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第一章 初恋の人
27. *
しおりを挟む男と入れ違いに、今度は私がシャワーを浴びる。
しっとりと濡れた髪をそのままに、バスローブ姿で部屋へと戻れば、腰にタオルを巻き付けベッド端に座っていた男が、私に気付いて立ち上がる。
「………初めて、じゃないよね?」
私の背後に回り、二の腕を摑む。と、ベッド脇にある鏡の前まで、半ば強引に誘導された。
初めてじゃない、って……どっちの意味だろう……
援交か。それとも、セックス自体、か………
「……大人しい顔して、随分と大胆な子なんだね」
左の耳裏に掛かる、熱い吐息。
ゾクッとして顔を背ければ、剥き出しになった首筋に顔を埋め、熱くて柔いものが当てられる。
ぢゅぶっ、と厭らしい音。嬲られ、強く吸い上げられれば、そこにチリッと痛みが走る。
厭らしく弄る手。
鎖骨の線に沿って指先をそっと滑らせ、その下にある二つの膨らみの根元、ギリギリのラインを攻め始める。
「キスはダメって聞いた事はあるけど……おっぱいがダメ、なんてね──」
そう囁きながら、既に床に落ちた腰タオルを蹴ってどかし、勃ち上がった下半身を私の腰に擦り付ける。
「──コンプレックスでも、あるのかな……?」
「……」
「見た所、Gカップはありそうな、大きくて魅力的なおっぱいをしてるのに……勿体ない」
鏡越しと上からと、男が執拗に胸に執着し始める。
「……ほら、こんなに柔らかそうで、形も良くて美味しそうなのに……」
「……止めて、ください」
静かに、言葉だけで抵抗をすれば、悪ふざけが過ぎたとばかりにニヤリと口元を歪ませる。
その取り繕った笑顔が……気持ち悪い。
想定外に付けられてしまった、キスマーク。
左首筋の根元にクッキリと残るそれは、ちゃんと服で隠れるんだろうかと……ぼんやり頭の中で考える。
まだ湿った髪。
それがシーツの上に、淫らに散る。
ベッドに仰向けに倒されれば、立てた両膝の間を男の顔が近づく。指の腹で恥肉を割り開かれ、露わになった小さな蕾を硬く細めた舌先で刺激する。
嬲り、弾き、貪り……じゅぅ、と音を立てて吸い付き、美味しそうに舐め回す。
コリ、コリ、……
小さなソレが固く芯を持ち、私に存在を主張してくる。
ヘンな感覚──身体の芯が鈍く痺れて、無理矢理、快楽を呼び起こされるみたいな──
「……」
感じてない、訳じゃない。
だけど……得体の知れない何かが足元から迫ってきて、変な感覚。
気持ち悪い……冷静な私が、そう私に訴えかける。
だからそれに従って、飲み込まれないように抵抗してる、だけ……
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