凄腕マッサージ師のヒミツ

宇佐野 らび

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凄腕マッサージ師のヒミツ

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仕事の日の朝は早い。
起きるとまず、身だしなみを整える。

顔を洗い、寝癖を直す。
大人になってから、見た目に気を遣うようになった。
仕事をしているのだから最低限の身だしなみは大事だ。

そして水を飲んで、朝ごはんを食べる。
今日も美味しいご飯で、やる気が出た。

朝ごはんを食べるのは、いつも心がけている。
仕事上、体力を使うから、1日のエネルギーは必要不可欠だ。

準備を終えると、いつも通り出勤する。
出勤といっても、自宅兼仕事場なので、仕事部屋に行くだけだ。

すると、ボクより先に同僚のレオが出勤していた。

「おはよう、レオ、今日も早いね」
『おはようございます!マオさん!』

仕事というものは人間関係が重要だ。
挨拶などのコミュニケーションは欠かせない。

レオは急いで出勤したのか、寝癖がついていたから直してあげた。
早く出勤するのはいいことだが、寝癖は直してからきて欲しいものだ。

2人で仕事部屋のチェックをした。
警備員がいないから、これもボクの仕事。

チェックが終わる頃には、他の従業員も出勤してきた。
ボク以外に4人。小さい店だが、そこそこ人気がある。

よし!今日も仕事、頑張るぞ!





今日の最初のお客が来た。

ボクは仕事モードに切り替え、笑顔を振りまく。
「いらっしゃいませー!どこか痛いところはございますか?」

膝をマッサージすると、お客は喜んでくれた。
「凝ってますねー、お仕事、頑張っているんですね」

「温めて筋肉、ほぐしますねー」
体全体を使って腕に力を入れて温める。

お客に喜んでもらえて、やりがいを感じる、マッサージ師はボクの天職だ。





猫カフェ「にゃんだふる」は5匹の猫がいる。
小さいが人気のお店だ。

特に人気なのが、マッサージ師・・いや・・ふみふみ師のマオ。

お客が2人、マオに接客されている。

『にゃああん、にゃー(いらっしゃいませー!どこか痛いところはございますか?)』
「かわいいー!膝の上でふみふみしてくれてる!」

「いいなー!マオくん、私にもしてー!」
女性客が羨ましそうに言うと、マオは膝の上に乗った。

『にゃん、にゃー(温めて筋肉、ほぐしますねー)』


今日も大人気なふみふみ師の、マオくんであった。
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