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黄鴬 鳴く
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俺が受けようとしている英語の資格試験は二種類あって、今日受けるのは特に口頭で答える必要はない方だ。
それでもリスニングは一発勝負だし、公務員試験に書くにはけっこう高めの点数が要求されるから緊張はする。
ただ、もう一つの試験は年に2回くらいしかないが、こっちの試験は毎月あるので、再受験しやすいという意味では気が楽だ。
……受験料が結構するのさえ除けば。
「……、……」
玄関先でスニーカーを履きながら、忘れ物がないか脳内で確認していた俺の背を、パンパンと軽く叩いて妹が言う。
「ほらお兄、今から緊張してたって仕方ないじゃん、深呼吸して! あれだけ勉強してたんだし、大丈夫だよ!」
「…………」
「ほら、やる。 吸ってー、吐いて―」
マネしてやらないと納得しなさそうなので、仕方なくその場で深呼吸をした。
……確かに少し緊張が解けた気はする。
「……悪い、ありがとな、咲子」
「おにい、すぐ緊張するんだから自分で出来るようにならなきゃダメだよ? あたしはあと1か月くらいで寮入っちゃうんだから」
「…………」
「コラ、すぐそうやって凹まない! ホラホラ、そろそろ行かないとあっちで余裕なくなっちゃうよ!」
「うん……、行ってくる」
「行ってらっしゃい、頑張って!」
パジャマのままの妹に発破掛けられながら見送られて、出てきたのは確か7時前くらいだった。
そして、会場で自分の席を見つけての今だ。
会場内はどっちかといえば、俺より上の年代の人間でいっぱいで、たぶん俺と同じ目的で履歴書に載せる用か、所属している会社で何かに使うんだろう。
あんまり同世代がいないって意味では心細いが、その分会場内は落ち着いていて比較的静かだった。
今回の試験はリーディングが100問、リスニングが100問あって、時間は2時間しかない。
つまりは1問解くのに1分ないので、考える時間はほぼないといっていい。
センセも言っていたが、リスニングが特に鬼門で、センセみたいに英語がちゃんと話せるレベルのヒトでもスピーカー越しの聞き取りにくい声に戸惑って聞き逃してしまうことは結構あるらしい。
今週、最後に会った時にセンセがいってたことを思い返す。
「……だからキヨくん、聞き逃しちゃってもあんまり焦らないでね。1問自体の点数は低いから、焦るよりソコは落としてもいいから落ち着いて次の問題をちゃんと聞けるようにしよう。……大丈夫、俺と練習したでしょ?」
そう言えば、英語を習う時のセンセはいつものふわふわフニャフニャじゃなく、ちゃんとまともに先生をしていたな、……って言ったら本人が怒りそうだけど。
ちなみにセンセがいってる練習は、なまりの強い地域の英語での発音をリスニングする事だ。
すごくキレイなクイーンズから割と癖のあるアメリカ英語、もっと崩れたアジア風英語までいくつか披露してもらって、英語ならある程度通じるってこういう事なんだなって思ったりもした。
センセが言うには、イギリス人やアメリカ人からすると、日本人もかなり変な訛りがあるらしい。
「……仕方ないよね、俺たちは元々発音がのんびりしてるんだもん。一音に数語詰め込んで、マシンガンみたいに喋る訓練積んでないからさ。ただ英語いければ同じマシンガン言語は大体理屈分かるから、頑張って!」
「……いや、俺はセンセほどは覚える気ないですけど……」
脳裏でセンセの声を思い返していたら、思わずぽそっと呟いてしまってギョッとしたが、幸いみんな自分の試験準備で夢中で気にしてなさそうで安心した。
あと、無駄に強張っていた背中の緊張が解けた気がして、まっすぐ背を伸ばす。
ちょっと早めに出てきたし、トイレも事前準備も終わっているから、まだ時間には余裕がある。
俺も、周りと同じように参考書を広げてギリギリまで勉強することにした。
試験が一応無事に終わって、たぶん放心したんだと思う。
よく考えれば、高校受験以来のちゃんとした試験で、たくさんの大人に囲まれてやる初めての試験ではあった。
だからものすごく緊張もしていたし、けっこう限界まで脳みそも使ったから、反射的に癒しを求めたんだとは思う。
「だからって、気づいたらセンセの家の前はマズいと思うんだよな……」
この前だって、大雨に遭って駆けこませて貰ったばっかりだし、大体今日は日曜だ。
センセもゆっくり休みたいだろうし、迷惑だろうと頭は思うけど、体は家の方の玄関のチャイムに指を掛けたまま動かない。
「……、……」
……いや、さすがに迷惑だ、帰ろう。
そう思って、チャイムから指を引き離して振り返った途端、両手を買い物用のエコバッグで一杯にして、のんきそうな顔で裏口から入ってくるセンセとバチッと目が合った。
「…………あ、ええと……、お邪魔してます」
「あ、キヨくん試験終わったんだ! お疲れ様、お昼食べた?」
「……いえ、まだですけど……」
「じゃあ、一緒に食べてって! 日曜日分でたくさん買ったから、キヨくんが一緒に食べても大丈夫だよ」
「いや、でも……」
「ほら、遠慮しない。 ちょっと待ってね、玄関開けるから」
いそいそと鍵を開けるその丸まったでっかい背を眺めて、俺は小さくため息をついた。
センセのヒトの良さに付け込んだみたいで、ちょっと、かなり、気が引ける。
でも会えて嬉しいのも、試験の話をしたいのも確かで、もう一つ息をつくと静かにセンセの後をついて上がった。
「……わかってましたけど、やっぱりこういうのばっか食ってるんですよね、センセって」
「だって、たまには好きなもの食べたいし……」
「たまになら俺も止めないんですよ、たまになら」
放っといたら毎食食うでしょうが。
センセが買ってきたエコバッグの中身は、思ってた通りに肉系の惣菜と白米がワンパック、後は判を押したように1リットルパックの牛乳三本。
覗く前からたぶん中華だろうなと思ったら、やっぱり中華だった。
センセいわく、海外で安くて美味くて量があって安定して食えるものって言ったら中華が鉄板らしい。
……だからって、日本にいる時まで中華で統一しなくたっていいと思うんだが。
とりあえず、洗面で一通りサッパリした後、勉強道具の入ったリュックを俺のスペースに置かせて貰って、さっきのエコバッグをまるごと持って台所に行く。
漢方医だから普段はヒトにバランスのいい食事と生活習慣の改善を説いてるはずなのに、センセはいつもこれだから。
その割にあんまり腹が出たりしないで済んでるのは、ひとえに運動量が結構あるからだろうけど。
「俺が居なくなったら、センセ、肉しか食わなくなるんだろうな……」
リンさんはセンセの面倒なんか見てくれる気はないだろうし、そうなると肉食まっしぐらだ。
ため息をつきながら、手早く冷蔵庫から白菜と人参と大根を出して、具だくさんの根菜みそ汁を作る。
弱火でしばらくコトコト煮込んで、出来上がったみそ汁と温めた唐揚げ、春巻きに白飯を茶碗によそって居間へ持って行くと、センセがキラキラした目でこっちを見ていた。
「なんか、同じ買ってきたごはんなのに、キヨくんがよそうとすごく美味しそうになるねえ」
「……それは、センセが買ってきたままでレンチンして、そのまま食ってるからですね。 ……俺が居なかった一年間、野菜食ってました?」
「…………たまには、食べてたよ。八宝菜とか回鍋肉とか」
「…………。 とりあえず飯食いますか」
「ひどい!結構頑張って野菜食べてたのに……。 あ、でも、このお味噌汁美味しい」
ニコニコと温かい汁物っていいよねと笑うセンセは、結局は食わず嫌いなんだと思う。
前に、ウンと小さい頃にどんだけ食わされたかで好き嫌いは決まるって話を聞いたことがあるが、それが正しいとするとセンセはあんまり野菜を食わされる環境じゃなかったんだろう。
そういえば、センセのおじいさんには会ったことはあるけど、両親についての話は誰からも聞いたことはなかったな。
そう思ってふとセンセを見上げると、センセも俺を見ていたのか目が合った。
なに?というように軽く首を傾げるやわらかい笑みを見て、言おうと思った言葉を飲み込んだ。
「……そういえば、センセが練習してくれた成果ありましたよ。スピーカー越しだと、リスニング凄く聞き取り辛かったし、ちょっとだけ訛ってました。あとけっこう早口でした……」
「あ、やっぱりそうなんだ! まずスピーカーなのがあんまり良くないんだよねえ……」
その後は英語の試験談議に話が弾んだ。
ハジメさんは自分に関することを話す時は、口が堅く、重くなることを知っている。
だから今聞いても傷の件みたいにはぐらかされそうだから、両親の件はセンセが言ってくれそうな時まで訊かずにおくことにした。
……ただ、センセはのんきだから、話してくれる頃には結構な年月経ってそうだけれども。
それでもリスニングは一発勝負だし、公務員試験に書くにはけっこう高めの点数が要求されるから緊張はする。
ただ、もう一つの試験は年に2回くらいしかないが、こっちの試験は毎月あるので、再受験しやすいという意味では気が楽だ。
……受験料が結構するのさえ除けば。
「……、……」
玄関先でスニーカーを履きながら、忘れ物がないか脳内で確認していた俺の背を、パンパンと軽く叩いて妹が言う。
「ほらお兄、今から緊張してたって仕方ないじゃん、深呼吸して! あれだけ勉強してたんだし、大丈夫だよ!」
「…………」
「ほら、やる。 吸ってー、吐いて―」
マネしてやらないと納得しなさそうなので、仕方なくその場で深呼吸をした。
……確かに少し緊張が解けた気はする。
「……悪い、ありがとな、咲子」
「おにい、すぐ緊張するんだから自分で出来るようにならなきゃダメだよ? あたしはあと1か月くらいで寮入っちゃうんだから」
「…………」
「コラ、すぐそうやって凹まない! ホラホラ、そろそろ行かないとあっちで余裕なくなっちゃうよ!」
「うん……、行ってくる」
「行ってらっしゃい、頑張って!」
パジャマのままの妹に発破掛けられながら見送られて、出てきたのは確か7時前くらいだった。
そして、会場で自分の席を見つけての今だ。
会場内はどっちかといえば、俺より上の年代の人間でいっぱいで、たぶん俺と同じ目的で履歴書に載せる用か、所属している会社で何かに使うんだろう。
あんまり同世代がいないって意味では心細いが、その分会場内は落ち着いていて比較的静かだった。
今回の試験はリーディングが100問、リスニングが100問あって、時間は2時間しかない。
つまりは1問解くのに1分ないので、考える時間はほぼないといっていい。
センセも言っていたが、リスニングが特に鬼門で、センセみたいに英語がちゃんと話せるレベルのヒトでもスピーカー越しの聞き取りにくい声に戸惑って聞き逃してしまうことは結構あるらしい。
今週、最後に会った時にセンセがいってたことを思い返す。
「……だからキヨくん、聞き逃しちゃってもあんまり焦らないでね。1問自体の点数は低いから、焦るよりソコは落としてもいいから落ち着いて次の問題をちゃんと聞けるようにしよう。……大丈夫、俺と練習したでしょ?」
そう言えば、英語を習う時のセンセはいつものふわふわフニャフニャじゃなく、ちゃんとまともに先生をしていたな、……って言ったら本人が怒りそうだけど。
ちなみにセンセがいってる練習は、なまりの強い地域の英語での発音をリスニングする事だ。
すごくキレイなクイーンズから割と癖のあるアメリカ英語、もっと崩れたアジア風英語までいくつか披露してもらって、英語ならある程度通じるってこういう事なんだなって思ったりもした。
センセが言うには、イギリス人やアメリカ人からすると、日本人もかなり変な訛りがあるらしい。
「……仕方ないよね、俺たちは元々発音がのんびりしてるんだもん。一音に数語詰め込んで、マシンガンみたいに喋る訓練積んでないからさ。ただ英語いければ同じマシンガン言語は大体理屈分かるから、頑張って!」
「……いや、俺はセンセほどは覚える気ないですけど……」
脳裏でセンセの声を思い返していたら、思わずぽそっと呟いてしまってギョッとしたが、幸いみんな自分の試験準備で夢中で気にしてなさそうで安心した。
あと、無駄に強張っていた背中の緊張が解けた気がして、まっすぐ背を伸ばす。
ちょっと早めに出てきたし、トイレも事前準備も終わっているから、まだ時間には余裕がある。
俺も、周りと同じように参考書を広げてギリギリまで勉強することにした。
試験が一応無事に終わって、たぶん放心したんだと思う。
よく考えれば、高校受験以来のちゃんとした試験で、たくさんの大人に囲まれてやる初めての試験ではあった。
だからものすごく緊張もしていたし、けっこう限界まで脳みそも使ったから、反射的に癒しを求めたんだとは思う。
「だからって、気づいたらセンセの家の前はマズいと思うんだよな……」
この前だって、大雨に遭って駆けこませて貰ったばっかりだし、大体今日は日曜だ。
センセもゆっくり休みたいだろうし、迷惑だろうと頭は思うけど、体は家の方の玄関のチャイムに指を掛けたまま動かない。
「……、……」
……いや、さすがに迷惑だ、帰ろう。
そう思って、チャイムから指を引き離して振り返った途端、両手を買い物用のエコバッグで一杯にして、のんきそうな顔で裏口から入ってくるセンセとバチッと目が合った。
「…………あ、ええと……、お邪魔してます」
「あ、キヨくん試験終わったんだ! お疲れ様、お昼食べた?」
「……いえ、まだですけど……」
「じゃあ、一緒に食べてって! 日曜日分でたくさん買ったから、キヨくんが一緒に食べても大丈夫だよ」
「いや、でも……」
「ほら、遠慮しない。 ちょっと待ってね、玄関開けるから」
いそいそと鍵を開けるその丸まったでっかい背を眺めて、俺は小さくため息をついた。
センセのヒトの良さに付け込んだみたいで、ちょっと、かなり、気が引ける。
でも会えて嬉しいのも、試験の話をしたいのも確かで、もう一つ息をつくと静かにセンセの後をついて上がった。
「……わかってましたけど、やっぱりこういうのばっか食ってるんですよね、センセって」
「だって、たまには好きなもの食べたいし……」
「たまになら俺も止めないんですよ、たまになら」
放っといたら毎食食うでしょうが。
センセが買ってきたエコバッグの中身は、思ってた通りに肉系の惣菜と白米がワンパック、後は判を押したように1リットルパックの牛乳三本。
覗く前からたぶん中華だろうなと思ったら、やっぱり中華だった。
センセいわく、海外で安くて美味くて量があって安定して食えるものって言ったら中華が鉄板らしい。
……だからって、日本にいる時まで中華で統一しなくたっていいと思うんだが。
とりあえず、洗面で一通りサッパリした後、勉強道具の入ったリュックを俺のスペースに置かせて貰って、さっきのエコバッグをまるごと持って台所に行く。
漢方医だから普段はヒトにバランスのいい食事と生活習慣の改善を説いてるはずなのに、センセはいつもこれだから。
その割にあんまり腹が出たりしないで済んでるのは、ひとえに運動量が結構あるからだろうけど。
「俺が居なくなったら、センセ、肉しか食わなくなるんだろうな……」
リンさんはセンセの面倒なんか見てくれる気はないだろうし、そうなると肉食まっしぐらだ。
ため息をつきながら、手早く冷蔵庫から白菜と人参と大根を出して、具だくさんの根菜みそ汁を作る。
弱火でしばらくコトコト煮込んで、出来上がったみそ汁と温めた唐揚げ、春巻きに白飯を茶碗によそって居間へ持って行くと、センセがキラキラした目でこっちを見ていた。
「なんか、同じ買ってきたごはんなのに、キヨくんがよそうとすごく美味しそうになるねえ」
「……それは、センセが買ってきたままでレンチンして、そのまま食ってるからですね。 ……俺が居なかった一年間、野菜食ってました?」
「…………たまには、食べてたよ。八宝菜とか回鍋肉とか」
「…………。 とりあえず飯食いますか」
「ひどい!結構頑張って野菜食べてたのに……。 あ、でも、このお味噌汁美味しい」
ニコニコと温かい汁物っていいよねと笑うセンセは、結局は食わず嫌いなんだと思う。
前に、ウンと小さい頃にどんだけ食わされたかで好き嫌いは決まるって話を聞いたことがあるが、それが正しいとするとセンセはあんまり野菜を食わされる環境じゃなかったんだろう。
そういえば、センセのおじいさんには会ったことはあるけど、両親についての話は誰からも聞いたことはなかったな。
そう思ってふとセンセを見上げると、センセも俺を見ていたのか目が合った。
なに?というように軽く首を傾げるやわらかい笑みを見て、言おうと思った言葉を飲み込んだ。
「……そういえば、センセが練習してくれた成果ありましたよ。スピーカー越しだと、リスニング凄く聞き取り辛かったし、ちょっとだけ訛ってました。あとけっこう早口でした……」
「あ、やっぱりそうなんだ! まずスピーカーなのがあんまり良くないんだよねえ……」
その後は英語の試験談議に話が弾んだ。
ハジメさんは自分に関することを話す時は、口が堅く、重くなることを知っている。
だから今聞いても傷の件みたいにはぐらかされそうだから、両親の件はセンセが言ってくれそうな時まで訊かずにおくことにした。
……ただ、センセはのんきだから、話してくれる頃には結構な年月経ってそうだけれども。
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