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第一章 初恋の人
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ぴちゃ…、くちゅ…、
開げた下肢の付け根から聞こえる、卑猥な水音。もうどれ位、こうして舐められているんだろう……
処女だから傷付けないように、配慮でもしてるんだろうか。それとも……単なる性癖か。
割り開かれた粘膜の奥に潜む、コリッとした芯のある小さな粒。そこを何度も何度も舌先で嬲り、執拗に刺激を与えてくる。秘孔から溢れる蜜汁。それを美味しそうに絡め取り、時折じゅるじゅるっ、と水音を立てながら丁寧に吸い取る。
最初こそ、羞恥や倫理に反する罪悪感はあった。……けど。やると決めたからには、腹を括るしかない。
心と身体を切り離す感覚なら、解ってる。……別に得意じゃない。けど、コントロールならできる。
「……」
……それにしても。アソコを舐める行為は、そんなに興奮するものなんだろうか。
「……初めてなのに、イヤラシイ娘だね。
ほら、お汁がいっぱい溢れて、もうシーツまでびちょびちょだよ……」
「……」
縮れ毛を擽る、熱くて荒い鼻息。
……下品な言葉を吐いてくれて、助かった。冷静な自分を保っていられるから。
こういう卑猥な台詞を聞いて、感じちゃう人なんて本当にいるんだろうか。
それなりに本能で熱くなってしまった身体が、一気に冷める。
「そろそろ、いいかな」
独り言のように呟いた中年の男が、口元をニタつかせたまま顔を上げる。
最悪な事に手を付いて上がり、顔を寄せてくる。
……くさ、
自分のアノ臭いに、嫌悪感が募る。
臭いをぷんぷんとさせた口でキスをしようとするのを、顔を逸らして阻止する。
「……ああ、もしかして。
キスは好きな人の為に取って置きたいのかな……?」
「……」
何も答えずにいると、勝手にそう解釈したらしい。初な反応だと勝手に喜んでいる。
……いずれにせよ、しなくていいならしたくはない。
中年の、恐らく五十代に近い皮膚の弛みと深い皺。脂ぎった顔と手のひら。べたっと張り付いた薄い頭髪。加えて、独特の整髪料と加齢臭。魅力の欠片も無い緩んだ身体が、私の上にのし掛かる。
それなりに勃ち上がった男の肉茎。もう待てないと、その口から涎を垂らす。膝下に手を差し込み片足を持ち上げられれば、少しだけ焦った男の分身が、私の内腿を粘膜で汚す。
膝を抱えた方とは反対の手が、その欲望を握り込み、その先を粘膜の入り口に宛がう。
「……ゆっくり、挿れるよ」
「………」
こんなマグロ状態でも、処女なら別に気にしないのだろうか。興奮した息遣いが上空から聞こえる。
「痛く、ない……かな……?」
顔を紅潮させ、男が呼吸を乱す。
開げた下肢の付け根から聞こえる、卑猥な水音。もうどれ位、こうして舐められているんだろう……
処女だから傷付けないように、配慮でもしてるんだろうか。それとも……単なる性癖か。
割り開かれた粘膜の奥に潜む、コリッとした芯のある小さな粒。そこを何度も何度も舌先で嬲り、執拗に刺激を与えてくる。秘孔から溢れる蜜汁。それを美味しそうに絡め取り、時折じゅるじゅるっ、と水音を立てながら丁寧に吸い取る。
最初こそ、羞恥や倫理に反する罪悪感はあった。……けど。やると決めたからには、腹を括るしかない。
心と身体を切り離す感覚なら、解ってる。……別に得意じゃない。けど、コントロールならできる。
「……」
……それにしても。アソコを舐める行為は、そんなに興奮するものなんだろうか。
「……初めてなのに、イヤラシイ娘だね。
ほら、お汁がいっぱい溢れて、もうシーツまでびちょびちょだよ……」
「……」
縮れ毛を擽る、熱くて荒い鼻息。
……下品な言葉を吐いてくれて、助かった。冷静な自分を保っていられるから。
こういう卑猥な台詞を聞いて、感じちゃう人なんて本当にいるんだろうか。
それなりに本能で熱くなってしまった身体が、一気に冷める。
「そろそろ、いいかな」
独り言のように呟いた中年の男が、口元をニタつかせたまま顔を上げる。
最悪な事に手を付いて上がり、顔を寄せてくる。
……くさ、
自分のアノ臭いに、嫌悪感が募る。
臭いをぷんぷんとさせた口でキスをしようとするのを、顔を逸らして阻止する。
「……ああ、もしかして。
キスは好きな人の為に取って置きたいのかな……?」
「……」
何も答えずにいると、勝手にそう解釈したらしい。初な反応だと勝手に喜んでいる。
……いずれにせよ、しなくていいならしたくはない。
中年の、恐らく五十代に近い皮膚の弛みと深い皺。脂ぎった顔と手のひら。べたっと張り付いた薄い頭髪。加えて、独特の整髪料と加齢臭。魅力の欠片も無い緩んだ身体が、私の上にのし掛かる。
それなりに勃ち上がった男の肉茎。もう待てないと、その口から涎を垂らす。膝下に手を差し込み片足を持ち上げられれば、少しだけ焦った男の分身が、私の内腿を粘膜で汚す。
膝を抱えた方とは反対の手が、その欲望を握り込み、その先を粘膜の入り口に宛がう。
「……ゆっくり、挿れるよ」
「………」
こんなマグロ状態でも、処女なら別に気にしないのだろうか。興奮した息遣いが上空から聞こえる。
「痛く、ない……かな……?」
顔を紅潮させ、男が呼吸を乱す。
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