに苦笑して、ついた駐車場でお金を払ったり、ちょっと迷子になって呆れられたあと、どうにか自分の車までたどり着いた。
運転席でカーナビを成田方面に合わせながら、スマホでリンちゃんに通話する。
「……あ、リンちゃん? うん、無事に関さんと合流できたよー。関さんウナギ食べたいっていうからお土産……うん、うん、大丈夫、買ってくから。何ならキヨくんとエミさんの分も買っていくから。うん、分かったリンちゃんだけ二人前ね。で、そのなんとか?ってお店って……うん、うん。……うん、入力した、じゃあまた後でね」
リンちゃんが繰り返し強くいう、ウナギ屋さんの名前をカーナビに登録してようやくリンちゃんが満足して電話が切れた。
後部座席に乗った関さんが、俺達の通話を聞きながらさっきから笑っている。
「あー、着いて早々腹筋が痛い。リンの女王様っぷりも変わらないな……まあでも、女はあれくらい気が強くないとな。……で、辿り着けそうか?」
「うん、カーナビ付いてるから大丈夫。ごめんね、関さん、うちの車ちょっと狭いから居心地悪いかも知れないけど」
「……うん?いや、俺にはそうでもないけどな。ハルはまた、体格がデカいからな……縦横デカい車がホントはいいんだろうが、東京はな……」
「うん、すごく道が狭いから……。この車買う時もジープだと楽かなって思ってそっちにしようとしたら、リンちゃんにすごく怒られた……。でも、確かにこの車も慣れると走る分にはスイスイ行けていいよ。 ……あ、ひどい、笑ってる!」
俺が一生懸命ちっちゃい車の利点を説明していたら、関さんが改めて俺が運転席にミチミチに詰まっていることに気づいて、吹き出す。
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