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熱風 至る
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センセは体格の通りよく食うヒトで、リンさんもおかずとして持って帰りたがるから、ここでメシ作るとなると相当量作ることになる。
だから、全部作り終わった頃には時間はもう19時を大幅に過ぎていた。
ある程度はタッパに詰めてリンさんに持たせ、来た時のセンセみたいな大荷物でリンさんが帰った後にようやく夕飯だ。
「センセ、そろそろ飯に……何やってんすか?」
なんか珍しく台所でごそごそしていると思って見に来たら、冷凍庫に入れておいたらしい缶ビールらしきものを何本か取り出している。
「うん、せっかく買ってきたからこれも飲もうと思って!」
じゃーんと嬉しそうに見せびらかしているのは、お土産で買ってきたらしき台湾ビールだ。
パイナップルだのマンゴーだの甘そうな味がついてるから、甘党なセンセにはいいんだろうな。
俺は甘いのはそこまでだから、飲めなくて良かった。
「そんなトコ入れといて忘れられると破裂するんで、ちゃんと残りは冷蔵庫入れといてくださいよ」
言いながら、俺は最近ずっと続けている牛乳一日3杯ノルマのために、コップと牛乳を取り出した。
「キヨくん、なんか最近、牛乳よく飲むようになったねえ。俺も好きだけど」
「……放っといてください。 ……センセも飲みます?」
仕舞いかけた牛乳を取り出してセンセに見せると嬉しそうにうなずいたので、仕方なく牛乳パックとセンセ用のコップも居間へと運んだ。
居間には先にメシと箸や茶碗類を並べておいた。
ホタテ入りのでっかいシューマイに、酢豚風の鳥から、千切り野菜をトロトロに煮込んだ中華スープと、数は少ないが量は多い。
センセがキラキラした顔で主に肉が入った料理を見てるが、ちゃんとスープも飲ませるぞ、俺は。
いただきますと手を合わせてから、ゆっくりスープに口つけていると、さっそくカシュっとビールを開けたセンセが美味そうにシューマイを口に運んでいる。
結構大きめに作った気だったのに一口でいかれると、残り数が不安になるんだが……。
俺がそそっと自分の分のシューマイと鳥から酢豚を確保しているうちに、早くもちょっとほろ酔いになったセンセが、トロッとした目で嬉しそうにこっちを見ている。
「……なんすか、食いにくいんですけど」
「なんか久しぶりだねえ、キヨくんがこうやってうちでご飯食べてくの。
中学校の時くらいまでは咲子ちゃんと一緒に良く泊まってってくれたのに」
「……中1くらいまでですよ、後半は俺たち泊まってません」
「うん……、だから久しぶりにヒトの気配がして、なんか嬉しいなあって」
「…………、……」
本当にうれしそうに笑って言うので、なんとなく言葉に詰まってむぐむぐとメシで誤魔化す。
確かにセンセは狭いとはいえ、この家に一人で住んでいる。
昼はリンさんがいてくれるが、俺が知る限り、特にほかのだれかがこの家に出入りする事はなかったと思う。
センセの爺さんがいなくなり、俺達もいなくなって、ここ数年ポツンと一人で夜を過ごしていたんだろうか、この人は。
俺の母さんだって、顔は合わせないとはいえ、俺たちの気配に囲まれて暮らしているのに。
思わず見上げたその顔は、やっぱり寂しさはかけらもなくて、ただ嬉しそうで、それが胸にキュッと来て知らずに口が動いた。
「……今日は、泊まっていきます。 ……今日だけですけど」
「……うん。 ありがとう、キヨくん」
「センセ、そんなに酒強くないのに飲み過ぎじゃないです?ジュースじゃないんですからね」
「大丈夫だって、自分の飲める限界くらいわかってるよー。……心配性だなあ、キヨくんは」
ふにゃあ、と普段でも見れない笑顔に憎まれ口叩いて、勢いに任せて、俺もバクバクとメシを平らげた。
だからメシ食い終わって、俺が風呂入ってる間にセンセがスヤスヤ眠ってしまうのも、当たり前といえば当たり前だった。
このヒトは二日酔いになったり絡み酒になったりはしないが、酒が回るとひたすら寝るのだ。起きない。
「風呂は……朝また沸かすしかないか。参ったな……」
センセが俺とゆっくり話したいっていうのがどんな内容か、聞くなら今日が一番だったのに。
ため息つくと、ぽたぽたと雫の垂れる髪を雑に首のタオルで拭いて、とりあえずちゃぶ台や周りの雑多なものを端によせる。
布団を寝室から運んできても、センセのタンスを勝手に漁ってパジャマ代わりに使えそうな派手なシャツとゆるいジャージ下を出してきても、案の定起きずに、座布団をぎゅっと抱きしめてすやすや眠るセンセの顔に思わず笑った。
……ホントに昔、俺達が泊まり込んでた頃みたいだな。
こうなっちゃうと絶対起きないから、今より断然小さかった俺は、同じように物を退かしたり布団を敷いたりするのも、すごく苦労したものだ。
後半の方でこうなったのを見つけた場合は、センセを着替えさせるために咲子を別の部屋においてこなけりゃならなかったし。
……俺にも話してくれない傷の理由は咲子やリンさんが知ったら、きっとショックを受けるような内容なんだろう。
小学校の頃は、それでもセンセと共有する秘密が出来たようで嬉しかった。
中学校の頃は、俺にも話してくれない理由に壁の外に置かれたようで悲しかった。
「…………」
考え始めると迷子になるから、とりあえずセンセを着替えさせる方が先だ。
センセはデカいけど普段はあんまり威圧感はない。
ふにゃっとした性格や、やわらかい笑顔や口調、背を丸めがちな所が一役買っているんだと思う。
だからこうして着替えさせようとしたりすると、センセの重さやデカさがすごく解る。
「…………っ、ぐっ」
ゴロンと横に寝転がすだけなのに、俺だって前より筋力ついてるはずなのに、相変わらずめちゃめちゃ重い。
今日センセが着てたのが、趣味の悪いアロハシャツで助かった。
どうにかボタンを全部外して片手ずつ脱がすと、新しいシャツと敷き終えた布団の上にごろんと転がす。
「……」
むにゃ、とか言いながら起きないのを確認して、ついでのようにセンセの体についた傷を確認した。
そっと指でなぞる。
ざっくりと肩から右の二の腕に深いのが一つ、鎖骨から首にかけて浅いのが一つ、左の肩には何個も傷ができてケロイドみたいな痕になっている。
センセは肌が白くてやわらかいから、こんなひどい傷がついていると目立つのだ。
今回の旅行も多分Tシャツは脱げなかったはずで、とりあえず表には見る限り傷が増えてなさそうでホッとする。
さっきと同じく片手ずつ袖を通したところで、背中の傷を確認しようとしていたら、太い腕が伸びてきた。
「ちょ、センセ……っ」
「むにゃ……」
さっきの座布団みたいに遠慮なくぎゅっと顔を裸の胸に押し付けられる。
カッと顔に血が上って、思わずいつもみたいにジタバタするも、普段より強い力で抱きしめられて離れられない。
いつもと胸に埋められるのは同じなのに、布一枚なくなっただけで全然違う。
センセの肌の匂い、熱い体温、ドクドクいう心臓の音、直に触る肌の柔さ、吐息。
全部がひたすらに甘く感じて、頭がくらくらする。
普段自覚してなかった下半身が反応しそうになって、あわてて微分の式を思い浮かべた。
……俺、もしかして、センセのことが恋愛の意味で好きなのか。
そう考えると、今までのジリジリ焦げるような思いがしっくりと落ちて、逆に顔が真っ赤になる。
ずっと、ずっと親に対するような思慕だと思っていた。
父親に対する憧れをセンセに重ねているんだと思っていた。
実際に、小さい頃は間違いなく慕って、憧れていただけだったのに。
暑くなってきてセンセの腕が緩むまで、俺の地獄は終わらなかった。
だから、全部作り終わった頃には時間はもう19時を大幅に過ぎていた。
ある程度はタッパに詰めてリンさんに持たせ、来た時のセンセみたいな大荷物でリンさんが帰った後にようやく夕飯だ。
「センセ、そろそろ飯に……何やってんすか?」
なんか珍しく台所でごそごそしていると思って見に来たら、冷凍庫に入れておいたらしい缶ビールらしきものを何本か取り出している。
「うん、せっかく買ってきたからこれも飲もうと思って!」
じゃーんと嬉しそうに見せびらかしているのは、お土産で買ってきたらしき台湾ビールだ。
パイナップルだのマンゴーだの甘そうな味がついてるから、甘党なセンセにはいいんだろうな。
俺は甘いのはそこまでだから、飲めなくて良かった。
「そんなトコ入れといて忘れられると破裂するんで、ちゃんと残りは冷蔵庫入れといてくださいよ」
言いながら、俺は最近ずっと続けている牛乳一日3杯ノルマのために、コップと牛乳を取り出した。
「キヨくん、なんか最近、牛乳よく飲むようになったねえ。俺も好きだけど」
「……放っといてください。 ……センセも飲みます?」
仕舞いかけた牛乳を取り出してセンセに見せると嬉しそうにうなずいたので、仕方なく牛乳パックとセンセ用のコップも居間へと運んだ。
居間には先にメシと箸や茶碗類を並べておいた。
ホタテ入りのでっかいシューマイに、酢豚風の鳥から、千切り野菜をトロトロに煮込んだ中華スープと、数は少ないが量は多い。
センセがキラキラした顔で主に肉が入った料理を見てるが、ちゃんとスープも飲ませるぞ、俺は。
いただきますと手を合わせてから、ゆっくりスープに口つけていると、さっそくカシュっとビールを開けたセンセが美味そうにシューマイを口に運んでいる。
結構大きめに作った気だったのに一口でいかれると、残り数が不安になるんだが……。
俺がそそっと自分の分のシューマイと鳥から酢豚を確保しているうちに、早くもちょっとほろ酔いになったセンセが、トロッとした目で嬉しそうにこっちを見ている。
「……なんすか、食いにくいんですけど」
「なんか久しぶりだねえ、キヨくんがこうやってうちでご飯食べてくの。
中学校の時くらいまでは咲子ちゃんと一緒に良く泊まってってくれたのに」
「……中1くらいまでですよ、後半は俺たち泊まってません」
「うん……、だから久しぶりにヒトの気配がして、なんか嬉しいなあって」
「…………、……」
本当にうれしそうに笑って言うので、なんとなく言葉に詰まってむぐむぐとメシで誤魔化す。
確かにセンセは狭いとはいえ、この家に一人で住んでいる。
昼はリンさんがいてくれるが、俺が知る限り、特にほかのだれかがこの家に出入りする事はなかったと思う。
センセの爺さんがいなくなり、俺達もいなくなって、ここ数年ポツンと一人で夜を過ごしていたんだろうか、この人は。
俺の母さんだって、顔は合わせないとはいえ、俺たちの気配に囲まれて暮らしているのに。
思わず見上げたその顔は、やっぱり寂しさはかけらもなくて、ただ嬉しそうで、それが胸にキュッと来て知らずに口が動いた。
「……今日は、泊まっていきます。 ……今日だけですけど」
「……うん。 ありがとう、キヨくん」
「センセ、そんなに酒強くないのに飲み過ぎじゃないです?ジュースじゃないんですからね」
「大丈夫だって、自分の飲める限界くらいわかってるよー。……心配性だなあ、キヨくんは」
ふにゃあ、と普段でも見れない笑顔に憎まれ口叩いて、勢いに任せて、俺もバクバクとメシを平らげた。
だからメシ食い終わって、俺が風呂入ってる間にセンセがスヤスヤ眠ってしまうのも、当たり前といえば当たり前だった。
このヒトは二日酔いになったり絡み酒になったりはしないが、酒が回るとひたすら寝るのだ。起きない。
「風呂は……朝また沸かすしかないか。参ったな……」
センセが俺とゆっくり話したいっていうのがどんな内容か、聞くなら今日が一番だったのに。
ため息つくと、ぽたぽたと雫の垂れる髪を雑に首のタオルで拭いて、とりあえずちゃぶ台や周りの雑多なものを端によせる。
布団を寝室から運んできても、センセのタンスを勝手に漁ってパジャマ代わりに使えそうな派手なシャツとゆるいジャージ下を出してきても、案の定起きずに、座布団をぎゅっと抱きしめてすやすや眠るセンセの顔に思わず笑った。
……ホントに昔、俺達が泊まり込んでた頃みたいだな。
こうなっちゃうと絶対起きないから、今より断然小さかった俺は、同じように物を退かしたり布団を敷いたりするのも、すごく苦労したものだ。
後半の方でこうなったのを見つけた場合は、センセを着替えさせるために咲子を別の部屋においてこなけりゃならなかったし。
……俺にも話してくれない傷の理由は咲子やリンさんが知ったら、きっとショックを受けるような内容なんだろう。
小学校の頃は、それでもセンセと共有する秘密が出来たようで嬉しかった。
中学校の頃は、俺にも話してくれない理由に壁の外に置かれたようで悲しかった。
「…………」
考え始めると迷子になるから、とりあえずセンセを着替えさせる方が先だ。
センセはデカいけど普段はあんまり威圧感はない。
ふにゃっとした性格や、やわらかい笑顔や口調、背を丸めがちな所が一役買っているんだと思う。
だからこうして着替えさせようとしたりすると、センセの重さやデカさがすごく解る。
「…………っ、ぐっ」
ゴロンと横に寝転がすだけなのに、俺だって前より筋力ついてるはずなのに、相変わらずめちゃめちゃ重い。
今日センセが着てたのが、趣味の悪いアロハシャツで助かった。
どうにかボタンを全部外して片手ずつ脱がすと、新しいシャツと敷き終えた布団の上にごろんと転がす。
「……」
むにゃ、とか言いながら起きないのを確認して、ついでのようにセンセの体についた傷を確認した。
そっと指でなぞる。
ざっくりと肩から右の二の腕に深いのが一つ、鎖骨から首にかけて浅いのが一つ、左の肩には何個も傷ができてケロイドみたいな痕になっている。
センセは肌が白くてやわらかいから、こんなひどい傷がついていると目立つのだ。
今回の旅行も多分Tシャツは脱げなかったはずで、とりあえず表には見る限り傷が増えてなさそうでホッとする。
さっきと同じく片手ずつ袖を通したところで、背中の傷を確認しようとしていたら、太い腕が伸びてきた。
「ちょ、センセ……っ」
「むにゃ……」
さっきの座布団みたいに遠慮なくぎゅっと顔を裸の胸に押し付けられる。
カッと顔に血が上って、思わずいつもみたいにジタバタするも、普段より強い力で抱きしめられて離れられない。
いつもと胸に埋められるのは同じなのに、布一枚なくなっただけで全然違う。
センセの肌の匂い、熱い体温、ドクドクいう心臓の音、直に触る肌の柔さ、吐息。
全部がひたすらに甘く感じて、頭がくらくらする。
普段自覚してなかった下半身が反応しそうになって、あわてて微分の式を思い浮かべた。
……俺、もしかして、センセのことが恋愛の意味で好きなのか。
そう考えると、今までのジリジリ焦げるような思いがしっくりと落ちて、逆に顔が真っ赤になる。
ずっと、ずっと親に対するような思慕だと思っていた。
父親に対する憧れをセンセに重ねているんだと思っていた。
実際に、小さい頃は間違いなく慕って、憧れていただけだったのに。
暑くなってきてセンセの腕が緩むまで、俺の地獄は終わらなかった。
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