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魚 氷を出ずる
42 ※先生視点
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結局、関さんに手伝って貰って警察にスマホを取りに行く手続きをしたり(スマホである程度済んだので、思ったよりはスムーズだった)、チケットの変更をしたり、一日様子見るように言われた日で心配されたとおりにグロッキーになったりした。
おかげで、俺の想定よりは遅く、関さんの想定通りには進んで、何とか空港までいけたのはお土産を買いに行った日から3日後だった。
「……色々散々なことになっちまって悪かったな、ハル」
もういっそ空港で土産を買うことにした俺に付き合ってくれていた関さんが、ぽそっと言う。
「え、関さんのせいじゃないし、すごくお世話になって俺としては色々助かったけど。次来るときはもうちょっと周りに気を付けるね。……ところで、これどっちがいいと思う?」
「お前……、まあハルらしいといえばハルらしいな。両方買って行けよ、せっかくだから」
すごく丁寧に作られたふわふわのパンダのぬいぐるみを2つ抱えた俺をしばらく眺めて、ため息つくように笑った彼が、ぬいぐるみを俺の手から取り上げて脇にあったカゴにそっと入れてくれたので、そのまま受け取る。
たくさんお土産選びに付き合って貰って、搭乗ロビーまで見送って貰った。
「ゴメンね、忙しいのに……色々有難う。関さん、春過ぎくらいにまた学会でこっちくるんでしょ?今度はリンちゃん交えて3人で飲もうよ」
「ああ、……今回の件でリンにはちょっと怒られそうだけどな」
「大丈夫だって、その分俺に怒るだろうし……美味しい飲み屋さん探しとくから、またね」
「……ああ。気を付けて帰れよ、ハル。……またな」
なにか言いかけて飲み込むような関さんの様子は気になったけど、気づかないふりで明るく手を振って別れた。
……なんか、俺の周りの人はみんな過保護になっていく気がする。
キヨくんは大丈夫かな、ちゃんと帰って顔を見て安心させてあげないと。
この旅ですっかり無意識に握り込むようになったお守りを、搭乗口へ向かって歩きながらもう一度握りしめた。
そして帰ってくるなり、玄関先でリンちゃんに捕まってさっそく居間に拘留されている。
キヨくんにも声を掛けてあったらしく、彼もなんだか心配そうな複雑そうな顔して同席してくれた。
俺としては、リンちゃんと1対1だと延々お説教で終わるの分かってるから有難いけど……たぶん彼の顔を曇らせちゃってるのが自分だと思うと、本当に申し訳なくなる。
「……で、なにがあったの?関さんから聞いてはいるけど、あの人あんまりちゃんと話さないから……。キリキリ全部白状しなさい」
「そう言われても俺も良く解らないんだけど……、待って、リンちゃん落ち着いて」
「リンさん、とりあえず、センセの話聞きましょ」
リンちゃんの導火線に火がつく前に、キヨくんがどうにか押しとどめてくれたので、改めてリンちゃんの前の畳に座り直しながら話す。
「俺がわかる範囲だと、お土産買いに、朝早いうちに関さんの住んでる街のそういうお店が多く入ってる辺りまで連れてってもらったことは覚えてるんだ。その後で、ちっちゃい子供のスリにあったみたい。スられたわけじゃないけど、ぶつかられたか何かの衝撃でスマホ落としちゃって、拾った誰かが交番に届けてくれたみたいだね。……割と治安がいいって聞いてたエリアだったからかな、スマホ届けてくれたの」
「スマホは正直どうでもいいのよ、どうでもは良くないけど!関さんちゃんと話してくれなかったけど、しばらく気絶してたらしいじゃない、何があったの?」
「……気絶?」
そこの話は伝わってなかったのか、キヨくんの顔色がサッと引いて、ガッと強く腕を掴まれた。
リンちゃんが明らかに、しまったって顔してるが、ともかく、今すぐにでも俺の服を全部引っぺがしそうなキヨくんの対処が先だ。
腕をしっかと掴まれたまま、その指の力が緩むまで黙ってキヨくんの背に腕を回して撫でる。
「そこの話も今するから、キヨくんも落ち着いてね。俺は覚えてないから関さんから聞いた話だけど、どうも子供やお婆さんなんかを使って、薬を使って悪いことをするスリ集団が増えてるみたいなんだ。ホントはすごく人口密度の高い観光地なんかの被害が多いみたいなんだけど、まさかあそこまで出て来るなんて関さんも想定外だったみたい。 ……だから、リンちゃんも彼をそんなに怒らないでね。安全なルートだと思ってたんだから」
「……わかってるわよ、関さんには怒ってないわ。ハジメくんにはかなりイラッとしてるけど。……体は大丈夫なの?」
「うん、翌日はだいぶ気持ち悪かったけど、今は何ともないよ。念のため、血液検査もして貰ったし」
関さんも一応医師免許は持ってるので、採血して大学で調べてくれたのだ。
顔色が白いまま、俯くキヨくんの背を変わらず撫でながら頷く。
「……センセ」
「……なに?……大丈夫、キヨくん?」
俺よりよっぽど顔色悪いキヨくんがパッと顔を上げると、両手でがしっと俺の肩を掴んだ。
「しばらく、海外渡航禁止です。国内で仕入れしてください。……出来ますよね、リンさん」
「……えっ」
「ちょっと割高になっちゃうけど、出来なくはないわね。ハジメくん、キヨくん心配させた罰よ」
「……まあ、ルート固めはしっかりしてるから、送ってもらうだけなら出来るけど……。わかった、ごめんキヨくん。反省するから。今は脱がさないで、リンちゃんいるから」
「私は別にハジメくんのストリップ見たくないし、席立つだけだからいいんだけど。……そもそも、その手のスリなんか海外出ればいっぱいいるじゃない。ちゃんと警戒して避けなかったハジメくんが悪い」
「うん、普段は一人で行動するから気を張ってるんだけど、今回は関さん引率してくれてたから気が緩んじゃってて……はい、ごめんなさい」
無言で、ジリジリ膝でゼロ距離まで詰め寄ってくるキヨくんの圧に押し負けてしょぼんと俯く。
最終的にぽすっと俺の胸に埋まったキヨくんが、またすぐに顔を上げて俺を見た。
「……あ、センセ、これもしかして、俺の渡したお守りですか。胸の上になんか固いのがあるんですけど」
「うん、おかげでどこ行っても心細くなかったし、今回の件もこれだけで済んだんだと思う。何も取られなかったしね。 あ、そうだ、キヨくんが詰めてくれたダウンジャケットとカイロもすごく助かったよ。有難う」
「ソレは良かったです。……一応、身ぐるみはがされた時用のでしたけど、中のお守りもちゃんとした所で貰ってきて良かった」
「……え、ちょっと待って、キヨくんどこまで想定してたの」
「……センセだと何があるか本当にわからないんで……。中に日本円と元とドルがちょっとずつ、あと俺達の住所と電話番号、大使館とクレカのカード会社の番号も書いておきました」
「…………あ、だから緊急時に開けてって……」
あと妙にもこもこしてるなと思ってたのはそのせいだったんだ……。
キヨくんがちょっとだけ離れてくれたので、お守りをセーターの下から引っ張り出してしげしげ眺める。
「良かったわね、ハジメくん。キヨくんが用意周到で」
「…………うん、ホントに反省する……。ゴメン、キヨくん、毎回心配かけてて……」
「はい。ただ、いくら反省しても暫くは旅行禁止ですけどね」
「…………厳しい……」
その後はキヨくんが作ってくれたご飯を囲んだり、どうにか無事に買ってこれたお土産を広げたりした。
俺がせっかくだからって張り切って選んだパンダシリーズは不評だったけど、ぬいぐるみはリンちゃんと咲子ちゃんに一匹ずつ渡ったし、キヨくん宛の関さんセレクトのTシャツと、謎の中国語とパンダのTシャツも俺の服コレクションに入ったからまずまずだろう。
関さんに言われていた通りに、こっそり買ってた上物の紹興酒の小瓶を差し出したらすぐリンちゃんのごきげんが治ったので、やっぱりお土産のアドバイスをお願いして良かったと思う。
おかげで、俺の想定よりは遅く、関さんの想定通りには進んで、何とか空港までいけたのはお土産を買いに行った日から3日後だった。
「……色々散々なことになっちまって悪かったな、ハル」
もういっそ空港で土産を買うことにした俺に付き合ってくれていた関さんが、ぽそっと言う。
「え、関さんのせいじゃないし、すごくお世話になって俺としては色々助かったけど。次来るときはもうちょっと周りに気を付けるね。……ところで、これどっちがいいと思う?」
「お前……、まあハルらしいといえばハルらしいな。両方買って行けよ、せっかくだから」
すごく丁寧に作られたふわふわのパンダのぬいぐるみを2つ抱えた俺をしばらく眺めて、ため息つくように笑った彼が、ぬいぐるみを俺の手から取り上げて脇にあったカゴにそっと入れてくれたので、そのまま受け取る。
たくさんお土産選びに付き合って貰って、搭乗ロビーまで見送って貰った。
「ゴメンね、忙しいのに……色々有難う。関さん、春過ぎくらいにまた学会でこっちくるんでしょ?今度はリンちゃん交えて3人で飲もうよ」
「ああ、……今回の件でリンにはちょっと怒られそうだけどな」
「大丈夫だって、その分俺に怒るだろうし……美味しい飲み屋さん探しとくから、またね」
「……ああ。気を付けて帰れよ、ハル。……またな」
なにか言いかけて飲み込むような関さんの様子は気になったけど、気づかないふりで明るく手を振って別れた。
……なんか、俺の周りの人はみんな過保護になっていく気がする。
キヨくんは大丈夫かな、ちゃんと帰って顔を見て安心させてあげないと。
この旅ですっかり無意識に握り込むようになったお守りを、搭乗口へ向かって歩きながらもう一度握りしめた。
そして帰ってくるなり、玄関先でリンちゃんに捕まってさっそく居間に拘留されている。
キヨくんにも声を掛けてあったらしく、彼もなんだか心配そうな複雑そうな顔して同席してくれた。
俺としては、リンちゃんと1対1だと延々お説教で終わるの分かってるから有難いけど……たぶん彼の顔を曇らせちゃってるのが自分だと思うと、本当に申し訳なくなる。
「……で、なにがあったの?関さんから聞いてはいるけど、あの人あんまりちゃんと話さないから……。キリキリ全部白状しなさい」
「そう言われても俺も良く解らないんだけど……、待って、リンちゃん落ち着いて」
「リンさん、とりあえず、センセの話聞きましょ」
リンちゃんの導火線に火がつく前に、キヨくんがどうにか押しとどめてくれたので、改めてリンちゃんの前の畳に座り直しながら話す。
「俺がわかる範囲だと、お土産買いに、朝早いうちに関さんの住んでる街のそういうお店が多く入ってる辺りまで連れてってもらったことは覚えてるんだ。その後で、ちっちゃい子供のスリにあったみたい。スられたわけじゃないけど、ぶつかられたか何かの衝撃でスマホ落としちゃって、拾った誰かが交番に届けてくれたみたいだね。……割と治安がいいって聞いてたエリアだったからかな、スマホ届けてくれたの」
「スマホは正直どうでもいいのよ、どうでもは良くないけど!関さんちゃんと話してくれなかったけど、しばらく気絶してたらしいじゃない、何があったの?」
「……気絶?」
そこの話は伝わってなかったのか、キヨくんの顔色がサッと引いて、ガッと強く腕を掴まれた。
リンちゃんが明らかに、しまったって顔してるが、ともかく、今すぐにでも俺の服を全部引っぺがしそうなキヨくんの対処が先だ。
腕をしっかと掴まれたまま、その指の力が緩むまで黙ってキヨくんの背に腕を回して撫でる。
「そこの話も今するから、キヨくんも落ち着いてね。俺は覚えてないから関さんから聞いた話だけど、どうも子供やお婆さんなんかを使って、薬を使って悪いことをするスリ集団が増えてるみたいなんだ。ホントはすごく人口密度の高い観光地なんかの被害が多いみたいなんだけど、まさかあそこまで出て来るなんて関さんも想定外だったみたい。 ……だから、リンちゃんも彼をそんなに怒らないでね。安全なルートだと思ってたんだから」
「……わかってるわよ、関さんには怒ってないわ。ハジメくんにはかなりイラッとしてるけど。……体は大丈夫なの?」
「うん、翌日はだいぶ気持ち悪かったけど、今は何ともないよ。念のため、血液検査もして貰ったし」
関さんも一応医師免許は持ってるので、採血して大学で調べてくれたのだ。
顔色が白いまま、俯くキヨくんの背を変わらず撫でながら頷く。
「……センセ」
「……なに?……大丈夫、キヨくん?」
俺よりよっぽど顔色悪いキヨくんがパッと顔を上げると、両手でがしっと俺の肩を掴んだ。
「しばらく、海外渡航禁止です。国内で仕入れしてください。……出来ますよね、リンさん」
「……えっ」
「ちょっと割高になっちゃうけど、出来なくはないわね。ハジメくん、キヨくん心配させた罰よ」
「……まあ、ルート固めはしっかりしてるから、送ってもらうだけなら出来るけど……。わかった、ごめんキヨくん。反省するから。今は脱がさないで、リンちゃんいるから」
「私は別にハジメくんのストリップ見たくないし、席立つだけだからいいんだけど。……そもそも、その手のスリなんか海外出ればいっぱいいるじゃない。ちゃんと警戒して避けなかったハジメくんが悪い」
「うん、普段は一人で行動するから気を張ってるんだけど、今回は関さん引率してくれてたから気が緩んじゃってて……はい、ごめんなさい」
無言で、ジリジリ膝でゼロ距離まで詰め寄ってくるキヨくんの圧に押し負けてしょぼんと俯く。
最終的にぽすっと俺の胸に埋まったキヨくんが、またすぐに顔を上げて俺を見た。
「……あ、センセ、これもしかして、俺の渡したお守りですか。胸の上になんか固いのがあるんですけど」
「うん、おかげでどこ行っても心細くなかったし、今回の件もこれだけで済んだんだと思う。何も取られなかったしね。 あ、そうだ、キヨくんが詰めてくれたダウンジャケットとカイロもすごく助かったよ。有難う」
「ソレは良かったです。……一応、身ぐるみはがされた時用のでしたけど、中のお守りもちゃんとした所で貰ってきて良かった」
「……え、ちょっと待って、キヨくんどこまで想定してたの」
「……センセだと何があるか本当にわからないんで……。中に日本円と元とドルがちょっとずつ、あと俺達の住所と電話番号、大使館とクレカのカード会社の番号も書いておきました」
「…………あ、だから緊急時に開けてって……」
あと妙にもこもこしてるなと思ってたのはそのせいだったんだ……。
キヨくんがちょっとだけ離れてくれたので、お守りをセーターの下から引っ張り出してしげしげ眺める。
「良かったわね、ハジメくん。キヨくんが用意周到で」
「…………うん、ホントに反省する……。ゴメン、キヨくん、毎回心配かけてて……」
「はい。ただ、いくら反省しても暫くは旅行禁止ですけどね」
「…………厳しい……」
その後はキヨくんが作ってくれたご飯を囲んだり、どうにか無事に買ってこれたお土産を広げたりした。
俺がせっかくだからって張り切って選んだパンダシリーズは不評だったけど、ぬいぐるみはリンちゃんと咲子ちゃんに一匹ずつ渡ったし、キヨくん宛の関さんセレクトのTシャツと、謎の中国語とパンダのTシャツも俺の服コレクションに入ったからまずまずだろう。
関さんに言われていた通りに、こっそり買ってた上物の紹興酒の小瓶を差し出したらすぐリンちゃんのごきげんが治ったので、やっぱりお土産のアドバイスをお願いして良かったと思う。
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