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「………」
暗い部屋に、月明かりが差し込む
僕と優斗は、床に敷いた布団に並んで横になっていた
『一緒に遠くへ行こうか』
電車を降りるまでは
楽しかった
このまま二人で
何とか生きていける気がした
だけど
現実はとても厳しくて残酷で
子供の力ではどうする事もできなかった……
布団の中で、優斗と手を握る
優斗の指に力が込められ
僕はゆっくりと優斗の横顔を見た
「……ごめん、鈴
俺が、遠くへ行こうなんて言わなければ……」
「………」
目の前で、僕は男に犯された
大好きな優斗の目の前で
僕は淫らに感じてしまった……
目尻から涙が溢れ零れる
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