プラチナ

真田晃

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握られ、上下に扱かれる。


「……っ、!」
「…随分えっちなんだね、玲央は」


昴生が顔を上げ、憂いともとれる潤んだ瞳を僕に見せる。


「もうこんなに、とろとろになって……」


先端から溢れ出た先走りの蜜液を、昴生の指が絡め取り、それを窄んだ僕の後孔に塗り付ける。

そしてそのまま指が侵入されると、ぐちゅぐちゅと卑猥な水音を立てながら、ナカを掻き回された。


「……っ!!…あぁぁあ、ぁんっ…あぁんっ!」


鈎状に曲げた昴生の指先に、一番感じる所を刺激されると
電流が走ったかの様にビクンッと体が痙攣し、背中を仰け反らせる。


「……戻っておいで、俺の玲央」


つぷっ、と指が抜かれると
名残り惜しそうに内壁がきゅうと締まる。
その入り口に再び、指よりも太いモノが充てられた。


「………き、て………だ…い、ち…」


戻って、来て……
……行かないで……

大地が僕に背を向ける。
そして女性と顔を合わせ、手を繋いだ。


「……くそ、」


唇から小さく声が漏れ、昴生の顔が歪む。

ぐっ、と先端が押し込まれ、浅い所で一瞬止まった後、腸壁を押し拡げながら、一気に最奥へと突き上げられる。


「…!!…ああぁあっ、、…は、ぁあ、ゃあぁ…っ…!」


心が切り離され
痛くて、痛くて……涙が止まらない……





風が吹き、さわさわと木の葉を揺らす。
相変わらず存在を主張する蝉の鳴き声は、止む事を知らない。

いつの間にか始まった、花火の音が遠くで聞こえる。

けど、そのどの音も、僕の耳には入らない。

聞こえるのは、肉を打ちつける音と
卑猥な水音。

そして……


“…いつの間に、こんなに開発されたんだよ……”

“くそっ…”

“……あの時お前を、写真展に連れていくんじゃなかった……”


ぼんやりと微睡む意識の中で
昴生のくぐもった声が聞こえた。


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