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閑話 熊 穴にこもる
2 ※林視点
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恋に落ちた、というならたぶん、最初に俺に笑いかけてくれた時だと思う。
それか、初めて席に着いた時に俺の落とした筆箱を拾ってくれた時か。
いや、もしかしたら、入学式でたまたま隣になった時に柔らかく話しかけてくれた時かもしれない。
とにかく、ふわふわカールした優しい茶色の髪とほんのり丸い顔、小柄な体形で優しい笑顔のモモは、俺には最初からなんだかずっと眩しかった。
入学式に使う体育館の天井が部分的に採光用のガラスになっていたせいで、木漏れ日みたいに入って来ていた光のせいとばかりは言えない。
俺の視界のモモの背後だけ、パッとハトが散らしたみたいな白い羽が散る幻覚が見えていたせいとも言えない。
まぶしくてまぶしくて、しばらくはモモに話しかけられても、まともな返答出来ちゃいなかったんじゃないだろうか。
入学してから多分一か月くらいは、そうやってずっとふわふわしていた気がする。
モモが見た目通りのふわふわ優しいだけじゃない、しっかり芯があって強い自我があるって気づいたのが、俺がシッカリ足を地につけた瞬間で、まともな高校生活の第一歩だった。
あとでソノ達に聞くと、どうも俺はモモの事をずっと女の子みたいな扱いをしようとしていたらしい。
重い荷物を代わりに持ったり、出来るだけ安全なトコを行かせようとしたりするアレだ。
まだそこまで深い付き合いでもなかったから、モモも一か月近く頑張って我慢してくれていたんだろう。
ただ、我慢した分だけ、ブチ切れたモモの迫力は凄かった。
「…………ハヤシくん、……悪いけど僕も同級生だし、同年代だし、男なんだよ。 幼児じゃあるまいし、そこまで気を使ってくれなくていいから」
いつもの笑顔をふっつり消して、静かにくっきりはっきり強い声と強い目で言い切ったモモは、その日からしばらく俺と行動してはくれなかった。
思いきり頭にバケツで冷や水浴びせられたみたいな気分になった俺は俺で、しばらくはモモに合わせる顔がなかったから、ある意味それはちょうど良かったけど。
その後、仲直りしてから、モモは嫌なことはイヤだとハッキリ言うようになった。
慣れてくるまではびっくりしたけど、慣れてしまえば、ああ嫌なんだな、とそれを避けるだけでいいから、そっちの方が楽だった。
ふわふわした気持ちが落ち着いて、モモが嫌がらない友人としての適切な距離が置ければ、どうしてそういう扱いが嫌なのかも聞ける。
どうも、家でも色々あったらしいが、優しそうな雰囲気とあんまり伸びなかった身長のせいで、小中学校でも嫌な目にあったことが結構な数あったらしい。
特に小柄な身長はとにかくコンプレックスだし、弟とか子供扱いされるのが嫌なのだ、と繰り返し訴えるモモはめちゃくちゃ可愛かったから、俺みたいに小中時代もひっそりモモが好きだってヤツがいたのかもしれない。
俺もそいつらと同じで、本人に好意を伝える勇気はなかった。
伝えなければ、一番親しい友人として少なくとも高校の間はそばに居られる。
モモになにげなくすすめた美大行きを本人が本格的に検討し始めたのを見るまでは、ずっとそう思っていた。
その日、初めて自分からオヤジに連絡を取った。
俺が連絡を入れて数分後、俺にも母さんにも興味なさそうだった親父から、初めて通話がかかった。
意外な速さにビックリしながら出ると、どこかに移動しているらしき外の音と一緒に親父の声がした。
「……どうした亮兵、大丈夫か? 何か、あったのか?」
「…………いや、何でもないけど、俺も一応大学進学したいと思ってるから。ちょっと相談したくて」
ただ、こんなすぐ連絡つくとは思ってなかったけど。
「……そうか。 今日は家に帰れる。着いたらゆっくり話そう」
「……え!? ……あ、うん、わかった」
それを最後にプツっと切れたスマホを改めて信じられない思いで見た。
今まで腫れものを扱うようにそっと遠くから眺める、位しかしてこなかった親父が家に帰ってくるらしい。
ずっと放置だった俺の話を聞いてくれるらしい。
なんとなくはしゃぐような気持ちと反対に、猛然と腹の底にモヤモヤした怒りがわいてくる。
胸の奥でいつかモモとした会話を思い出す。
「嫌なことがあったら嫌だって言っていいし、怒っていいんだよ。 それで相手に嫌われる、とか考えなくていい。 嫌われていいから、自分はそれが嫌なんだって示さないと、ずっと嫌な事され続けるよ」
そうだ、俺はずっと嫌だった。
会話もなく一人きりで生活するのも、腫物みたいに扱われるのも、顔を合わしてもなんの会話もない両親も。
小中の三者面談だって授業参観だって、誰も来ないのは分かり切っていたから俺から担任に頭を下げたし、高校の進学も大学の進学も親からは何の心配もされていない。
高校で無駄に金のかかる私学を選んだのは俺のささやかな嫌がらせだったけど、それすら何も言われなかった。
大学も俺が私立に行こうが国立に行こうが気にしないだろうし、なんなら俺がこの部屋から永遠にいなくなっても少なくとも一晩はどっちも気づかないだろう。
こんなんで家族って言えるのかよって、俺はずっとずっと言いたかった。
帰ってきた親父は相変わらず無口で、いつもみたいに一応ある親父の私室にまっすぐ引っ込もうとする仕草に俺から声を掛けた。
「…………話、するんじゃないのかよ」
「……ちょっと物を取ってくるだけだ。リビングで待っててくれるか?」
「…………、わかった」
不承不承、リビングに移動した俺に続いて、あんまり時間がかからず親父が戻ってくる。
その手にあったのは、いつかの爺さんちの縁側でみんなで楽しく将棋したあの将棋盤だった。
なんでわかるかって、将棋盤の脇に俺がクレヨンで落書きした跡がそのまま残っているからだ。
黙ったまま、目を見開いて将棋盤を見つめる俺を見て、親父がなんだか優しく笑う。
「……お前も覚えていたんだな。 うん、これは爺さんの将棋盤だ。 爺さんが亡くなった時に形見分けで貰ってきた。 いつかまた、お前と指そうと思って」
「………………、ずっと放置してきたくせによく言う」
「…………、そうだな、俺はこれもお前も見ないふりでずっとそのままにしてきた。 正直、もう一生口をきいてくれないかもしれないと思っていた」
「…………」
なんだそれ。
それくらいで許して貰えると思ってるのか。
俺の7年近い孤独を、たったそれっぽっちで贖えると思ってるのか。
小さかった頃と違って、もう親父と数センチしか変わらない目線で、ギリっと睨む。
いつもだったらきっと目をそらしていただろう親父が、まっすぐに俺の視線を受け止めたのは意外だった。
「恨んでいい。 いや、恨むほどの気持ちも残ってないかもしれないな、すまん。 ……お前が良ければ、一局指さないか」
「…………」
大きく重く息を吐き出してから、親父を見ないようにして対面に座る。
「…………、並べろよ」
俺は手を出さない。
声をかけると、親父が頷いて駒を並べ始めた。
パチパチと駒が置かれる音を聞くの自体が相当久しぶりだ。
俺一人ですら、ほとんど頭の中でコマを動かすくらいで、実際に盤を触るのは文化祭で用意した時だけだった。
並べ終わった盤面を久しぶりに見て、親父に一度視線を投げると先に打てよと顎で示す。
ただ、無言でパチパチと一手ずつ駒が置かれる音が響く。
俺が最初に組んだ手は単純な穴熊だ。
普通に将棋を指したい気分ではなかったし、手っ取り早く固い守りで、何より俺の気分そのままだった。
崩したいなら崩せばいい。
俺の駒の動かし方を見て、迷ったふうだった親父は、と金攻めという典型的な穴熊崩しを始めた。
思わず、ハッと鼻で笑う。
「…………、興味もないだろうけど、先に言っておく。まだ学部自体決めてねーけど、どこ行くにしろ文句は言わさない」
「……わかった」
パチン。駒が進んで、こっちの歩が取られる。
「もう一つ、大学進学したら俺はこの家から出る。今までも一人暮らしみたいなもんだったし変わらないからな」
「……、わかった」
パチン。駒を適当に進めて親父の歩を取った。
「…………それと俺、男が好きみたいだから将来の相手は男になると思う」
そこで初めて、親父がまじまじと俺を見たのがわかったが、俺が盤から顔を上げることはない。
「俺の性嗜好に文句を言える筋合いもないよな。……これだけ放置してきたんだから。 負けました」
人生で一番やる気がない一局を無理やり終わらせて、俺が自室に下がろうとするのを今度は親父が止めた。
捕まれた腕はやんわりとして、止める気があるのかもわからない。
「……亮兵、……俺が言う資格はないが自分を粗末にするなよ」
「……俺が俺を傷つけてたら、誰が俺を守ってくれるんだよ。 さっきのは単なる事実だ」
「…………そうか、わかった。 世間体とかで言ってるわけじゃないんだ。お前が幸せになるならそれでいい」
そっと外れた手に無性にイライラする。
結局、俺を気遣うふうで、手に負えないから放り出すって言ってるのと同じだからだ。
……そんなの、いつもと一緒じゃないか。
「…………幸せとかいう基準が俺にわかるわけないだろ!」
怒鳴って自室に駆け込んだ俺は、そのまま布団に潜りこんだ。
親父は追いかけてはこなかった。
それか、初めて席に着いた時に俺の落とした筆箱を拾ってくれた時か。
いや、もしかしたら、入学式でたまたま隣になった時に柔らかく話しかけてくれた時かもしれない。
とにかく、ふわふわカールした優しい茶色の髪とほんのり丸い顔、小柄な体形で優しい笑顔のモモは、俺には最初からなんだかずっと眩しかった。
入学式に使う体育館の天井が部分的に採光用のガラスになっていたせいで、木漏れ日みたいに入って来ていた光のせいとばかりは言えない。
俺の視界のモモの背後だけ、パッとハトが散らしたみたいな白い羽が散る幻覚が見えていたせいとも言えない。
まぶしくてまぶしくて、しばらくはモモに話しかけられても、まともな返答出来ちゃいなかったんじゃないだろうか。
入学してから多分一か月くらいは、そうやってずっとふわふわしていた気がする。
モモが見た目通りのふわふわ優しいだけじゃない、しっかり芯があって強い自我があるって気づいたのが、俺がシッカリ足を地につけた瞬間で、まともな高校生活の第一歩だった。
あとでソノ達に聞くと、どうも俺はモモの事をずっと女の子みたいな扱いをしようとしていたらしい。
重い荷物を代わりに持ったり、出来るだけ安全なトコを行かせようとしたりするアレだ。
まだそこまで深い付き合いでもなかったから、モモも一か月近く頑張って我慢してくれていたんだろう。
ただ、我慢した分だけ、ブチ切れたモモの迫力は凄かった。
「…………ハヤシくん、……悪いけど僕も同級生だし、同年代だし、男なんだよ。 幼児じゃあるまいし、そこまで気を使ってくれなくていいから」
いつもの笑顔をふっつり消して、静かにくっきりはっきり強い声と強い目で言い切ったモモは、その日からしばらく俺と行動してはくれなかった。
思いきり頭にバケツで冷や水浴びせられたみたいな気分になった俺は俺で、しばらくはモモに合わせる顔がなかったから、ある意味それはちょうど良かったけど。
その後、仲直りしてから、モモは嫌なことはイヤだとハッキリ言うようになった。
慣れてくるまではびっくりしたけど、慣れてしまえば、ああ嫌なんだな、とそれを避けるだけでいいから、そっちの方が楽だった。
ふわふわした気持ちが落ち着いて、モモが嫌がらない友人としての適切な距離が置ければ、どうしてそういう扱いが嫌なのかも聞ける。
どうも、家でも色々あったらしいが、優しそうな雰囲気とあんまり伸びなかった身長のせいで、小中学校でも嫌な目にあったことが結構な数あったらしい。
特に小柄な身長はとにかくコンプレックスだし、弟とか子供扱いされるのが嫌なのだ、と繰り返し訴えるモモはめちゃくちゃ可愛かったから、俺みたいに小中時代もひっそりモモが好きだってヤツがいたのかもしれない。
俺もそいつらと同じで、本人に好意を伝える勇気はなかった。
伝えなければ、一番親しい友人として少なくとも高校の間はそばに居られる。
モモになにげなくすすめた美大行きを本人が本格的に検討し始めたのを見るまでは、ずっとそう思っていた。
その日、初めて自分からオヤジに連絡を取った。
俺が連絡を入れて数分後、俺にも母さんにも興味なさそうだった親父から、初めて通話がかかった。
意外な速さにビックリしながら出ると、どこかに移動しているらしき外の音と一緒に親父の声がした。
「……どうした亮兵、大丈夫か? 何か、あったのか?」
「…………いや、何でもないけど、俺も一応大学進学したいと思ってるから。ちょっと相談したくて」
ただ、こんなすぐ連絡つくとは思ってなかったけど。
「……そうか。 今日は家に帰れる。着いたらゆっくり話そう」
「……え!? ……あ、うん、わかった」
それを最後にプツっと切れたスマホを改めて信じられない思いで見た。
今まで腫れものを扱うようにそっと遠くから眺める、位しかしてこなかった親父が家に帰ってくるらしい。
ずっと放置だった俺の話を聞いてくれるらしい。
なんとなくはしゃぐような気持ちと反対に、猛然と腹の底にモヤモヤした怒りがわいてくる。
胸の奥でいつかモモとした会話を思い出す。
「嫌なことがあったら嫌だって言っていいし、怒っていいんだよ。 それで相手に嫌われる、とか考えなくていい。 嫌われていいから、自分はそれが嫌なんだって示さないと、ずっと嫌な事され続けるよ」
そうだ、俺はずっと嫌だった。
会話もなく一人きりで生活するのも、腫物みたいに扱われるのも、顔を合わしてもなんの会話もない両親も。
小中の三者面談だって授業参観だって、誰も来ないのは分かり切っていたから俺から担任に頭を下げたし、高校の進学も大学の進学も親からは何の心配もされていない。
高校で無駄に金のかかる私学を選んだのは俺のささやかな嫌がらせだったけど、それすら何も言われなかった。
大学も俺が私立に行こうが国立に行こうが気にしないだろうし、なんなら俺がこの部屋から永遠にいなくなっても少なくとも一晩はどっちも気づかないだろう。
こんなんで家族って言えるのかよって、俺はずっとずっと言いたかった。
帰ってきた親父は相変わらず無口で、いつもみたいに一応ある親父の私室にまっすぐ引っ込もうとする仕草に俺から声を掛けた。
「…………話、するんじゃないのかよ」
「……ちょっと物を取ってくるだけだ。リビングで待っててくれるか?」
「…………、わかった」
不承不承、リビングに移動した俺に続いて、あんまり時間がかからず親父が戻ってくる。
その手にあったのは、いつかの爺さんちの縁側でみんなで楽しく将棋したあの将棋盤だった。
なんでわかるかって、将棋盤の脇に俺がクレヨンで落書きした跡がそのまま残っているからだ。
黙ったまま、目を見開いて将棋盤を見つめる俺を見て、親父がなんだか優しく笑う。
「……お前も覚えていたんだな。 うん、これは爺さんの将棋盤だ。 爺さんが亡くなった時に形見分けで貰ってきた。 いつかまた、お前と指そうと思って」
「………………、ずっと放置してきたくせによく言う」
「…………、そうだな、俺はこれもお前も見ないふりでずっとそのままにしてきた。 正直、もう一生口をきいてくれないかもしれないと思っていた」
「…………」
なんだそれ。
それくらいで許して貰えると思ってるのか。
俺の7年近い孤独を、たったそれっぽっちで贖えると思ってるのか。
小さかった頃と違って、もう親父と数センチしか変わらない目線で、ギリっと睨む。
いつもだったらきっと目をそらしていただろう親父が、まっすぐに俺の視線を受け止めたのは意外だった。
「恨んでいい。 いや、恨むほどの気持ちも残ってないかもしれないな、すまん。 ……お前が良ければ、一局指さないか」
「…………」
大きく重く息を吐き出してから、親父を見ないようにして対面に座る。
「…………、並べろよ」
俺は手を出さない。
声をかけると、親父が頷いて駒を並べ始めた。
パチパチと駒が置かれる音を聞くの自体が相当久しぶりだ。
俺一人ですら、ほとんど頭の中でコマを動かすくらいで、実際に盤を触るのは文化祭で用意した時だけだった。
並べ終わった盤面を久しぶりに見て、親父に一度視線を投げると先に打てよと顎で示す。
ただ、無言でパチパチと一手ずつ駒が置かれる音が響く。
俺が最初に組んだ手は単純な穴熊だ。
普通に将棋を指したい気分ではなかったし、手っ取り早く固い守りで、何より俺の気分そのままだった。
崩したいなら崩せばいい。
俺の駒の動かし方を見て、迷ったふうだった親父は、と金攻めという典型的な穴熊崩しを始めた。
思わず、ハッと鼻で笑う。
「…………、興味もないだろうけど、先に言っておく。まだ学部自体決めてねーけど、どこ行くにしろ文句は言わさない」
「……わかった」
パチン。駒が進んで、こっちの歩が取られる。
「もう一つ、大学進学したら俺はこの家から出る。今までも一人暮らしみたいなもんだったし変わらないからな」
「……、わかった」
パチン。駒を適当に進めて親父の歩を取った。
「…………それと俺、男が好きみたいだから将来の相手は男になると思う」
そこで初めて、親父がまじまじと俺を見たのがわかったが、俺が盤から顔を上げることはない。
「俺の性嗜好に文句を言える筋合いもないよな。……これだけ放置してきたんだから。 負けました」
人生で一番やる気がない一局を無理やり終わらせて、俺が自室に下がろうとするのを今度は親父が止めた。
捕まれた腕はやんわりとして、止める気があるのかもわからない。
「……亮兵、……俺が言う資格はないが自分を粗末にするなよ」
「……俺が俺を傷つけてたら、誰が俺を守ってくれるんだよ。 さっきのは単なる事実だ」
「…………そうか、わかった。 世間体とかで言ってるわけじゃないんだ。お前が幸せになるならそれでいい」
そっと外れた手に無性にイライラする。
結局、俺を気遣うふうで、手に負えないから放り出すって言ってるのと同じだからだ。
……そんなの、いつもと一緒じゃないか。
「…………幸せとかいう基準が俺にわかるわけないだろ!」
怒鳴って自室に駆け込んだ俺は、そのまま布団に潜りこんだ。
親父は追いかけてはこなかった。
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