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閑話 鶺鴒 鳴く
2 ※桃山視点
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僕らの学校は持ち上がりで、教室の入れ替えもなければ、机の移動もない。
だからか、入学当時の座席の周囲でそのまま友人になることが多いようだった。
僕の友達も同じで、特に仲がいいのは机の回りのメンバーだ。
最近まで、家庭の事情で学校にいるけどほぼ寝て過ごしていたような、前の席の藤谷くんは例外として、航太くんもソノくんもハヤシくんも多分みんな同じだと思う。
……ハヤシくんは、ちょっと僕に構いすぎるところがあるけど。
詳しく突っ込んだ話を聞いたことはないけど、彼も僕と同じ一人っ子で、兄弟、とりわけ弟か妹に憧れていたところがあるんじゃないかな。
この年になってもあんまり背が伸びなかった僕は、確かに弟扱いするには手ごろなサイズなんだろうし。
だけど、一応同級生なので、僕にも自尊心があるので。
青木先生のように、大きな心でニコニコ受け止めたいと思って、日々できるだけ笑顔を心がけてはいるけど、さすがに度が過ぎると僕も黙ってはいられなくなる。
美術室から地学室まで移動して、最終組のプラネタリウムに混ぜてもらったので、空いていた大きなクッションに二人で転がる。
ソノくんの解説は相変わらず上手いし、航太くんの血と汗の結晶のプラネタリウムは繊細で、先日見た星空そのままのようで圧巻だ。
……頭の上にずしりと重いハヤシくんの手がなければ。
「……ハヤシくん、ゴメン、僕の頭の上の手、なに?」
「……あっ、す、すまん……。無意識だった」
すごく慌てて引っ込めて謝ってるから、ホントに無意識だったんだろう。
「……うん、まあ、いいんだけどね。せっかく、ソノくんと航太君とツキオカくんの力作なんだし、しっかり見てあげようよ」
「うん、ホントにすまん、ゴメンな」
ハヤシくんと一緒にいると、結構こういうことが多い。
動物とか何かに触れていると落ち着く人って多いけど、そんな感じなんだろう。
ちょっととんちんかんな方角に走りがちだけど、根はすごく素直だし、まっすぐだし、僕からしたらハヤシくんの方が弟っぽいんだけどな。
「……そうだね、だから僕もお返しでオアイコにしとくよ」
いつもだったら絶対届かない位置だけど、横になってる今なら僕と目線は同じだ。
いつもの彼みたいに、ハヤシくんの髪を軽くポンポンと撫でて、もう一度あおむけに横になる。
一つ深く息を吐いて星を見上げた後、チラッと見たハヤシくんは、なぜか頭を押さえて硬直していた。
……もしかして、頭痛か何かあったのかな。
ちょっと悪いことしたかな、と思って顔を覗くと、目を見開いて慌てて反対側に転がっていった。
いつも以上に様子がおかしいけど大丈夫かな……。
ハヤシくんに気を取られて、あんまりプラネタリウムに集中できなかったけど、とても素晴らしかったので上映後にしっかりそれは伝えておいた。
「そりゃなー、そりゃあもう、俺頑張ったもん……。もう夢に出てくるまで点々打ってたからな、昨日まで!」
今日一日ほぼフルで、呼び込みに手伝いにと頑張ってたから疲れたのか、航太くんが端っこのクッションにひっくり返りながらぼやいている。
その横で同じようにグッタリ座りながら、ソノくんが満足そうに笑った。
「うん、今回は全力出したな、航太。まあ、もう来年はツキオカの年だから、今年でたぶん最後だと思うからさ。一人ケーキバイキングで手を打ってくれ」
「……え、僕だと、このクオリティ無理なんですけど……!!」
アシスタントとしてがんばっていたツキオカくんが悲鳴を上げてるけど、そうだよね、そうなるよね。
去年も見たけど、今年は特にすごかったもの。
「だーいじょうぶだって、これは一から作ろうとするソノが異常なの。今なら手頃な値段のプラネタリウムの映写機だってあるし、ツキオカはこんな苦労しなくていいからな」
ガバッと起き上がった航太くんがクッションにあぐらで座り直しながら、ツキオカくんに笑いかけると、ちょっと泣きそうだったツキオカくんも少し落ち着いたようだ。
「写真も俺の趣味みたいなもんだし、ツキオカの思う天文部の展示にすればいいよ。ソノは正直、部活が続いてくれれば御の字って思うタイプだから」
「……その通りだけど、お前が言うなよ。 ……ところで、ハヤシ、大丈夫か?」
グッタリしたままソノくんが答えて、ついでのようにハヤシくんの方にゴロンと向き直る。
ハヤシくんは、なんだかぼうっとしたまま外を見ていて動かない。
「……どうだろ、ちょっと調子悪いみたい。……さっきプラネタリウム見てる途中くらいから様子おかしかったし、僕がハヤシくん送ってくよ」
「……え、でも、モモんちガッコのすぐ傍じゃん。 すごい遠回りになるんじゃねーの?」
「うん、まあ、たまには遠回りもいい散歩になるし。それにもしかしたら具合悪くさせちゃったの僕かもしれないから」
心配してくれる航太くんにそう言って笑いかけると、ソノくんとツキオカくんにもまたねと手を振って、ハヤシくんの傍に寄る。
「大丈夫? 立てる?」
「…………あ、ああ、うん。立てる、大丈夫だ」
僕が声をかけると、ハッと意識を取り戻したようにハヤシくんが頷いた。
やっぱり顔がほんのり赤い気がするから、熱でてるんじゃないかな……。
「それならもう帰ろう。本格的に熱出る前に布団に入った方がいいよ。 ハヤシくんちお父さんとお母さんは共働きって言ってたっけ? 家に薬ある?」
「だ、大丈夫だ、ホントになんでもないから」
「……まあうん、とにかく帰ろう」
本当に体調悪い人間ほど、心配させまいとこんなこと言うんだよね……。
一応、カバン持って来てて良かった。
あと、ハヤシくんの足取りが思ったよりしっかりしてて良かった。
僕と体格差があるから、一人だと家まで運んだりは出来ないし。
あ、でも、途中で具合悪くなるかもしれないから、母さんに車出して貰おうかな……。
正門抜けてすぐ前の通りを右に折れてちょっと行くと、僕の家だ。
ハヤシくんち方面に行こうとする彼の手をがっしり握って、なんかさっきより更に赤くなった気がするハヤシくんに続ける。
「歩いて送ろうと思ってたけど、やっぱり車で送ってくよ。僕んち近いから、すぐ出して貰えるし。熱あって辛いかも知れないけど、もうちょっと我慢してね」
「……え? あ、いや……」
「ほら、こういう時に遠慮しない」
そのままぐいぐい腕を引っ張って強引に家まで連れてくると、チャイムを鳴らして母さんを呼んだ。
インターフォン越しに伝える。
「ごめん、母さん、友達がちょっと学校で熱出しちゃって。家まで送っていきたいんだけど、車出して貰ってもいいかな?」
「……え、熱?大丈夫そうなの?」
「うん、今のところは動けるみたい。お願いしていい?」
「分かったわ、すぐ行くから」
ぷつっと切れたインターフォンと扉越しに、母さんが大急ぎで出かける支度をして出てきてくれた。
「……ああ、ハヤシくん。こんにちは。 ホントだ、顔赤いわね……ちょっと待ってて」
「お久しぶりです……すみません」
今のうちのカバンを玄関に置きに行って、戻って来た時にはもう家の前に車が横付けされていた。
いつものように後ろに乗り込んで、ハヤシくんにも隣に座ってもらう。
「じゃあ、二人ともシートベルトしてね。急ぐから」
「すみません、ご迷惑おかけします……」
ハヤシくんがぐったりした様子で言うので、母さんはすごく頑張って急いでくれた。
もちろん安全運転の範囲内で。
ハヤシくんを家に送り届けて、帰りの車の中、短い距離をドライブしながら久しぶりにちゃんと母さんと話をした。
学校のこと、友達のこと。青木先生と奥さんの最近の様子。そして進路の話も。
「母さんは……例えばの話だけど、僕が美大に行きたいって言ったらどうする?」
「そうね……反対はしないわ。 昴流が自分でよく将来の事を考えて、自分で決めたなら。お母さんとしては心配だけど、もう昴流はちゃんと自分で考えられるもの」
「……ありがとう、母さん。そう言ってくれて良かった。 反対されたとしても、僕は最終的に自分が決めたならそれを通すけど、やっぱり納得してもらって通えるなら一番いいから」
「そう。……それで、本当に美大に進むの?」
「……ううん、まだ決めてない。先生と父さんに相談して、それからでも間に合うと思うから」
「……そう」
ちょっとホッとしたように母さんが言う。
うん、まあ心配なんだろうな。だって美大だと、就職先がだいぶ絞られるの分かってるだろうし。
僕もそれは分かっているけど、ハヤシくんのいう「友達と切磋琢磨して磨く先」もちょっと考えてみたくなったんだ。
「今日はありがとう、母さん。 送ってくれて」
「友達の具合が悪いってハヤシくん連れてきた時はびっくりしちゃったけど、本格的に具合悪くなる前に間に合ってよかったわ」
「そうだね、間に合ってよかった」
あと、母さんとも普通に話せるようになって良かった。
たぶん、溝は残るけど、それは個人として本当に必要な溝だと思うから。
僕らはしばらくぶりに親子として、くだらない話をして笑いながら家に帰った。
だからか、入学当時の座席の周囲でそのまま友人になることが多いようだった。
僕の友達も同じで、特に仲がいいのは机の回りのメンバーだ。
最近まで、家庭の事情で学校にいるけどほぼ寝て過ごしていたような、前の席の藤谷くんは例外として、航太くんもソノくんもハヤシくんも多分みんな同じだと思う。
……ハヤシくんは、ちょっと僕に構いすぎるところがあるけど。
詳しく突っ込んだ話を聞いたことはないけど、彼も僕と同じ一人っ子で、兄弟、とりわけ弟か妹に憧れていたところがあるんじゃないかな。
この年になってもあんまり背が伸びなかった僕は、確かに弟扱いするには手ごろなサイズなんだろうし。
だけど、一応同級生なので、僕にも自尊心があるので。
青木先生のように、大きな心でニコニコ受け止めたいと思って、日々できるだけ笑顔を心がけてはいるけど、さすがに度が過ぎると僕も黙ってはいられなくなる。
美術室から地学室まで移動して、最終組のプラネタリウムに混ぜてもらったので、空いていた大きなクッションに二人で転がる。
ソノくんの解説は相変わらず上手いし、航太くんの血と汗の結晶のプラネタリウムは繊細で、先日見た星空そのままのようで圧巻だ。
……頭の上にずしりと重いハヤシくんの手がなければ。
「……ハヤシくん、ゴメン、僕の頭の上の手、なに?」
「……あっ、す、すまん……。無意識だった」
すごく慌てて引っ込めて謝ってるから、ホントに無意識だったんだろう。
「……うん、まあ、いいんだけどね。せっかく、ソノくんと航太君とツキオカくんの力作なんだし、しっかり見てあげようよ」
「うん、ホントにすまん、ゴメンな」
ハヤシくんと一緒にいると、結構こういうことが多い。
動物とか何かに触れていると落ち着く人って多いけど、そんな感じなんだろう。
ちょっととんちんかんな方角に走りがちだけど、根はすごく素直だし、まっすぐだし、僕からしたらハヤシくんの方が弟っぽいんだけどな。
「……そうだね、だから僕もお返しでオアイコにしとくよ」
いつもだったら絶対届かない位置だけど、横になってる今なら僕と目線は同じだ。
いつもの彼みたいに、ハヤシくんの髪を軽くポンポンと撫でて、もう一度あおむけに横になる。
一つ深く息を吐いて星を見上げた後、チラッと見たハヤシくんは、なぜか頭を押さえて硬直していた。
……もしかして、頭痛か何かあったのかな。
ちょっと悪いことしたかな、と思って顔を覗くと、目を見開いて慌てて反対側に転がっていった。
いつも以上に様子がおかしいけど大丈夫かな……。
ハヤシくんに気を取られて、あんまりプラネタリウムに集中できなかったけど、とても素晴らしかったので上映後にしっかりそれは伝えておいた。
「そりゃなー、そりゃあもう、俺頑張ったもん……。もう夢に出てくるまで点々打ってたからな、昨日まで!」
今日一日ほぼフルで、呼び込みに手伝いにと頑張ってたから疲れたのか、航太くんが端っこのクッションにひっくり返りながらぼやいている。
その横で同じようにグッタリ座りながら、ソノくんが満足そうに笑った。
「うん、今回は全力出したな、航太。まあ、もう来年はツキオカの年だから、今年でたぶん最後だと思うからさ。一人ケーキバイキングで手を打ってくれ」
「……え、僕だと、このクオリティ無理なんですけど……!!」
アシスタントとしてがんばっていたツキオカくんが悲鳴を上げてるけど、そうだよね、そうなるよね。
去年も見たけど、今年は特にすごかったもの。
「だーいじょうぶだって、これは一から作ろうとするソノが異常なの。今なら手頃な値段のプラネタリウムの映写機だってあるし、ツキオカはこんな苦労しなくていいからな」
ガバッと起き上がった航太くんがクッションにあぐらで座り直しながら、ツキオカくんに笑いかけると、ちょっと泣きそうだったツキオカくんも少し落ち着いたようだ。
「写真も俺の趣味みたいなもんだし、ツキオカの思う天文部の展示にすればいいよ。ソノは正直、部活が続いてくれれば御の字って思うタイプだから」
「……その通りだけど、お前が言うなよ。 ……ところで、ハヤシ、大丈夫か?」
グッタリしたままソノくんが答えて、ついでのようにハヤシくんの方にゴロンと向き直る。
ハヤシくんは、なんだかぼうっとしたまま外を見ていて動かない。
「……どうだろ、ちょっと調子悪いみたい。……さっきプラネタリウム見てる途中くらいから様子おかしかったし、僕がハヤシくん送ってくよ」
「……え、でも、モモんちガッコのすぐ傍じゃん。 すごい遠回りになるんじゃねーの?」
「うん、まあ、たまには遠回りもいい散歩になるし。それにもしかしたら具合悪くさせちゃったの僕かもしれないから」
心配してくれる航太くんにそう言って笑いかけると、ソノくんとツキオカくんにもまたねと手を振って、ハヤシくんの傍に寄る。
「大丈夫? 立てる?」
「…………あ、ああ、うん。立てる、大丈夫だ」
僕が声をかけると、ハッと意識を取り戻したようにハヤシくんが頷いた。
やっぱり顔がほんのり赤い気がするから、熱でてるんじゃないかな……。
「それならもう帰ろう。本格的に熱出る前に布団に入った方がいいよ。 ハヤシくんちお父さんとお母さんは共働きって言ってたっけ? 家に薬ある?」
「だ、大丈夫だ、ホントになんでもないから」
「……まあうん、とにかく帰ろう」
本当に体調悪い人間ほど、心配させまいとこんなこと言うんだよね……。
一応、カバン持って来てて良かった。
あと、ハヤシくんの足取りが思ったよりしっかりしてて良かった。
僕と体格差があるから、一人だと家まで運んだりは出来ないし。
あ、でも、途中で具合悪くなるかもしれないから、母さんに車出して貰おうかな……。
正門抜けてすぐ前の通りを右に折れてちょっと行くと、僕の家だ。
ハヤシくんち方面に行こうとする彼の手をがっしり握って、なんかさっきより更に赤くなった気がするハヤシくんに続ける。
「歩いて送ろうと思ってたけど、やっぱり車で送ってくよ。僕んち近いから、すぐ出して貰えるし。熱あって辛いかも知れないけど、もうちょっと我慢してね」
「……え? あ、いや……」
「ほら、こういう時に遠慮しない」
そのままぐいぐい腕を引っ張って強引に家まで連れてくると、チャイムを鳴らして母さんを呼んだ。
インターフォン越しに伝える。
「ごめん、母さん、友達がちょっと学校で熱出しちゃって。家まで送っていきたいんだけど、車出して貰ってもいいかな?」
「……え、熱?大丈夫そうなの?」
「うん、今のところは動けるみたい。お願いしていい?」
「分かったわ、すぐ行くから」
ぷつっと切れたインターフォンと扉越しに、母さんが大急ぎで出かける支度をして出てきてくれた。
「……ああ、ハヤシくん。こんにちは。 ホントだ、顔赤いわね……ちょっと待ってて」
「お久しぶりです……すみません」
今のうちのカバンを玄関に置きに行って、戻って来た時にはもう家の前に車が横付けされていた。
いつものように後ろに乗り込んで、ハヤシくんにも隣に座ってもらう。
「じゃあ、二人ともシートベルトしてね。急ぐから」
「すみません、ご迷惑おかけします……」
ハヤシくんがぐったりした様子で言うので、母さんはすごく頑張って急いでくれた。
もちろん安全運転の範囲内で。
ハヤシくんを家に送り届けて、帰りの車の中、短い距離をドライブしながら久しぶりにちゃんと母さんと話をした。
学校のこと、友達のこと。青木先生と奥さんの最近の様子。そして進路の話も。
「母さんは……例えばの話だけど、僕が美大に行きたいって言ったらどうする?」
「そうね……反対はしないわ。 昴流が自分でよく将来の事を考えて、自分で決めたなら。お母さんとしては心配だけど、もう昴流はちゃんと自分で考えられるもの」
「……ありがとう、母さん。そう言ってくれて良かった。 反対されたとしても、僕は最終的に自分が決めたならそれを通すけど、やっぱり納得してもらって通えるなら一番いいから」
「そう。……それで、本当に美大に進むの?」
「……ううん、まだ決めてない。先生と父さんに相談して、それからでも間に合うと思うから」
「……そう」
ちょっとホッとしたように母さんが言う。
うん、まあ心配なんだろうな。だって美大だと、就職先がだいぶ絞られるの分かってるだろうし。
僕もそれは分かっているけど、ハヤシくんのいう「友達と切磋琢磨して磨く先」もちょっと考えてみたくなったんだ。
「今日はありがとう、母さん。 送ってくれて」
「友達の具合が悪いってハヤシくん連れてきた時はびっくりしちゃったけど、本格的に具合悪くなる前に間に合ってよかったわ」
「そうだね、間に合ってよかった」
あと、母さんとも普通に話せるようになって良かった。
たぶん、溝は残るけど、それは個人として本当に必要な溝だと思うから。
僕らはしばらくぶりに親子として、くだらない話をして笑いながら家に帰った。
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